MAKING THE ROAD
MAKING THE ROAD GAMING TEAM
略称 MTR
国家 日本
種類 プロeスポーツチーム
業種 eスポーツ
本社所在地 新潟県新潟市(運営会社ing株式会社の所在地)
主要部門 PUBG MOBILE部門
関係する人物 REX、相棒最強、PINE喰、Garnet
別名 MAKING THE ROAD Niigata
リンク 公式X


概要[編集]

MAKING THE ROAD(メイキング・ザ・ロード、略称MTR)とは、新潟県新潟市発の日本のプロeスポーツチームで、主にKRAFTONのバトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」の国内リーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」(PMJL)で活動している。2026年4月の選考競技会を1位で突破し、2026年アジア競技大会(愛知・名古屋)のPUBG MOBILE日本代表の母体となったチームである。

詳細[編集]

MTRは、新潟県で建築・広告関連事業を営むing株式会社のeスポーツ事業部が運営するチームで、「新潟初のプロeスポーツチーム」を掲げて登場した。正式名称は「MAKING THE ROAD GAMING TEAM」で、PMJLの一部シーズンでは「MAKING THE ROAD Niigata」の名義でも出場している。

国内のPUBG MOBILEシーンは、長くREJECTが頂点に君臨する構図が続いてきた。REJECTはPMJL SEASON3での連覇や、2024年の世界大会「PUBG Mobile Global Open」優勝など、日本勢として前例のない実績を積み上げてきたチームである。MTRのPMJL公式プロフィールでもライバルチームとしてREJECTの名前が挙げられており、MTRはその「一強」に割って入る挑戦者という立ち位置にある。

MTRの歩みは平坦ではない。2022年にオープン大会から勝ち上がってPMJLに参入したものの、2023年末で選手・マネージャーとの契約が満了し、活動が事実上止まった時期がある。2025年7月に「解凍完了」を告知して活動を再開し、新ロースターで臨んだPMJL SEASON5 Phase2で3位に入った。そして翌2026年4月、アジア競技大会の日本代表選考で1位となり、一気に国内トップ戦線の主役級に躍り出た。

PMJL公式のチーム紹介では、プレースタイルを「丁寧なマクロに攻撃的な火力を組み合わせる」と表現している。突発的な交戦での瞬発力を強みとし、得意マップにはエランゲル、ミラマー、ロンドが挙げられている。

沿革[編集]

PMJL参入(2022年)[編集]

2022年5月から6月にかけて行われた「PUBG MOBILE OPEN TOURNAMENT 2022 Phase1」(PMOT)に出場。総参加140チームの中から、グループステージ1、グループステージ2、セミファイナル、グランドファイナルと勝ち上がり、総合4位でPMJL SEASON2への参加権(4枠)を獲得した。4Gamer.netなどが「新潟のプロeスポーツチームがPMJL参入」と報じ、同時期にスポンサー募集も行っている。

活動休止と「解凍」(2023〜2025年)[編集]

2023年12月31日をもって、所属選手およびマネージャーとの契約が満了したことが発表された。その後しばらく目立った活動はなかったが、2025年7月に「Defrosting complete(解凍完了)」を掲げて再始動。新たな選手・コーチ陣を迎え入れた。

PMJL SEASON5 Phase2で3位(2025年)[編集]

再始動後の最初の大舞台となったPMJL SEASON5 Phase2(2025年9月13日〜10月5日)では、ItsuQ、REX、PINE喰、相棒最強の4人に、マネージャーCHOCO、コーチNocchiLという布陣で出場。優勝したREJECTには届かなかったものの3位に入り、復帰早々に国内上位の実力を示した。この大会ではPINE喰が平均ダメージでチームトップの数字を残している。

アジア大会代表選考1位(2026年)[編集]

2026年4月8日から16日にかけて行われた「PUBG Mobile Asian Games Version」の日本代表選考競技会で、MTRは1位を獲得。所属するREX、相棒最強、PINE喰、Garnetの4人が、日本eスポーツ協会(JESU)から日本代表候補選手として発表された。候補選手はJESUを通じて日本オリンピック委員会(JOC)に推薦され、同年7月15日に正式な日本代表として決定している。

PMJL SEASON6[編集]

2026年6月5日〜21日のPMJL SEASON6 Phase1では、REX、相棒最強、PINE喰、Garnetの代表組で出場し、36試合で243ポイント(ドン勝1回、キル158)の7位。優勝はDOPENESSだった。同年9月4日からはSEASON6 Phase2が10月11日までの日程で進行しており、アジア大会と並行する形でリーグ戦を戦っている。

主要成績[編集]

時期 大会 結果
2022年5〜6月 PUBG MOBILE OPEN TOURNAMENT 2022 Phase1 総合4位(PMJL SEASON2参加権獲得)
2025年9〜10月 PMJL SEASON5 Phase2 3位
2026年4月 PUBG Mobile Asian Games Version 日本代表選考競技会 1位
2026年6月 PMJL SEASON6 Phase1 7位(243pt)
2026年9月 第20回アジア競技大会 PUBG Mobile(日本代表として) 9位(12チーム中)

アジア競技大会[編集]

日本代表の構成[編集]

2026年7月15日に発表された正式な日本代表は、MTRのREX、相棒最強、PINE喰、Garnetの4人に、REJECTのApolloを加えた5人。コーチにはREJECTのMimoriNが就いた。MimoriNは同年4月、Esports Nations Cupの日本代表コーチにも選出されていたREJECT PUBG MOBILE部門の指導者である。つまり「挑戦者MTR」を軸に、国内王者REJECTの選手とコーチが合流する、いわば国内二強の合同チームという形になった。

前哨戦[編集]

代表候補決定の直後、2026年4月24日〜26日に韓国で行われた「アジアeスポーツチャンピオンシップ2026」(ECA2026)に日本チームとして出場したが、JESUは「悔しくも上位入賞とならず」と報告している。

本大会[編集]

名古屋市などで開催されたアジア競技大会のうち、PUBG Mobile競技は9月28日・29日の2日間、愛知県常滑市のAichi Sky Expoで12の国・地域が参加して行われた。1日6試合・計12試合の累積ポイント制で、順位ポイント(1位10点、2位6点、3位5点、4位4点…)にキル1につき1点が加算される。

1日目(9月28日)終了時点の順位は次の通り。

順位 国・地域 ポイント
1 タイ 75
2 中国 61
3 インドネシア 55
4 ベトナム 51
5 パキスタン 39
6 韓国 38
7 日本 34
8 チャイニーズタイペイ 28
9 ウズベキスタン 25
10 ミャンマー 17
11 マレーシア 15
12 ヨルダン 11

日本は6試合で34ポイントの7位。メダル圏の3位インドネシアとは21ポイント差で、残り6試合での巻き返しが求められる状況となった。2日目(9月29日)の後半6試合でも巻き返しはならず、日本の最終順位は12チーム中9位となり、杭州大会(4位)に続いてメダルには届かなかった[1]。MTRを母体とする代表にとっては、開催国として臨んだ初の地元アジア大会で世界との差を突きつけられる結果となった。

余談[編集]

  • チーム名の由来について、公式な説明は確認できていない。
  • PMJL公式プロフィールでの「勝利メシ」はプロテインとされる。
  • 2023年末の契約満了から、2025年7月の「解凍完了」告知までのおよそ1年半が空白期間にあたる。冷凍保存からの「解凍」という言い回しで復帰を告げた。
  • JESUの発表では、PUBG Mobileを含むeスポーツ各種目の日本代表は「大会史上初のメダルに挑む」と位置付けられていた。
  • PC版の原作『PUBG: BATTLEGROUNDS』に対し、アジア大会では専用の「Asian Games Version」が採用されている。
  • 同じアジア大会では格闘ゲーム『ストリートファイター6』や『Identity V 第五人格』なども実施され、各競技の日本代表の成績は2026年アジア競技大会のeスポーツ競技にまとめられている。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

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