ボイス (テレビドラマ)

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(ボイス〜112の奇跡〜から転送)
ボイス
보이스 / Voice
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全シーズンで主人公カン・グォンジュを演じたイ・ハナ(『ボイス3』制作発表会・2019年/出典:Wikimedia Commons/CC BY 3.0)
略称 ボイス
ジャンル 犯罪、スリラー、サスペンス
放送シーズン 全4シーズン(2017年 - 2021年)
放送期間 第1部:2017年1月14日 - 3月12日/第2部:2018年8月11日 - 9月16日/第3部:2019年5月11日 - 6月30日/第4部:2021年6月18日 - 7月31日
放送時間 第1〜3部:土・日曜(OCN)/第4部:金・土曜(tvN)
話数 第1部16話・第2部12話・第3部16話・第4部14話(計58話)
放送国家 大韓民国
言語 韓国語
配給 非公表
放送局 OCN(第1〜3部)、tvN(第4部)
配信 Netflix ほか(地域・時期により異なる)
平均視聴率 最高 8.3%(第2部最終話・ニールセン首都圏有料放送基準)
制作
企画 非公表
プロデューサー 非公表
演出 キム・ホンソン(第1部)、イ・スンヨン(第2部)、ナム・ギフン(第3部)、シン・ヨンフィ(第4部)
制作 非公表
脚本 マ・ジヌォン(全シーズン)
撮影 非公表
音楽 非公表
出演者 イ・ハナ、チャン・ヒョク(第1部)、イ・ジヌク(第2・3部)、ソン・スンホン(第4部) ほか
その他
原作 なし(オリジナル脚本)
オープニング曲 なし
エンディング曲 なし
制作費 非公表
外部リンク OCN公式サイト


概要[編集]

ボイス(原題:보이스、英題:Voice)は、2017年から2021年にかけて全4シーズンが放送された韓国の犯罪スリラードラマシリーズ。日本では『ボイス〜112の奇跡〜』のタイトルで知られる。韓国の緊急通報番号「112」の通報センターを舞台に、わずかな物音や声から現場を割り出す"絶対聴感"を持つボイスプロファイラーカン・グォンジュと、彼女と組む刑事たちが凶悪犯を追う。

第1〜3部はケーブル局OCN、第4部はtvNで放送された。全シーズンを通して脚本はマ・ジヌォン、主人公グォンジュはイ・ハナが演じ続けた一方、相棒の刑事役はチャン・ヒョク→イ・ジヌク→ソン・スンホンと交代している。2019年には日本テレビで日本版『ボイス 110緊急指令室』が、同年タイでもリメイク版が制作された。

詳細[編集]

作品の仕組み[編集]

本作の核は「ゴールデンタイム」という考え方である。通報を受けてから被害者を救えるまでの限られた時間を指す言葉で、劇中ではこの時間を少しでも縮めるために、通報センター内に「ゴールデンタイムチーム」が置かれている。

グォンジュは通報の電話越しに聞こえる足音、車の走行音、機械の作動音、犯人の息遣いなどを聞き分け、被害者のいる場所や状況を推理する。現場に急行する刑事とセンターのグォンジュが無線でつながり、センター側の"耳"と現場の"足"が同時に動く構成が、他の刑事ドラマにはない独特の緊張感を生んでいる。

OCNジャンルドラマとしての位置づけ[編集]

OCNは映画専門チャンネルから出発したケーブル局で、2010年代には『ボイス』をはじめとする犯罪・スリラー系のオリジナルドラマ(いわゆる「OCNジャンルドラマ」)で存在感を高めた。地上波では描きにくい残虐な犯行や暴力描写を正面から扱うのが特徴で、本作もサイコパス型の連続殺人犯を毎シーズンの軸に据えている。

第1部の最高視聴率は5.6%(最終話、ニールセン・コリア首都圏有料放送基準)。ケーブル局のドラマとしては高い数字で、シリーズ化の決め手になった。第2部は初回からOCNオリジナルドラマの初回最高記録を更新し、最終話で8.3%を記録してシリーズ最高となった。

各シーズンの概要[編集]

シーズン 放送期間 放送局 話数 刑事役(相棒) 演出 最高視聴率
第1部 2017年1月14日 - 3月12日 OCN 16 チャン・ヒョク(ム・ジニョク) キム・ホンソン 5.6%
第2部 2018年8月11日 - 9月16日 OCN 12 イ・ジヌク(ト・ガンウ) イ・スンヨン 8.3%
第3部 2019年5月11日 - 6月30日 OCN 16 イ・ジヌク(ト・ガンウ) ナム・ギフン 6.4%
第4部 2021年6月18日 - 7月31日 tvN 14 ソン・スンホン(デリク・チョ) シン・ヨンフィ 4.5%

※視聴率はニールセン・コリア首都圏有料放送基準。

第1部(2017年)[編集]

妻を殺された刑事ム・ジニョク(チャン・ヒョク)と、警察官だった父を同じ事件で亡くしたボイスプロファイラーのカン・グォンジュ(イ・ハナ)が、112通報センターで手を組む。二人が追うのは、同じ「声」を持つ連続殺人犯。最終盤に登場する財閥家の御曹司モ・テグ役のキム・ジェウクの怪演は、シリーズ屈指の悪役として語り草になった。

第2部(2018年)[編集]

センター長となったグォンジュのもとに、正体の読めない刑事ト・ガンウ(イ・ジヌク)が加わる。グォンジュとガンウは、ゴールデンタイムチームの再始動とともに、新たなサイコパス型の殺人犯と対峙していく。ガンウ自身が抱える過去も物語の鍵となる。

第3部(2019年)[編集]

グォンジュとガンウのコンビが続投。前作から続く犯罪組織の影を追い、事件の舞台は国境を越えて広がっていく。

第4部(2021年)[編集]

放送局をtvNに移して制作。ロサンゼルス市警(LAPD)出身の刑事デリク・チョ(ソン・スンホン)が加わり、グォンジュと同じく並外れた聴覚を持つ連続殺人犯「サーカスマン」を追う。デリクにとって犯人は妹の仇でもある。WINNER(WINNER)のカン・スンユン、ソン・ウンソらも出演した。

あらすじ[編集]

絶対聴感とも呼ばれる、人並み外れた聴覚を持つボイスプロファイラーカン・グォンジュ(イ・ハナ)。彼女はわずかな物音や声の特徴から、犯人の居場所や状況を読み解く能力を持つ。

そんなグォンジュと、過去にそれぞれ深い傷を負った熱血刑事ム・ジニョク(チャン・ヒョク)が、112通報センターでタッグを組む。通報者の「声」を手がかりに、刻一刻と命が危機にさらされる現場へ駆けつけ、連続殺人犯や凶悪犯罪に立ち向かっていく。一刻を争う「ゴールデンタイム」の緊張感が、本作最大の魅力である。

シリーズ展開[編集]

本作は第1部のヒットを受けてシリーズ化され、第2部(2018年・全12話)、第3部(2019年・全16話)、第4部(2021年・全14話)と続編が制作された。シーズンごとに新たな凶悪犯と事件が描かれ、韓国のケーブル局OCNを代表する看板クライムドラマの一つとなった。第4部では放送局がOCNから同じCJ ENM系列のtvNに移っている。

日本版・タイ版リメイク[編集]

  • 日本版『ボイス 110緊急指令室』:2019年7月期に日本テレビ系の土曜ドラマ枠で放送。唐沢寿明が刑事・樋口彰吾、真木よう子がボイスプロファイラー・橘ひかりを演じ、舞台を「110番」の緊急指令室に置き換えた。NEWSの増田貴久も出演。2021年7月期には続編『ボイスII 110緊急指令室』が放送された。
  • タイ版:2019年11月から12月にかけてタイのTrue4Uで放送された。

評価[編集]

声という聴覚情報を捜査の軸に据えた着眼点と、容赦のないバイオレンス描写、そしてスピード感あふれる展開が視聴者に強烈な緊張をもたらしている。チャン・ヒョクのアクションと、イ・ハナの繊細かつ芯の強い演技が物語を牽引。各シーズンで描かれるサイコパスな犯人像も見ごたえがあり、韓国スリラーの「容赦のなさ」を堪能できる作品となっている。

第1部では、チャン・ヒョクが韓国映画俳優協会の「Korean Film Shining Star Award」でドラマスター賞を受賞した。一方で、毎シーズンのように描かれる残虐な犯行描写は放送当時から議論を呼び、視聴者から暴力表現の強さを問題視する声が寄せられることもあった。ジャンルドラマとしての"攻め"と、ケーブル局の表現の限界とのせめぎ合いが常に話題になったシリーズでもある。

余談[編集]

  • OCNは映画さながらのダークでハードな作風の作品を多く手がけてきた局で、本作もその路線を代表するヒット作となった。
  • 「声」を題材にした捜査ドラマという独自性が評価され、シーズンを追うごとにキャストを変えながらもシリーズの世界観を保ち続けた。
  • 主人公の能力は劇中で「絶対聴感」と呼ばれる。音楽でいう「絶対音感」とは別物で、音の高さではなく、音の種類や距離、環境音の違いを聞き分ける能力として描かれている。
  • 第4部では、主人公と同じ聴覚能力を犯人側も持つという設定が導入され、「聞き分ける力」そのものが武器にも凶器にもなる構図になった。
  • 日本版は「112」を「110」に、通報センターを「緊急指令室」に置き換えたほか、刑事役とプロファイラー役の関係性も日本の警察組織に合わせて組み替えられている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • OCN公式サイト「ボイス」
  • Netflix 配信ページ

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