OPENREC.tv(オープンレック)
※2026年7月1日より「mellow-fan(メローファン)」
OPENREC.tv
OPENREC_Logo.svg
OPENRECのロゴ(出典:ウィキメディア・コモンズ)
略称 オプレク、プンレク
国家 日本
種類 ゲーム実況・ライブ配信プラットフォーム(運営:株式会社OPENREC)
市場情報 非上場
業種 動画配信サービス
本社所在地 東京都渋谷区(運営会社)
設立日 2014年9月
設立者 CyberZ
代表者 兵頭陽(株式会社OPENREC代表)
所有者 株式会社OPENREC
主要株主 DONUTS(親会社・2023年〜)
旧:CyberZ(サイバーエージェント子会社・2014〜2022年)
主要部門 OPENREC.tv、OPENRECサブスク、OPENREC Goods
関係する人物 加藤純一、もこう、布団ちゃん、関優太
代表作品 配信者ハイパーゲーム大会
別名 mellow-fan(2026年7月〜)
リンク https://www.openrec.tv/
コミュニティ https://x.com/OPENREC


概要[編集]

OPENREC.tv(オープンレック)とは、サイバーエージェント子会社のCyberZが2014年に始め、2023年からはDONUTS傘下の株式会社OPENRECが運営する、日本発のゲーム実況特化型ライブ配信プラットフォームである。ニコニコ動画、YouTube、Twitchとならぶ「国産ゲーム配信サイト」として知られたが、2026年7月1日に無料配信を終了し、ファンコミュニティ型サービス「mellow-fan(メローファン)」へ生まれ変わった。

詳細[編集]

どんなサービスだったか[編集]

OPENREC.tvは、ゲームのプレイ映像をライブ配信したり、アーカイブ(録画)を見たりできる動画プラットフォームである。iOS・Androidアプリとウェブブラウザで利用でき、Android TVやAmazon Fire TVにも対応していた。視聴はアカウントなしでも可能で、チャット・フォロー・画質変更などの基本機能は無料。スタンプや広告非表示などを解放する「プレミアム会員」、配信者ごとの月額会員「OPENRECサブスク」、投げ銭にあたる「エール」という3本柱の課金モデルを持っていた。

日本のゲーム配信プラットフォームとしては珍しく、eスポーツ大会の中継、公式番組、大型オフラインイベントまで自前で手がけたのが特徴である。CyberZ時代の公式説明では「月間利用者数300万人、会員数400万人超」をうたう国内最大級のサービスとされていた。

名前と愛称[編集]

もともとは「スマホゲームのプレイ動画を録画(REC)して共有する」サービスとして出発した。読み方は「オープンレック」。ネット上では「オプレク」、あるいは「OPENREC」の「プン」を取った「プンレク」という愛称で呼ばれることが多く、2026年のリニューアル報道でもニュースサイトの見出しに「“プンレク”ことOPENREC.tv」と書かれたほどである。

番組名にもこの愛称は浸透しており、声優の優木かなが出演した公式番組「プンジャミンの夜な夜な女子会」のように、運営自身が「プン」を半ば公式キャラクター化していた節がある。

運営会社の変遷[編集]

サービス開始から8年あまりは、スマホ広告代理事業を主力とするCyberZ(東京都渋谷区、サイバーエージェント100%子会社)が運営していた。2022年12月28日、OPENREC.tv事業はCyberZから新設分割され、「株式会社OPENREC」として独立。そのわずか約2か月後の2023年2月15日、クラウドサービス「ジョブカン」やライブ配信アプリ「ミクチャ」、eスポーツチーム「VARREL」などを展開するDONUTSが過半数の株式を取得し、同社の子会社となった。

その後も2024年5月にNTTドコモ・ベンチャーズなどから約24億円を調達、2025年1月にはセカンダリー取引でセガサミーホールディングス系CVC、GENDA Capital、ベクトルなどが株主に加わっている。代表は兵頭陽。

歴史[編集]

CyberZ時代(2014〜2022年)[編集]

年月 出来事
2014年9月 CyberZが「スマホゲームに特化したプレイ動画共有サービス」としてサービス開始
2015年4月 東京都内にゲーム実況専用スタジオ「OPENREC STUDIO」を開設
2015年9月 東京ゲームショウ2015で初のライブ配信を実施
2016年2月 Android TVに対応
2016年 CyberZがeスポーツ大会ブランド「RAGE」を立ち上げ
2016年11月 月額制「プレミアム会員」を開始、Amazon Fire TVに対応
2017年4月 タレントの南明奈が公式ストリーマーに就任
2017年7月 収益化制度「OPENREC Creators Program」と投げ銭機能「エール」を開始
2017年8月 大会開催機能「OPENREC ARENA」を提供開始
2018年10月 VTuberメニューを新設
2018年12月 超低遅延配信モードを導入
2019年1月 サイバーエージェントのライブ配信サービス「FRESH LIVE」(無料版)を統合
2020年4月 配信者ごとの月額会員制度「OPENRECサブスク」を開始
2021年12月 アーカイブコメント機能を追加
2022年2月 ファンレター機能を追加
2022年12月3日 8周年イベント「オプフェス8」を中野サンプラザホールで開催
2022年12月28日 新設分割によりCyberZから独立、株式会社OPENRECへ

スマホゲームの録画共有から始まり、ライブ配信、eスポーツ中継、投げ銭、サブスクと、2010年代後半のゲーム配信ビジネスで流行った要素をひととおり取り込んでいったのがこの時期である。特に2019年のFRESH LIVE統合は、サイバーエージェントグループ内の配信サービスをOPENRECに一本化する動きだった。

DONUTS時代(2023〜2026年)[編集]

DONUTS傘下に入った2023年は、OPENRECにとって最も派手な年になった。3月25日・26日には加藤純一と組んだ「配信者ハイパーゲーム大会」を幕張メッセで開催し、OPENRECで無料独占生放送。最高同時接続は20万人を超えた。同年5月には収益化プログラムの参加条件を緩和して「誰でも今すぐ無料で収益化が可能」とし、7月にはアパレルブランド「with mellow」、12月にはグッズ販売・ガチャの「OPENREC Goods」「OPENRECガチャ」を始めるなど、配信以外の事業にも手を広げた。

2024年3月16日・17日にはKアリーナ横浜で「第二回 配信者ハイパーゲーム大会」を開催し、2日間で約4万人が来場、配信の同時接続は約30万に達した。2025年4月には10周年施策として、一般会員でもアーカイブを無制限に見られるよう開放する一方、同年6月以降のプレミアム会員料金の引き上げを告知している。

mellow-fanへの転換(2026年)[編集]

2026年5月11日、OPENRECは「7月1日をもって無料配信のみの配信機能を終了し、サービス名を『mellow-fan(メローファン)』に変更する」と発表した。一般配信者のチャンネルサブスクは自動更新が停止され、一般配信者やサブスク未開設チャンネルのアーカイブは公開終了。6月1日からは配信権限の新規申請受付も止められた。運営は発表文で、多くの配信者にとって受け入れがたい決定であることを認めて謝罪しており、報道では「苦渋の判断」という表現も見出しに使われた。

6月19日にはmellow-fanの新ロゴ(心電図のような波形と、青からピンクへのグラデーション)が公開され、7月1日のメンテナンスを経て移行した。アプリストア上の名称も「mellow-fan(メローファン)旧OPENREC.tv」に改められている。つまり2026年9月現在、「OPENREC.tv」という名前のサービスは事実上なくなったが、会社名は株式会社OPENRECのままで、アカウントや課金データは新サービスに引き継がれている。

仕組み・機能[編集]

視聴と配信[編集]

ライブ配信は、公認の「オフィシャル配信者(公式配信者)」と、申請して配信権限を得た「一般配信者」の2層構造だった。オフィシャル配信者は運営の支援を受けて番組やイベントに出演し、チャンネルサブスクを開設できる立場で、有名実況者やVTuber、タレントなどが名を連ねた。

技術面では「超低遅延モード」が売りで、フルHD・60fpsでの配信に対応。CyberZ時代の紹介では「最速0.810秒」の遅延をうたっていた。配信者向けにはエフェクトを載せられる「OPENRECキット」も用意されていた。同時接続30万規模のイベント配信に向けたインフラ設計について、運営会社が技術記事を公開していたこともある。

エール(投げ銭)[編集]

「エール」は2017年7月に始まった投げ銭機能で、視聴者は「OPENRECポイント」を購入し、配信中にエールを送って配信者を応援する。YouTubeのスーパーチャットやTwitchのBitsに相当する仕組みで、コメントが目立つ形で表示される。エール収益は配信者に分配され、2017年から始まった「OPENREC Creators Program」とセットで配信者の収入源となった。mellow-fan移行後もエールとファンレターは引き継がれている。

OPENRECサブスク[編集]

2020年4月に始まった、配信者ごとの月額会員制度。料金は配信者が設定し、加入者は限定配信・限定アーカイブ・専用スタンプなどを利用できる。YouTubeのメンバーシップやTwitchのサブスクに近い。mellow-fanではこのサブスクがサービスの中心に据えられ、オフィシャル配信者のサブスク開設済みチャンネルのアーカイブは「メンバー限定」で公開が続いている。

プレミアム会員[編集]

サービス全体に対する月額会員。紹介記事によれば、料金はアプリ版が月720円(税込)、ブラウザ版が月540円(税込)とされていた(2025年6月に価格改定の告知あり)。特典はアーカイブの無制限視聴、追いかけ再生、広告非表示、0.25〜2倍速再生、プレミアム限定スタンプなど。2025年の10周年施策でアーカイブ無制限視聴や倍速再生が一般会員にも開放されたため、代わりに「月1回、好きなチャンネルサブスクを無料体験できる(最大1,400円相当)」特典が加えられた。

eスポーツ・番組・イベント[編集]

RAGEとの関係[編集]

CyberZは、OPENREC.tv上でゲーム大会系のコンテンツが強い反応を得たことを踏まえ、2016年にeスポーツ大会ブランド「RAGE」を立ち上げた。初回はスマホゲーム『Vainglory』、2回目は『ストリートファイターV』で、その後『Shadowverse』などに広がり、エイベックス・エンタテインメントとの共同開催で国内最大級のeスポーツイベントに育った。RAGEはOPENRECの成長を支えたコンテンツの一つだったが、2023年の事業譲渡にあたって兵頭陽は「RAGEはOPENREC.tvとは独立した事業」と説明し、配信プラットフォームとしての中立性を重視する姿勢を示している。

配信者ハイパーゲーム大会[編集]

DONUTS時代の看板企画。加藤純一が主催(OPENRECと共催)し、100人規模の人気配信者がチームに分かれて様々なゲームで対抗戦を行う賞金なしのイベントである。

回 日程 会場 規模 優勝
第1回 2023年3月25日・26日 幕張メッセ 来場2.2万人超/最高同接20万超 TEAM もこう
第2回 2024年3月16日・17日 Kアリーナ横浜 来場約4万人/同接約30万 TEAM もこう
FINAL 2026年11月28日・29日(予定) 東京ドーム — —

第2回はk4sen、SHAKA、もこう、じゃすぱーの4人がチームリーダーを務め、『EA SPORTS FC 24』『スイカゲーム』『PUBG: BATTLEGROUNDS』『Apex Legends』『ストリートファイター6』など8タイトルで競った。2026年7月には「FINAL」の東京ドーム開催が発表され、リーダーはk4sen、SHAKA、もこう、関優太(StylishNoob)、実況・解説に加藤純一らが名を連ねている。

公式番組・プロレス[編集]

OPENRECは配信サイトであると同時に「番組を作るメディア」でもあった。Dead by Daylightの公式番組「Blood party Friday」(2019年12月開始)、南明奈の公式ストリーマー活動、優木かなの「プンジャミンの夜な夜な女子会」などがその例である。もこうが冠を務める「もこう presents ぷよぷよPARK」のような「OPENREC PARK」企画もあった。

ゲーム以外では、東京女子プロレスが「TJPW PPV SHOW~全力エール~」(2020年5月31日)や「TJPW PPV SHOW 2~STARTING POINT~」(2021年1月30日)をOPENREC.tvのPPV(ペイパービュー)で配信するなど、コロナ禍の無観客興行を支えるプラットフォームとしても使われた。有料チケット制のオンラインイベント配信は、のちのmellow-fanの「チケット販売」機能にもつながっている。

他サービスとの比較[編集]

サービス 運営 投げ銭 月額会員 特徴
OPENREC.tv(〜2026年6月) CyberZ→OPENREC(DONUTS) エール OPENRECサブスク 国産・ゲーム特化・大型イベント自社主催
mellow-fan(2026年7月〜) OPENREC(DONUTS) エール チャンネルサブスク中心 無料配信なし・ファンコミュニティ型
YouTube Google スーパーチャット メンバーシップ 世界最大、アーカイブ・検索に強い
Twitch Amazon Bits サブスク 世界的なゲーム配信の本家
ニコニコ動画(ニコ生) ドワンゴ ギフト チャンネル会員 日本のネット配信文化の源流
ツイキャス モイ アイテム メンバーシップ 手軽なスマホ配信
ミクチャ DONUTS ギフト — 同じDONUTSグループのライブ配信アプリ

2020年代に入ると、日本のゲーム配信の主戦場はYouTubeとTwitchに大きく寄っていった。OPENRECでも、主にOPENRECで活動していた布団ちゃんが2022年からTwitchでも配信を始め、2024年9月から本格化させたように、人気配信者が他サービスと併用・分散するケースが目立った。OPENRECはハイパーゲーム大会のような「ここでしか見られない大型イベント」で存在感を示したが、日常的な配信の場としてはシェアを奪われる格好となり、最終的に「無料配信で数を集める」路線から「有料ファンコミュニティ」路線へと舵を切った。

炎上とバズ[編集]

  • 無料配信終了で大騒ぎ(2026年):2026年5月の発表は「OPENREC終了」と受け止められ、SNSでは一般配信者や視聴者から驚きと困惑の声が相次いだ。長年OPENRECを拠点にしてきた配信者の移籍先が話題になり、「OPENREC.tvが終了するらしい」と題したnote記事なども書かれた。運営も発表文で一般配信者への謝罪を記している。
  • 同接30万のお祭り:第二回配信者ハイパーゲーム大会(2024年)では配信の同時接続が約30万に達し、国産配信プラットフォームとしては異例の数字として話題になった。
  • RAGEとの“別れ”:2023年の事業譲渡は「日本のeスポーツシーンの転換点」と評する記事も出た。RAGEはCyberZに残り、OPENRECはDONUTSへ移るという形で、10年近く続いた「RAGE=OPENREC」のイメージに区切りがついた。

余談[編集]

  • mellow-fanの新ロゴの波形は心電図をイメージしたもので、「クリエイターとファンの深いつながり」を表すとされる。青からピンクへのグラデーションは、青からピンクへ色が変わることで知られる「マロウティー(夜明けのハーブティー)」から着想を得たもので、穏やかな時間から高揚への感情の移り変わりと「新しい始まり」を表すという。
  • 2019年に統合された「FRESH LIVE」は、もともとサイバーエージェントが提供していたライブ配信サービスで、OPENRECはグループ内の配信サービスの受け皿にもなっていた。
  • Android TVやAmazon Fire TVといったテレビ向け端末への対応が早く、「リビングのテレビでゲーム実況を見る」スタイルを2016年の時点で押さえていた。
  • 2017年に南明奈が公式ストリーマーに就任するなど、ゲーム好きタレントの起用にも積極的だった。
  • 配信者ハイパーゲーム大会は賞金なしの大会で、主催の加藤純一は「視聴者がオフラインでもオンラインでも両方楽しめる」ことをコンセプトに掲げたとされる。最終回となるFINALはついに東京ドームでの開催となった。
  • アプリのApp Store上のIDはOPENREC.tv時代から変わっておらず、アップデートすれば同じアプリがそのままmellow-fanになる。

外部リンク[編集]

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