熱血司祭2
열혈사제2(ヨリョルサジェ2)/The Fiery Priest 2
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主演のキム・ナムギル(2018年。出典:Wikimedia Commons)
ジャンル アクション、コメディ、犯罪捜査劇
放送シーズン シーズン2
放送期間 2024年11月8日 - 2024年12月27日
放送時間 毎週金・土曜 22:00(韓国時間。一部21:50)
話数 全12話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 SBS
配信 ディズニープラス(日本・海外)、Wavveほか(韓国)
平均視聴率 11.5%(ニールセンコリア全国基準)
制作
演出 パク・ボラム
制作 スタジオS、ビッグオーシャンENM、レッドナインピクチャーズ、ギルストーリーENT
脚本 パク・ジェボム
出演者 キム・ナムギル、イ・ハニ、キム・ソンギュン、ソンジュン、ソ・ヒョヌ、キム・ヒョンソ(BIBI) ほか
その他
原作 なし(オリジナル脚本)
関連番組 熱血司祭(シーズン1、2019年)

概要[編集]

熱血司祭2(原題:열혈사제2、英題:The Fiery Priest 2)とは、2024年11月8日から12月27日まで韓国のSBSで放送された金土ドラマで、2019年の大ヒット作『熱血司祭』の続編である。全12話。怒りっぽい元国家情報院要員の神父キム・ヘイル(キム・ナムギル)が、舞台を釜山に移して国内最大の麻薬カルテルと戦う。日本ではディズニープラスで独占配信。

詳細[編集]

5年越しで帰ってきた「SBS金土ドラマの元祖」[編集]

シーズン1『熱血司祭』は2019年2月から4月にかけてSBSで放送され、ニールセンコリア全国基準で最高視聴率22.0%を記録した。いまやSBSのヒット枠として定着した「金土ドラマ」の“大当たり路線”の始まりとされる作品で、主演のキム・ナムギルはこの作品で2019年のSBS演技大賞の大賞を受賞している。

放送終了後から続編を望む声は強く、最終回の「We will be back」というメッセージも話題になった。当初は2022年ごろの続編制作が想定されていたが延び延びになり、2023年末にキム・ナムギルの出演が固まり、2024年1月にSBSの年間ラインナップで正式に発表された。撮影は同年2月ごろに始まったと報じられている。結果的に、前作から5年半ぶりの帰還となった。

脚本・演出はシーズン1と同じコンビ[編集]

脚本はシーズン1に続き、パク・ジェボム。法医学捜査ドラマ『神のクイズ』シリーズでジャンルファンをつかみ、オフィスコメディ『キム課長』(ナムグン・ミン主演)で大衆的なヒットを飛ばし、『ヴィンチェンツォ』(ソン・ジュンギ主演)でアンチヒーローものを世に広めた脚本家である。社会風刺、ブラックコメディ、そして悪党を痛快に叩きのめす「サイダー(スカッと)展開」が持ち味。

演出は、シーズン1で「Bチーム」の演出を担当していたパク・ボラム。今作ではメイン演出に昇格し、作品のコンセプトを「愉快・爽快・痛快」の“3快ドラマ”と表現した。1話のオープニングを飾る炎のパンチのアクション、ドローンを使ったワンカット長回しのアクションシーンなど、映像面でもシーズン1よりスケールアップを図っている。

舞台はソウルの架空の区から釜山へ[編集]

シーズン1の舞台はソウルにある架空の自治区「九潭(クダム)区」だった。今作ではクダム区で起きた麻薬事件の黒幕を追って、主人公キム・ヘイルが釜山へ乗り込む。港町・釜山を舞台にしたことで、麻薬の密輸ルート、地元の暴力団、釜山南部地方検察庁の腐敗検事など、敵のスケールも一回り大きくなった。

新キャラクターには釜山方言を話す人物が多く、釜山警察の麻薬捜査班の刑事ク・ジャヨン(キム・ヒョンソ)は方言とアクションが売りのキャラクター。さらに釜山大教区の神学校、釜山の聖堂など、カトリックの世界観もシーズン1から広がっている。

全12話の「コンパクト化」[編集]

シーズン1は韓国の地上波で当時一般的だった35分×40回(実質20話相当)の構成だったが、今作は全12話。キャラクターと世界観の説明をシーズン1で済ませている分、物語は序盤から一気に進む。制作陣は「12部作に圧縮した分、没入感を高めた」と説明している。

ただし、放送中の2024年12月には韓国で非常戒厳をめぐる報道特番や、年末の演技大賞の編成などによる休止が重なった。当初は12月中旬に終了する予定だったが、12月は週1話ペースとなり、最終回は約2週間遅れの12月27日にずれ込んでいる。

あらすじ[編集]

基本のあらすじ(ネタバレなし)[編集]

元・国家情報院の対テロ特殊チーム出身で、今はクダム聖堂の神父を務めるキム・ヘイル(洗礼名ミカエル)。正義感が強すぎて怒りを抑えられない性格は、5年経っても相変わらずだ。彼は教皇に選ばれた特別な司祭「ベラトール(Bellator)」となり、悪の勢力と戦う使命を負っていた。

ある日、クダム区で麻薬がらみの事件が起きる。その流通元をたどると、行き着いた先は釜山を拠点とする国内最大の麻薬カルテルだった。ヘイルは単身釜山へ向かい、休暇を取って追いかけてきた刑事ク・デヨン、アメリカにいたはずの元悪徳検事パク・キョンソンら、おなじみの「クベンジャーズ」と再び手を組むことになる。

序盤 ※ネタバレ注意[編集]

釜山で待ち受けていたのは、幼い頃にラオスへ売られ、現地の犯罪組織で這い上がって麻薬組織の幹部となったキム・ホンシク(ソンジュン)。温和な見た目の裏に残忍さを隠した男だ。そして彼の背後には、釜山南部地方検察庁の部長検事ナム・ドゥホン(ソ・ヒョヌ)がいた。ナム・ドゥホンは大物たちの悪事を「処理」してやる見返りに弱みを握る頭脳派の悪党で、カルテルとも裏でつながっている。

ヘイルは綿密な作戦を立て、釜山警察麻薬捜査班の刑事ク・ジャヨンを新たにチームへ引き入れる。検事に復帰したパク・キョンソンの協力を得て釜山南部地検に潜入し、麻薬組織の上層部を引きずり出す計画が動き出す。一方でヘイルは神学校の助祭チェ・ドウに自らの「怒り」について語るなど、神父としての信念と、悪を裁く者としての顔の間で揺れる姿も描かれる。

終盤 ※ネタバレ注意[編集]

物語の鍵は、ナム・ドゥホンが政財界の大物たちの弱みを集めた証拠、通称「ハチミツ壺(꿀단지)」。仲間たちは釜山にあるナム所有のマンションでこれを発見し、さらにパク・キョンソンは、ナムがキム・マンチョン議員と取引し、議員の息子の麻薬事件をもみ消していたことを示す音声を手に入れる。

ナムに裏切られたキム・ホンシクは復讐に燃え、銃を手に国会へ乗り込むが、つかまされた武器が偽物だったため失敗。最終回「ハチミツ壺ゲート聴聞会」でナムの正体は白日の下にさらされ、ヘイルはホンシクとの最後の死闘の末に彼を制圧。ナムとホンシクはそろって逮捕される。

エピローグでは、ク・デヨンが表彰された直後に上からの圧力で職を追われ、パク・キョンソンも辞職して国会議員選挙に出馬する。ヘイルはローマ教皇から感謝のしるしを受け取り、バチカンでの仕事に招かれる。そしてラストシーンでは、女性に違法な映像撮影を強いる男たちのもとに乗り込み、またも拳をふるうヘイルの姿が描かれ、シーズン3を思わせる幕切れとなった。最後のナレーションは「不正が法になるなら、正義は義務になる」。

登場人物[編集]

クベンジャーズ(シーズン1からの続投組)[編集]

キム・ヘイル(演:キム・ナムギル)
主人公。洗礼名ミカエル。元・国家情報院の対テロ特殊チーム要員で、現在はクダム聖堂の神父。昼は神父、夜は(悪人にとっての)ボスといった趣。教皇に選ばれた特別な司祭「ベラトール」となり、悪の勢力に立ち向かう。キム・ナムギル曰く「シーズン2でも相変わらず怒りが多い」。ヌンチャクを使ったアクションは今作の名物になった。
パク・キョンソン(演:イ・ハニ)
洗礼名アンジェラ。シーズン1では出世欲の塊の悪徳検事だったが、改心してヘイルの協力者となった。シーズン2序盤はアメリカに渡っていたが、釜山で検事として復帰し、ヘイルを助ける「コメス(協力者)」として活躍する。
ク・デヨン(演:キム・ソンギュン)
クダム警察署の刑事。ドジで小心者だが憎めない、ヘイルの相棒。休暇を取ってヘイルを追い、釜山にやって来る。コミカルなアクション担当。
キム・インギョン(演:ペク・ジウォン)
クダム聖堂のシスター。信仰心が厚く世話好き。極秘任務のためヘイルを追って釜山へ向かう。
ハン・ソンギュ(演:チョン・ソンウ)
クダム聖堂の主任司祭。5年前に頭を負傷して以来、怒りのコントロールに苦労しているという設定が加わった。
コ・ドクソン(演:キム・ウォネ)
シーズン1のロシア系キャラクター「ゴジャエフ」。帰化試験に合格して名前を変え、釜山で飲食店を4店舗経営するまでになった。
オ・ヨハン(演:コ・ギュピル)
雇われコンビニ店長。今作では聴力がアップし、新たな“能力”に目覚める。
ソンサク(演:アン・チャンファン)
中華料理店の伝説の出前持ちで、地域の配達員たちのリーダー。ピンチになると昔の口調が戻るのが笑いどころ。

新キャラクター[編集]

キム・ホンシク(演:ソンジュン)
洗礼名ヤコブ。幼い頃にラオスへ売られ、現地の犯罪組織で部隊長、さらに麻薬組織の幹部にまでのし上がった男。柔らかな物腰の裏に冷酷さを隠す。ソンジュンはキャラクターの鋭さを出すため減量して撮影に臨んだ。
ナム・ドゥホン(演:ソ・ヒョヌ)
釜山南部地方検察庁の部長検事。権力者の悪事をもみ消す代わりに弱みを握る頭脳派で、麻薬カルテルとも結託している。ソ・ヒョヌは「これまでの役より派手さはないが、より現実的な悪役」と説明している。
ク・ジャヨン(演:キム・ヒョンソ)
釜山警察の麻薬捜査班の刑事。釜山方言とアクションが特技の正義派で、ク・デヨンとは親戚関係(叔母にあたる)。ヘイルの新たな協力者となり、「新クベンジャーズ」の一員に。演じるキム・ヒョンソは歌手BIBIとして知られる。
パク会長(演:ヤン・ヒョンミン)
麻薬カルテルとつながる暴力団「龍蛇(ヨンサ)派」のボス。キム・ホンシクやナム・ドゥホンと絡み合っていく。
イ・ウンソク(演:イ・デヨン)
釜山大教区の神学校の校長。厳格な人物で、ヘイルとたびたび衝突する。
チェ・ドウ(演:ソ・ボムジュン)
叙階を目前にした神学校7年生の助祭。正義感が強く、ヘイルを慕う。
ホン神父(演:オ・マンソク)
ウマ聖堂の主任司祭。人当たりがよく、釜山方言を話す。
カン・シスター(演:チェ・スミン)
元童謡歌手という経歴を持つシスターで、明るく情熱的。
キム・マンチョン
国会議員。息子の麻薬事件をもみ消してもらう見返りにナム・ドゥホンを後押ししている。
ヨム・シフ(演:クォン・オス、特別出演)
最終回の聴聞会の委員長。厳粛な場面に似合わないコミカルな人物として登場する。

シーズン1との違い[編集]

舞台・敵・スケール[編集]

最大の違いは舞台。シーズン1は架空の「クダム区」で、地元の権力者・警察・検察・暴力団が結託した地域の腐敗構造を暴く話だった。シーズン2は釜山に舞台を移し、相手は国内最大の麻薬カルテルと、検察内部の大物。敵の規模が大きくなった一方、テーマは「麻薬」に絞られ、批評家の間では「スケールはむしろコンパクトになったが、スカッと感は増した」とも評された。

キャラクターの立ち位置[編集]

シーズン1では、パク・キョンソンとク・デヨンはもともとヘイルの敵側にいた人物で、彼らが改心して味方になっていく過程が見どころの一つだった。シーズン2では最初から仲間なので、その「意外性」は薄れた。その穴を埋める存在として、新キャラクターのク・ジャヨンや悪役のキム・ホンシク、ナム・ドゥホンが投入されている。また、ヘイルが教皇直属の「ベラトール」となり、バチカンの秘密組織という設定が加わったことで、『ヴィンチェンツォ』のマフィア設定のように、現実的な犯罪ドラマの限界を超えた豪快な解決を可能にしているとの指摘もある。

トーンと話数[編集]

シーズン1は風刺・アクション・コメディのバランスが評価されたが、シーズン2はよりコメディ寄り、明るく軽快な方向へ振っている。キム・ナムギルは制作発表会で「視聴者の好みの変化を反映し、より軽くて楽しく爽快なアクションにした」と語った。突然始まるミュージカル調のシーン、映画のパロディ、キャラクターの扮装など、B級テイストの遊びも大幅に増えた。話数も実質20話相当から12話に圧縮され、テンポは格段に速い。

制作[編集]

キャスティング[編集]

キム・ナムギル、イ・ハニ、キム・ソンギュンの主要3人が5年ぶりにそろって復帰したことが最大のニュースだった。キム・ナムギルは「キャストみんなの情熱と、また一緒にやりたいという気持ちがあったからこそ、5年ぶりに全員が戻ってこられた」と話している。キム・ウォネ、コ・ギュピル、アン・チャンファン、ペク・ジウォン、チョン・ソンウらシーズン1の脇役陣も大挙して続投した。

新たにソンジュン、ソ・ヒョヌ、キム・ヒョンソ(BIBI)が加わった。キム・ナムギルは書面インタビューで、ソンジュンについて「優しい顔なのに説得力のある悪役」、ソ・ヒョヌについて「完璧主義の悪役」と称賛。ソ・ヒョヌは「シーズン1のキャストがうらやましかった」と打ち明けている。

制作発表会[編集]

2024年11月8日、初回放送当日にソウル・木洞のSBS社屋で制作発表会が開かれ、パク・ボラム監督、キム・ナムギル、イ・ハニ、キム・ソンギュン、ソンジュン、ソ・ヒョヌ、キム・ヒョンソが出席した。

キム・ナムギルは「シーズン1を超えるのは難しい」と認めつつ、目標視聴率として「20%超え」を掲げ、それがシーズン1へのオマージュになると語った。パク・ボラム監督は「シーズン1のファンを失望させないし、初めての人も楽しめる」とアピール。キム・ヒョンソは撮影現場が楽しすぎて「救われるような気持ちだった」と振り返っている。

撮影の裏話[編集]

2025年1月にはSBSのYouTubeチャンネルで最終撮影のメイキング映像が公開された。ナム・ドゥホン役のソ・ヒョヌは撮影最終日が自分の誕生日で、「たくさん悪口を言われたけど、幸せだった」と悪役からの解放を喜んだ。ソンジュンは「(ホンシクは)しっかり刑期を務めるでしょう」と冗談を飛ばし、イ・ハニは「急に終わってしまって、シーズン3があるのかと思った」と名残惜しさをにじませた。キム・ナムギルは、人気を博したシーズン1の期待に応えなければならないプレッシャーがあったと明かし、「いろいろな感情が交差した」と語っている。

なお、最終回の聴聞会シーンはソ・ヒョヌの誕生日に撮影され、和やかな雰囲気の中で進んだという。

評価・視聴率[編集]

視聴率[編集]

初回はニールセンコリア全国11.9%、首都圏12.4%、瞬間最高15.4%を記録し、同時間帯全番組1位。2024年に放送されたミニシリーズの初回視聴率としては全体1位で、20〜49歳の視聴率も4.4%で週間トップに立った。動画配信サービスWavveでも配信直後に1位を獲得している。

その後も全話で2桁をキープし、一度も10%を割らなかった。全国基準の最高は第6話の12.8%、首都圏の最高は第5話の13.6%。最終回は全国10.9%、首都圏10.5%、瞬間最高12.6%で、5週連続でミニシリーズ1位のまま幕を閉じた。全12話の平均は全国11.5%、首都圏11.8%。同時期にはtvNの『ジョンニョン: スター誕生』など話題作がひしめく中での安定した成績だった。

話 放送日 全国 首都圏
1 2024年11月8日 11.9% 12.4%
2 11月9日 10.1% 10.6%
3 11月15日 10.7% 11.1%
4 11月16日 11.2% 11.6%
5 11月22日 12.7% 13.6%
6 11月23日 12.8% 12.6%
7 11月29日 11.6% 12.0%
8 11月30日 12.1% 12.6%
9 12月6日 11.3% 11.6%
10 12月13日 10.8% 10.8%
11 12月20日 11.9% 11.9%
12 12月27日 10.9% 10.5%

(視聴率はニールセンコリア調べ)

キム・ナムギルが掲げた「20%」には届かず、シーズン1の最高22.0%と比べると見劣りするのは事実。ただし地上波ドラマの視聴率が全体的に下がっている2020年代において、全話2桁は十分なヒットと見る報道が多い。

好意的な評価[編集]

『VOGUE KOREA』のコラムは、シリーズのアイデンティティを守りながらコメディ・アクション・風刺をバランスよく生かし、宗教・時事・映画・漫画など多様なネタをパロディに落とし込んだ「貴重なB級ドラマ」と評価。オープニングで僧衣姿のヘイルが悪党を一網打尽にする場面や、映画『犯罪都市 NO WAY OUT』の人物をオマージュした設定にも触れ、キム・ナムギルの長い手足を生かしたアクションは相変わらず楽しいとした。「シーズン1を見ていなくても問題ないが、見始めたら一気見してしまうだろう」とも書いている。

最終回後の韓国メディアは、テンポの速い展開、実験的な風刺やミュージカルシーン、アクション・コメディ・ドラマを自在に行き来するキム・ナムギルの演技を高く評価し、「どこまでも熱血司祭らしい結末」と報じた。

批判的な評価[編集]

一方、厳しい声も少なくなかった。あるレビュー記事では記者3人がそろって星2〜2.5個をつけ、「トゥーマッチ(やりすぎ)でトーン調整に失敗した」「俳優たちだけが笑っている」「このやり方は二度は通用しない」と酷評。告解の最中に突然始まるミュージカル、超能力じみた音波攻撃、病院の冷凍室にいた人物が生き返る展開などが「ご都合主義」と指摘され、視聴者からも「無理やりなギャグ」「軽い場面と残酷な場面の落差が激しい」といった反応が出た。

ジョーカーのメイクで登場する場面のように、誇張された設定や冗談が増えて「シーズン1より幼稚になった」との評価や、人物の過去やキャラクター構築の過程が省略されているため、新規の視聴者は入りにくいという指摘もある。また『模範タクシー』などと同じく、主人公が腕力で悪を裁く「私的制裁もの」の流行を論じる記事では、痛快さの裏で私刑を正当化しているという批判から自由ではないとも論じられた。

受賞[編集]

2024年のSBS演技大賞(同年の大賞はチャン・ナラ)では、本作から多数の受賞者が出た。

  • シーズン制ドラマ部門 最優秀演技賞:キム・ナムギル、イ・ハニ
  • シーズン制ドラマ部門 優秀演技賞:キム・ソンギュン、キム・ヒョンソ
  • 助演賞:ソ・ヒョヌ
  • 新人演技賞:ソ・ボムジュン
  • 青少年演技賞:ムン・ウジン
  • シーンスティーラー賞:コ・ギュピル、アン・チャンファン

キム・ナムギルは大賞候補にもノミネートされた。授賞式では受賞者たちが次々とキム・ナムギルの名前を挙げて感謝を述べ、ファンの間で話題になった。

シーズン3の可能性[編集]

結末は明らかに「続く」仕様[編集]

最終回では、ヘイルがバチカンでの仕事に招かれるエピローグと、新たな悪党のアジトへ殴り込むラストシーンが描かれた。パク・キョンソンの国会議員選挙出馬も、結果が描かれないまま終わっている。韓国メディアは「シーズン3を予告する結末」とそろって報じた。

キム・ナムギルの「10%公約」[編集]

キム・ナムギルはシーズン2序盤、「視聴率10%を超えたらシーズン3をやる」という趣旨の発言をしていたと報じられている。結果的に本作は全話で10%を超えたため、ファンの間では「公約達成」として期待が高まった。

公式発表はまだ[編集]

ただし、2026年10月時点で確認できる範囲では、SBSや制作陣からシーズン3の制作が正式に発表されたという報道はない。最終回直前の報道でも「制作陣は具体的な計画を明らかにしていないが、前向きな議論の可能性は残っている」とされるにとどまっている。シーズン1から2まで5年半かかったこと、主要キャストがそれぞれ多忙なことを考えると、続編が実現するとしてもしばらく先になりそうだ。

放送・配信[編集]

韓国での放送[編集]

韓国ではSBSの金土ドラマ枠で、2024年11月8日(金)22時から放送が始まった(土曜は21時50分開始の回もあった)。同枠の後続作はパク・シネ主演の『地獄から来た判事』。韓国国内ではWavveなどでも配信された。

11月の第4話では瞬間最高15.9%を記録し、2週連続で20〜49歳視聴率の全番組1位を獲得した。12月は非常戒厳をめぐる報道特番や年末のSBS演技大賞の編成で休止が続き、毎週金曜のみの放送となった。

日本での配信[編集]

日本ではディズニープラスの「スター」で、韓国と同日の2024年11月8日から独占配信。放送に合わせて毎週金・土曜に1話ずつ更新され、現在は全12話が見放題で配信されている。2025年夏時点の報道では、NetflixやAmazon Prime Videoでの配信はなく、地上波・BSでの放送予定も発表されていない。

シーズン1『熱血司祭』は、時期により異なるがU-NEXT、Prime Video、FODなどで配信されている。シーズン1と2で配信先が異なる点には注意したい。

余談[編集]

  • 放送直前、キム・ナムギルは「D-3!本当にすみません!」と“告解”する予告映像を公開。作品のノリを反映したユニークなプロモーションだった。
  • 脚本のパク・ジェボムは『ヴィンチェンツォ』の作者でもあり、ヴィンチェンツォのマフィア設定と、本作の「バチカンの秘密組織」設定は似た役割を果たしていると指摘されている。
  • ク・ジャヨン役のキム・ヒョンソは本作で2024年SBS演技大賞の優秀演技賞を受賞。歌手BIBIとしての人気に加え、俳優としての評価も高めた。
  • キム・ナムギルはシーズン1で2019年SBS演技大賞の大賞を受賞し、2022年にも『悪の心を読む者たち』で同賞の大賞を受賞しており、制作発表会では「SBSで大賞を2回もらったが、賞にはこだわっていない」と語っている。
  • 最終回に聴聞会の委員長役で特別出演したクォン・オスは、俳優業のかたわらプロビリヤード(PBA)の選手としても活動しているとされる。
  • キム・ナムギルの所属事務所ギルストーリーENTが共同制作に名を連ねており、主演俳優の会社が制作にも関わる体制になっている。
  • 授賞式で受賞者がこぞってキム・ナムギルに感謝したことから、海外ファンの間では冗談まじりに「韓国のビヨンセ」と呼ばれた。

外部リンク[編集]

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