| 大石静 Shizuka Oishi | |
|---|---|
| 誕生日 | 1951年9月15日 |
| 年齢 | 75歳 |
| 出身地 | 東京都千代田区 |
| 国籍 | 日本 |
| 家族 | 夫(舞台監督、2022年死去) |
| 学歴 | 日本女子大学文学部国文学科卒業 |
| 職業 | 脚本家・元女優 |
| 活動期間 | 1970年代 - |
| 代表的な実績 | 『ふたりっ子』『功名が辻』『セカンドバージン』『家売るオンナ』『大恋愛〜僕を忘れる君と』『光る君へ』 |
| 受賞 | 向田邦子賞、橋田賞、東京ドラマアウォード脚本賞、旭日小綬章 ほか |
| 関連活動 | 劇団二兎社 共同創設者 |
概要[編集]
大石静(おおいし しずか)とは、日本の脚本家である。1951年生まれ、東京都出身。連続テレビ小説『ふたりっ子』、大河ドラマ『功名が辻』『光る君へ』、『セカンドバージン』『家売るオンナ』などを手がけ、「ラブストーリーの名手」と呼ばれる。
詳細[編集]
もともとは女優志望で、劇団二兎社を永井愛と旗揚げした演劇人。1986年に連続ドラマで脚本家デビューしてから40年近く、原作ものよりオリジナル脚本を軸に、朝ドラ・大河・民放プライム帯・配信ドラマまで全方位で書き続けている。
作風のキーワードは「恋愛」と「業の深い女性」。不倫や年の差恋愛、若年性認知症といった重いテーマを扱いながら、会話はテンポよくコミカルというギャップが持ち味。一方で『家売るオンナ』のようなお仕事コメディも大ヒットさせており、ジャンルの幅も広い。2024年の大河『光る君へ』では紫式部を主人公に据え、平安時代の宮廷をラブストーリーとして描き切ったことで大きな話題を呼んだ。
経歴[編集]
生い立ち[編集]
東京・駿河台の旅館「駿台荘」で生まれ育った。駿台荘は作家や文化人が長期滞在して原稿を書く、いわゆる「缶詰め」の宿として知られ、幼い頃から物書きの大人たちに囲まれて育ったことが本人の原点として語られることが多い。日本女子大学文学部国文学科を1974年に卒業後、劇団青年座の研究所に入所して女優を目指した。
闘病と二兎社[編集]
24歳のときに甲状腺がんを発病。治療を続けながら演劇活動を続け、脚本家・宮川一郎に師事した。1981年、同世代の永井愛と劇団「二兎社」を旗揚げし、2人が交互に女優と作・演出を担当するという珍しい体制で活動。『兎たちのバラード』(1981年)、『女神様のランプ』(1984年)などを上演した。1991年、脚本に専念するため俳優業を廃業し二兎社を退団。以後の二兎社は永井愛の主宰劇団として続いている。
脚本家デビューから朝ドラへ[編集]
1986年、TBS『水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策』で本格的に脚本家デビュー。1994〜95年の『私の運命』でザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞を受賞し、一気に注目株となる。1996年、NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』で向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞し、トップ脚本家の仲間入りを果たした。2000年には再び朝ドラ『オードリー』を担当している。
大河と「セカンドバージン」[編集]
2006年、大河ドラマ『功名が辻』(主演・仲間由紀恵、上川隆也)で大河初執筆。2010年のNHKドラマ『セカンドバージン』(鈴木京香、長谷川博己)は、年上女性と年下既婚男性の恋愛を大胆に描いて社会的な話題となり、2011年には映画化もされた。同作で東京ドラマアウォード2011脚本賞を受賞している。
民放ヒット連発期[編集]
2016年、日本テレビ『家売るオンナ』(主演・北川景子)が大ヒット。主人公・三軒家万智の決め台詞「GO!」はお茶の間に浸透し、続編『家売るオンナの逆襲』(2019年)も制作された。2018年のTBS『大恋愛〜僕を忘れる君と』(戸田恵梨香、ムロツヨシ)では若年性アルツハイマーを患う女性医師と元ボクサーの小説家の恋を描き、再びドラマアカデミー賞脚本賞を受賞。2020年の日本テレビ『知らなくていいコト』では吉高由里子と柄本佑を組ませ、この2人は後に『光る君へ』で再共演することになる。
光る君へ[編集]
2024年の大河ドラマ『光る君へ』は、主演・吉高由里子が紫式部(まひろ)、柄本佑が藤原道長を演じた。戦のほとんど出てこない平安時代を舞台にした異色の大河で、脚本の執筆期間は2021年から2024年秋ごろまでに及んだとされる。関東地区の期間平均世帯視聴率は10.7%で大河としては歴代2番目に低い数字だった一方、NHKプラスなど配信での視聴は歴代大河で最高水準と報じられ、「視聴率と話題性が一致しない」大河の代表例となった。
人物・エピソード[編集]
- 「ラブストーリーの名手」と評され、本人もオリジナル脚本へのこだわりを公言している。
- 夫は舞台監督で、2022年12月に死別している。
- 2017年にはテレビアニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』全24話の脚本も担当しており、実写ドラマ以外の仕事も手がけている。
- 宝塚歌劇団にも『石田三成 永遠の愛と義』(2011年、宙組)、『カリスタの海に抱かれて』(2015年、花組)を書き下ろしている。
主な脚本作品[編集]
テレビドラマ[編集]
- 水曜日の恋人たち 見合いの傾向と対策(1986年、TBS)
- 私の運命(1994〜95年、TBS)
- ふたりっ子(1996〜97年、NHK連続テレビ小説)
- オードリー(2000〜01年、NHK連続テレビ小説)
- 功名が辻(2006年、NHK大河ドラマ)
- 恋せども、愛せども(2008年、WOWOW)
- セカンドバージン(2010年、NHK)
- 家売るオンナ(2016年、日本テレビ)
- 大恋愛〜僕を忘れる君と(2018年、TBS)
- 家売るオンナの逆襲(2019年、日本テレビ)
- 知らなくていいコト(2020年、日本テレビ)
- あのときキスしておけば(2021年、テレビ朝日)
- 和田家の男たち(2021年、テレビ朝日)
- 星降る夜に(2023年、テレビ朝日)
- 光る君へ(2024年、NHK大河ドラマ)
- しあわせな結婚(2025年、テレビ朝日)
映画・舞台・アニメ[編集]
- 映画『セカンドバージン』(2011年)
- 舞台『GIRL's TIME -女の子よ、大志を抱け!-』(1995年・2000年、PARCO劇場)
- 舞台『愛と青春の宝塚〜恋よりも生命よりも〜』(2008年・2011年)
- 舞台『プライド - 美しき生涯 -』(2010年、シアタークリエ)
- アニメ『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』(2017年)
受賞歴[編集]
- 1995年:第4回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞(『私の運命』)
- 1996年:第15回向田邦子賞、第5回橋田賞(『ふたりっ子』)
- 2008年:第62回文化庁芸術祭賞テレビ部門優秀賞(『恋せども、愛せども』)
- 2010年:放送ウーマン賞
- 2011年:東京ドラマアウォード2011 脚本賞(『セカンドバージン』)
- 2018年:第99回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 脚本賞(『大恋愛〜僕を忘れる君と』)
- 2020年:文化庁長官表彰
- 2021年:旭日小綬章
- 2023年:東京ドラマアウォード2023 連続ドラマ部門優秀賞(『星降る夜に』)
2025〜2026年の動向[編集]
しあわせな結婚(2025年)[編集]
『光る君へ』の翌年、2025年7月期にテレビ朝日の木曜21時枠で『しあわせな結婚』を発表。阿部サダヲ演じる50歳で電撃結婚した弁護士・原田幸太郎と、松たか子演じる秘密を抱えた妻の物語で、ホームドラマと「マリッジ・サスペンス」を掛け合わせた作品。初回の世帯視聴率は8.5%、最終話は8.0%(いずれも関東地区)と報じられ、夏ドラマの継続視聴ランキングなどでも上位に挙げられた。
Netflix新シリーズ(2026年発表)[編集]
2026年3月20日、大石静脚本・磯山晶プロデュースによるNetflix新シリーズの制作が発表された。主演は吉高由里子とムロツヨシで、音楽と運命の恋で結ばれながら15年後に倦怠期を迎えた夫婦・岸田カオと岸田マモルを演じる。離婚を決めた矢先にバンド仲間が襲撃され、2人は沖縄の離島で保護されることになる……という導入のロマンチックコメディで、大石は「地上波では出来ないとんでもないドラマ」とコメントしている。吉高は『知らなくていいコト』『星降る夜に』『光る君へ』に続く大石作品への主演、ムロは『大恋愛』でも大石作品のメインキャストを務めている。タイトルと配信日は発表時点で未定とされていた。