| 赤坂アカ Aka Akasaka | |
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![]() 2020年台北国際動漫節で行われた初の海外サイン会の様子(出典:Wikimedia Commons、撮影:玄史生、CC0) | |
![]() 2023年、台北の漫画博覧会で行われた赤坂アカ・横槍メンゴ合同サイン会の準備風景。撮影防止の仕切りが組まれている(出典:Wikimedia Commons、撮影:Solomon203、CC BY-SA 4.0) | |
| ID | @akasaka_aka(X) |
| 誕生日 | 1988年8月29日 |
| 年齢 | 38歳 |
| 出身地 | 新潟県佐渡市 |
| 国籍 | 日本 |
| 血液型 | O型 |
| 職業 | 漫画原作者、イラストレーター(元・漫画家) |
| フォロワー数 | Xで約48万人(2026年10月時点) |
| 活動期間 | 2011年 - |
| 代表的な実績 | 『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(作画も担当)、『【推しの子】』(原作)、『恋愛代行』(原作)、『メルヘンクラウン』(原作) |
| 受賞 | 第65回小学館漫画賞一般向け部門(2020年、『かぐや様は告らせたい』) |
| 関連活動 | 横槍メンゴ、西沢5ミリ、アジチカ、Crazy Raccoon |
| その他 | 2022年11月に作画活動を終了し、原作者に専念 |
| リンク | X(@akasaka_aka) |
概要[編集]
赤坂アカ(あかさか あか、1988年8月29日 - )とは、新潟県佐渡市出身の漫画原作者・イラストレーターである。『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の作者で、『【推しの子】』の原作者。2022年に作画を引退し、現在は原作に専念している。
詳細[編集]
ラブコメ界の「頭脳派」[編集]
赤坂アカの名を一気に広めたのは、2015年に始まった『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(以下『かぐや様』)である。名門校の生徒会で、お互いに惹かれ合っているのに「先に告白したほうが負け」と考える天才二人が、相手に告白させるための心理戦を繰り広げる。恋愛を「戦い」として描くこの発想はラブコメに新しい型を持ち込み、2020年には第65回小学館漫画賞(一般向け部門)を受賞した。全世界での累計発行部数は2022年12月時点で2200万部を突破している。
二刀流から「原作者専業」へ[編集]
赤坂は『かぐや様』を自分で描きながら、2020年からは横槍メンゴ作画の『【推しの子】』の原作も担当した。さらに2023年には西沢5ミリ作画の『恋愛代行』も始まり、一時は週刊連載を原作として2本同時に回しつつ、自作も描くという異例の状態になった。2022年11月、『かぐや様』の完結と同時に「作画をする漫画家」としての活動を終えると発表し、それ以降はストーリー作りに専念している。
漫画の外にも広がる仕事[編集]
もともとイラストレーターとしての活動も長く、ボーカロイド関連のキャラクターデザイン、ライトノベルの挿絵、ゲームの背景素材なども手がけてきた。原作者専業となってからは、ゲーマーとしての顔を生かしたeスポーツチームCrazy Raccoonとのコラボ漫画や、2026年発売のブラウザゲーム『カミとミコ』のシナリオ・キャラクターデザインなど、活動の場をさらに広げている。
経歴[編集]
佐渡島で育つ[編集]
1988年8月29日、新潟県の佐渡島(佐渡市)に生まれる。父親はゲームクリエイターで、1990年代のアクションRPG『天地創造』『ガイア幻想紀』などのプロデューサーを務めた人物とされる。赤坂自身も、父の作風が自分の作品に影響を与えたと語っている。
下積みとデビュー[編集]
漫画家・片岡人生と樋口彰彦のもとでアシスタントを経験した。片岡は当時の赤坂について、数年後には自分たちよりずっと売れるようになるだろう、という趣旨の評価をしていたという。2010年には美少女ゲーム『素晴らしき日々』の背景素材を担当している。
2011年、杉井光のライトノベルをコミカライズした『さよならピアノソナタ』(『電撃マオウ』2011年4月 - 2012年9月、全3巻)で商業誌デビュー。続いて初のオリジナル連載『ib インスタントバレット』(『電撃マオウ』2013年9月 - 2015年10月、全5巻)を発表した。2012年には音声合成ソフト(ボーカロイド)「IA -ARIA ON THE PLANETES-」のキャラクターデザインも担当している。
『かぐや様』の大ヒット[編集]
2015年、集英社の『ミラクルジャンプ』(2015年6月号 - 2016年2月号)で『かぐや様は告らせたい』の連載を開始。好評を受けて集英社の『週刊ヤングジャンプ』に移籍し、2016年17号から2022年49号まで約7年半にわたり連載された。単行本は全28巻。
2019年1月にはA-1 Pictures制作でテレビアニメ化され、2020年に第2期、2022年に第3期「ウルトラロマンティック」を放送。2022年12月17日には劇場アニメ『かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-』が公開された。実写映画も2019年と2021年に2作が公開され、King & Prince(当時)の平野紫耀と橋本環奈が主演を務めた。
【推しの子】で社会現象に[編集]
2020年、『週刊ヤングジャンプ』21号で横槍メンゴ作画の『【推しの子】』がスタート。『かぐや様』と並行しての連載だった。芸能界を舞台に転生とサスペンスを組み合わせた本作は、「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門で1位を獲得。2023年に動画工房制作でアニメ化されると、YOASOBIの主題歌「アイドル」とともに世界的なヒットとなった。2024年11月14日発売の50号で最終回(第166話)を迎え、単行本は全16巻で完結した。
作画引退と原作者専業[編集]
2022年11月、『かぐや様』の完結にあわせて「漫画家としての赤坂は今作を最後に引退という形を選ぼうと思っています」とコメント。ただし「引退」は「作画をする漫画家」としての活動を一旦終えるという意味で、今後はストーリー作りに専念し、絵は趣味としてゆるく続けるつもりだと説明した。漫画界から去るわけではないことを説明したこの発表は、多くのメディアで報じられた。
作品の特徴と作風[編集]
「リアクション」からキャラを作る[編集]
赤坂はインタビューで、キャラクターを性格や設定からではなく「リアクション」から作ると語っている。映画などで心を動かされた反応を起点に、たとえば四宮かぐやなら「策略が崩れて取り乱す瞬間」を描きたいところから逆算して人格を作った。また「人は追い詰められると嘘がつけない」という考えから、恥ずかしさや恐怖などキャラクターが動揺する場面を意識的に描いているという。
ギャップの演出[編集]
かわいい場面の前に、あえて少しかわいくないコマを置くことでギャップを作り、印象を強めるという手法も明かしている。普段のかぐやを比較的地味に見せておくことで、照れたり慌てたりする瞬間の破壊力を最大化している、というわけだ。
ストーリー先行と「ライブ感」[編集]
自身を「ストーリー先行型」とし、まず見せたい場面を考えてから、その場面に最もふさわしいキャラクターを決めていくスタイルをとる。一方で、大きな展開は決めつつキャラクター同士の関係はアドリブで動かす部分もあると語っており、『【推しの子】』では連載開始後に構成を大きく変える判断もしている。
自分の要素をキャラに混ぜる[編集]
『かぐや様』の白銀御行がコーヒー好きで目の下に濃いクマがあるのは、作者自身の特徴を反映したものだという。本物らしいキャラクターは無理な発明ではなく自分の内側から出てくる、というのが赤坂の考えである。
主な作品[編集]
漫画(作画も担当)[編集]
- 『さよならピアノソナタ』(原作:杉井光、『電撃マオウ』2011年 - 2012年、全3巻)
- 『ib インスタントバレット』(『電撃マオウ』2013年 - 2015年、全5巻)
- 『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(『ミラクルジャンプ』→『週刊ヤングジャンプ』2015年 - 2022年、全28巻)
漫画原作[編集]
- 『【推しの子】』(作画:横槍メンゴ、『週刊ヤングジャンプ』2020年 - 2024年、全16巻)
- 『恋愛代行』(作画:西沢5ミリ、『週刊ヤングジャンプ』2023年 - 2024年、全4巻)
- 『メルヘンクラウン』(構成:あおいくじら、作画:アジチカ、『週刊ヤングジャンプ』2025年 - )
- 『かるび、もられる。』(原作:赤坂アカ・しろまんた、作画:しろまんた、2025年 - )
- 『CRBR -Crazy Raccoon Battle Royale-』(原作:赤坂アカ・Crazy Raccoon、作画:あんどう、2025年 - )
その他[編集]
- 小説『45510』(YOASOBI「アイドル」の原作小説、2023年)
- ボーカロイド「IA -ARIA ON THE PLANETES-」キャラクターデザイン(2012年)
- ゲーム『カミとミコ』シナリオ・キャラクターデザイン(2026年)
【推しの子】の誕生秘話[編集]
アシスタントとの雑談から[編集]
『【推しの子】』の企画は、アシスタントとの会話の中で「推しのアイドルの子どもとして生まれ変わりたい」という願望があることに気づいたのがきっかけだという。もともと「『かぐや様』の連載中にもう1本同時連載したい」という野心もあり、そこから企画が動き出した。
主人公はもともとヤクザだった[編集]
初期案では、主人公アクアの前世はヤクザという設定だった。しかし担当編集から映像化を見据えた指摘を受け、産婦人科医に変更された。幼少期編を3話程度に圧縮すること、各話の冒頭に未来からのインタビュー場面を挟むフォーマットも、編集者の提案から生まれたものだと明かされている。
アイを退場させた理由[編集]
作品の大きな転機となった星野アイの退場について、赤坂は「アイがキャラクターとして強すぎて子どもたちがかすんでしまう」ため退場させる判断をしたと語っている。また、本作で描きたかったのは「芸能界の闇」そのものではなく、しがらみや圧力の中でもがく人々だという。SNSでの誹謗中傷を描いたエピソードについては、誰もがいつどちらの側になってもおかしくない、という視点で描いたとしている。
横槍メンゴとの「当て書き」[編集]
作画の横槍メンゴとは、約10年前にボカロ界隈で知り合った仲。赤坂は横槍の『クズの本懐』を第1話の時点で「これは絶対にアニメ化する」と評価しており、横槍の読み切り『かわいい』を読んで、アイドルを題材にするなら横槍しかいないと確信したという。プロットの段階から「作画:横槍メンゴ」を想定した、いわば当て書きで作られた作品である。ネームのやり取りはほとんどなく、タイトル回収となった第38話は、赤坂自身ネーム段階では自信がなかったものの、横槍の作画で想像以上の仕上がりになったと振り返っている。
小説『45510』と「アイドル」[編集]
2023年のアニメ第1期では、YOASOBIが主題歌「アイドル」を担当した。YOASOBIは小説を音楽にするユニットで、この曲のために赤坂が書き下ろした小説が『45510』である。小説は楽曲のMVと同時刻に公開された。「アイドル」の世界的ヒットによって、原作者が書いた小説が国民的ヒット曲の土台になるという珍しい形が実現した。
2025年以降の新展開[編集]
メルヘンクラウン[編集]
『【推しの子】』最終回が掲載された2024年11月、赤坂原作の新連載が2025年春に『週刊ヤングジャンプ』で始まることが告知された。こうして2025年3月に始まったのが『メルヘンクラウン』である。構成をあおいくじら、作画を『終末のワルキューレ』で知られるアジチカが担当する。塔から逃げ出したラプンツェルが、「呪われ人」と呼ばれる怪物がはびこる外の世界で戦いに巻き込まれていくダークファンタジーで、おとぎ話の王子や姫たちが生き残りをかけて争う群像劇へと広がっていく。英語版も「MANGA Plus」で同時配信されている。
Crazy Raccoonとのコラボ漫画[編集]
2025年8月20日、プロゲーミングチームCrazy Raccoonを題材にしたコミカライズ企画が発表され、赤坂はそのうち2作の原作に参加した。VTuberの赤見かるびが主人公の『かるび、もられる。』(作画:しろまんた)と、ゲームとCrazy Raccoonに魅せられた少年の物語『CRBR -Crazy Raccoon Battle Royale-』(作画:あんどう)で、講談社のマガジンポケットなどで展開されている。赤坂は以前からApex Legendsの愛好者として知られ、Crazy Raccoon主催のファン大会「CRカップ」にも出場してきた。趣味がそのまま仕事につながった形である。
ゲーム『カミとミコ』[編集]
2026年4月には、SCRAPと集英社ゲームズによる「世界創造謎解きアドベンチャー」『カミとミコ』が発売された。プレイヤーは「カミ」となり、時代を越えて転生する少女「ミコ」とともに、人類史の課題を現代知識と謎解きで解決していく。赤坂はシナリオとキャラクターデザインを担当した。インタビューでは、「規模がデカければデカいほど良い」という中二病的な発想から世界を創造するゲームを提案したと明かし、漫画は分かりやすさが大事だが、謎解きは分かりやすくした上で難しくする必要がある、と違いを語っている。特装版には『週刊ヤングジャンプ』掲載の特別読切『カミとミコ 地球一の女の子』も収録された。
かぐや様、新作アニメへ[編集]
原作完結後も『かぐや様』の映像展開は続いている。2025年12月31日には、主人公たちの3年後を描くTVスペシャル『かぐや様は告らせたい 大人への階段』がTOKYO MXなどで放送された。オープニングテーマは鈴木雅之 feat. 古賀葵の「アブナイキオク」。かぐや役の古賀葵が参加した楽曲となった。
人物[編集]
ペンネームの由来[編集]
「赤坂アカ」という名前は、スマートフォンのフリック入力で「あ」「か」「さ」の3文字だけで打ちやすい、という理由で付けたという。
ゲーマーで夜型[編集]
Apex Legendsをはじめとするゲームの愛好家で、ストリーマーのファン大会に出場するほどの腕前。大会の公式テーマソング「かさねうた」のイラストも担当した。また夜型の生活を送っており、「深夜のほうがアイデアが出る」と語っている。ニコニコ動画のユーザーであることも明かしている。
人見知りを自認[編集]
インタビューでは「人と目を合わせるのが苦手」と語り、自らをコミュ障と称している。顔出しにも慎重で、2023年に台北の漫画博覧会で横槍メンゴと合同サイン会を開いた際には、二人のプライバシーに配慮して会場が仕切りで囲まれ、取材陣も含め関係者以外は立ち入れない形がとられた。
交友関係[編集]
漫画家・ミュージシャンの田口囁一とは長年の友人で、田口のバンド「感傷ベクトル」の楽曲に詞を提供したこともある。
X(旧Twitter)での発信[編集]
Xのアカウント(@akasaka_aka)は約48万人のフォロワーを持つ。プロフィールにはTwitterを「冬眠」(休止)中である旨が掲げられており、投稿頻度は低めだが、2026年4月23日には『カミとミコ』のリリースを報告し、シナリオとキャラクターデザインを担当できて光栄だとつづった。かつては「巨乳を描くのが苦手」と率直に明かしたこともある。
炎上とバズ[編集]
- 「引退」発表のインパクト - 2022年11月の「漫画家としての赤坂は今作を最後に引退」というコメントは大きく報じられた。ただし本文では「作画をする漫画家」としての活動を一旦終えるだけで、ストーリー作りは続けると説明されていた。
- 「アイドル」の世界的ヒット - 原作小説『45510』を土台にしたYOASOBI「アイドル」が国内外のチャートを席巻し、原作者の名前も改めて注目された。
- 【推しの子】最終回の賛否 - 2024年11月の最終話は、結末をめぐってSNSで賛否が大きく分かれた。
- 週刊連載の「掛け持ち」 - 『【推しの子】』と『恋愛代行』の原作2本を同時に週刊連載していた時期があり、売れっ子原作者ぶりを印象づけた。
余談[編集]
- ペンネームはフリック入力の打ちやすさ優先で付けられた。英語表記は「Aka Akasaka」。
- 2020年1月の台北国際動漫節では、東立出版社の主催で『かぐや様』作者として初の海外サイン会を開いた。
- 『かぐや様』の着想は、以前の家で燻製を作りながら高校時代を懐かしんでいたときに、「カップルの両方がめんどくさい性格だったら?」と思いついたことだという。
- 『恋愛代行』の作画を担当した西沢5ミリは、ホロライブ所属のVTuber桃鈴ねねのキャラクターデザインでも知られる。赤坂は同作について「地味にずっと進めてた奴」とコメントしていた。
- 最近は『ぽこ あ ポケモン』で物作りの喜びを再確認したと語っており、ゲーム好きは相変わらずである。

