カルテット (テレビドラマ)

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カルテット
Quartet
ジャンル ラブサスペンス、ヒューマンドラマ
放送シーズン 2017年1月期
放送期間 2017年1月17日 - 3月21日
放送時間 火曜 22:00 - 22:54
話数 全10話
放送国家 日本
言語 日本語
放送局 TBS系
配信 U-NEXT、Netflix、Hulu、Lemino ほか(2026年9月時点の配信比較サイトによる)
平均視聴率 8.9%(関東地区・世帯)
制作
プロデューサー 土井裕泰(チーフ)、佐野亜裕美
演出 土井裕泰、金子文紀、坪井敏雄
制作 TBS
脚本 坂元裕二
音楽 fox capture plan
出演者 松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平、吉岡里帆、宮藤官九郎、もたいまさこ ほか
その他
原作 オリジナル
エンディング曲 Doughnuts Hole「おとなの掟」

概要[編集]

カルテットとは、2017年1月から3月までTBS系「火曜ドラマ」枠で放送された、坂元裕二脚本のオリジナルテレビドラマである。軽井沢の別荘で共同生活を送る30代の弦楽四重奏団4人の恋と秘密を描く「大人のラブサスペンス」で、主演は松たか子。

詳細[編集]

『東京ラブストーリー』『Mother』『最高の離婚』の坂元裕二が書き下ろしたオリジナル作品。満島ひかり、高橋一生、松田龍平を加えた4人の主演級俳優がカルテットを組み、会話劇とサスペンスを行き来する独特の構成で、放送中からSNSで考察が盛り上がった。

キャッチコピーは「ほろ苦くて甘い、大人のラブサスペンス」。前クールは社会現象となった『逃げるは恥だが役に立つ』で、同じ火曜22時枠のバトンを受けた形だったが、作風はまったくの別物。世帯視聴率は1桁台が中心だった一方で、ドラマ賞を総なめにし、「数字より評価で語られるドラマ」の代表格となった。公式には第1〜5話が「第1幕」、第6話以降が「第2幕」とされている。

制作経緯[編集]

プロデューサーの佐野亜裕美は2012年、ドラマ『運命の人』の打ち上げの場で「坂元裕二のオリジナル脚本×松たか子」の企画を持ちかけた。坂元と演出の土井裕泰も同じ時期に松たか子との仕事を望んでいたことから企画が動き出し、実現まで約4年をかけている。佐野は松の「ブラックなコメディエンヌ」としての一面を引き出したいと坂元に伝え、それが真紀というキャラクターにつながった。

あらすじ[編集]

ある日、カラオケボックスで「偶然」出会った巻真紀、世吹すずめ、家森諭高、別府司の4人。全員が演奏家の夢に届かなかった30代のアマチュアで、弦楽四重奏「カルテットドーナツホール」を結成し、別府家の軽井沢の別荘で共同生活を始める。

しかし、その出会いは偶然ではなかった。夫が失踪中の真紀、真紀の義母から真紀の身辺調査を頼まれていたすずめ、真紀に想いを寄せる別府、元妻や借金の問題を抱える家森——4人はそれぞれ秘密と嘘を抱えていた。第2幕では真紀自身の過去をめぐる大きな秘密が明らかになり、物語はサスペンスとして一気に加速。最終話では、世間の好奇の目にさらされながらも4人がホールでのコンサートに挑む。

登場人物・キャスト[編集]

カルテットドーナツホール[編集]

  • 巻真紀 - 松たか子:第1ヴァイオリン。夫が1年前に失踪した「主婦」。
  • 世吹すずめ - 満島ひかり:チェロ。どこでも寝てしまうマイペースな女性だが、ある依頼を受けている。
  • 家森諭高 - 高橋一生:ヴィオラ。理屈っぽく、こだわりが強い。
  • 別府司 - 松田龍平:第2ヴァイオリン。音楽一家の出身で、軽井沢の別荘の持ち主側。

その他[編集]

  • 巻幹生 - 宮藤官九郎:真紀の失踪した夫。
  • 来杉有朱 - 吉岡里帆:ライブレストラン「ノクターン」のアルバイト。元地下アイドル。
  • 巻鏡子 - もたいまさこ:真紀の義母。
  • ベンジャミン瀧田 - イッセー尾形:ノクターンで演奏していたピアニスト。
  • 谷村大二郎 - 富澤たけし(サンドウィッチマン):ノクターンのシェフ。
  • 谷村多可美 - 八木亜希子:大二郎の妻でノクターンのオーナー。
  • 大橋茶馬子 - 高橋メアリージュン:家森の元妻。

放送・視聴率[編集]

初回は15分拡大で放送され、世帯視聴率9.8%でスタート。その後は7〜9%台で推移し、最低は第4話の7.2%。第9話でシリーズ最高の11.0%を記録し、最終話は9.8%。全話平均は8.9%だった(いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区)。第9話はWBC2次ラウンドの日本対キューバ中継の影響で、50分繰り下げて放送された。

平均視聴率としては1桁だったが、タイムシフト視聴や配信での人気が高く、放送後もたびたび「坂元裕二作品の最高傑作」候補として名前が挙がる。

受賞[編集]

  • 第92回ザテレビジョンドラマアカデミー賞:最優秀作品賞、主演女優賞(松たか子)、脚本賞(坂元裕二)、監督賞ほか
  • 第7回コンフィデンスアワード・ドラマ賞:作品賞、主演女優賞、助演男優賞(高橋一生)、脚本賞、新人賞(吉岡里帆)
  • 東京ドラマアウォード2017:連続ドラマ部門優秀賞、演出賞(金子文紀)
  • ギャラクシー賞:2017年3月度月間賞
  • 2018年エランドール賞:プロデューサー賞、新人賞
  • 第32回日本ゴールドディスク大賞:ベスト5ソング・バイ・ダウンロード(「おとなの掟」)
  • 坂元裕二は芸術選奨文部科学大臣賞、松たか子は第26回橋田賞を受賞している。

音楽[編集]

主題歌「おとなの掟」は椎名林檎が作詞・作曲・プロデュースし、主演4人によるユニット「Doughnuts Hole」が歌唱。エンディングで4人が歌うこの曲は2017年2月7日から配信され、ダウンロードでヒットした。劇伴はジャズロックバンドのfox capture planが担当し、サウンドトラックは2017年3月8日に発売されている。

反響[編集]

唐揚げレモン論争[編集]

第1話で、家森が「唐揚げに勝手にレモンをかけるな」と持論をまくし立てる場面が大反響を呼び、「唐揚げにレモンをかけるかどうか」論争がネットで再燃した。何気ない雑談を物語の伏線に変えていく坂元脚本の象徴的なシーンとして、今も語られる。

名台詞と考察ブーム[編集]

「嘘」と「秘密」を軸にした構成から、登場人物の過去や時間軸をめぐるファンの考察がSNSで過熱した。何気ない会話が後の回で意味を持つ作りのため、見返し視聴が多い作品としても知られる。

吉岡里帆のブレイク[編集]

「目が笑っていない」元地下アイドル・有朱を演じた吉岡里帆は本作で一気に知名度を上げ、コンフィデンスアワード・ドラマ賞の新人賞などを受賞した。

どこで見れる[編集]

2026年9月時点の配信比較サイトの情報では、U-NEXT、Netflix、Hulu、Leminoで見放題配信されている。旧Paraviの配信作品はU-NEXTに移行しており、本作もU-NEXTで全10話を視聴できる。DVD・Blu-ray BOXは2017年7月7日に発売されており、宅配レンタルのTSUTAYA DISCASでも借りられる。配信状況は時期によって変わるため、最新情報は各サービスで確認できる。

余談[編集]

  • 公式のシナリオブックは河出書房新社から全2巻で刊行されている。
  • 松たか子と坂元裕二のタッグは、2021年の『大豆田とわ子と三人の元夫』でも実現している。
  • 松たか子は2025年に大石静脚本の『しあわせな結婚』でも主演しており、「脚本家に指名される女優」として存在感を放っている。
  • 坂元裕二は2023年、是枝裕和監督の映画『怪物』でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した。

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