| 阿部サダヲ あべ さだを | |
|---|---|
| 誕生日 | 1970年4月23日 |
| 年齢 | 56歳 |
| 出身地 | 千葉県松戸市 |
| 国籍 | 日本 |
| ジャンル | 舞台、テレビドラマ、映画 |
| 活動期間 | 1992年 - |
| 事務所 | 大人計画 |
| 代表作 | 『舞妓Haaaan!!!』『マルモのおきて』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』『死刑にいたる病』『不適切にもほどがある!』 |
| 関連活動 | グループ魂(ボーカル「破壊」) |
| リンク | 大人計画 公式プロフィール |
概要[編集]
阿部サダヲ(あべ さだを)とは、千葉県松戸市出身の日本の俳優・ミュージシャンである。劇団「大人計画」の看板俳優で、パンクコントバンド「グループ魂」ではボーカル「破壊」を務める。ハイテンションな怪演から静かなサイコパス役まで振り幅が広く、『いだてん』『不適切にもほどがある!』などで主演を張ってきた。
詳細[編集]
1970年4月23日生まれ。姓の「阿部」から、昭和初期の阿部定事件にちなんで「定を」をカタカナにした「サダヲ」を芸名とした。この名前について、大人計画主宰の松尾スズキからは「お前の名前、死体写真な」と評されたという逸話が残っている。
少年時代は原辰徳に憧れて野球に打ち込み、中学ではセカンド、高校ではサードを守った。足が速く盗塁が得意だったとされる。高校卒業後は家電量販店のラオックスで働くなど職を転々とし、その中で役者の道を意識するようになって大人計画のオーディションを受けた。
オーディションには短髪を白髪に染め、軍服姿という奇抜ないでたちで現れ、松尾スズキを仰天させたと伝えられている。1992年3月、舞台『冬の皮』でデビュー。同年にはテレビドラマにも初出演し、劇団の舞台と映像作品を行き来するキャリアが始まった。
経歴[編集]
大人計画とグループ魂[編集]
1995年、劇団の仲間である宮藤官九郎、村杉蝉之介らと「グループ魂」を結成し、ボーカル「破壊」として活動を開始。2005年には「君にジュースを買ってあげる♥」で第56回NHK紅白歌合戦に出場した。俳優業と並行したバンド活動は、阿部のパブリックイメージである「テンションの高さ」を形作る要素の一つになっている。
映像作品では、2000年の『池袋ウエストゲートパーク』(TBSテレビ)など宮藤脚本作に多数出演。宮藤とのコンビはその後も続き、2007年に宮藤脚本の映画『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演を果たした。同作で第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞している。
主演俳優としての地位確立[編集]
2010年の『離婚同居』で連続ドラマ初主演。2011年にはフジテレビの『マルモのおきて』で芦田愛菜・鈴木福と共演し、主演を務めた。同作は芦田とのW主演とされる。2013年には宮藤脚本の主演映画『謝罪の王様』の公開記念イベントで、観客とともに3つのギネス世界記録を達成したことも話題となった。
2017年の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』では第60回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。2022年の『死刑にいたる病』では連続殺人犯を演じ、第46回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受けた。翌年も『シャイロックの子供たち』で同賞を受賞しており、コメディ以外の顔も高く評価されている。
いだてん[編集]
2019年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では、中村勘九郎とのリレー形式のダブル主演で、後半の主人公・田畑政治を演じた。1964年の東京オリンピック招致に奔走する人物を演じた。脚本は盟友・宮藤官九郎で、大人計画コンビが大河ドラマの主役を担うこととなった。
不適切にもほどがある![編集]
2024年1月期のTBSテレビ金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』で主演。1986年から2024年へタイムスリップしてしまう昭和の中学教師・小川市郎を演じた。コンプライアンス意識の差を笑いに変える内容と、毎回挿入されるミュージカルシーンが話題となり、阿部は第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞、第33回橋田賞などを受賞。橋田賞の授賞式では「宮藤さんと一緒に獲れてうれしい」と語った。
主な出演作[編集]
テレビドラマ[編集]
- 『池袋ウエストゲートパーク』(2000年、TBS)
- 『離婚同居』(2010年)- 連続ドラマ初主演
- 『マルモのおきて』(2011年、フジテレビ)- 主演
- 『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年、NHK)- 田畑政治 役(主演)
- 『不適切にもほどがある!』(2024年、TBS)- 小川市郎 役(主演)
- 『あんぱん』(2025年、NHK連続テレビ小説)- 屋村草吉 役
- 『しあわせな結婚』(2025年、テレビ朝日)- 原田幸太郎 役(主演)
- 『新年早々 不適切にもほどがある!〜真面目な話、しちゃダメですか?〜』(2026年、TBS)- 小川市郎 役(主演)
映画[編集]
- 『舞妓Haaaan!!!』(2007年)- 映画初主演
- 『謝罪の王様』(2013年)- 主演
- 『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)
- 『死刑にいたる病』(2022年)
- 『シャイロックの子供たち』(2023年)
- 『ラストマイル』(2024年)- 八木竜平 役
- 『はたらく細胞』(2024年)- 漆崎茂 役
- 『十一人の賊軍』(2024年)- 溝口内匠 役
- 『八月の声を運ぶ男』(2026年8月21日公開)- 九野和平 役
2025〜2026年の最新情報[編集]
2025年は朝ドラ『あんぱん』で、パン職人の屋村草吉(通称ヤムおんちゃん)を演じた。同年7月17日からはテレビ朝日の木曜ドラマ『しあわせな結婚』(脚本・大石静)で主演し、松たか子と夫婦役で共演。同作はNetflixでの世界配信も行われた。
2026年1月4日には、TBSでスペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!〜真面目な話、しちゃダメですか?〜』が放送され、再び小川市郎を演じた。2026年を舞台に、市郎が新たな「タイムトンネル」で1995年へ向かう物語で、仲里依紗、磯村勇斗、河合優実、江口のりこらが共演した。
同年8月21日には、映画『八月の声を運ぶ男』(監督・柴田岳志、主演・本木雅弘)が公開。2025年8月にNHKの戦後80年ドラマとして放送され、ギャラクシー賞テレビ部門大賞などを受けた作品の映画版で、阿部は吃音や身体障害を抱えながら記憶を語り始める被爆者・九野和平を演じた。撮影前に実際の被爆者の肉声を聞いたといい、「この『声』を自分が芝居で伝えるのはとても難しい」「本当に貴重な体験」とコメントしている。
受賞歴[編集]
- 2007年度:第45回ゴールデン・アロー賞演劇賞、第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(『舞妓Haaaan!!!』)
- 2017年度:第60回ブルーリボン賞主演男優賞(『彼女がその名を知らない鳥たち』)
- 2022年度:第46回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(『死刑にいたる病』)
- 2023年度:第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(『シャイロックの子供たち』)
- 2024年:第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞(『不適切にもほどがある!』)、第50回放送文化基金賞演技賞、芸術選奨文部科学大臣賞
- 2025年:第33回橋田賞(『不適切にもほどがある!』)
炎上とバズ[編集]
2024年12月2日、『不適切にもほどがある!』の略称「ふてほど」が新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。ネット上では「聞いたことがない」と選考を疑問視する声が上がり、落語家の立川談四楼が選考に苦言を呈したことも報じられた。授賞式に出席した阿部は「正直『ふてほど』って自分たちでは1度も言ったことない」とぶっちゃけ、会場の笑いを誘った。この率直な発言は好意的に受け止められ、それ自体がニュースとして拡散された。
余談[編集]
- 大の読売ジャイアンツファンとして知られる。野球経験者だが、プロ野球選手となった石毛博史との実力差を痛感したエピソードがあるとされる。
- 好物としてよだれ鶏、たぬきにぎり、アジフライ、せんじがらなどが挙げられている。
- 『しあわせな結婚』の松たか子とは、約10年ぶりの夫婦役共演だったと報じられた。