| 風吹ジュン ふぶき じゅん / Jun Fubuki | |
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![]() 2024年 東京国際映画祭レッドカーペット(『SPIRIT WORLD』)(出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 2.0) | |
| 誕生日 | 1952年5月12日 |
| 年齢 | 74歳 |
| 出身地 | 富山県 |
| 国籍 | 日本 |
| ジャンル | 映画、テレビドラマ、アニメ映画(声の出演)、歌手(1970年代) |
| 活動期間 | 1973年 - |
| デビューアルバム | 1974年 シングル「愛がはじまる時」(歌手)、1975年 ドラマ『寺内貫太郎一家2』(女優) |
| 家族 | 一男一女 |
| 身長 / 体重 | 157 cm / ― kg |
| 血液型 | B |
| 事務所 | パパドゥ |
| 代表作 | 『蘇える金狼』、『阿修羅のごとく』(ドラマ)、『無能の人』、『コキーユ 貝殻』、『あさが来た』、『半分、青い。』、『海街diary』、『ゲド戦記』 |
| 関連活動 | ユニチカのマスコットガール(1973年) |
| その他 | 第15回日本アカデミー賞優秀助演女優賞(『無能の人』)、第24回報知映画賞主演女優賞(『コキーユ 貝殻』『呪縛』)、第74回毎日映画コンクール田中絹代賞(2020年) |
概要[編集]
風吹ジュン(ふぶき じゅん、1952年5月12日 - )とは、富山県出身の女優である。1973年に繊維メーカー・ユニチカのマスコットガールとして注目され、翌1974年に「愛がはじまる時」でアイドル歌手デビュー。その後女優に転じ、松田優作と共演した『蘇える金狼』や向田邦子脚本のドラマ『阿修羅のごとく』で強い印象を残した。1990年代以降は母親役・祖母役の名脇役として、連続テレビ小説から是枝裕和・山田洋次作品まで幅広く出演を続けている。
詳細[編集]
苦労続きの少女時代から「風が吹いたように」[編集]
風吹ジュンは1952年に富山県で生まれた。11歳のときに両親が離婚し、その後は母と3歳上の兄と暮らしたが、中学に上がるころには母も家を出てしまったと報じられている。少女時代は京都で過ごしたとされ、2026年9月放送のフジテレビ系『突然ですが占ってもいいですか?』では、保護者のいない状態を見かねた担任教師に「保護者おらへんやないか」「明日から俺んち来い」と声をかけられたという思い出を本人が語った。
中学・高校時代はアルバイトに明け暮れ、縫製工場で働いたり紙コップを手作りしたり、赤ちゃん用品の刺繍を縫ったりしていたという。アイロンで負ったやけどの痕もあると明かしている。17〜18歳のころは「3カ月働いては休む」生活を続けていたが、仕事を紹介してもらった先がたまたま芸能事務所で、そこで受けたのがオーディションだった。芸名は富士フイルムのオーディションに合格して帰宅すると、もう決まっていたという。「風が吹いたように」で「風吹」、「ジュン」は語呂がいいからとマネジャーが付けたものだとされる。
ユニチカのマスコットガールからアイドルへ[編集]
上京後、銀座のクラブで働いていたところをスカウトされて芸能界入り。1973年、21歳でユニチカのマスコットガールに選ばれたことで一気に知名度が上がった。大手繊維メーカーの「顔」に選ばれたことで、無名の新人だった風吹の名前は一気に知られるようになった。
1974年、シングル「愛がはじまる時」で歌手デビュー。健康的な小麦色の肌と愛らしいルックスで、天地真理や山口百恵、キャンディーズらが人気を競った70年代アイドル黄金期の一角に加わった。ただし同じ1974年、所属事務所の移籍をめぐるトラブルが週刊誌や新聞で大きく報じられ、アイドル歌手としての活動は短期間で終わることになる。この出来事が、結果的に女優業へ軸足を移すきっかけになったとされる。
向田邦子・倉本聰・山田太一に鍛えられた70年代[編集]
女優として本格的に歩み出したのは1975年、向田邦子がメイン脚本を務めたTBSテレビ系『寺内貫太郎一家2』への出演から。これが評判を呼び、以降は当時の気鋭の脚本家たちのドラマに立て続けに起用された。倉本聰の『前略おふくろ様II』(1976年 - 1977年、日本テレビ系、萩原健一主演)、山田太一の『岸辺のアルバム』(1977年、TBS系)、そして向田邦子の『阿修羅のごとく』(1979年・1980年、NHK)と、いまや「ドラマ史に残る名作」と呼ばれる作品が並ぶ。
『阿修羅のごとく』では、父の浮気をきっかけに揺れ動く竹沢家の四姉妹のうち、末っ子の四女・咲子を演じた。長女役の加藤治子、次女役の八千草薫、三女役のいしだあゆみという顔ぶれの中で、売れないボクサーと暮らす奔放な末娘を体当たりで演じ、女優としての評価を固めた。のちにスタジオジブリの鈴木敏夫が日刊ゲンダイの連載で「この頃の彼女の役は“暗い”(笑い)。またその暗さがよく似合う」と評しているように、当時の風吹は影や事情を抱えた女性を演じることが多かった。
『蘇える金狼』の衝撃[編集]
映画で大きな話題を呼んだのが、1979年の角川映画『蘇える金狼』(村川透監督)である。大藪春彦の小説が原作で、昼は平凡なサラリーマン、夜は野心をたぎらせる男・朝倉哲也を松田優作が演じたハードボイルド・アクション。風吹は朝倉と関係を持つ女性・永井京子を演じた。アイドル出身の女優が大胆な濡れ場に挑んだことは当時大きく取り上げられ、清純派アイドルのイメージから脱却する決定的な一作になった。
同じ時期には黒木和雄監督の『原子力戦争』(1978年)、東宝の『火の鳥』(1978年)などにも出演。80年代には『獣たちの熱い眠り』(1981年)、アニメ映画『SPACE ADVENTURE コブラ』(1982年、声の出演)、『源氏物語』(1987年)などに出演の幅を広げている。
名脇役「風吹ジュン」の誕生[編集]
1990年代に入ると、風吹ジュンは「出てくると画面が締まる」タイプの名脇役として再評価されていく。転機は1991年、竹中直人の初監督作『無能の人』。つげ義春の漫画を原作に、石を売って暮らす売れない漫画家・助川助三(竹中)を支える妻・モモ子を演じ、第15回日本アカデミー賞優秀助演女優賞などを受賞した。
1999年には『コキーユ 貝殻』と『呪縛』の2作で第24回報知映画賞主演女優賞を獲得。同年の『カリスマ』以降、黒沢清監督の『降霊』(2000年、テレビ映画)、『回路』(2001年)と、Jホラーの名作群にも欠かせない顔になった。90年代後半からは連続テレビ小説『ひまわり』(1996年)、『ほんまもん』(2001年)にも出演し、ヒロインの母親役で全国のお茶の間に定着した。
2010年代以降は、是枝裕和監督の『そして父になる』(2013年)・『海街diary』(2015年)、山田洋次監督の『東京家族』(2013年)・『家族はつらいよ』シリーズ(2016年 - 2018年)と、日本映画を代表する監督の家族ドラマで重要な役を任されるようになる。2020年には長年の功績から、第74回毎日映画コンクールで田中絹代賞を受賞した。
経歴[編集]
1952年 - 1974年:富山生まれ、マスコットガールから歌手デビュー[編集]
1952年5月12日、富山県に生まれる。両親の離婚後は苦しい生活の中で育ち、高校を中退したと報じられている。18歳のころに上京し、銀座のクラブで働いていたところをスカウトされて芸能界入りした。
1973年、ユニチカのマスコットガールに選出されて注目を集める。1974年にシングル「愛がはじまる時」で歌手デビューし、アイドルとして売り出された。しかし同年、事務所移籍をめぐるトラブルが報道され、歌手活動は短命に終わった。
1975年 - 1980年:女優として本格始動[編集]
1975年、TBSテレビ系『寺内貫太郎一家2』で女優として本格デビュー。続いて『前略おふくろ様II』(1976年 - 1977年)、『岸辺のアルバム』(1977年)に出演し、倉本聰・山田太一・向田邦子という70年代テレビドラマの三大脚本家の作品に相次いで顔を出した。
1978年に映画『原子力戦争』『火の鳥』、テレビドラマ『東京メグレ警視シリーズ』に出演。1979年には『蘇える金狼』で松田優作と共演し、同年から翌1980年にかけてはNHKの『阿修羅のごとく』(第1部・第2部)で四女・咲子を演じた。1980年には松田優作主演の連続ドラマ『探偵物語』にもゲスト出演している。
1981年 - 1990年:結婚と子育て[編集]
1981年、音楽プロデューサーの川添象郎と結婚。1984年に長女、1986年に長男が生まれた。この時期は子育てを優先しながらも、映画『獣たちの熱い眠り』(1981年)、『SPACE ADVENTURE コブラ』(1982年、声の出演)、『源氏物語』(1987年)などに出演。1982年にはドラマ版『セーラー服と機関銃』にも出演した。
1991年 - 1999年:『無能の人』で再ブレイク[編集]
1991年、竹中直人監督の『無能の人』で第15回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞するなど、高い評価を受ける。1992年に離婚し、以降はシングルマザーとして2人の子どもを育てた。2026年の番組出演時には「29歳で結婚し、40歳で離婚した」「2人の子どもを守ることに必死だった」と振り返っている。
1992年には男はつらいよシリーズ第45作『男はつらいよ 寅次郎の告白』に出演し、渥美清演じる寅さんの物語に加わった。テレビでは『ひとつ屋根の下』(1993年、フジテレビ)、『この愛に生きて』(1994年)、『ピュア』(1996年)、『ひとつ屋根の下2』(1997年)、『青の時代』(1998年)などに出演。1996年には連続テレビ小説『ひまわり』でヒロインの母・潮見桂子を演じた。
映画では『毎日が夏休み』(1994年)、『恋と花火と観覧車』(1997年)、『釣りバカ日誌9』(1997年)などに出演し、1999年の『コキーユ 貝殻』『呪縛』で第24回報知映画賞主演女優賞を受賞。同年には黒沢清監督の『カリスマ』にも出演した。
2000年 - 2009年:Jホラーとジブリ[編集]
2000年に黒沢清監督のテレビ映画『降霊』、2001年に同監督の『回路』に出演。2001年から2002年には2度目の朝ドラ『ほんまもん』でヒロイン・山中木葉の母を演じた。ドラマ『サトラレ』(2002年)、『精霊流し』(2002年)、『年下の男』(2003年)、『オレンジデイズ』(2004年)なども話題に。
映画では『手紙』(2003年)、『理由』(2004年)、『タッチ』(2005年)、『ベロニカは死ぬことにした』(2005年)などに出演。2006年にはスタジオジブリのアニメ映画『ゲド戦記』(宮崎吾朗監督)でテナーの声を担当した。2007年には大河ドラマ『風林火山』で武田信玄の母・大井夫人を演じている。
2010年 - 2019年:朝ドラの「お姑さん」と山田洋次作品[編集]
2011年にはジブリ作品『コクリコ坂から』に声の出演、映画『うさぎドロップ』『八日目の蝉』にも出演した。2013年は大河ドラマ『八重の桜』で主人公・山本八重の母・佐久を演じ、山田洋次監督の『東京家族』、是枝裕和監督の『そして父になる』(福山雅治主演)にも出演と、話題作が続いた。
2015年には是枝監督の『海街diary』で、綾瀬はるか・長澤まさみ・広瀬すずらが演じる四姉妹を見守る食堂の女主人役を好演。同年秋からの連続テレビ小説『あさが来た』では、玉木宏演じる白岡新次郎の母・白岡よのを演じ、おっとりとした愛嬌のある姑ぶりが人気を集めた。
2016年からは山田洋次監督の『家族はつらいよ』シリーズ3作に出演。2018年の連続テレビ小説『半分、青い。』では、永野芽郁演じるヒロイン・楡野鈴愛の祖母・廉子を演じた。廉子は物語の序盤で亡くなるが、その後も天国から見守る語り手としてナレーションを担当し、「ナレーションのおばあちゃん」として親しまれた。2019年にはNHKのドラマ『みかづき』、映画『そらのレストラン』『マチネの終わりに』(福山雅治主演)に出演している。
2020年 - 2024年:田中絹代賞、ジブリ再び[編集]
2020年2月、第74回毎日映画コンクールで田中絹代賞を受賞。同年は映画『浅田家!』『きみの瞳が問いかけている』に出演し、有村架純主演の『有村架純の撮休』にも母親役で登場した。2021年には映画『Arc アーク』『先生、私の隣に座っていただけませんか?』、TBS系日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』に出演している。
2022年は実写映画『鋼の錬金術師 完結編』二部作でピナコ・ロックベルを演じたほか、『裸足で鳴らしてみせろ』『闇の狩人』に出演。2023年は宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』に声の出演で参加し、映画『ちひろさん』『658km、陽子の旅』にも出演した。2024年は『橋ものがたり 約束』『愛に乱暴』『アイミタガイ』の3本の映画に出演し、Prime Videoのドラマ『1122 いいふうふ』では主人公・一子の母を演じた。
2025年 - 2026年:獣医ドラマの祖母、遺品整理人ドラマ、映画も続々[編集]
2025年2月からNHK総合の土曜ドラマ『リラの花咲くけものみち』(藤岡陽子原作、山田杏奈主演)に出演。北海道の獣医大学を舞台に獣医師を目指す主人公・岸本聡里を、そばで支える祖母・牛久チドリを演じた。同年の映画は、2月の『知らないカノジョ』、6月の『ドールハウス』(矢口史靖監督、長澤まさみ主演)、そして10月31日公開の『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』と続く。
『SPIRIT WORLD』はシンガポールのエリック・クー監督作で、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが日本で亡くなった歌手を演じる日仏合作的な作品。風吹は竹野内豊演じるハヤトが探し求める、家を出た母・メイコを演じ、ハヤトの父ユウゾウ役の堺正章と夫婦役になった。
2025年10月からは、カンテレ・フジテレビ系の月10ドラマ『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』(草彅剛主演)に出演。草彅演じる遺品整理人・鳥飼樹と関わる鮎川こはる役で、中村ゆり演じる娘・真琴とぎくしゃくした関係にある母を演じた。クランクアップに際しては「台本を読んで、草なぎさんと公園でおにぎりを食べるシーンに心ひかれた」「とてもいい経験をさせていただいた」とコメントしている。
2026年は、8月22日からNHK総合で続編『リラの花咲くけものみち2』がスタート。新米の大動物獣医師となった聡里が口蹄疫の発生と牛の殺処分という試練に向き合う物語で、風吹は亡き祖母チドリとして再び登場し、苦悩する孫の前に現れる役どころとなった。9月6日にはフジテレビ系『突然ですが占ってもいいですか?』に出演し、少女時代や芸名の由来、離婚当時の思いを語って話題に。9月25日には吉岡里帆・奈緒のダブル主演で、暴力から逃れた女性たちのシェルターを舞台にしたサスペンス映画『シャドウワーク』(𠮷野竜平監督)が公開され、出演者に名を連ねた。
主な出演作[編集]
映画[編集]
- 1978年『原子力戦争』(黒木和雄監督)
- 1978年『火の鳥』
- 1979年『蘇える金狼』(永井京子) - 松田優作主演、角川映画
- 1981年『獣たちの熱い眠り』
- 1982年『SPACE ADVENTURE コブラ』(声の出演)
- 1987年『源氏物語』
- 1991年『無能の人』(助川モモ子) - 竹中直人監督・主演
- 1992年『男はつらいよ 寅次郎の告白』 - 松竹
- 1994年『毎日が夏休み』
- 1997年『恋と花火と観覧車』
- 1997年『釣りバカ日誌9』
- 1999年『コキーユ 貝殻』 - 報知映画賞主演女優賞
- 1999年『呪縛』 - 報知映画賞主演女優賞
- 1999年『カリスマ』 - 黒沢清監督
- 2001年『回路』 - 黒沢清監督
- 2003年『手紙』
- 2004年『理由』
- 2005年『タッチ』
- 2005年『ベロニカは死ぬことにした』
- 2006年『ゲド戦記』(テナー、声の出演) - スタジオジブリ
- 2011年『コクリコ坂から』(声の出演)
- 2011年『八日目の蝉』
- 2011年『うさぎドロップ』
- 2013年『東京家族』 - 山田洋次監督
- 2013年『そして父になる』 - 是枝裕和監督
- 2015年『海街diary』 - 是枝裕和監督
- 2016年 - 2018年『家族はつらいよ』シリーズ(全3作) - 山田洋次監督
- 2019年『そらのレストラン』
- 2019年『マチネの終わりに』(小峰信子)
- 2020年『浅田家!』
- 2020年『きみの瞳が問いかけている』
- 2021年『Arc アーク』
- 2021年『先生、私の隣に座っていただけませんか?』
- 2022年『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』『最後の錬成』(ピナコ・ロックベル)
- 2022年『裸足で鳴らしてみせろ』
- 2022年『闇の狩人』前篇・後篇
- 2023年『ちひろさん』
- 2023年『658km、陽子の旅』
- 2023年『君たちはどう生きるか』(声の出演) - 宮崎駿監督
- 2024年『橋ものがたり 約束』
- 2024年『愛に乱暴』
- 2024年『アイミタガイ』
- 2025年『知らないカノジョ』
- 2025年『ドールハウス』 - 矢口史靖監督、長澤まさみ主演
- 2025年『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』(メイコ) - エリック・クー監督
- 2026年『シャドウワーク』 - 𠮷野竜平監督
テレビドラマ[編集]
- 1975年『寺内貫太郎一家2』(TBSテレビ)
- 1976年 - 1977年『前略おふくろ様II』(日本テレビ)
- 1977年『岸辺のアルバム』(TBS)
- 1978年『東京メグレ警視シリーズ』
- 1979年・1980年『阿修羅のごとく』(NHK)(竹沢咲子)
- 1980年『探偵物語』(日本テレビ) - ゲスト出演
- 1982年『セーラー服と機関銃』
- 1993年『ひとつ屋根の下』(フジテレビ)
- 1994年『この愛に生きて』
- 1995年『最高の片想い』
- 1996年『ピュア』
- 1996年『ひまわり』(NHK連続テレビ小説)(潮見桂子)
- 1997年『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)
- 1997年『理想の上司』
- 1998年『青の時代』
- 1999年『新・俺たちの旅』
- 2001年 - 2002年『ほんまもん』(NHK連続テレビ小説) - ヒロインの母
- 2002年『サトラレ』
- 2002年『精霊流し』
- 2003年『年下の男』
- 2004年『TOKIO 父への伝言』
- 2004年『オレンジデイズ』(TBS)
- 2005年『みんな昔は子供だった』
- 2006年『ウォーカーズ 〜迷子の大人たち』(NHK)
- 2006年『輪舞曲 ロンド』(TBS)
- 2007年『風林火山』(NHK大河ドラマ)(大井夫人)
- 2013年『八重の桜』(NHK大河ドラマ)(山本佐久)
- 2015年 - 2016年『あさが来た』(NHK連続テレビ小説)(白岡よの)
- 2018年『半分、青い。』(NHK連続テレビ小説)(楡野廉子) - 語りも担当
- 2019年『みかづき』(NHK)
- 2020年『有村架純の撮休』 - 母役
- 2021年『日本沈没-希望のひと-』(TBS)
- 2024年『1122 いいふうふ』(Prime Video) - 一子の母
- 2025年『リラの花咲くけものみち』(NHK総合)(牛久チドリ)
- 2025年『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』(カンテレ・フジテレビ)(鮎川こはる)
- 2026年『リラの花咲くけものみち2』(NHK総合)(牛久チドリ)
受賞歴[編集]
- 第15回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞(『無能の人』、1992年)
- 報知映画賞(『無能の人』)
- ヨコハマ映画祭(『無能の人』)
- 第24回報知映画賞 主演女優賞(『コキーユ 貝殻』『呪縛』、1999年)
- 第74回毎日映画コンクール 田中絹代賞(2020年)
田中絹代賞は、日本映画史を代表する大女優・田中絹代の名を冠した賞で、長年にわたり映画界に貢献した女優に贈られる。過去の受賞者には吉永小百合、桃井かおり、樹木希林、大竹しのぶ、八千草薫らが名を連ねており、風吹ジュンもデビューから半世紀近くを経てこの系譜に加わった。2020年2月の表彰式は川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールで行われた。
歌手活動[編集]
風吹ジュンの歌手としてのキャリアは1974年の「愛がはじまる時」でスタートした。オイルショック後の70年代半ばは、天地真理、山口百恵、キャンディーズ、郷ひろみ、西城秀樹らがヒットを連発したアイドル全盛期であり、ユニチカのマスコットガールとして顔が売れていた風吹も、その流れで歌手として売り出された。
しかしデビューと同じ1974年に事務所移籍をめぐるトラブルが表面化し、歌手としての活動は長くは続かなかった。現在の風吹ジュンを「女優」としてしか知らない世代も多く、「実は元アイドル歌手だった」という事実はトリビアとして紹介されることが多い。音楽配信サービスなどでは当時の楽曲が聴けるものもある。
人物[編集]
- 「守るものがあると強くなれる」:40代はシングルマザーとして2人の子どもを育てながら、女優業と母親の介護を両立させていた。2021年の『美的GRAND』のインタビューでは「守るものがあると強くなれる」と語り、つらさを誰かと分かち合うことは少なかったと振り返っている。
- 60代から山登り:60代で登山を始め、67歳で北アルプスの劒岳(剱岳)に登頂。中国茶の茶葉を求めて中国の山間部を旅したり、水彩画や料理を習ったりと、趣味の幅も広い。週1回ジャイロトニックで体を動かし、3〜4駅くらいの距離ならスニーカーで歩くという。
- 年齢を理由にしない:「年齢に抗わずに生きたかった」と考えていたが、50代で体調を崩したことをきっかけに考えを改め、毎年の血液検査で自分の状態を把握するようにしているという。「今の自分を知ってケアすれば、年齢は怖くない」という言葉が記事の見出しにもなった。
- 60代で役の幅が広がった:本人によれば、60代になってからはそれまで演じたことのない役のオファーが増えたという。朝ドラの姑、ジブリの声、ホラー映画の祖母、国際共同製作のロマンスと、70代に入っても役柄の守備範囲は広がり続けている。
- 母親役で重宝される理由:映画・ドラマ評論の分野では、『あさが来た』の白岡よの役をきっかけに「なぜ風吹ジュンは母親役で重宝されるのか」が論じられたこともある。柔らかな空気感と、ふとした瞬間にのぞく人生の陰影の両方を持っていることが、母親・祖母役での起用が続く理由として挙げられている。
家族[編集]
1981年に音楽プロデューサーの川添象郎と結婚し、1984年に長女、1986年に長男をもうけた。1992年に離婚。2026年のテレビ番組では、29歳で結婚して40歳で離婚したこと、離婚をめぐるメディアの報道などと戦い続けたこと、2人の子どもを守ることに必死だったことを語っている。離婚後は2人の子どもを1人で育て上げた。
炎上とバズ[編集]
- 1974年の移籍トラブル報道:アイドルとしてデビューした1974年、所属事務所の移籍をめぐるトラブルが警察沙汰になったと週刊誌などで大きく報じられた。当事者の間では双方が相手を訴える事態にまで発展したとされ、この一件がアイドル歌手としての活動に区切りをつけるきっかけになったと言われている。
- 2026年『突然ですが占ってもいいですか?』:2026年9月の出演回で、両親の離婚後に頼れる大人がいなかった少女時代や、担任教師に助けられたエピソード、芸名の由来を明かし、ネットニュースで広く取り上げられた。
余談[編集]
- 芸名の「風吹」は「風が吹いたように」から。「ジュン」は語呂の良さでマネジャーが決めたもので、オーディションに受かって帰ったら名前が付いていたという。
- 2021年の日刊ゲンダイの連載では、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫が聞き手を務め、風吹ジュンのドラマ黄金期を振り返っている。ジブリでは『ゲド戦記』『コクリコ坂から』『君たちはどう生きるか』と3作品に声で出演した。
- 『半分、青い。』では、序盤で亡くなった祖母が全編のナレーションを担当するという珍しい形式がとられた。
- 『SPIRIT WORLD』では堺正章と夫婦役。フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴとの共演作でもある。
- 『リラの花咲くけものみち』の舞台となった獣医大学は、酪農学園大学がモデルとされる。
- 『終幕のロンド』では、草彅剛と公園でおにぎりを食べるシーンに心ひかれて出演を決めたという。
