| 水曜日のダウンタウン Wednesday's Downtown | |
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![]() TVer累計再生数4億突破を伝える告知画像(出典:TVer プレスリリース/digitalpr.jp) | |
| 略称 | 水ダウ |
| ジャンル | バラエティ番組 |
| 放送期間 | 2014年4月23日 - |
| 放送時間 | 水曜 22:00 - 22:57 |
| 放送国家 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
| 放送局 | TBSテレビ(TBS系列) |
| 配信 | TVer、U-NEXT |
| 制作 | |
| 演出 | 藤井健太郎 |
| 制作 | TBSテレビ |
| 音楽 | PUNPEE |
| 出演者 | 浜田雅功、松本人志(2024年1月から休止中)ほか |
| その他 | |
| 関連番組 | リンカーン、クイズ☆タレント名鑑 |
| 外部リンク | 公式サイト |
概要[編集]
水曜日のダウンタウン(すいようびのダウンタウン)とは、TBSテレビ系列で2014年4月から放送されているダウンタウンの冠バラエティ番組である。略称は「水ダウ」。芸能人が持ち込んだ「説」をVTRで検証する形式を軸に、悪意すれすれのドッキリと手間のかかりすぎた長期企画で、テレビ離れの時代に「翌朝の話題」を独占し続ける怪物番組である。
詳細[編集]
番組の基本フォーマット[編集]
番組の骨格はシンプルである。毎回2〜3組の「プレゼンター」が登場し、「〇〇な説」を提唱。その説をロケVTRで検証し、スタジオのMCとパネラーがワイプでツッコミを入れながら見守る。後半には世間や視聴者から寄せられた「みんなの説」のコーナーがあり、くだらない疑問を全力で確かめにいく。
ちなみに字幕の色にもルールがあり、浜田は黄色、松本は水色、プレゼンターは緑、ナレーションとゲストは白とされている。番組BGMはラッパー・トラックメイカーのPUNPEEが手がける。ヒップホップ好きで知られる演出家の趣味が、音まわりにも色濃く出ているわけである。
放送枠の変遷[編集]
放送開始は2014年4月23日。水曜22時台という、それまでドラマや報道が強かった時間帯に投入された。開始当初は冒頭の数分がローカルセールス枠で、一部系列局は22時からの飛び乗り放送だった。その後、2017年10月にはJNNフラッシュニュースの繰り下げで22:00〜22:54に、2018年4月には同枠の延長で23時7分まで拡大、2019年5月には22時57分終了へと短縮され、現在の形に落ち着いている。
初回視聴率は7.0%と決して派手なスタートではなかったが、2015年6月3日放送分で瞬間最高14.5%を記録するなど徐々に浸透。レギュラー回はおおむね8%前後、スペシャルで10%台前半という安定ぶりを見せ、2020年に導入されたコア視聴率(13〜49歳)でも高い数字を出す「若者に強い番組」として定着した。
長寿番組としての記録[編集]
2022年4月には、同じくダウンタウンがTBSでMCを務めた『リンカーン』の放送期間(8年)を超え、2024年4月に10周年を迎えた。ダウンタウンがTBS系でMCを務めたレギュラー番組としては最長の番組となっている。
配信での強さ[編集]
水ダウの真の主戦場は、もはや地上波だけではない。民放公式配信サービスTVerでは2020年12月16日に見逃し配信が始まり、2025年11月に累計3億再生、そして2026年9月9日放送回の時点で累計4億再生を突破した。これはTVerに配信された番組として史上初の記録である。さらにTVerアワードのバラエティ大賞を2021年から2025年まで5年連続で受賞しており、「配信時代のバラエティ王者」と呼んで差し支えない存在である。
歴史[編集]
立ち上げと藤井健太郎[編集]
番組の顔ともいえるのが、TBSの演出家・藤井健太郎である。1980年生まれ、東京都出身で、立教大学経済学部を卒業後、2003年にTBSエンタテインメント(現TBSテレビ)に入社。『リンカーン』の立ち上げに参加したのち、『クイズ☆タレント名鑑』で企画・演出・プロデューサーを務め、毒のある笑いの作り手として名を上げた。
水ダウには2014年4月の開始から関わり、当初は演出とプロデューサーを兼務していたが、のちに演出専任となった。著書に『悪意とこだわりの演出術』(双葉社、2016年)、WACK代表の渡辺淳之介との共著『悪企のすゝめ』(KADOKAWA、2022年)がある。2024年7月にはTBS社内でコンテンツ制作局のエキスパート(局長待遇)に昇格しており、現場の演出家でありながら社内でも別格の扱いを受けている。
「説」から長期企画へ[編集]
初期の水ダウは、1本10分前後の小ネタ的な説が中心だった。しかし回を重ねるにつれ、クロちゃんの恋愛リアリティ企画や、おぼん・こぼんの仲直り企画のように、数週・数か月にわたって追いかける「連続ドラマ型」の企画が増えていく。ドッキリにミステリーやアイドルオーディションの要素を掛け合わせた企画は、他局のバラエティにも影響を与えたといわれる。
受賞歴も華やかで、ギャラクシー賞月間賞を2017年6月、2019年5月、2021年10月、2023年6月に受賞。2022年6月には「おぼん・こぼん THE FINAL」で放送文化基金賞の最優秀賞に輝いている。
2024年:松本人志の活動休止[編集]
2024年1月8日、MCの松本人志が週刊誌報道を受けて活動休止を発表した。番組は1月10日・17日・24日の3回については、事前収録分を松本の出演シーンも含めてそのまま放送。1月31日放送分から松本不在の体制となり、番組ロゴとオープニングが変更され、松本を模したキャラクターが登場する形に切り替わった。
以後、スタジオは浜田雅功が単独で仕切る体制が続いている。TBSは番組改編説明会でも番組の継続を発表し、松本の復帰について担当部長が「現段階でそういった話はありません」と述べたと報じられている。
2025年:浜田雅功の休養と復帰[編集]
2025年3月10日、今度は浜田が体調不良による休養を発表した。ダウンタウン2人がそろって不在という前代未聞の事態となり、番組の存続を心配する声も上がったが、TBSは収録済みのストックがあると説明していた。浜田は5月2日に活動を再開し、6月4日放送の水ダウでスタジオに復帰。これまでと変わらない仕切りを見せた。
一方の松本は、2025年11月1日に吉本興業の有料配信サービス「DOWNTOWN+」で約1年10か月ぶりに活動を再開した。ただし地上波の水ダウへの復帰は2026年10月時点で実現していない。
2026年の水ダウ[編集]
2026年も番組は毎週放送を続け、「30-1グランプリ2026」「身代わりジェスチャークイズ」「国道ラーメンマラソン4」「正体バレたら即脱落マスクマン旅」などが放送された。一方で、ネットメディアからは「ゲーム企画の比率が増えた」「以前より説が少ない」という指摘もあり、ある記事は2026年4〜9月の17回のうち14回でゲーム企画が放送されたと集計している。それでもXのトレンドやTVer再生数ではバラエティのトップを走り続けており、「文句を言われながらも毎週見られている」という、ある意味最強の立ち位置にいる。
名物企画[編集]
クロちゃんシリーズ(モンスターハウス・MONSTER IDOL・MONSTER LOVE)[編集]
水ダウを語るうえで外せないのが、安田大サーカスのクロちゃんである。嘘つきキャラとして番組の「おもちゃ」と化し、私生活を暴かれては制裁を受けるのが定番となった。
その頂点が2018年の恋愛リアリティ企画「モンスターハウス」。シェアハウスで女性参加者と共同生活を送ったクロちゃんだったが、最終回の生放送で視聴者投票を実施し、約280万票のうち約95%が「許せない」に投票。結果、としまえんに設置された檻の中に「収監」され、一般公開されることになった。ところが見物客が殺到して警察が出動する騒ぎとなり、イベントは深夜に中止。TBSが謝罪する事態となった。
2019年11月からはアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」が始動。クロちゃんがプロデューサーとなり、候補生から選ばれた4人が「豆柴の大群」として同年12月にデビューした。シングルの売上でクロちゃんの処遇を決めるという鬼のルールの結果、「解任&罰ver.」が最も売れてクロちゃんはプロデューサーを解任され、グループはWACK所属となった。2020年10月にはメジャーデビューを果たし、番組発アイドルとして実際の音楽シーンで活動を続けている。
さらに恋人探し企画「MONSTER LOVE」で出会った女性リチと交際に発展。2025年1月22日放送の「新春クロちゃんリアル人生すごろく」の最終マスでプロポーズに臨み、163万円超の婚約指輪を現金で購入したものの、プロポーズは失敗に終わり破局した。2人の関係を2年以上追いかけた末の結末である。
おぼん・こぼん THE FINAL[編集]
芸歴半世紀を超える漫才コンビおぼん・こぼんの長年の不仲が、番組をきっかけに表面化したことから始まったシリーズ。不仲の決定打が「漫才協会の選挙」だったことなど、ベテランの意地の張り合いが次々と明かされた。
2021年10月6日放送の完結編では、こぼんの娘の結婚式でヴァージンロードを2人が並んで歩くという演出のもと、仲直りが試みられた。しかし言葉の行き違いから口論になり、おぼんは式場を出て行ってしまう。そこで40年以上2人を支えたマネージャーの谷川金市氏がおぼんを説得し、最終的に感動の結末を迎えた。視聴者からは「MVPはマネージャー」という声が殺到し、この回は放送文化基金賞の最優秀賞を受賞した。
名探偵津田[編集]
ダイアンの津田篤宏が、ロケのつもりで現れた現場で突然殺人事件に巻き込まれ、犯人を見つけるまで「ミステリードラマの世界から抜け出せない」ドッキリ。助手役のみなみかわとのコンビも人気である。
- 第1話(2023年1月):長野・蓼科高原のペンションが舞台
- 第2話(2023年11月):「呪いの手毬唄と招かれざる男」。横溝正史風の見立て殺人
- 第3話(2024年12月):「怪盗vs名探偵〜狙われた白鳥の歌〜」。アンガールズの田中卓志が射殺される衝撃の幕開け
- 第4話(2025年12月):「電気じかけの罠と100年の祈り」。大正時代へのタイムトラベルまで登場
ミステリーのお約束を知らない津田が段取りを無視してしまうギャップが最大の笑いどころで、回を追うごとにトリックや伏線の完成度も上がった。番組外のYouTube動画や、直前の別企画に伏線を仕込むなど、仕掛けのスケールも年々拡大している。第3話で寒さを理由に津田が放った「長袖をください」は、2025年の新語・流行語大賞にノミネートされた。第4話前編はTVerで配信8日間519万再生を記録し、TVerのバラエティ歴代最高記録を更新している。
グランプリ・ゲーム系[編集]
- 30-1グランプリ:30秒以内のネタで競う賞レース(2021年〜)。歴代優勝はニッポンの社長、ジェラードン、オキシジェン、ななまがりなど。
- スベリ-1グランプリ:最もウケない地下芸人を決める「逆賞レース」。
- 替え歌最強トーナメント、ミックスルール対決、電気イスゲームなども人気。
- 身代わり数珠つなぎカラオケ:2023年に再始動した伝説の企画。
定番シリーズ[編集]
早朝に芸人を叩き起こす「早朝シリーズ」、意外な場所に人がいる「人がいるシリーズ」、SASUKEとコラボした説、「マジで0人説」など、地味だが中毒性のあるシリーズも多い。被害者兼常連として、バイきんぐの小峠英二やオードリーの春日俊彰、パンサーの尾形貴弘、小峠の偽者役でブレイクしたひょうろくなども番組を支えてきた。
出演者[編集]
MC[編集]
- 浜田雅功(ダウンタウン)
- 松本人志(ダウンタウン、2024年1月から休止中)
プレゼンター[編集]
プレゼンターは固定ではなく、毎回2〜3組が登場する。過去には小籔千豊、小峠英二、川島明、バカリズム、陣内智則、FUJIWARA、鬼越トマホーク、サバンナの高橋茂雄らが説を提唱してきた。スタジオのパネラーは通常3〜5人、スペシャルでは7人ほどが並ぶ。
演出家の存在感[編集]
水ダウは演出家の名前が番組の看板になっている珍しい番組でもある。藤井健太郎がXで企画の予告めいた投稿をするだけでネットニュースになり、2025年2月には「津田さん→クロちゃん→???」と長期企画の次の主役を匂わせる投稿をして予想合戦が起きた。
炎上とバズ[編集]
水戸の「印籠」説騒動[編集]
2016年2月3日放送の「水戸なら今でも印籠の効果あるんじゃないか説」では、水戸駅前で喫煙する若者に水戸黄門役の俳優が印籠を見せても従わない様子を放送した。これに対し水戸市側が内容に抗議し、放送倫理・番組向上機構(BPO)に意見書を提出したと報じられた。偕楽園の梅まつりの時期と重なり、観光を取りやめたという声も寄せられたとされる。
クロちゃん収監騒動[編集]
前述の2018年12月の「モンスターハウス」最終回では、としまえんでの公開収監に見物客が殺到し、警察が出動する騒ぎに。イベントは中止となりTBSが謝罪した。番組史上もっとも「現実に飛び火した」企画の一つである。
かくれんぼドッキリとBPO[編集]
2023年3月29日放送の、幼稚園児を対象にした「かくれんぼドッキリ」では、隠れたはずの友達の代わりに見知らぬ子どもが次々見つかるという内容が放送された。視聴者から「見ていられなかった」などの意見が寄せられ、同年4月25日のBPO青少年委員会で取り上げられた。委員からは鬼役の園児が不安を覚えたように見えるとの指摘があり、番組が保護者や幼稚園から協力を得た経緯について引き続き議論されることになった。
2024年の訂正騒ぎ[編集]
2024年8月21日放送の「水曜日のダウンタウン 終了デマ拡散王決定戦」では、番組終了という嘘の情報を芸人に流してどこまで広がるかを競った。ところが放送後、デマを伝えた相手の一人の肩書きに誤りがあったとして、番組公式Xが訂正・謝罪。同時期の8月28日放送回の「コロナ対策」ドッキリが賛否を呼んでいたこともあり、「そっちかよ!」とツッコミが殺到した。
余談[編集]
- 番組名の「水曜日」は放送曜日そのまま。略称「水ダウ」は今や番組公式も使うほど定着している。
- 松本不在後、番組のロゴとオープニングには松本を模したキャラクターが登場するようになった。「いないけど、いる」という独特の扱いである。
- 「長袖をください」の流行を受け、津田は2025年に母の日のユニクロ広告に、名探偵津田に出演した実母とともに登場した。番組のドッキリが国民的企業の広告になるという異例の展開である。
- 2026年8月からはTVerで、2018年頃の未配信だった過去回を期間限定で初配信する企画が実施された。「みんなの説SP」など懐かしい回が順次公開されている。
- 演出の藤井健太郎はWACKの渡辺淳之介と共著を出すほど親しく、クロちゃん発の豆柴の大群がWACKに入ったのもこの縁が背景にあるとされる。
