| ダンダダン DAN DA DAN | |
|---|---|
![]() 日本語タイトルロゴ(出典:Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0) | |
| 作家 | 龍幸伸 |
| ジャンル | オカルト、SF、バトル、ラブコメディ |
| 出版社 | 集英社 |
| 配信 | 少年ジャンプ+ |
| 連載期間 | 2021年4月6日 - |
| 連載周期 | 週刊 |
| 話数 | 単行本既刊24巻(2026年6月時点) |
| 略称 | ダンダダン |
| メディアミックス | テレビアニメ(2024年・2025年・第3期2027年予定) |
概要[編集]
ダンダダン(DAN DA DAN)は、龍幸伸による日本の漫画作品。集英社のウェブ漫画サービス『少年ジャンプ+』で2021年4月6日から連載されている。幽霊(オカルト)と宇宙人という、本来は相いれない二つの「不思議」を同時に扱う、オカルト・SF・バトル・ラブコメディを混ぜ合わせた作品である。
単行本は2026年6月4日発売の第24巻まで刊行されており、シリーズ累計発行部数は2025年12月時点で1,200万部を超えた。ジャンプ+での累計閲覧数は10億回を突破し、ジャンプ+作品として初の記録となった。2024年にサイエンスSARU制作でアニメ化され、第1期(2024年10月〜12月)・第2期(2025年7月〜9月)が放送された。第3期は2027年の放送が決まっている。
詳細[編集]
連載の経緯[編集]
作者の龍幸伸は、藤本タツキの『チェンソーマン』や『地獄楽』でアシスタントを務めた経歴を持つ。本作は龍にとって初の長期連載で、2021年4月6日にジャンプ+で第1話が公開されると、密度の高い作画と速い展開がSNSで話題になった。
連載は毎週火曜日更新を基本に続き、ジャンプ+の看板作品の一つになった。『SAKAMOTO DAYS』『怪獣8号』などとともに、紙の『週刊少年ジャンプ』以外から生まれたヒット作として語られることが多い。
あらすじ[編集]
霊媒師の家系に生まれ、幽霊を信じる女子高生の綾瀬桃(モモ)と、宇宙人やUFOを信じるオカルトマニアの同級生高倉健(オカルン)は、「幽霊はいる/宇宙人はいる」と言い争いになる。決着をつけるため、モモはUFOの目撃スポットへ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ向かう。そこで二人は、幽霊も宇宙人も両方実在することを知ってしまう。
モモは宇宙人セルポ星人に襲われたことをきっかけに超能力(念動力)に目覚め、オカルンは妖怪ターボババアに取り憑かれて、その力と引き換えに「ある大事なもの」を奪われる。二人はオカルンの「失われたもの」を取り戻すため、怪異や宇宙人との戦いに次々と巻き込まれていく。
物語が進むと、同級生の白鳥愛羅(アイラ)、幼なじみの円城寺仁(ジジ)、モモの祖母で霊媒師の綾瀬星子らが仲間に加わる。邪視、怪盗忍者など新しい敵が現れ、戦いのスケールはしだいに大きくなっていく。24巻ではモモたちが《怪盗忍者》を追う展開が描かれた。
作風[編集]
本作の特徴は、ホラー・SF・バトル・ラブコメの場面が、数ページ単位で次々と切り替わるテンポにある。怪異や宇宙人のデザインは細かく描き込まれ、見開きを多用した戦闘シーンの迫力が評価されている。
その一方で、モモとオカルンが互いを意識しながら素直になれない様子が丁寧に描かれ、バトル作品でありながら恋愛漫画として読む読者も多い。昭和のオカルトブームや都市伝説(ターボババア、ドーバーデーモン、セルポ星人など)をモチーフにした敵が多いことも特徴である。
主な登場人物[編集]
- 綾瀬桃(モモ) - ヒロイン。気が強く面倒見のよい女子高生。念動力を使う。声:若山詩音
- 高倉健(オカルン) - 主人公。宇宙人好きで内気な少年。ターボババアの力で高速戦闘の姿に変身する。声:花江夏樹
- 綾瀬星子 - モモの祖母。霊媒師で、二人の頼れる相談役。声:水樹奈々
- 白鳥愛羅(アイラ) - モモたちの同級生。アクロバティックさらさらの力を得て仲間になる。声:佐倉綾音
- 円城寺仁(ジジ) - モモの幼なじみ。邪視に取り憑かれる。声:石川界人
- ターボババア - 心霊スポットに出る妖怪。のちに招き猫の姿で一行と行動する。声:田中真弓
- ドーバーデーモン - 第2期に登場する宇宙人。声:関智一
主な怪異・宇宙人[編集]
本作の敵は、日本や海外の都市伝説・UMA・オカルト話をもとにしたものが多い。
| 名前 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| セルポ星人 | 宇宙人 | 序盤でモモをさらおうとする宇宙人。この遭遇がモモの超能力の目覚めにつながる。 |
| ターボババア | 妖怪 | 心霊スポットのトンネルに出る高速の老婆。オカルンに取り憑いて力を与え、のちに招き猫の体に移って一行と暮らす。 |
| アクロバティックさらさら | 妖怪 | 赤い服の長身の女性の姿をした怪異。悲しい過去が描かれ、その力はアイラに受け継がれる。 |
| ドーバーデーモン | 宇宙人 | アメリカのUMA目撃談がもとになった宇宙人。アニメ第2期で関智一が声を担当した。 |
| 邪視 | 妖怪 | ジジに取り憑く強力な怪異。アニメ第2期の大きな見せ場となった。 |
| 怪盗忍者 | 敵勢力 | 単行本24巻前後の展開でモモたちが追う相手。 |
物語の軸「オカルンの金の玉」[編集]
オカルンはターボババアに取り憑かれた際、体の「大事なもの」(作中では「金の玉」と呼ばれる)を奪われてしまう。序盤の物語は、散らばった「金の玉」を集めて取り戻すことを目的に進む。シリアスな戦いの中でもこの設定がたびたびギャグとして使われ、作品の明るいテンポを支えている。
テレビアニメ[編集]
アニメーション制作はサイエンスSARU。第1期は2024年10月から12月まで毎日放送・TBSテレビ系の深夜アニメ枠で放送され、Netflixなどで世界同時配信された。第2期は2025年7月から9月まで放送された。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監督 | 山代風我(第2期はAbel Gongoraとの共同) |
| シリーズ構成・脚本 | 瀬古浩司 |
| キャラクターデザイン | 恩田尚之 |
| 宇宙人・妖怪デザイン | 亀田祥倫 |
| 音楽 | 牛尾憲輔 |
| 音響監督 | 木村絵理子 |
| 制作 | サイエンスSARU |
主題歌[編集]
| シーズン | 種類 | 曲名 | アーティスト |
|---|---|---|---|
| 第1期 | オープニング | 「オトノケ」 | Creepy Nuts |
| 第1期 | エンディング | 「TAIDADA」 | ずっと真夜中でいいのに。 |
| 第2期 | オープニング | 「革命道中」 | アイナ・ジ・エンド |
第3期[編集]
2025年12月21日、第3期の制作と2027年の放送が発表され、新しいビジュアルも公開された。制作は引き続きサイエンスSARUが担当する。主題歌などの詳細は2026年10月時点で未発表である。公式ポッドキャスト「ダンダダ談話室」は毎週金曜20時に配信されている。
反響[編集]
アニメ第1期は、サイエンスSARUらしい動きの多い映像と色づかいが国内外で高く評価され、配信ランキングの上位に入った。オープニング曲「オトノケ」はSNSのショート動画で広く使われ、海外でもヒットした。原作の累計発行部数は、アニメ放送をきっかけに大きく伸びた。
炎上とバズ[編集]
- 「オトノケ」のバズ - 第1期のオープニング映像と楽曲がSNSで拡散され、ダンス動画なども多く投稿された。
- 劇中歌をめぐる話題 - 第2期の劇中歌「Hunting Soul」が、X JAPANの楽曲に似ているとSNSで話題になり、YOSHIKIがXで反応したことでも注目を集めた。
- 毎話のトレンド入り - 放送のたびに作品名や登場キャラクター名がトレンドに入った。
- ジャンル分類論争 - 「結局この作品は何ジャンルなのか」がファンの間でたびたびネタにされる。
余談[編集]
- タイトルの「ダンダダン」は語感のインパクトが強く、一度聞くと忘れないと評される。
- オカルトと宇宙人という「対立する都市伝説」を同居させた発想がユニーク。
- 作者の龍幸伸はアシスタント時代から画力の高さで知られていた。
- 恋愛要素の初々しさが、バトル作品ながら幅広い層に刺さっている。
- SAKAMOTO DAYSやチェンソーマンとともに、現代ジャンプ系の話題作として並び称される。
- 作中には昭和のテレビ番組やオカルト雑誌を思わせる小ネタが多く、元ネタ探しもファンの楽しみになっている。
- アニメ第1期の放送前には、最初の3話を劇場で先行上映する企画が国内外で行われた。
- 飲食チェーン「肉汁餃子のダンダダン」とは名前が同じだけで無関係である。
