犯罪都市
범죄도시(The Outlaws)
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シリーズ主演のマ・ドンソク(2019年、撮影:Gage Skidmore。出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY-SA 3.0)
監督 カン・ユンソン
製作 ユ・ヨンチェ
脚本 カン・ユンソン
原作 2004年・2007年にソウル・加里峰洞で起きた朝鮮族犯罪組織の摘発事件(モチーフ)
出演 マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、チン・ソンギュ、キム・ソンギュ、パク・ジファン、ホ・ソンテ、ハジュン
撮影 チュ・ソンリム、キム・ヨンソン
ジャンル クライムアクション、刑事アクション
撮影期間 2017年2月27日 - 2017年7月19日
制作会社 ホンフィルム、B.A.エンターテインメント
配給 メガボックス中央プラスエム(韓国)、ファインフィルムズ(日本)
劇場公開 2017年10月3日(韓国)、2018年4月28日(日本)
配信 U-NEXT、Netflix、Hulu ほか(時期により異なる)
上映時間 121分
製作費 約70億ウォン
興行収入 約5,290万米ドル(全世界)/韓国観客動員 約688万人
言語 韓国語、中国語
レイティング 青少年観覧不可(韓国)
次作 犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年)



概要[編集]

犯罪都市(はんざいとし、韓国語:범죄도시、英題:The Outlaws)とは、2017年に公開された韓国映画のクライムアクション作品であり、マ・ドンソク演じる怪力刑事マ・ソクトが凶悪犯を拳でねじ伏せていく人気シリーズの第1作である。ソウル・加里峰洞で実際に起きた朝鮮族犯罪組織の摘発事件をモチーフにしており、第2作以降は韓国映画史上初の「3作連続観客動員1000万人突破」を達成した。

詳細[編集]

実在事件がモデル[編集]

物語のベースになっているのは、ソウル南西部の加里峰洞(カリボンドン)を舞台にした2つの実在事件である。ひとつは2004年5月、中国・黒竜江省から渡ってきた朝鮮族の暴力組織「王建イ派(ワンゴニパ)」の14人が殺人未遂などの容疑で一斉検挙された事件。もうひとつは2007年、同じく朝鮮族の組織「延辺黒蛇派(ヨンビョン・フクサパ)」のメンバー32人が検挙された事件で、この組織は2005年ごろに結成され、2006年12月には加里峰洞で刃物を使った大規模な襲撃事件を起こしていたと報じられている。

映画はこの2つの事件を混ぜ合わせ、2004年のソウルを舞台にしたフィクションとして再構成している。劇中に登場する新興勢力「黒竜組(フンニョンパ)」とそのボス、チャン・チェンは特定の実在人物ではなく、複数の組織や事件のイメージを合成したキャラクターである。

なお加里峰洞は行政上九老区に属する。1995年に衿川区が新設された際、旧加里峰洞の一部だった加山洞が衿川区側に分かれたという経緯があり、劇中でマ・ソクトたちが衿川警察署の強力班という設定になっているのもこうした地理的な近さによるものとされる。

監督と企画の苦労[編集]

監督・脚本のカン・ユンソンは、映画業界で17年近く下積みを続けてきた人物で、本作が長編商業映画デビュー作にあたる。シナリオの完成だけで3年を要し、韓国の大手4大投資配給会社すべてに出資を断られたという。最終的にメガボックス中央プラスエムが配給を引き受け、総製作費約70億ウォンという中規模の予算で撮影にこぎつけた。

企画段階では、実際に強力犯罪の現場で長く勤務してきた現職警察官が、制作会社やマ・ドンソクとともに約4年にわたって作品づくりに関わり、刑事の日常や事件の実態について助言したと報じられている。この警察官がマ・ソクトというキャラクターの土台になったとされる。

撮影と公開[編集]

撮影は2017年2月27日から7月19日にかけて行われた。舞台が加里峰洞であることから、制作側は当初九老警察署に道路の交通整理などの協力を依頼したが、地元住民の意見を聞いた警察側が協力を断ったと報じられており、大半のシーンは別に用意したセットで撮影されたという。

韓国では2017年10月3日、秋夕(チュソク)連休のタイミングで公開された。損益分岐点は約220万人とされていたが、口コミで動員を伸ばし続け、最終的な観客動員は約688万人に到達。2017年の韓国映画の興行ランキングで第3位に入る大ヒットとなった。日本では2018年4月28日にファインフィルムズの配給で公開されている。

評価と受賞[編集]

公開前は「青少年観覧不可の地味な刑事もの」と見られていたが、マ・ドンソクの豪快なアクションとユン・ゲサンの凄みのある悪役、テンポのいいブラックユーモアが評価され、「今年最大のダークホース」と呼ばれた。

第38回青龍映画賞では、チャン・チェンの右腕ウィ・ソンラクを演じたチン・ソンギュが助演男優賞を受賞。長い無名時代を経てつかんだ受賞で、壇上で涙ながらに語ったスピーチは大きな話題となった。カン・ユンソン監督も韓国映画評論家協会賞で新人監督賞を受賞している。

あらすじ(第1作)[編集]

2004年、ソウル衿川区。衿川警察署強力班のマ・ソクトは、ヤクザも恐れる腕っぷしの持ち主。地元の暴力団同士が小競り合いを起こすたびに仲裁に入り、「均衡」を保つことで街の治安を守っていた。

ところがある日、中国・ハルビンから新興勢力「黒竜組」のボス、チャン・チェンが部下のウィ・ソンラク、ヤン・テを引き連れて乗り込んでくる。チャン・チェンは借金の取り立てを口実に地元の組を次々と襲撃し、手段を選ばない残虐なやり方で加里峰洞一帯の利権を奪っていく。

チャン・チェン一派の暴走によって街の勢力図は一気に崩壊し、市民にまで被害が及び始める。マ・ソクトは班長チョン・イルマンらとともに、黒竜組を一網打尽にする「掃討作戦」に乗り出す。クライマックスは仁川空港へ逃げ込もうとするチャン・チェンとマ・ソクトの、空港トイレでの一騎打ちである。

登場人物(第1作)[編集]

マ・ソクト[編集]

演:マ・ドンソク

衿川警察署強力班の刑事。丸太のような腕と規格外の怪力で、凶悪犯を素手で制圧する。暴力団の事務所に単身で乗り込んでも動じないが、普段は冗談好きで愛嬌のある「マブリー(マ+ラブリー)」な一面ものぞかせる。容疑者をブラインドを下ろした取調室に連れ込む「真実の部屋(진실의 방)」はシリーズ屈指の名物シーンになった。

チャン・チェン[編集]

演:ユン・ゲサン

ハルビン出身の黒竜組ボス。長髪にひげ、黒いコートという風貌で、躊躇なく刃物を振るう冷酷な男。決めゼリフ「俺が誰だか分かるか?(니 내 누군지 아니?)」は大流行し、後のシリーズでもパロディされている。

元アイドルグループg.o.dのメンバーで、それまで好青年役のイメージが強かったユン・ゲサンにとって、本作は大きな転機となった。監督は彼の主演作『プンサンケ』を見て起用を決め、「サイコパスのように演じてほしい」と注文したという。ユン・ゲサンはエクステで髪を伸ばし、自らの発案でひげを蓄え、体重を約10kg増量。朝鮮族の話し方は約2か月かけて練習し、標準語を混ぜて聞き取りやすく調整したと語っている。

黒竜組と地元勢力[編集]

  • ウィ・ソンラク(演:チン・ソンギュ):チャン・チェンの右腕。坊主頭で狂気じみた暴力をふるう。
  • ヤン・テ(演:キム・ソンギュ):チャン・チェンの左腕。寡黙な武闘派。
  • チャン・イス(演:パク・ジファン):加里峰洞の朝鮮族組織・イス派のボス。黒竜組に縄張りを奪われる小悪党で、のちにシリーズのレギュラー的存在となる。
  • ファン社長(ファン・チュンシク)(演:チョ・ジェユン):地元の韓国人暴力団・チュンシク派のボス。
  • 毒蛇(アン・ソンテ)(演:ホ・ソンテ):毒蛇派のボス。

強力班の仲間[編集]

  • チョン・イルマン(演:チェ・グィファ):強力班班長。ソクトの上司で、出世と保身に気を回しつつも最後は現場を支える。
  • カン・ホンソク(演:ハジュン):強力班の若手刑事。

シリーズ作品[編集]

本作の大ヒットを受けて続編が製作され、第2作以降はマ・ドンソク自身が企画・製作・脚本にも深く関わる「マ・ドンソクのシリーズ」として定着した。各作品は時系列が数年ずつ進み、マ・ソクトが毎回まったく違うタイプの凶悪犯と対決する構成になっている。

作品 韓国公開 日本公開 監督 主なヴィラン 韓国観客動員
犯罪都市 2017年10月3日 2018年4月28日 カン・ユンソン チャン・チェン(ユン・ゲサン) 約688万人
犯罪都市 THE ROUNDUP 2022年5月18日 2022年11月3日 イ・サンヨン カン・ヘサン(ソン・ソック) 約1,269万人
犯罪都市 NO WAY OUT 2023年5月31日 2024年2月23日 イ・サンヨン チュ・ソンチョル(イ・ジュニョク)、リキ(青木崇高) 約1,068万人
犯罪都市 PUNISHMENT 2024年4月24日 2024年9月27日 ホ・ミョンヘン ペク・チャンギ(キム・ムヨル) 約1,150万人
犯罪都市5(仮題) 未定(2026年5月撮影開始) 未定 ホ・ミョンヘン イ・ガンテ(キム・ジェヨン) -

※日本での放送・配信では『犯罪都市2 THE ROUNDUP』のように通し番号を付けた表記が使われることもある。

第2作『犯罪都市 THE ROUNDUP』[編集]

前作から4年後の2008年が舞台。マ・ソクトと班長チョン・イルマンは、ベトナム・ホーチミン市に逃亡した容疑者の身柄引き取りに向かうが、そこで韓国人旅行者を狙った拉致・殺人事件に遭遇する。犯人は金のためなら平然と人を殺すカン・ヘサンだった。

ヴィランのカン・ヘサンを演じたのは、ドラマ『私の解放日誌』でブレイクしたソン・ソック。チャン・チェンのような組織の大ボスではなく、少人数で動く狂犬型の殺人鬼として描かれた。監督は前作で助監督を務めたイ・サンヨンで、これが監督デビュー作となる。

2022年5月18日に公開されると、新型コロナウイルス流行後の韓国映画として初めて観客動員1000万人を突破(公開25日目)。最終動員は約1,269万人に達し、コロナ禍で冷え込んでいた韓国の映画館に客足を呼び戻した作品として語られる。製作費は約105億ウォン(マーケティング費込みで約130億ウォン)。前作の人気キャラ、チャン・イスも再登場し、カン・ヘサンを前にチャン・チェンの決めゼリフを真似して「ハルビンのチャン・チェンだ!」と名乗る“チャン・チェン詐称”シーンで劇場を沸かせた。

日本では2022年11月3日に公開され、日本版主題歌にはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの「ROUND UP feat. MIYAVI」が起用された。

第3作『犯罪都市 NO WAY OUT』[編集]

マ・ソクトはソウル地方警察庁の広域捜査隊に異動し、ある女性の不審死をきっかけに新型合成麻薬「ハイパー」の流通ルートを追う。その背後には、押収した麻薬を横流しする悪徳刑事チュ・ソンチョルと、盗まれたブツを取り戻すため日本のヤクザ組織から送り込まれた殺し屋リキがいた。2017〜2018年に実際にあった薬物密輸事件が下敷きになっているとされる。

チュ・ソンチョル役のイ・ジュニョクは役作りで大幅に増量し、それまでの知的なイメージを覆した。リキ役には日本から青木崇高が参加し、日本刀を振るう殺し屋を演じた。ヤクザ組織の会長役で國村隼も出演している。シリーズで初めてヴィランが2人体制となった作品である。

2023年5月31日に公開され、公開32日目で観客動員1000万人を突破。最終動員は約1,068万人で、シリーズ2作連続の1000万超えとなった。日本では2024年2月23日に公開された。

第4作『犯罪都市 PUNISHMENT』[編集]

フィリピンを拠点に違法オンライン賭博を運営する組織と、IT企業を隠れみのにした仮想通貨詐欺が題材。ヴィランのペク・チャンギは特殊部隊出身の傭兵という設定で、演じたキム・ムヨルはナイフ術を駆使する無口な殺し屋像を作り上げた。IT企業代表チャン・ドンチョルをイ・ドンフィが演じ、チャン・イス(パク・ジファン)も再び登場する。

監督は、第1〜3作で武術監督を務めたホ・ミョンヘン。2024年2月23日には第74回ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映が行われた。韓国では2024年4月24日に公開され、初日だけで約82万人を動員。公開22日目に1000万人を突破し、シリーズ最速を記録した。これで第2〜4作がすべて1000万人を超え、韓国映画史上初の「トリプル1000万」を達成。最終動員は約1,150万人とされ、シリーズ累計は4,000万人を超えた。日本ではハピネットファントム・スタジオの配給で2024年9月27日に公開された。

第5作と「8部作」構想[編集]

マ・ドンソクはかねてから、シリーズを全8作で完結させる構想を公言している。さらにスピンオフ2本を加えて計10本になる可能性にも言及しており、「第1〜4作が第1部なら、第5〜8作は第2部。より現代的でグローバルな事件を扱う」と語ったと報じられている。

第5作は2026年5月24日にクランクイン。監督は第4作に続いてホ・ミョンヘンで、マ・ドンソクは引き続き主演・製作・脚本に参加する。マ・ソクトは広域捜査隊のチーム長に昇進しており、新たなヴィラン、イ・ガンテ役にはキム・ジェヨンが起用された。共演にはソ・ヒョヌ、イ・ハクジュ、ペク・ヒョンジンらが名を連ねる。公開時期は2026年末から2027年ごろと見込まれている。

日本版『TOKYO BURST-犯罪都市-』[編集]

シリーズを「ユニバース化」する試みとして、日本オリジナルストーリーの『TOKYO BURST-犯罪都市-』が製作され、2026年5月29日に公開された。監督は『全裸監督』『ミッドナイトスワン』の内田英治、配給はKADOKAWA。東京・歌舞伎町を舞台に、新宿中央署の新人刑事・相葉四郎(水上恒司)が、国際犯罪者やヤクザ、ホストクラブなどが入り乱れる抗争に挑む。韓国のエリート刑事チェ・シウ役で東方神起のユンホ、国際指名手配犯の犯罪集団ボス・村田蓮司役で福士蒼汰が出演。マ・ドンソク本人は出演していないが、アソシエイトプロデューサーとして関わっている。

マ・ソクトというキャラクター[編集]

「怪物刑事」の原型[編集]

マ・ソクトは、ほぼすべての問題を平手打ちやワンパンチで解決してしまう、シリーズの絶対的な主人公である。拳銃やカーチェイスよりも「素手で殴る」ことに比重が置かれ、ドアごと犯人を吹き飛ばす、平手打ち一発で相手が気絶するといった誇張されたアクションがシリーズの看板になった。

一方で、暴力団の親分たちと妙に打ち解けていたり、取り調べ中に軽口をたたいたりと、どこか憎めない人情派でもある。強さとユーモアの両立こそが、マ・ドンソクの愛称「マブリー」とともに観客に愛される理由とされる。

ボクシングとアクション[編集]

マ・ドンソクは若い頃からボクシングに打ち込み、トレーナー経験もあるとされる人物である。シリーズを重ねるごとにボクシングの要素は強まり、第4作の日本向け宣伝では「ボクシングアクションもストーリーもパワーアップ」とうたわれた。アクションの設計は第1〜3作の武術監督で第4作から監督に昇格したホ・ミョンヘンが担っており、「重い一撃」の説得力を重視した演出が特徴である。

「お約束」の構造[編集]

シリーズには、凶悪なヴィランの登場→マ・ソクトたちの地道な捜査→ヴィランの逃走→最後の一騎打ち、というお決まりの流れがある。批評家からは「パターンの繰り返し」と指摘されることもあるが、観客はむしろその安心感を楽しんでいるとも評される。韓国メディアの中には、第4作について「繰り返しを美徳に昇華させた」と評するものもあった。

ヴィランの系譜[編集]

シリーズの人気を支えるもう一人の主役が、毎回入れ替わるヴィランである。各作品の悪役はそれぞれ違うタイプに設定され、演じた俳優たちはいずれも本作でイメージを大きく変えた。

  • チャン・チェン(第1作/ユン・ゲサン):組織型。ハルビン出身の黒竜組ボスで、長髪と冷酷さで「歴代最強ヴィラン」に推す声も根強い。
  • カン・ヘサン(第2作/ソン・ソック):狂犬型。海外で韓国人を狙う拉致殺人犯。ソン・ソックは本作で一気にスターの座を固めた。
  • チュ・ソンチョル(第3作/イ・ジュニョク):内部の敵型。警察の内側にいる悪徳刑事で、マ・ソクトとの体格差を詰めるための増量も話題になった。
  • リキ(第3作/青木崇高):刺客型。日本刀を使うヤクザの殺し屋。
  • ペク・チャンギ(第4作/キム・ムヨル):傭兵型。特殊部隊出身で、ナイフ術とサイバー犯罪を組み合わせた新世代の悪役。
  • イ・ガンテ(第5作/キム・ジェヨン):第5作で登場予定の“5代目”ヴィラン。

ソン・ソックは第2作公開時のインタビューで、次のヴィラン役者に向けて助言を送るなど、「歴代ヴィラン」同士がネタとして語られるのもシリーズならではの楽しみ方になっている。

炎上とバズ[編集]

朝鮮族の描写をめぐる議論[編集]

第1作は、朝鮮族を凶悪犯罪集団として描いている点が議論を呼んだ。同じ2017年には、ソウル・大林洞を犯罪の巣窟のように描いた映画『青年警察』に対して在韓朝鮮族の団体が国家人権委員会に陳情を行っており、『犯罪都市』もこれと並べて「中国同胞への偏見を助長する」と論じられることがあった。撮影時に九老警察署が住民の意見を踏まえて協力を断ったという経緯も、地域側の複雑な感情を物語っている。学術論文でも両作が比較検討の対象になっている。

第4作のスクリーン独占論争[編集]

第4作は公開直後、韓国国内のスクリーンの約7割を占めたと報じられ、「スクリーン独占」として批判を浴びた。上映回数が多すぎて座席販売率は10%台にとどまる回も多かったとされ、記録的なヒットの陰で、中小規模の作品が上映機会を奪われるという韓国映画界の構造的な問題が改めて議論された。

名ゼリフのミーム化[編集]

チャン・チェンの「俺が誰だか分かるか?」、マ・ソクトの「真実の部屋」などのセリフや場面はバラエティ番組やネット上で繰り返しパロディされ、シリーズの知名度を押し上げた。第2作の“チャン・チェン詐称”シーンについて、チャン・イス役のパク・ジファンは「演技人生で指折りに難しいセリフだった」と振り返っている。

余談[編集]

  • 第1作はインドでもリメイクされており、サルマン・カーン主演、プラブ・デーヴァ監督の『Radhe』(2021年)として製作された。
  • 第1作の韓国版主題歌的なトラックとして、ラッパーのKillagramzによる「Dirty Dog」が公開前の2017年9月に発表されている。
  • 第1〜3作で武術監督、第4作から監督を務めるホ・ミョンヘンは、アクション設計を専門としてきた人物。武術監督がそのままシリーズの監督に昇格するのは珍しい起用として注目された。
  • 第4作は公開前にベルリン国際映画祭でプレミア上映されており、ワンパンチで悪党を倒す韓国産アクションが国際映画祭のスクリーンにかかったことも話題になった。海外では164か国・地域に販売されたという。
  • カン・ユンソン監督は本作の成功後、Disney+のドラマ『カジノ』などを手がけている。

外部リンク[編集]

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