川栄李奈
かわえい りな/Rina Kawaei
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第31回東京国際映画祭『人魚の眠る家』ワールドプレミアのレッドカーペットにて(2018年)(出典:Wikimedia Commons、撮影:Dick Thomas Johnson、CC BY 2.0)
誕生日 1995年2月12日
年齢 31歳
出身地 神奈川県
国籍 日本
職業 女優
肩書 元AKB48メンバー
活動期間 2010年 -
代表的な実績 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』トリプル主演(大月ひなた役)
受賞 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 ニューウェーブアワード女優部門(2018年)
事務所 個人で活動(2026年1月に独立、エイベックス・マネジメント・エージェンシーとエージェント契約)
関連活動 AKB48(2010年 - 2015年)
あだ名 りっちゃん


概要[編集]

川栄李奈(かわえい りな)とは、神奈川県出身の日本の女優であり、元AKB48のメンバーである。グループ時代は「おバカキャラ」で知られたが、卒業後は女優に専念し、朝ドラのヒロインまで上り詰めた「アイドル出身女優の成功例」の代表格である。

詳細[編集]

「ノリで受けた」AKB48オーディション[編集]

1995年2月12日生まれ。2010年、AKB48の第11期研究生オーディションに合格して芸能界入りした。本人は後にバラエティ番組で、16歳のときに友人と「ノリで」応募したと語っており、もともと歌やダンスに強い関心があったわけではなかったという。研究生時代は劇場公演の曲を覚えきれず、ステージ上で「棒立ち」になり、曲終わりの立ち位置とポーズだけ合わせていたという逸話まである。最終的に「もう出ないでください」と言われ、しばらく公演にほとんど出られなかったとも明かしている。

「おバカキャラ」でブレイク[編集]

転機は、フジテレビのバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の企画「期末テスト」だった。ここで最下位に沈んだことから一気に「AKBのおバカ担当」として認知され、成績下位メンバーで結成された「BKA48」名義の楽曲「ハステとワステ」ではセンターまで務めた。2012年にチーム4へ昇格し、同年5月の26thシングル「真夏のSounds good !」で初めてシングル選抜入り。2014年の選抜総選挙では16位に入り、名実ともに人気メンバーの仲間入りを果たした。

握手会襲撃事件と卒業[編集]

2014年5月、岩手県で開かれた握手会で、刃物を持った男に襲われ右手を負傷する事件に巻き込まれた。アイドルの安全を揺るがす事件として社会的にも大きく報じられた。その後、川栄は握手会に出られない状態が続き、2015年3月26日、さいたま市でのコンサートで卒業を発表。ステージでは「握手会に出られなくなった」「これからも出られることはない」と涙ながらに語り、握手会以外の形でファンに恩返しをしたいという思いも見せた。同年8月、AKB48劇場で卒業公演を行いグループを離れた。

女優へ全振りした20代[編集]

卒業後は女優業に一本化した。2015年の舞台『AZUMI 幕末編』で主演を務め、翌2016年にはNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に出演。以降は脇役・ゲスト出演も含めて年間に何本もの作品に出続け、「どこにでもいる」と言われるほどの出演ペースで実力を積み上げた。そして2021年、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で三世代ヒロインの一人に抜擢され、AKB時代の「おバカキャラ」から「国民的ドラマの顔」へと鮮やかに転身を遂げた。

AKB48時代[編集]

川栄のAKB48在籍期間は約5年。グループの全盛期にあたり、秋元康プロデュースのもと、劇場公演・握手会・テレビ出演が目まぐるしく続いた時代である。

研究生として2010年11月に公演デビューしたものの、前述のとおりダンスを覚えられず苦労した。本人いわく、当初は「選抜は16人で、ほかの人たちは何もしてないと思ってた」という認識だったという。後輩が次々と入ってきて自分の居場所がなくなっていく危機感から、ようやく本気で取り組むようになったと振り返っている。

2012年3月にチーム4へ昇格し、同年11月の組閣でチームAへ異動。2013年には『めちゃ×2イケてるッ!』発の「BKA48」でセンターに立つなど、キャラクター路線で一気に知名度を上げた。同期の高橋朱里とは互いを「親友」と呼び合う仲で、先輩の横山由依とも親しかったことが知られている。

一方で、2026年配信のYouTube番組では、当時を「毎日泣いていた」と振り返ったとされ、明るいバラエティの姿の裏で苦しい時期を過ごしていたことも明かしている。

女優としての歩み[編集]

下積み期(2014年〜2017年)[編集]

在籍中の2014年、日本テレビ系『SHARK』で初の単独ドラマ出演を果たし、同年にはテレビ東京の『セーラーゾンビ』で大和田南那・高橋朱里とトリプル主演を務めて連ドラ初主演を経験した。秋にはTBS系『ごめんね青春!』にも出演している。

卒業後は、映画『デスノート Light up the NEW world』(2016年)、映画『亜人』(2017年)、関西テレビ制作の『僕たちがやりました』(2017年、原作は金城宗幸・荒木光)などに出演。『僕たちがやりました』では永野芽郁らと共演した。NHKの『アシガール』(2017年)では松丸阿湖役を演じ、時代劇でも存在感を示した。2017年からはau「三太郎」シリーズのCMで織姫役を演じ、お茶の間の知名度を一段と高めている。

主演女優へ(2018年〜2020年)[編集]

2018年、映画『恋のしずく』で映画初主演。同年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でニューウェーブアワード女優部門を受賞した。また2018年4月からはTBSのトーク番組『A-Studio』でサブMCを務め、笑福亭鶴瓶の隣で軽妙な受け答えを見せた。

2019年は日本テレビ系『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で菅田将暉演じる教師に人質にされる生徒の一人・宇佐美香帆を演じ、片寄涼太とW主演したアニメ映画『きみと、波にのれたら』では声優として主人公・向水ひな子を担当した。2020年には日本テレビ系『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』に出演している。

朝ドラヒロイン・大河出演(2021年〜2023年)[編集]

2021年、NHKの大河ドラマ『青天を衝け』で徳川慶喜の正室・美賀君を演じた。そして同年から2022年にかけて放送された連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、上白石萌音・深津絵里とともに三世代のヒロインを務め、三代目ヒロインの大月ひなたを演じた。

本人は20歳のころ、「朝ドラのヒロイン」「大河ドラマ出演」「日本アカデミー賞受賞」の3つを目標に掲げていたとされ、このうち2つを20代のうちに実現したことになる。2022年にはフジテレビ系『親愛なる僕へ殺意をこめて』でヒロインを演じたほか、NHKのショートドラマ『義経のスマホ』で源義経を演じるという異色の役にも挑んだ。

主演ドラマの常連に(2024年〜2025年)[編集]

2024年は日本テレビ系『となりのナースエイド』で主演(桜庭澪役)。映画では『変な家』『ディア・ファミリー』『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』と話題作に立て続けに出演した。同年には宮崎駿監督のスタジオジブリ作品を舞台化した『千と千尋の神隠し』で千尋役に加わり、舞台女優としても新たな代表作を得ている。

2025年は1月に『となりのナースエイドSP2025』で桜庭澪を再演。4月からは日本テレビ系日曜ドラマ『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』で主演し、ある事件をきっかけに引退した元天才子役であることを隠す新人マネージャー・神田川美和を演じた。本人は、清楚で爽やかに見えて裏では毒舌という「裏表のギャップ」が役の魅力だと語っている。

10月期にはTBS系金曜ドラマ『フェイクマミー』で波瑠とW主演。元ヤンでベンチャー企業の社長、娘を育てるシングルマザーの日高茉海恵を演じた。自身も母親であることから「役に活かせるのではないか」とコメントしており、母親の"なりすまし"という攻めた題材で話題を集めた。最終回は2025年12月12日に放送された。

2026年の動向[編集]

独立[編集]

2026年1月1日、自身のSNSで所属事務所からの独立を発表した。報道によれば、2025年12月31日付で約10年間所属したエイベックス・マネジメント・エージェンシーを退所し、今後は同社とエージェント契約を結ぶ形をとるという。『フェイクマミー』のクランクアップのタイミングで関係者と話し合い、決まったと報じられている。後に本人は「人の期待に応えるのではなく、自分の期待に応えたい」と、その決意を語っている。

『千と千尋の神隠し』ソウル公演[編集]

独立直後の2026年1月から3月にかけて、舞台『千と千尋の神隠し』の韓国・ソウル公演(芸術の殿堂 オペラハウス)に、上白石萌音とのダブルキャストで千尋役として出演した。川栄の初日は1月8日で、カーテンコールでは客席がオールスタンディングで応えたと報じられている。

離婚の発表[編集]

2026年4月10日、俳優の廣瀬智紀とともにSNSで離婚を発表した。両者は「夫婦という形を終え それぞれの人生を歩むことになりました」と報告している。翌11日にはInstagramでマネージャーと出かけたプライベートショットを投稿し、「たくさん歩いて 健康です 今日も頑張ろう」とつづった。

『Short Hope』出演[編集]

2026年6月30日から7月21日にかけて、YouTube番組『Short Hope』に全4回で出演。AKB48時代の光と影、人見知りだった幼少期、女優への覚悟、独立の決意などを語った。番組のテーマとして本人が選んだ言葉は「生きる」だった。

NHK特集ドラマ『笹まくら』[編集]

丸谷才一の小説を原作とするNHKの特集ドラマ『笹まくら』(2026年夏、NHK BSP4K・NHK BS)に出演。主演の森山未來演じる、戦時中に徴兵を忌避した過去を持つ浜田の妻・陽子を演じた。明るく家庭的でありながら弱さも抱えた人物である。本人は「どの時代にも共通する、自由とは何なのか、どう生きるのが正解なのか」という問いを視聴者と一緒に考えたいとコメントしている。

映画『RYUJI 竜二』[編集]

2026年10月30日公開の映画『RYUJI 竜二』(監督:水田伸生、主演:柳楽優弥)に、主人公・竜二の妻まり子役で出演。1983年の伝説的映画『竜二』(主演・脚本:金子正次)を現代に合わせてリメイクした作品で、BE:FIRSTのJUNON、萩原利久らも出演する。川栄は「この時代の女性として、また母としての力強さを私なりに繊細に表現できるよう心がけました」とコメントしている。

人物[編集]

  • 憧れの女優として大島優子や満島ひかりの名前を挙げている。AKB48の先輩・大島優子もまた、グループ卒業後に女優として活躍した存在である。
  • 高校の同級生に俳優の志尊淳がいる。ただし通信制だったため、毎日顔を合わせていたわけではないという。
  • バラエティでの明るいイメージとは裏腹に、幼少期は人見知りで、人と話すのが苦手だったと明かしている。
  • 2019年5月に俳優の廣瀬智紀との結婚と妊娠を発表し、同年11月に第1子の出産を報告。2023年6月には第2子の出産を報告した。いずれも本人が公表したものである。2026年4月に離婚を発表している。
  • ファッション面での評価も高く、2019年にスニーカーベストドレッサー賞、2023年にベストスタイリングアワード女性部門を受賞している。
  • 公式Instagram(@rina_kawaei.official)では、私服やプライベートの様子を発信している。2026年4月には韓国を訪れた写真とともに「髪の毛切っちゃったし」とボブヘアへのイメージチェンジを報告し、話題となった。

演技の評価と特徴[編集]

川栄の強みとしてよく挙げられるのは、役の幅の広さである。朝ドラの明るいヒロインから、ヤンキー、医療ドラマの主人公、芸能マネージャー、昭和の妻役まで、ジャンルを問わずにこなしてきた。主演作と並行して脇役やゲスト出演も厭わず、出演本数の多さそのものが現場からの信頼の証とされることも多い。

また、声の仕事も多い。アニメ映画『きみと、波にのれたら』の主人公のほか、劇場版『ポケットモンスター』シリーズの『みんなの物語』(2018年)、『クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』(2022年)、ディズニー/ピクサー作品『ソウルフル・ワールド』(22番役)などで声優を務めている。

近年は「母親役」「妻役」が増えている点も特徴で、『フェイクマミー』『笹まくら』『RYUJI 竜二』と、2025年から2026年にかけて母や妻としての強さを描く役が続いている。本人も実生活での経験を役作りに活かしていることを公言している。

炎上とバズ[編集]

  • 2015年の卒業発表は、前年の握手会襲撃事件と結びついていたことから大きな反響を呼び、アイドルの握手会文化と安全対策をめぐる議論の中で繰り返し言及された。
  • 2022年のトーク番組で語った「もう出ないでくださいと言われて」という研究生時代の暴露エピソードは、ネットニュースで広く拡散された。
  • 2026年1月1日の独立発表、4月10日の離婚発表はいずれも大きく報じられた。離婚発表翌日のInstagram投稿には、記事執筆時点で2万件を超える「いいね!」が集まったと報じられている。

余談[編集]

  • 高校の同級生だった志尊淳とは、後に芸能界で同業者となった。
  • 『セーラーゾンビ』でトリプル主演した大和田南那は、2018年のインタビューで目標とする女優像として川栄の名前を挙げている。
  • 20歳のころに掲げた3つの目標のうち、残る1つは「日本アカデミー賞受賞」とされる。
  • 舞台『千と千尋の神隠し』のソウル公演では、『カムカムエヴリバディ』で同じく朝ドラヒロインを務めた上白石萌音とダブルキャストで千尋を演じた。
  • 2026年の『Short Hope』では、スタイリストの馬場圭介が本人の選んだテーマ「生きる」をスタイリングで表現した。

外部リンク[編集]

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