| Yoshikazu Higashitani ひがしたに よしかず | |
|---|---|
![]() ABEMA『改めて、取材しました。』の密着取材を受けた東谷義和(2026年。出典:ABEMA TIMES) | |
| 本名 | 東谷義和 |
| 誕生日 | 1971年10月6日 |
| 年齢 | 55歳 |
| 出身地 | 兵庫県伊丹市(西宮市とする報道もある) |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 阪南大学経済学部 卒業 |
| 職業 | 実業家、元YouTuber、元参議院議員、落語家(自称・高座名「東笑亭ガーシー」) |
| 肩書 | 元参議院議員(2022年 - 2023年、除名) |
| 活動期間 | 2022年 -(配信者として) |
| 代表的な実績 | YouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」(約50日で登録者100万人)、2022年参院選比例区で28万7714票を得て当選、著書『死なばもろとも』(2022年) |
| 関連活動 | NHK党(当時)、オンラインサロン「GASYLE」 |
| 別名 | ガーシー、GaaSyy(参議院での通称の外国語表記)、東笑亭ガーシー(高座名) |
| あだ名 | ガーシー、東さん、ガッシー |
| その他 | 2024年3月、東京地裁で懲役3年・執行猶予5年の有罪判決(確定) |
概要[編集]
東谷義和(ひがしたに よしかず、1971年10月6日 - )とは、兵庫県出身の日本の実業家・元YouTuber・元参議院議員である。通称・別名はガーシー。2022年に芸能界の裏話を暴露するYouTubeチャンネル「ガーシーch」で一躍有名になり、同年の参院選で当選したが、一度も登院しないまま2023年に除名された。その後、芸能人らへの脅迫などの罪で執行猶予付きの有罪判決を受けている。
詳細[編集]
「アテンダー」からYouTuberへ[編集]
もともとは芸能界の表舞台の人間ではない。大学卒業後に大阪で事業を始め、1995年に上京してからは東京・六本木や西麻布でバーを経営していた。その人脈を生かし、芸能人に食事会や交友の場を段取りする、いわゆる「アテンド」を長年続けていたとされる。本人いわく、アテンダー歴はおよそ27年にもなるという。
転機は2021年。後述するギャンブルによる多額の借金や、人気歌手グループBTSに会わせるという名目で金銭を受け取ったとされる疑惑が、YouTuberのヒカルらによって取り上げられ、騒動になった。本人は「ギャンブルに依存しすぎて戻れなかった」と語っている。同年末、東谷はアラブ首長国連邦のドバイに渡った。そのときの所持金は110円だったという話が残っている。
暴露系配信で大ブレイク[編集]
2022年2月、ドバイからYouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」を開設。芸能界の知人らの過去を語る、いわゆる「暴露系」配信を始めた。本人は、自分が苦境に陥ったときに離れていった知人への「復讐」だと位置づけていた。
早口の関西弁と「きっちりやったる」などの決めゼリフが受け、チャンネル登録者数は開設から約50日後の2022年4月7日に100万人を突破した。その破壊力は『週刊文春』の「文春砲」をもじって「ガーシー砲」と呼ばれ、「一人週刊誌」と評されることもあった。一方で、暴露内容の多くは真偽が確かめられないものだったとも指摘されている。
国会議員、そして除名[編集]
2022年7月の第26回参議院議員通常選挙に、立花孝志が率いるNHK党(NHKから国民を守る党)から比例区で立候補。ドバイから一度も帰国せず、ネット上の発信だけで選挙戦を戦い、個人で28万7714票を獲得して当選した。
しかし当選後も帰国せず、国会には一度も出席しなかった。参議院は懲罰として「議場での陳謝」を科したが、本人はこれにも応じず、2023年3月15日の本会議で除名が決まった。国会議員の除名は72年ぶりで、現行憲法下では3例目。欠席を主な理由とした除名は初めてだった。
逮捕と有罪判決[編集]
除名翌日の2023年3月16日、警視庁は動画で芸能人らを脅迫した疑いなどで逮捕状を取った。東谷は同年6月4日、ドバイから帰国した直後に成田空港で逮捕される。裁判では起訴内容を認め、2024年3月14日に東京地裁で懲役3年・執行猶予5年の判決を受けた。判決は双方が控訴せず確定している。
その後は配信を一時封印。落語家への転身宣言、ラジオのMC、飲食店などの経営と、良くも悪くも話題を振りまきながら「第二の人生」を歩んでいる。
経歴[編集]
生い立ちと学生時代[編集]
1971年10月6日、兵庫県伊丹市に生まれる(西宮市出身とする報道もある)。地元の小中学校、県立高校を経て阪南大学経済学部を卒業した。大学時代はいわゆる「走り屋」だったという。
実業家として[編集]
1994年、大阪府で板金工場や車の販売代理店を開業。1995年に上京し、六本木でバー「MACCA」を経営した。2006年には西麻布にバーを開き、芸能人のアテンドや芸能事務所の運営にも手を広げていく。この時期に築いた芸能界の交友関係が、のちの暴露配信の「ネタ元」になった。
2017年には株式会社を設立し、アパレルブランド「QALB」を立ち上げた。しかし2020年6月に社長を退き、事業を譲渡している。
借金とドバイ行き[編集]
2020年ごろからバカラなどの賭博にのめり込み、負債は約3億円にのぼったとされる。2021年、BTSのメンバーに会わせるとして金銭を受け取ったという詐欺疑惑が浮上し、ヒカルが動画でこの件を告発した。警察からの連絡を受けたのを機に、同年12月にドバイへ渡ったとされる。
ドバイに駐在していた元朝日新聞記者の取材によれば、東谷は当初「被害者に返済するまで取材は受けられない」と断ったという。その後、ベージュのキャップに白いTシャツ、ひざ丈の短パンという軽装で面会に現れた、と記録されている。
YouTuberとして[編集]
2022年2月にチャンネルを開設すると、芸能人、起業家、YouTuber、経済界の人物まで次々と暴露の対象にした。本人は、自分の名前を勝手に使って投資話を持ちかけた人物や、苦境の際に連絡をよこさなかった芸能人などを対象にしたと説明している。
同年8月2日には自伝的な著書『死なばもろとも』を幻冬舎から出版。半生やアテンダーの実態をつづった内容で、発売1日で発行部数10万部を突破したと報じられた。同じ8月には月額3980円のオンラインサロン「GASYLE(ガシる)」も始めている(のちに閉鎖)。
ただし2022年7月13日、メインチャンネルとサブチャンネルは利用規約違反でYouTubeから停止された。以降はツイキャス、Instagramのライブ、Twitterのスペースなど、場所を変えてライブ配信を続けた。実業家・西村博之(ひろゆき)とSNS上で激しく言い争い、脅迫的な発言だとして批判を浴びたこともある。
参院選出馬と当選[編集]
2022年の参院選では、NHK党党首の立花孝志の誘いを受けて比例区から出馬した。選挙期間中も帰国せず、YouTubeの「ネット街頭演説」とSNSで戦うという異例のリモート選挙だった。政見放送では、47通りのイニシャルを使って裏話を語るというスタイルを打ち出し、当選後は実名で暴露すると公約していた。7月3日には立花の街頭演説に、ヒカルや青汁王子こと三崎優太が応援に駆けつけている。
7月10日の投開票で、個人票28万7714票を獲得し、党の比例名簿トップで当選。参議院では「ガーシー」の通称使用が認められ、外国語表記は「GaaSyy」とされた。
欠席と懲罰[編集]
当選後も東谷はドバイなどに滞在し続けた。2022年12月には、参議院の議院運営委員長から届いた欠席理由を問う文書と、自身の回答をInstagramで公開。「当選しても日本へ帰らず海外で政治活動をしていく」と公約して当選したと主張し、帰国すれば不当に逮捕・勾留されるおそれがあること、SNS上で殺害をほのめかす脅迫を受けていることなどを欠席の理由に挙げた。ドバイからのリモート出席なら応じるという意向も示していた。
国会法の規定に基づき、議長は正当な理由なく欠席する議員に出席を求める「招状」を出した。これは74年ぶりのことだったという。それでも本人は応じず、2023年2月、参議院は4段階ある懲罰のうち3番目に重い「公開議場における陳謝」を科した。欠席を理由とした懲罰は衆参を通じて初めてだった。
除名[編集]
陳謝の舞台となる3月8日の本会議を、東谷はトルコに滞在したまま欠席した。これを受けて3月14日、参院懲罰委員会が除名の懲罰案を全会一致で可決。翌15日の本会議で、記名投票の結果、賛成235票・反対1票で除名が決まり、東谷は議員資格を失った。本会議では同党の浜田聡が東谷に代わって弁明を行っている。
報道によれば、当選から除名までに支払われた歳費や期末手当などは計2013万円余りにのぼった。参議院は、元議員に通常交付される「前議員記章」も交付しないことを決めている。東谷の議席は、同党の齊藤健一郎が繰り上げ当選で引き継いだ。党首だった立花はこの除名をめぐって党首を辞任し、党名は政治家女子48党へと変わった。
逮捕・起訴[編集]
2023年1月、警視庁は動画で芸能人らを中傷・脅迫した疑いで関係先を家宅捜索していた。除名翌日の3月16日に逮捕状が出され、3月23日には外務省が旅券(パスポート)の返納を命じた。東谷は4月にUAEの日本総領事館へパスポートの紛失を届け出て、旅券は失効している。
同年6月4日、東谷はUAEから帰国した直後、成田空港で逮捕された。6月23日、東京地検は暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪で起訴。翌24日には、告訴を取り下げさせようとしたとして証人威迫の疑いで再逮捕され、7月10日に追起訴された。
裁判と判決[編集]
2023年9月19日の初公判で、東谷は起訴内容を認め、「被害者の方々にはたいへん申し訳ない。一生をかけて反省し、謝罪し、罪を償っていきたい」と述べて被害者側に頭を下げた。弁護側は、脅迫に常習性はなく、より刑の軽い単純脅迫にとどまると主張した。一般傍聴席18席に対し、傍聴希望者は550人を超えたという。同月21日、保釈保証金3000万円で保釈された。
起訴された事件の被害者は、俳優の綾野剛、ドワンゴ創業者の川上量生、ジュエリーデザイナーの3人。2022年に動画で常習的に脅迫・名誉毀損などを行い、2023年には俳優2人に告訴を取り下げさせるため、さらに脅したとされた。
検察側は懲役4年を求刑。2024年3月14日、東京地裁は懲役3年・執行猶予5年の判決を言い渡した。初犯であることや被害弁償金を供託していることなどが考慮されたと報じられている。執行猶予5年は法律上の上限である。双方とも控訴せず、判決は3月29日に確定した。
判決後の活動[編集]
配信への復帰[編集]
2024年5月1日、弁護人を務めた弁護士のYouTubeチャンネルに出演したものの、動画は約2分半で強制削除された。その後Instagramのライブに場所を移して約40分間話し、「暴露をするつもりはない」と明言。執行猶予期間を含めてまじめに生きていく決意を語った。自分の名前をかたってファンに金銭や投資話を持ちかける者がいるとして、注意も呼びかけている。
同月13日には、東谷が後押ししていた独自SNS「GC2」が閉鎖された。
落語家への転身宣言[編集]
2024年6月4日、編集者の箕輪厚介とのトークイベントで、突如「落語家になる」と宣言した。高座名は「東笑亭(とうしょうてい)ガーシー」。特定の師匠には弟子入りせず、自分の看板で創作落語に取り組むという。ある落語家から「その知名度なら他人の看板はいらない」と太鼓判を押されたと語ったが、ネット上では「体よく弟子入りを断られているだけでは」とツッコミが相次いだ。
その後、東笑亭ガーシーとして実際に高座に上がるようになった。尊敬する島田紳助の影響も大きいと報じられている。2026年7月には、YouTuberのヒカルも落語家デビューを発表し、「なぜYouTuberは落語家になりたがるのか」という記事が出るほど、配信者の落語進出は一つの話題になった。
ラジオMCと実業[編集]
2025年2月28日からは、福岡のFM局・CROSS FMで、桑原彰とともにラジオ番組『ガーシー&クワといっしょ』のMCを務めている。
本業は再び実業家である。報道によれば、バーや飲食店などを経営しているほか、TikTokのライブ配信では全国のファンから投げ銭が集まり、数時間で300万円規模になることもあるという。そのノウハウを生かして、多くのTikTokerを抱えるライバー事務所も設立。「13~14の事業に携わってる」と語っている。
最新動向[編集]
元の「自分の部屋」へ[編集]
2026年4月20日、東谷はInstagramで、参議院議員会館を訪れたことを報告した。招いたのは、東谷の除名で繰り上げ当選した齊藤健一郎参院議員。議員事務室の椅子に座った写真を公開し、「一度も来ることがなかった元々オレの部屋」と冗談めかしつつ、「ほんまはここに居てるはずやってんな」としみじみ。議員会館では約1時間のトークを行い、「また顔だすわ」と締めくくった。
帰国から3年[編集]
2026年、日本に戻って3年がたった心境をXに投稿。日本の人間関係を「人間関係が複雑すぎる」と評し、言葉が通じるぶんやり取りが増えて煩わしいと吐露した。海外では干渉されにくく楽だったとしつつ、どちらの暮らしにも良さがあるとも書いている。
ABEMAの1年密着ドキュメント[編集]
2026年7月4日、ABEMAとテレビ朝日報道局の共同プロジェクトによる報道検証ドキュメンタリー『改めて、取材しました。』の最終回として、「ガーシー現象って何だった? 東谷義和に密着ドキュメント」が放送された。1年間の密着で現在の姿を追い、母親や妹、旧友、今も交流のある関係者にも取材。今も彼を慕う人々が集まるオンラインサロンの交流会の様子も映し出された。
番組内で東谷は、ネットで過熱する「暴露ブーム」について「因果応報という言葉がある」「絶対自分に戻ってくる」と語り、安易に暴露を繰り返すインフルエンサーに警鐘を鳴らした。自身の過去の暴露については「理不尽だった」と振り返り、途中から飽きていたこと、「こんなことをしていていいのか」という思いがあったことも明かしている。また、芸能人の不倫を報じ続けるテレビや週刊誌にも矛先を向け、公益性がないならやめるべきだと主張した。
主な作品・出演[編集]
YouTube・配信[編集]
- 「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」(2022年2月開設、同年7月停止)
- サブチャンネル(飲食店紹介など「反暴露系」の内容。2022年7月停止)
- ツイキャス、Instagramライブ、TikTokライブなどでの生配信
書籍[編集]
- 『死なばもろとも』(幻冬舎、2022年8月2日)
ラジオ[編集]
- 『ガーシー&クワといっしょ』(CROSS FM、2025年2月 - )
テレビ・ネット番組[編集]
- 『改めて、取材しました。』最終回「ガーシー現象って何だった? 東谷義和に密着ドキュメント」(ABEMA、2026年7月4日)
サービス[編集]
- オンラインサロン「GASYLE(ガシる)」(2022年8月開始、のちに閉鎖)
炎上とバズ[編集]
「ガーシー砲」の時代[編集]
2022年前半、ガーシーchの暴露動画は毎回のようにネットニュースをにぎわせ、芸能界を巻き込む大きな騒ぎとなった。ただし内容の多くは裏付けのない話で、無関係の人物を事件の犯人のように名指ししてしまったケースもあったと指摘されている。こうした配信の一部は、のちの刑事裁判で脅迫・名誉毀損として有罪の対象となった。
「国会に来ない議員」論争[編集]
一度も登院しない国会議員に歳費が支払われ続けたことには、新聞の社説などで強い批判が集まった。一方で、本人は「海外から活動する」ことを公約に当選したのだと主張し、支持者からは擁護の声も上がった。最終的には72年ぶりの除名という結果に。この騒動をきっかけに、長期欠席議員の歳費のあり方もあらためて議論になった。
異例の大注目裁判[編集]
2023年9月の初公判では、18席の一般傍聴席を求めて550人以上が並んだ。傍聴席には立花孝志の姿もあったと報じられている。
余談[編集]
- 酒もたばこもやらない。体質的にお酒が飲めないのだという。バーの経営者が下戸というのは、なかなかのギャップである。
- 尊敬する人物は島田紳助。落語家転身にも、その影響があると報じられている。
- 参議院議員会館の「自分の部屋」に初めて足を踏み入れたのは、除名から3年後の2026年。しかも他の議員の「お客さん」としてだった。
- ABEMAの密着では、若い頃の写真とともに「10代後半くらいから、本当に女好きやった」と自ら振り返っている。
- ドバイに渡ったときの所持金は110円だったとされる。そこから約半年で国会議員になったのだから、展開の速さはなかなかのものである。
- 参議院での通称の外国語表記は「GaaSyy」。カタカナの「ガーシー」と並んで、この独特なつづりが正式に認められていた。
