| 真田丸 Sanada Maru | |
|---|---|
| ジャンル | 大河ドラマ、時代劇 |
| 放送期間 | 2016年1月10日 - 2016年12月18日 |
| 放送時間 | 日曜 20:00 - 20:45(NHK総合) |
| 話数 | 全50回 |
| 放送国家 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
| 放送局 | NHK総合、NHK BSプレミアム |
| 配信 | NHKオンデマンド(U-NEXT、Amazon Prime Video経由でも視聴可) |
| 平均視聴率 | 16.6%(関東地区・全50回平均) |
| 制作 | |
| 制作 | 日本放送協会 |
| 脚本 | 三谷幸喜 |
| 音楽 | 服部隆之 |
| 出演者 | 堺雅人、大泉洋、草刈正雄、長澤まさみ、木村佳乃、高畑淳子、内野聖陽、小日向文世、山本耕史 ほか |
| その他 | |
| 原作 | オリジナル |
| オープニング曲 | 服部隆之「真田丸 メインテーマ」(ヴァイオリン:三浦文彰) |
概要[編集]
真田丸とは、2016年1月10日から12月18日までNHKで放送された第55作目の大河ドラマである。脚本は三谷幸喜、主演は堺雅人。戦国時代末期を生き抜いた武将・真田信繁(幸村)の生涯を、家族のドラマと軽妙な会話劇で描いた。全50回の平均視聴率は16.6%で、「大河復権」と報じられるほどの反響を呼んだ。
詳細[編集]
三谷にとっては2004年の『新選組!』以来、2度目の大河脚本。主人公の信繁は大坂の陣で徳川家康をあと一歩まで追い詰めたことで知られる武将だが、生涯の大半は大名の次男坊として、また人質や家臣として過ごしている。本作はその「主役になりきれない時間」を丁寧に描き、戦国の敗者に光を当てる構成をとった。
タイトルの「真田丸」は、大坂冬の陣で信繁が築いた出城の名前。同時に、真田家を「戦国の荒波に立ち向かう一艘の船」に見立てた掛詞にもなっている。時代考証は黒田基樹が担当し、秀次事件の最新研究を反映するなど、学説の新しい成果を積極的に取り入れた点も特徴だった。
音楽は服部隆之。ヴァイオリニストの三浦文彰がソロを弾き、下野竜也指揮のNHK交響楽団が演奏したメインテーマは、サウンドトラックや音楽全集としてCD化もされた。語りは当時NHKアナウンサーだった有働由美子が務めた。
あらすじ[編集]
武田滅亡から天正壬午の乱へ[編集]
1582年、主家の武田家が滅亡。信濃の小領主にすぎない真田家は、織田信長・北条・上杉・徳川という大勢力のはざまで生き残りを図る。父・真田昌幸は勢力を次々と乗り換える謀略で家を守り、若き信繁は兄・信幸とともにその背中を見ながら成長していく。
大坂編[編集]
上杉家の人質を経て、信繁は豊臣秀吉の馬廻として大坂城に仕える。石田三成や大谷吉継らと関わりながら豊臣政権の中枢を間近で見ることになり、秀吉の晩年と政権のほころびが描かれる。この時期は大坂城内の人間模様が中心となり、茶々(淀殿)との関係も物語の軸の一つとなった。
関ヶ原と九度山[編集]
秀吉の死後、天下は徳川と反徳川に割れる。真田家は昌幸・信繁が西軍に、信幸が東軍につく形で分かれ、第二次上田合戦を戦う。西軍敗北後、昌幸と信繁は紀伊の九度山に流され、長い蟄居生活を送る。
大坂の陣[編集]
豊臣と徳川の対立が決定的になると、信繁は九度山を脱出して大坂城に入城。冬の陣で出城「真田丸」を築いて徳川軍を苦しめ、夏の陣で家康本陣に迫る最後の戦いに挑む。
登場人物・キャスト[編集]
真田家[編集]
- 真田信繁:堺雅人
- 真田信幸(信之):大泉洋
- 真田昌幸:草刈正雄
- 薫(信繁の母):高畑淳子
- 松(信繁の姉):木村佳乃
- とり(信繁の祖母):草笛光子
- きり:長澤まさみ
- 梅:黒木華
- 春:松岡茉優
- 稲(小松姫):吉田羊
- 高梨内記:中原丈雄
- 堀田作兵衛:藤本隆宏
- 佐助:藤井隆
- 出浦昌相:寺島進
徳川家[編集]
- 徳川家康:内野聖陽
- 本多正信:近藤正臣
- 本多忠勝:藤岡弘、
- 阿茶局:斉藤由貴
- 徳川秀忠:星野源
豊臣家・諸大名[編集]
- 豊臣秀吉:小日向文世
- 寧(北政所):鈴木京香
- 茶々:竹内結子
- 豊臣秀頼:中川大志
- 石田三成:山本耕史
- 大谷吉継:片岡愛之助
- 織田信長:吉田鋼太郎
- 上杉景勝:遠藤憲一
- 北条氏政:高嶋政伸
- 伊達政宗:長谷川朝晴
視聴率[編集]
初回(1月10日)は関東地区19.9%、関西地区20.1%でスタート。最終回(12月18日)は関東14.7%、関西16.3%で、全50回の平均は関東16.6%、関西15.9%だった。関東の期間平均16.6%は、放送当時の過去5年間の大河ドラマで最高の数字である。
終盤の盛り上がりも特徴的で、第40回から第48回にかけての総合テレビ平均は20.3%に達した。さらにBSプレミアムでの先行放送も期間平均4.7%を記録しており、BS放送としては異例の数字とされる。
評価と特徴[編集]
「ナレ死」[編集]
主人公が直接関わらない歴史的事件は、ナレーションでさらりと片付ける構成がとられた。第4回では織田信長の死が「天下統一を目前に死んだ」という短い語りだけで処理され、登場人物の死が有働由美子のナレーションで淡々と告げられる様子は「ナレ死」と呼ばれて話題になった。
三谷流の人物描写[編集]
戦国武将を「偉人」ではなく、打算も迷いもある人間として描いたのが本作の持ち味。草刈正雄が演じた真田昌幸は、勢力を次々と乗り換える謀略家でありながら家族には甘い、策士ぶりと人間くささが同居した人物として描かれた。大泉洋の信幸、山本耕史の三成、小日向文世の秀吉など、主人公以外の人物にも見せ場が多い群像劇になっている。
大規模な合戦シーン[編集]
真田丸の戦いの撮影では、幅50メートル・高さ6メートルに及ぶ大型オープンセットを建設し、約250人のエキストラを動員した合戦ロケが行われた。
「真田丸ロス」と経済効果[編集]
放送中はSNSで関連ワードが頻繁にトレンド入りし、放送終了後には「真田丸ロス」という言葉が生まれた。舞台となった長野県での経済効果は200億円以上とされる。
配信での再評価[編集]
本放送が終わった後も配信での視聴が続いている。2016年4月にはU-NEXTでNHKオンデマンド作品の提供が始まり、放送中の本作も見放題対象として告知された。2024年1月1日からはU-NEXTのNHKオンデマンドで改めて全話の配信が始まり、月・火・水曜に3話ずつ公開して2月6日に最終話まで出そろうスケジュールが組まれた。
余談[編集]
- きりのキャラクターのモデルは女優の樹木希林だったと、2018年に三谷が明かしている。
- 第45回には、翌年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』へのエールとも取れる場面が挿入された。
- コーエーテクモゲームスとのタイアップで、ゲーム『戦国無双〜真田丸〜』が制作された。
- 徳川秀忠役の星野源、秀頼役の中川大志など、のちに主演級となる俳優も多数出演している。中川大志は2026年に三谷作の舞台『アメリカン・ドリーム』にも出演している。
- 百姓が刀を差しているなど、戦国期の社会の実態に即した細かな描写も話題になった。
- 2023年の大河『どうする家康』は同じく徳川家康が重要人物として登場する作品で、本作では内野聖陽、同作では松本潤が家康を演じた。