| 浅野ゆう子 あさの ゆうこ / Yuko Asano | |
|---|---|
| 本名 | 赤沢裕子(あかざわ ゆうこ) |
| 誕生日 | 1960年7月9日 |
| 年齢 | 66歳 |
| 出身地 | 兵庫県神戸市東灘区 |
| 国籍 | 日本 |
| 学歴 | 神戸市立本山第三小学校、世田谷区立梅が丘中学校を経て堀越中学校・堀越高等学校卒業(1979年) |
| ジャンル | テレビドラマ、映画、舞台、歌謡曲(ディスコ歌謡) |
| 活動期間 | 1974年 - |
| デビューアルバム | 1974年 シングル「とびだせ初恋」 |
| 家族 | 夫(一般男性、2017年末に結婚) |
| 身長 / 体重 | 167cm cm / ― kg |
| 血液型 | AB型 |
| 事務所 | Eaupure(オーピュア)(旧・研音、アベベネクスト) |
| 代表作 | 『抱きしめたい!』、『ハートに火をつけて!』、『恋のパラダイス』、『都合のいい女』、『大奥』(瀧山)、映画『藏』、「セクシー・バス・ストップ」 |
| 関連活動 | 第42回NHK紅白歌合戦 紅組司会(1991年) |
| あだ名 | ジャンプするカモシカ、トレンディドラマの女王、ボディコンゆう子、W浅野(浅野温子とのコンビ名) |
| その他 | 第16回日本レコード大賞 新人賞(1974年)、第19回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞(『藏』) |
概要[編集]
浅野ゆう子(あさの ゆうこ、1960年7月9日 - )とは、兵庫県神戸市出身の女優・元歌手である。13歳でアイドル歌手としてデビューし、ディスコ歌謡「セクシー・バス・ストップ」をヒットさせた。1988年の『抱きしめたい!』で浅野温子と「W浅野」を組み、トレンディドラマの女王に。2024年に芸歴50周年を迎え、約40年ぶりの新曲も披露した。
詳細[編集]
神戸生まれ、名前の由来は石原裕次郎[編集]
1960年7月9日、兵庫県神戸市東灘区に生まれた。本名は赤沢裕子。「裕」の字は、石原裕次郎の大ファンだった母親が裕次郎にちなんで付けたものである。幼いころに両親が離婚しており、母親とともに親戚の家を転々とした時期があったとされる。母親は娘を芸能人にしたいと考えていたようで、歯の矯正をさせたり、脚の形を気にして正座を禁じたりしていたという話が伝わっている。
小学4年生のころに1年で身長が10cmも伸び、中学時代には男子から「ノッポ」「電信柱」とからかわれた。のちに「脚の長さ」がデビュー時の最大の売りになるのだから、人生は分からないものである。
公開録音帰りのスカウトで上京[編集]
小学6年生のとき、神戸で行われたラジオの公開録音を見に行った帰りに、芸能事務所研音の関係者からスカウトされた。母親を説得し、約1年間のレッスンを経て単身上京。東京では寮に入って世田谷区立梅が丘中学校に通い、のちに芸能人御用達として知られる堀越中学校・堀越高等学校へ進み、1979年に高校を卒業している。
芸名の「浅野」は、レコード会社から「1日で考えて」と言われ、電話帳をめくって決めたと1976年の雑誌で語っている。一方で、赤穂藩主の浅野内匠頭にあやかった、と説明したこともある。
13歳、「ジャンプするカモシカ」でデビュー[編集]
1974年5月25日、13歳でシングル「とびだせ初恋」をリリースし、研音所属・RCAレコードのアイドル歌手としてデビューした。キャッチフレーズは「ジャンプするカモシカ」。当時のトレードマークはカチューシャで、長身と長い脚を生かした元気なパフォーマンスが持ち味だった。同期デビュー組にはテレサ・テンや中条きよしらがいる。
デビューの年には「恋はダン・ダン」で第16回日本レコード大賞の新人賞を受賞。本人は50周年の取材会で「日本レコード大賞新人賞をいただけて、本当に幸せでした」と振り返っている。デビュー当初は「脚の長さ99cm」というフレーズがひとり歩きし、かなり誇張された数字が報じられたことも語り草になっている。
『太陽にほえろ!』のお茶くみ役[編集]
歌手デビューと同じ1974年、日本テレビの刑事ドラマ『太陽にほえろ!』に、七曲署捜査一係の2代目内勤員(いわゆるお茶くみ役)の長山久子役で出演した。中学生での出演であり、ここが本格的な女優キャリアの出発点となる。名前の由来になった石原裕次郎と同じ現場に立ったわけで、プロデューサーの岡田晋吉は、浅野が裕次郎と股下の長さの話をしていたというエピソードを書き残している。
経歴[編集]
ディスコクイーン時代(1970年代後半)[編集]
1976年に発売した8枚目のシングル「セクシー・バス・ストップ」がヒットし、浅野は「ディスコクイーン」と呼ばれるようになる。この曲の作曲者は「Jack Diamond(ジャック・ダイアモンド)」名義になっているが、正体は作曲家の筒美京平。筒美はディスコブームのさなかにこの名義でDr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスという企画ユニットを結成しており、そのインストゥルメンタル曲に歌詞を付けたものが浅野版「セクシー・バス・ストップ」である。
同じ路線の「ハッスルジェット」「ムーンライトタクシー」とあわせて、本人はこれらを「ディスコ三部作」と呼んでいる。15〜16歳のころに筒美作品で歌ったヒット曲はベスト10入りを果たしたという。ほかにも「太陽のいたずら」「気分はアカプルコ」「オー! ミステリー」「バレンチノ インフェルノ」(1981年)など、歌謡曲とダンスミュージックを掛け合わせた楽曲を多くリリースした。
東宝映画とCMの時代[編集]
女優としては、1976年の映画『恋の空中ぶらんこ』以降、東宝作品に立て続けに出演した。1977年には『獄門島』『姿三四郎』、特撮映画『惑星大戦争』(滝川ジュン役)などに顔を出している。
一方で、CMでの存在感も大きかった。1979年にはカネボウ化粧品のキャンペーンガールに起用され、大胆な水着姿が話題を呼んだ。キャンペーンソング「サマーチャンピオン」もこの時期のものである。1981年からはオーシャンウイスキーのCMでも注目を集め、長身と抜群のスタイルを武器にした「大人の女性」路線へと少しずつシフトしていった。
25歳で女優に専念、低迷期[編集]
1980年代に入ると歌手活動は徐々に縮小し、1985年のシングル「ノンブル・ノアール」を最後にオリジナル曲のリリースは途絶えた。本人によると、25歳のときに俳優業に専念すると決めたという。
ただ、アイドルから女優への転身は順風満帆だったわけではない。1980年代半ばは『ユー・ガッタ・チャンス』『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』『白い野望』『そろばんずく』などの映画や、『妻たちの危険な関係』(日本テレビ、1986年)、『となりの女』(TBS、1986年)などのドラマに出演したが、主演級の大ブレイクにはまだ届いていなかった。
トレンディドラマの女王へ(1988年 - 1990年代前半)[編集]
転機は1988年に訪れる。フジテレビの『君の瞳をタイホする!』でシングルマザーのヒロイン・佐藤真冬役に抜擢され、同年夏には同局の『抱きしめたい!』で浅野温子とダブル主演を務めた。これが社会現象級のヒットとなり、浅野ゆう子は一気に「トレンディドラマの女王」と呼ばれる存在になった。
以後は『ハートに火をつけて!』(フジテレビ、1989年)、『雨よりも優しく』(TBSテレビ、1989年)、『恋のパラダイス』(フジテレビ、1990年)、『男について』(TBS、1990年)、『学校へ行こう!』(フジテレビ、1991年)、『親愛なる者へ』(フジテレビ、1992年)、『都合のいい女』(フジテレビ、1993年)、『長男の嫁』(TBS、1994年)と、ほぼ毎年のように連続ドラマの主演を務めた。肩パッド入りのボディコンスーツが似合う都会派キャリア女性のイメージから「ボディコンゆう子」の異名も付いた。
紅白司会と日本アカデミー賞[編集]
1991年の第42回NHK紅白歌合戦では、紅組司会に起用された。白組司会は堺正章、総合司会は山川静夫である。歌手として紅白に出場したことはないが、司会という形で大晦日の大舞台に立った。実はこのとき鼻の骨を骨折していたものの、それを隠して司会をやり遂げたという逸話が残っている。
1995年には、宮尾登美子の小説を降旗康男監督が映画化した東映配給の『藏』に出演。大正時代の新潟県の酒蔵を舞台に、失明していく姪・烈(一色紗英)を育てる叔母・佐野佐穂を演じ、第19回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞した。トレンディドラマのイメージが強かった浅野が、時代物の文芸作品で女優として最高峰の評価を得たことは大きな意味を持った。翌1996年には映画『八つ墓村』にも出演している。
時代劇・2時間ドラマ・『大奥』[編集]
1990年代後半以降は、連続ドラマの主演に加えて、時代劇や2時間ドラマにも活動の幅を広げた。『遠山の金さん』『桃太郎侍』『暴れん坊将軍』『赤ひげ』などの時代劇に出演し、『女たちの百万石』では豪姫を演じている。『火曜サスペンス劇場』『土曜ワイド劇場』といったサスペンス枠の常連でもあった。
2003年にはフジテレビの『大奥』で、大奥を仕切る御年寄・瀧山を演じ、その貫禄ある芝居で新たな当たり役を得た。以後も『大奥』シリーズには繰り返し出演しており、2006年の映画版では滝川役、2024年の連続ドラマ版の最終話では浅光院役で登場している。2005年にはテレビ朝日の『女刑事みずき』で主演を務め、シリーズ化された。
映画では『僕は妹に恋をする』『恋空』(ともに2007年)で主人公の母親役を演じ、『劇場版 SPEC〜天〜』(2012年)などにも出演。若手主演作の「お母さん役」としても需要の高い俳優になっていった。
2010年代 - 2020年代前半[編集]
2014年11月には、交際が報じられていた俳優の田宮五郎がくも膜下出血で倒れ、同月6日に死去した。この件は当時大きく報道された。
2017年の年末に一般男性と結婚し、翌2018年1月11日に公式ブログで発表した。57歳での結婚であった。2017年から2022年まではレディースアデランスのCMに出演している。
2020年代も精力的に活動を続け、『魔法のリノベ』(2022年)、『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日、2023年、手嶌春役)、『科捜研の女 Season23』(2023年)、『極限夫婦』(2024年)などに出演した。2023年にはムロツヨシ主演の『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ)第8話にゲスト出演。演じたのは「佐野温子」という名前の異母姉で、異母妹の名前は「ゆう子」(高田聖子)という、まさかのセルフパロディな「W浅野」設定だった。フジテレビ制作の連続ドラマへの出演は、2004年の『めだか』以来19年ぶりであった。
舞台にも積極的で、三宅裕司率いる劇団・熱海五郎一座の公演に出演したほか、2022年には舞台版『ゲゲゲの鬼太郎』に出演。2024年には『新生!熱血ブラバン少女。』『ニッポン狂騒時代』にも出演している。
代表作の解説[編集]
『抱きしめたい!』(1988年)[編集]
1988年7月7日から9月22日まで、フジテレビの「ナショナル木曜劇場」枠で放送された。脚本は松原敏春。浅野温子と浅野ゆう子が同じ名字であることから「W浅野」と呼ばれ、2人の主演コンビ自体が番組の看板になった。共演には岩城滉一、野際陽子らが名を連ねる。音楽はピチカート・ファイヴ、主題歌はカルロス・トシキ&オメガトライブの「アクアマリンのままでいて」。
連続ドラマの平均視聴率は18.5%、最高視聴率は第11話の21.8%。トレンディドラマ・ブームの先駆けとされ、若い女性の視聴者層を一気に取り込んだ記念碑的作品と評価されている。同時に、伸び悩んでいた浅野ゆう子のキャリアを一変させた作品でもあった。
人気を受けてスペシャル版も制作され、1989年3月30日(23.8%)、1990年1月3日(18.7%)、1999年10月1日の「世紀末スペシャル」(18.0%)、2013年10月1日の『抱きしめたい! Forever』(12.9%)と、四半世紀にわたって続いた。『Forever』では主題歌をEvery Little Thingがカバーしている。
W浅野の「本当の関係」[編集]
2人は同学年(浅野温子は早生まれ)で、デビューは浅野ゆう子のほうが早い。しかしブレイクは温子が先で、『あぶない刑事』で人気を得ていた温子を、ゆう子は「ライバルというより追いかける立場だった」と語っている。2019年の日本テレビ『誰だって波瀾爆笑』では、当時はプライベートの付き合いがなく、温子は役と私生活を割り切るタイプなので「仲良くしない方がいい」と判断していたのではないか、と推測していた。
初対面は『抱きしめたい!』のタイトルバック撮影で訪れた下田の宿の廊下で、そこで挨拶を交わしたのが最初だという。現在では会うとすぐにハグするほどの仲で、互いを「あっちゃん」「ゆうこちゃん」と呼び合っている。2025年の50周年ライブでは温子のことを「朋友」「バブルを一緒に乗り越えた戦友」と呼び、「いつかふたりでまた新しいことができるといい」と語った。
『ハートに火をつけて!』(1989年)[編集]
1989年4月13日から6月29日まで、フジテレビの木曜劇場枠で放送。「男女間の友情」をテーマにした群像劇で、浅野は映像制作会社のディレクター・田代春を演じた。共演は柳葉敏郎、田中美佐子、かとうかずこ、布施博、鈴木保奈美、風間トオル、三浦洋一と、のちのトレンディドラマ常連が勢ぞろいしている。主題歌は杏里の「Groove A・Go・Go」で、劇中ではドアーズの「ハートに火をつけて」も流れた。
映画『藏』(1995年)[編集]
宮尾登美子の同名小説を、降旗康男監督が映画化した文芸大作。1995年10月10日公開、配給は東映。大正時代の新潟の造り酒屋を舞台に、やがて失明する運命を背負った娘・烈(一色紗英)と、彼女を母代わりに育てる叔母・佐穂(浅野)の生き方を描く。共演は松方弘樹、夏川結衣、西島秀俊ら。浅野はこの作品で第19回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞のほか、第8回石原裕次郎賞、第3回京都うずまさ映画祭俳優賞も受賞した。名付けの由来である裕次郎の名を冠した賞を受けたのは、なかなか出来すぎた巡り合わせである。
主な出演作[編集]
テレビドラマ[編集]
| 年 | 放送局 | 作品名 | 役名 |
|---|---|---|---|
| 1974年 | 日本テレビ | 太陽にほえろ! | 長山久子 |
| 1986年 | 日本テレビ | 妻たちの危険な関係 | 岩下真理子 |
| 1986年 | TBS | となりの女 | 霞 |
| 1988年 | フジテレビ | 君の瞳をタイホする! | 佐藤真冬 |
| 1988年 | フジテレビ | 抱きしめたい! | 早川夏子(主演) |
| 1989年 | フジテレビ | ハートに火をつけて! | 田代春(主演) |
| 1989年 | TBS | 雨よりも優しく | 鈴木今雨子(主演) |
| 1990年 | フジテレビ | 恋のパラダイス | 七海津波(主演) |
| 1990年 | TBS | 男について | 三沢月子(主演) |
| 1991年 | フジテレビ | 学校へ行こう! | 臼井幸(主演) |
| 1992年 | フジテレビ | 親愛なる者へ | 島谷(小松)凪子(主演) |
| 1993年 | フジテレビ | 都合のいい女 | 水原ナオ(主演) |
| 1994年 | TBS | 長男の嫁 | 中村美里(主演) |
| 2003年 | フジテレビ | 大奥 | 瀧山 |
| 2005年 | テレビ朝日 | 女刑事みずき | 大場みずき(主演) |
| 2023年 | テレビ朝日 | 警視庁アウトサイダー | 手嶌春 |
| 2023年 | フジテレビ | うちの弁護士は手がかかる(第8話) | 佐野温子 |
| 2024年 | フジテレビ | 大奥(最終話) | 浅光院 |
| 2025年 | NHK | ワタシってサバサバしてるから シーズン2 | 東堂百合子 |
| 2025年 | フジテレビ | 問題物件(最終話) | 薦田恵美子 |
映画[編集]
- 『恋の空中ぶらんこ』(1976年)
- 『獄門島』『姿三四郎』『惑星大戦争』(1977年、『惑星大戦争』は滝川ジュン役)
- 『ユー・ガッタ・チャンス』(1985年)
- 『白い野望』『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』『そろばんずく』(1986年)
- 『疵』(1988年)
- 『流転の海』『シンデレラ・エクスプレス』(1990年)
- 『わが愛の譜 滝廉太郎物語』(1993年)
- 『藏』(1995年、佐野佐穂役)
- 『八つ墓村』(1996年)
- 『どら平太』(2000年)
- 『大奥』(2006年、滝川役)
- 『僕は妹に恋をする』(2007年、結城咲役)、『恋空』(2007年、田原安江役)
- 『劇場版 カンナさん大成功です!』(2009年)
- 『劇場版 SPEC〜天〜』(2012年)、『劇場版 SPEC〜結〜爻ノ篇』(2013年)
- 『ミステリー・アリーナ』(2026年、「あのミス」役)
主なシングル[編集]
- 「とびだせ初恋」(1974年、デビュー曲)
- 「恋はダン・ダン」(1974年、第16回日本レコード大賞新人賞)
- 「太陽のいたずら」(1975年)
- 「セクシー・バス・ストップ」(1976年)
- 「ぽつりぽつり」(1977年)
- 「ストップ・ザ・カンバセーション」(1980年)
- 「ノンブル・ノアール」(1985年、オリジナル曲としては長らく最後のシングル)
- 「わくわくマンボ」「すべてのあなたに」(2025年、50周年記念公演で披露)
著書[編集]
- 『転がる女にコケはつかない』(1993年、扶桑社)
- 『親子ごっこ』(1998年、扶桑社)
2025年 - 2026年の動き[編集]
芸歴50周年、約40年ぶりの新曲[編集]
2024年5月25日に芸歴50周年を迎えた浅野は、2025年1月に自身初の周年記念公演「YUKO ASANO 50th ANNIVERSARY SHOW『KANSYA』」を開催した。1月18日に大阪市の心斎橋PARCO 14階「SPACE14」で昼夜公演を行い、1月26日に東京・I'M A SHOWでファイナルを迎えている。ファンから「もう歌わないの?」と聞かれ続け、恥ずかしいからと断ってきたが、原点に立ち返ってお祭りのような時間を作りたいと考えたという。本人は「おそらくこれが最初で最後になるであろう」と語り、運動嫌いながらパーソナルトレーナーをつけ、ダンスレッスンと1日約3時間のボイストレーニングを重ねて本番に臨んだ。
目玉は、1985年の「ノンブル・ノアール」以来、約40年ぶりとなるオリジナル新曲。作詞は三宅裕司で、作編曲は大崎聖二。「みんなで楽しく踊れちゃうような曲を」というリクエストから生まれたのが「わくわくマンボ」、応援してくれる人へのお礼を込めたのが「すべてのあなたに」で、三宅は後者を「浅野ゆう子版マイウェイ」と評した。関西出身の浅野は、三宅の「東京の笑い」に衝撃を受けて熱海五郎一座への出演を熱望し、NHKの楽屋をアポなしで訪ねて念願を叶えたという筋金入りの三宅ファンである。
大阪の取材会では、三宅が来られないとして大崎が手紙を代読した直後に、本人が舞台袖から登場するサプライズも。贈られた真っ赤なバラ50本に浅野が「このお花の数、年齢ですか?」と尋ね、三宅が「年齢じゃないです。50周年をお祝いして50本です」と返して笑いを誘った。
ライブのセットリスト[編集]
東京公演では、オープニングの「TSOP」からドナ・サマーの「ホットスタッフ」のカバーへと続き、「セクシー・バス・ストップ」「ハッスルジェット」「ムーンライトタクシー」のディスコ三部作を披露。さらに「とびだせ初恋」「恋はダン・ダン」「太陽のいたずら」「気分はアカプルコ」「バレンチノ インフェルノ」のヒット曲メドレー、1980年にカバーした「沖縄サンバ」、なかにし礼のアルバムに参加した「あなたしか見えない」、『抱きしめたい!』の主題歌「アクアマリンのままでいて」、キャンペーンソング「サマーチャンピオン」、1985年の最後のシングルのB面「REZA」と、50年分の歌を網羅した。
コーラスにはAMAZONSを迎え、スリー・ディグリーズのナンバーを一緒に歌う「フォー・ディグリーズ」コーナーも。アンコールでは着物からデニムとTシャツに着替えて登場し、「すべてのあなたに」で幕を閉じた。
ドラマ・舞台[編集]
2025年春には、NHK総合の夜ドラ『ワタシってサバサバしてるから シーズン2』で、結婚相談所「ヘルプミー」を営むカリスマ婚活コンシェルジュ・東堂百合子を演じた。主演の丸山礼との掛け合いについて「バトルが楽しかったぁ(笑)」とコメントしている。3月26日にはフジテレビ『問題物件』の最終話に薦田恵美子役でゲスト出演した。『ミッドナイト屋台2〜ル・モンドゥ〜』にも桂華役で出演している。
2025年8月には、舞台『ゲゲゲの鬼太郎 2025』に出演。東京・明治座(8月2日〜16日)と大阪・新歌舞伎座(8月21日〜25日)で上演され、浅野は鬼太郎の最大の敵となる吸血鬼カミーラを演じた。鬼太郎役は荒牧慶彦、ねずみ男役は大塚明夫、脚本・演出は堤泰之。
また、美容誌『美的』のウェブ版では、2024年8月から2025年4月まで連載「待てば、甘露。」を担当し、50年のキャリアや美容観を語った。その中で「57歳は私にとっての結婚適齢期だったのかもしれません」という言葉も話題になった。
2026年:映画『ミステリー・アリーナ』ほか[編集]
2026年は、深水黎一郎の小説(講談社文庫)を堤幸彦監督が映画化した『ミステリー・アリーナ』に出演した。司会者・樺山桃太郎(唐沢寿明)が仕切る推理クイズ番組を舞台に、賞金100億円に挑む6人の解答者の1人「あのミス」を演じている。40年前に大ヒット作を出したものの、それ以降ヒットに恵まれない「博識のミステリー女王」という役どころで、浅野は唐沢について「久しぶりにご一緒させていただきました」「器用な方」とコメントした。かつて浅野が「爽やかな路線」を勧め、唐沢が著書で「私の恩人」と書いた間柄での再共演でもある。
同作は2026年5月22日に劇場公開され(配給は松竹)、8月14日からはAmazon Prime Videoで世界独占配信が始まった。
テレビでは、2月12日にフジテレビ系『プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮』に出演。3月21日に毎日放送『サタデープラス』にスタジオゲスト出演したほか、BS-TBS『X年後の関係者たち』(3月26日)、日本テレビ『ヒルナンデス!』のロケVTR(4月)、NHK総合『超絶神業!マジックバトル第9弾GOLD』(5月4日)など、バラエティでも姿を見せている。11月にはBSテレ東『当番弁護士 梶原藤子の事件ファイル〜鬼子母神の女』、BS朝日『西村京太郎トラベルミステリー48』と、過去の出演作のBS放送も予定されている。
人物[編集]
- 憧れの女優は野際陽子。『抱きしめたい!』でも共演を果たしている。
- 若手時代の唐沢寿明に「爽やかな路線」で行くよう助言したことがあり、唐沢は自著で浅野を「私の恩人」と記している。
- マイケル・ジャクソンの大ファンで、1980年代には来日公演を追いかけたことがある。
- 結婚生活について2025年のインタビューでは、「還暦を過ぎたら残りの人生は神様からのおまけ」という言葉に共感していた時期に結婚を提案され、残りの「おまけの人生」を心地よく過ごそうと前向きに応じたと明かしている。夫は外食をあまり好まないため家事はほぼ浅野が担っているが、「若い頃なら怒っていたことも今は許せる」と笑って語った。
- 夫については、同年代の一般男性であること以外は公表しておらず、結婚発表の際にもプライバシーへの配慮を求めている。
受賞歴[編集]
- 1974年:第16回日本レコード大賞 新人賞(「恋はダン・ダン」)
- 1989年:第6回ATP賞 特別賞
- 1990年:第27回ゴールデン・アロー賞 放送賞、ベストドレッサー賞
- 1994年:第12回メンズ・クラブ ベストドレッサー賞
- 1995年度:第19回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞(『藏』)、第8回石原裕次郎賞、第3回京都うずまさ映画祭 俳優賞
- 1996年:ザテレビジョンドラマアカデミー賞 ベストドレッサー賞(『義務と演技』)
余談[編集]
- 『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングには通算21回出演しており、藤井フミヤと並ぶ歴代2位の記録を持つ。
- 『世界・ふしぎ発見!』では準レギュラーの解答者を務めていた。
- 『うわさのチャンネル』に出演していた頃、脚の長さをからかわれて「どて高」と返したという逸話がある。
- デビューした1974年から1986年まで、福島県郡山市の「うすい百貨店」のCMに長く出演していた。
- 『抱きしめたい!』のDVD-BOXでは、楽曲の権利の都合で劇中の音楽の多くが差し替えられている。
外部リンク[編集]
- 浅野ゆう子 オフィシャルブログ(公式サイトからアクセス可能)
- 浅野ゆう子「待てば、甘露。」 - 美的.com
- 浅野ゆう子 - WEBザテレビジョン