キム・ユジョン
김유정 / Kim You-jung
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2021年、『ホン・チョンギ』配信に合わせたViu向けあいさつ映像より(出典:ウィキメディア・コモンズ)
誕生日 1999年9月22日
年齢 27歳
出身地 韓国 ソウル特別市 城東区
国籍 韓国
学歴 高陽芸術高等学校 演技科 卒業(2018年)
ジャンル テレビドラマ、映画、舞台、司会
活動期間 2003年 -
家族 姉(女優キム・ヨンジョン)、兄
事務所 Awesome ENT(2020年 -)
代表作 『トンイ』(子役)、『太陽を抱く月』(子役)、『雲が描いた月明り』、『ホン・チョンギ』、『20世紀のキミ』、『マイ・デーモン』、『親愛なるX』、『100日の嘘』
ファンクラブ GENUINE
関連活動 『人気歌謡』MC(2014年 - 2016年)、SBS演技大賞 司会(2020年・2021年)
あだ名 国民の妹、時代劇の妖精(사극요정)、国民の初恋
その他 4歳で菓子メーカーのCMモデルとしてデビュー。2026年10月10日からtvN『100日の嘘』主演


概要[編集]

キム・ユジョン(김유정、Kim You-jung、1999年9月22日 - )とは、韓国の女優である。4歳でCMデビューしてから20年以上第一線に立ち続ける「子役出身組」の代表格で、『雲が描いた月明り』で大人の主演女優へ脱皮、2025年の『親愛なるX』で悪女役まで手中に収め、2026年10月にはtvN開局20周年作『100日の嘘』で主演を務める。

詳細[編集]

4歳でデビュー、気づけば芸歴20年超[編集]

ソウル特別市城東区出身、3人きょうだいの末っ子。幼い頃の写真が芸能関係者の目に留まったのがきっかけで芸能界入りし、2003年、4歳のときに製菓会社のCMモデルとしてデビューした。翌2004年には映画『DMZ非武装地帯 追憶の38度線』でスクリーンにも進出している。

その後は「引っ張りだこの子役」として出演が途切れず、小学5年生の時点でテレビドラマ13本・映画15本に出演していたとされる。1999年生まれにしてキャリアのスタートが2003年なので、2026年時点で芸歴は実に23年。年齢と芸歴がほぼ同じという、韓国芸能界でも珍しいタイプの俳優である。

子役から主演女優へ[編集]

2008年に『イルジメ〔一枝梅〕』『風の絵師』でSBS演技大賞子役賞を受賞したのを皮切りに、『善徳女王』『トンイ』『太陽を抱く月』と、韓国ドラマ史に残る大ヒット作に子役として次々出演。とくに時代劇(史劇)への出演が多かったため、のちに「時代劇の妖精(사극요정)」というあだ名がつく。

同世代のキム・ソヒョン、キム・セロンとともに「3大子役」と並び称された時期もある。転機となったのは2016年の『雲が描いた月明り』で、パク・ボゴムの相手役として初めて大人の主演を担当。最高視聴率23.3%を記録し、「月明りシンドローム」と呼ばれるほどのブームを起こした。

2020年代:ジャンルを広げ続ける主演女優[編集]

2020年に事務所Awesome ENTへ移籍。以降は『コンビニのセッピョル』(2020年)、『ホン・チョンギ』(2021年)、Netflix映画『20世紀のキミ』(2022年)、『マイ・デーモン』(2023年 - 2024年)と、ラブコメ・時代劇・青春映画・ファンタジーロマンスを横断して主演作を重ねた。

2025年にはTVINGオリジナル『親愛なるX』で、トップ女優の顔の裏に冷酷な本性を隠した悪女ペク・アジンを演じ、それまでの「国民の妹」「国民の初恋」イメージを自ら壊してみせた。そして2026年10月10日からは、1932年の京城を舞台にしたスパイロマンス『100日の嘘』でGOT7のパク・ジニョンとW主演する。日本でもNetflixで同日配信がスタートする。

経歴[編集]

子役時代(2003年 - 2013年)[編集]

子役時代の主な出演作と役どころは次のとおり。いずれも主人公の幼少期・少女時代を演じたものが中心である。

年 作品 役
2004年 映画『DMZ非武装地帯 追憶の38度線』 映画初出演
2005年 映画『親切なクムジャさん』 出演
2008年 映画『チェイサー』 出演
2008年 『イルジメ〔一枝梅〕』 ウンチェの少女時代
2008年 『風の絵師』 ユンボクの少女時代
2009年 『善徳女王』 チョンミョン王女の幼少時代
2010年 『トンイ』 トンイの子ども時代
2010年 『九尾狐伝〜愛と哀しみの母〜』 ヨニ
2012年 『太陽を抱く月』 ホ・ヨヌの少女時代

『トンイ』はイ・ビョンフン監督によるMBCの時代劇で、彼女は主人公トンイの子ども時代を担当した(成人後のトンイはハン・ヒョジュ)。本人は「演技を始めたころは泣いてばかりで面白いと思っていなかった」が、イ・ビョンフン監督のもとで学ぶうちに11歳ごろ演技の感覚をつかんだと語っている。

2012年の『太陽を抱く月』は視聴率40%超を記録した国民的ヒット作で、ヒロインの少女時代を演じた彼女はMBC演技大賞子役賞、APAN Star Awards女性新人賞を受賞し、百想芸術大賞の新人賞にもノミネートされた。子役時代の受賞歴は2008年SBS演技大賞、2010年KBS演技大賞・MBC演技大賞、2012年MBC演技大賞と、地上波3局すべてに及ぶ。

10代後半:主演への助走(2014年 - 2015年)[編集]

2014年、SBSの時代劇『秘密の扉』でソ・ジダム役を担当。2015年にはJTBC『ラブリー・アラン』でオ・アラン役を演じ、ウェブドラマ『ラブセル』では猫が人間になったという設定のヒロインに挑戦するなど、子役の延長ではない役が増えていく。

映画では2014年の『優しい嘘』で、いじめの加害者側の少女という難役に挑み、青龍映画賞の新人女優賞にノミネートされた。翌2015年の映画でも殺人犯の娘という重い役どころを務めるなど、10代半ばから陰のある役を任されるようになった。

同じ2014年11月からは、SBSの音楽番組『人気歌謡』のMCに抜擢。当時最年少の15歳での抜擢とされ、2016年4月まで約1年半にわたって務めた。演技だけでなく生放送の進行もこなせる俳優として、のちの授賞式司会につながっていく。

ブレイク:『雲が描いた月明り』(2016年)[編集]

2016年8月から10月までKBS2で放送された『雲が描いた月明り』は、2013年から2015年にかけて連載されたウェブ小説が原作。男装して恋文の代筆業をしていたホン・ラオンが、ひょんなことから宦官(内官)として宮中に入り、王世子イ・ヨン(パク・ボゴム)と出会う宮廷ロマンスである。

男装ヒロインという難しい設定を、子役時代から積み上げた時代劇経験でこなし、作品は社会現象級のヒットに。彼女はKBS演技大賞で中編ドラマ部門女性優秀賞とベストカップル賞(パク・ボゴムと)を受賞し、百想芸術大賞ではテレビ部門の人気賞を獲得した。共演にはチェ・スビン、B1A4のジニョン(キム・ユンソン役)らがいる。

休養と復帰(2017年 - 2019年)[編集]

2017年にはフォーブス・コリアの「パワーセレブリティ」で8位に入り、トップ10の中で最年少(当時17歳)として話題になった。同年、チャ・テヒョンと共演した映画『大好きだから』が公開。2018年1月に高陽芸術高等学校演技科を卒業した。なお、入学当初は一般の高校に通っていたが、撮影との両立が難しく転校したという。

2018年2月、甲状腺機能低下症と診断されたことが所属事務所から発表され、半年ほど活動を休止。同年11月から放送のJTBC『とにかくアツく掃除しろ!』(相手役はユン・ギュンサン)で復帰し、清掃会社で働くキル・オソル役を演じた。

SBSラブコメ・時代劇の顔に(2020年 - 2021年)[編集]

2020年、SBS『コンビニのセッピョル』でチ・チャンウクと共演し、元不良少女のコンビニ店員チョン・セッピョルを演じた。同年のSBS演技大賞ではMCを務めつつ、ミニシリーズ部門ファンタジー/ロマンス優秀演技賞も受賞している。

2021年はSBS時代劇『ホン・チョンギ』で、ヒロインの女性画家ホン・チョンギを主演。アン・ヒョソプと組み、SBS演技大賞で最優秀演技賞とベストカップル賞を受賞した。2年連続で授賞式のMCも担当したため、「司会をしながら自分で賞を取る人」という珍しい構図が生まれた。同年にはNetflix映画『第8日の夜』にも出演している。

国民の初恋とファンタジーロマンス(2022年 - 2024年)[編集]

2022年、Netflix映画『20世紀のキミ』で、親友の恋を応援するはずが自分が恋に落ちてしまう高校生ナ・ボラを演じた。共演はピョン・ウソク。1999年を舞台にしたノスタルジックな青春映画で、ここから「国民の初恋」というあだ名がつけられた。1999年生まれの本人が1999年の高校生を演じるという、ちょっとした時空のねじれもファンの間でネタにされた。

2023年には舞台『シェイクスピア・イン・ラブ』のヴァイオラ役で演劇デビュー。同年11月から2024年1月まで放送されたSBS『マイ・デーモン』では、ソン・ガン演じる悪魔チョン・グウォンと契約結婚する財閥令嬢ト・ドヒを演じ、SBS演技大賞の最優秀演技賞を受賞した。2024年にはNetflixシリーズ『タッカンジョン』に特別出演している。

悪女への挑戦:『親愛なるX』(2025年)[編集]

2025年11月6日からTVINGで配信された『親愛なるX』(全12話)は、パン・ジウンのネイバーウェブトゥーンが原作のロマンス・スリラー。彼女が演じたペク・アジンは、どん底から這い上がり頂点に立ったトップ女優でありながら、他人の心理を見抜いて操ることで生き延びてきた人物である。相手役のユン・ジュンソはキム・ヨンデ。日本ではDisney+で独占配信された。

本作は同年9月の第30回釜山国際映画祭に公式招待され、先行上映で大きな反響を呼んだ。同映画祭では彼女自身も、この年新設された俳優賞の初代受賞者に選ばれたと報じられている。韓国メディアでは「子役出身というイメージを完全に脱ぎ捨てた悪女への変身」「ウチのユジョンが変わった」といった反応が紹介された。

2026年:『100日の嘘』で主演[編集]

2026年3月、tvN新ドラマ『100日の嘘』への出演が発表された。tvN開局20周年の特別企画で、演出は『浪漫ドクター キム・サブ』などで知られるユ・インシクら、脚本はリュ・ボリ。1932年、日本統治時代の京城を舞台に、密偵となった京城一のスリと朝鮮総督府のエリート通訳官が「敵の心臓部」で出会い、100日間を過ごす諜報ロマンスである。全16話で、tvNでの放送は2026年10月10日(土)夜9時10分から11月29日まで。日本ではNetflixで同日から配信される。

彼女が演じるイ・ガギョンは、アメリカへ渡るために必死に金を貯めていた京城一のスリ。救国団から断れない提案を受けて密偵となり、通訳生「クム・ソヒ」と身分を偽って総督府に潜入する。相手役のサトウ・ヒデオ(本名キム・テウン)はGOT7のパク・ジニョン。ほかにキム・ヒョンジュ(狙撃手ユ・ソラン役)、イ・ムセン、チン・ソンギュが出演する。

同年3月7日には、俳優パク・ソジュンと合同で日本ファンミーティング「C2U with Park Seo Jun & Kim You Jung in Japan 〜Special Fan-Meeting〜」を横浜のぴあアリーナMMで開催(昼夜2回公演、約2万人規模)。2024年5月の単独ファンミーティング「YOU_TOPIA」(KT Zepp Yokohama)に続く来日イベントとなった。

主な出演作品[編集]

テレビドラマ・配信ドラマ(主演・主要キャスト)[編集]

年 作品 放送・配信 役名
2014年 秘密の扉 SBS ソ・ジダム
2015年 ラブリー・アラン JTBC オ・アラン
2016年 雲が描いた月明り KBS2 ホン・ラオン
2018年 - 2019年 とにかくアツく掃除しろ! JTBC キル・オソル
2020年 コンビニのセッピョル SBS チョン・セッピョル
2021年 ホン・チョンギ SBS ホン・チョンギ
2023年 - 2024年 マイ・デーモン SBS ト・ドヒ
2024年 タッカンジョン Netflix 特別出演
2025年 親愛なるX TVING ペク・アジン
2026年 100日の嘘 tvN イ・ガギョン

映画(主なもの)[編集]

年 作品 備考
2013年 同窓生
2014年 優しい嘘 青龍映画賞 新人女優賞ノミネート
2017年 大好きだから チャ・テヒョンと共演
2018年 ゴールデンスランバー
2021年 第8日の夜 Netflix映画
2022年 20世紀のキミ Netflix映画、ナ・ボラ役

舞台・司会[編集]

  • 2014年 - 2016年:SBS『人気歌謡』MC
  • 2020年・2021年:SBS演技大賞 MC
  • 2023年:舞台『シェイクスピア・イン・ラブ』ヴァイオラ役(演劇デビュー)

受賞歴[編集]

年 賞 部門・対象作
2008年 SBS演技大賞 子役賞(『イルジメ〔一枝梅〕』『風の絵師』)
2010年 KBS演技大賞 青少年演技賞
2010年 MBC演技大賞 子役賞
2012年 APAN Star Awards 女性新人賞
2012年 MBC演技大賞 子役賞(『太陽を抱く月』)
2016年 KBS演技大賞 中編ドラマ部門 女性優秀賞、ベストカップル賞(『雲が描いた月明り』)
2017年 百想芸術大賞 テレビ部門 人気賞(『雲が描いた月明り』)
2020年 SBS演技大賞 ミニシリーズ ファンタジー/ロマンス部門 優秀演技賞(『コンビニのセッピョル』)
2021年 SBS演技大賞 最優秀演技賞、ベストカップル賞(『ホン・チョンギ』)
2023年 SBS演技大賞 最優秀演技賞(『マイ・デーモン』)
2025年 釜山国際映画祭 新設の俳優賞 初代受賞(報道による)

人物・エピソード[編集]

寄付の常連[編集]

デビュー当初から匿名で低所得層の子どもの医療費支援をしてきたとされ、公になっているだけでも寄付歴はかなり長い。2019年には児童福祉団体「緑の傘子ども財団」の高額寄付者会「グリーンノーブルクラブ」に229番目、最年少で加入。誕生日に合わせた寄付も恒例で、2024年には韓国小児がん財団に1億ウォン、2025年3月には蔚山・慶尚北道・慶尚南道の山火事被害復旧に8000万ウォンを寄付したと報じられた。2014年にはアイス・バケツ・チャレンジにも参加している。

家族も俳優[編集]

3人きょうだいの末っ子で、姉のキム・ヨンジョンも女優としてデビューしている。きょうだいそろって芸能界という点は、韓国の子役出身スターの中でも比較的珍しい。

時代劇への強さ[編集]

子役時代の『イルジメ』『風の絵師』『善徳女王』『トンイ』『太陽を抱く月』、成人後の『雲が描いた月明り』『ホン・チョンギ』と、キャリアの節目はほぼ時代劇。『100日の嘘』も1930年代の京城が舞台の時代物で、「時代劇の妖精」の看板はまだまだ現役である。

外国語演技への挑戦[編集]

『100日の嘘』では日本語・朝鮮語・英語が飛び交う設定のため、日本語の台詞にも挑んでいる。ティザー映像では通訳生として「本日から一緒に勤務することになりました。通訳生のクム・ソヒと申します」と日本語で自己紹介する場面が公開された。制作発表会では「外国語の演技は最初は怖かったけれど、勉強してみたら自分にとってプラスになると思えた」と語り、キャラクターごとに言葉の口調が違うところが見どころだとしている。

評価[編集]

子役から成人俳優への移行は韓国でも「最大の難関」と言われがちだが、彼女は10代のうちに主演を任され、20代で地上波3局と配信プラットフォームの両方で主演作を当ててきた。SBS演技大賞では『ホン・チョンギ』『マイ・デーモン』で最優秀演技賞を2度受賞している。

一方で、長く「明るく健気なヒロイン」像で愛されてきたぶん、『親愛なるX』の悪女役は大きな賭けだった。結果として韓国メディアからは「歴代最高の熱演」という評価も出ており、キャリア後半のイメージを更新した作品と位置づけられている。『100日の嘘』の制作発表会では、出演を決めた理由を「脚本家さん、監督さん、俳優の皆さんを見て参加した。この中でやれるだけでも光栄だと思った」と語った。

炎上とバズ[編集]

  • 百想芸術大賞「まさかの除外」騒動(2026年):2026年4月に発表された第62回百想芸術大賞のノミネートで、『親愛なるX』での演技が高く評価されていたにもかかわらず、テレビ部門の女性最優秀演技賞候補に入らなかった。作品自体も1部門のノミネートもなく、韓国のネット上では「TVING作品の意図的な排除では」といった疑問の声が上がったと報じられた。
  • パク・ジニョンの「1000点」発言(2026年):『100日の嘘』の制作発表会で、相手役のパク・ジニョンが彼女との共演を「100点満点中1000点」と表現し、話題になった。

余談[編集]

  • 『雲が描いた月明り』で共演したのはB1A4のジニョン、『100日の嘘』で共演するのはGOT7のジニョン(パク・ジニョン)。アイドル出身の「ジニョン」と2度組むことになった。
  • 1999年生まれで、1999年が舞台の『20世紀のキミ』に高校生役で主演している。
  • 子役時代に「3大子役」と並び称されたキム・ソヒョンとは、ともに子役から主演女優へ移行した同世代として、たびたび比較されてきた。
  • 『人気歌謡』MC、SBS演技大賞MCと、生放送の司会経験も豊富。2021年のSBS演技大賞ではMCを務めながら最優秀演技賞を受賞した。
  • 公式ファンクラブ名は「GENUINE」。ファンクラブのX(旧Twitter)アカウント名「19990922_」は、彼女の誕生日そのもの。

外部リンク[編集]

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