有限会社GMBプロダクション
GMB Production
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所属俳優の五頭岳夫。初の著書『生涯現役』刊行時の記事より(出典:KAI-YOU)
略称 GMB、GMBプロ
国家 日本
種類 有限会社
市場情報 非上場
業種 サービス業(芸能プロダクション)
本社所在地 東京都港区
設立日 2004年9月13日
年齢 22周年
設立者 田中実知子
代表者 田中実知子(代表取締役)
資本金 300万円
上場 非上場
主要部門 俳優・女優・タレント・モデルのマネジメント、エージェント業務、イベント・映像・舞台の企画制作
関係する人物 田中実知子、五頭岳夫、長江健次、つちやかおり、駒水健
リンク https://gmbp.co.jp/


概要[編集]

GMBプロダクションとは、東京都港区赤坂に本社を置く日本の芸能事務所である。運営会社は有限会社GMBプロダクションで、2004年9月13日設立。俳優・女優を中心に、モデル、タレント、文化人までを抱える中規模の事務所で、Netflixドラマ『地面師たち』でブレイクした老優・五頭岳夫の所属事務所として一気に名前が知られるようになった。

詳細[編集]

「本格派の俳優」を育てる赤坂の事務所[編集]

GMBプロダクションは、代表取締役の田中実知子が2004年に立ち上げた芸能プロダクションである。芸能事務所の紹介サイトでは「本格派の俳優・タレントを輩出することを目的に設立」された事務所と紹介されており、タレント一人ひとりの個性を活かしたプロモーションを掲げている。資本金は300万円で、上場はしていない。

公式サイトに記載されている事業内容は、芸能人・モデル・俳優・アーティスト・声優・司会者の育成とマネジメントのほか、イベント・映像・舞台・撮影の企画制作、テレビ・ラジオ・インターネット・CM・映画・出版物の企画、ファンクラブや後援会の運営、広告宣伝業務まで幅広い。いわゆる「何でも屋」型の総合プロダクションだが、実態としては映像作品に出演する俳優のマネジメントが主力である。

「所属タレント」と「エージェント」の二本立て[編集]

この事務所の特徴としてまず目につくのが、公式サイトのタレント一覧が「所属タレント」と「エージェント」の2つのタブに分かれている点である。2026年10月時点で、所属タレントは26名、エージェント枠は20名が掲載されている。

所属タレント枠には若手からベテランまでの俳優・女優が並ぶ一方、エージェント枠には長江健次やつちやかおりといった1980年代から活躍する芸能人のほか、実業家や飲食店経営者、ユニット名義の表現者なども名を連ねる。専属マネジメントと、出演窓口としての業務委託的な関わり方を使い分けている形とみられ、在籍者の顔ぶれのバラエティの豊かさにつながっている。

関連会社「麗タレントプロモーション」[編集]

公式サイトの会社概要には、関連会社として株式会社麗タレントプロモーションの名が記されている。同社は1999年2月設立の会社で、有料職業紹介事業やタレントの養成、テレビ・ラジオ・CMの企画制作支援などを事業目的としている。

五頭岳夫の経歴によると、彼は2000年にエキストラ事務所に入って再出発し、2007年にその事務所がマネジメント会社を設立したことを受けて所属俳優になったとされる。こうした流れから、エキストラ・端役の現場と、俳優マネジメントの両輪で人材を育ててきたグループだと考えられるが、両社の具体的な役割分担は公表されていない。

新人発掘にも積極的[編集]

GMBプロダクションは新人オーディションを随時実施しており、紹介サイトでは応募資格を6歳から20歳まで、性別・経験不問としている。公式サイトにも「タレント募集」のページが設けられている。

2026年にはオーディション情報誌系サイト「Deview」の企画「Deviewでデビュー!大作戦!!特別オーディション2026」に参加し、「ドラマ『地面師たち』、映画『夜勤事件』などで存在感を示す五頭岳夫が所属するGMBプロダクション」として新人を募集した。看板俳優の知名度が、そのまま事務所の宣伝文句になっている好例である。

沿革[編集]

年月 出来事
2004年9月 有限会社GMBプロダクション設立。代表取締役は田中実知子。
2007年 のちに看板俳優となる五頭岳夫が、エキストラ事務所の設立したマネジメント会社の所属俳優となる(五頭の経歴による)。
2018年 所属の五頭岳夫が映画『教誨師』で注目を集める。
2021年10月 現行の公式サイトの会社概要ページが掲載される。
2022年6月 この時点の資料で、関連会社として麗タレントプロモーションが記載される。
2024年 五頭岳夫がNetflix『地面師たち』に出演し大ブレイク。事務所名も広く知られるようになる。
2026年2月 五頭岳夫の初の自叙伝『生涯現役』(游藝舎)の発売を告知。同月28日発売。
2026年7月 赤枝真琴が秋田書店主催の「ミスヤングチャンピオン2026」で準グランプリを受賞。
2026年9月 小山くるみが「ミスマガジン2027」のファイナリストに選出。
2026年10月 五頭岳夫がテレビ東京『晩酌の流儀5 〜秋冬編〜』、映画『汝、星のごとく』などへの出演を相次いで発表。

所属タレント[編集]

2026年10月時点で公式サイトに掲載されている在籍者は以下の通り。

所属タレント(26名)[編集]

名前 主な活動・トピック
五頭岳夫 1948年生まれのベテラン俳優。事務所の看板。詳細は後述。
駒水健 1985年生まれの俳優。TBS系の話題作に多数出演する名バイプレイヤー。
中西晶 1992年生まれ。蜷川幸雄演出の舞台に多数出演。
高瀬媛子 1978年生まれの女優。Netflix『全裸監督』(2019年)などに出演。
赤枝真琴 2003年生まれ。ミスヤングチャンピオン2026準グランプリ。
小山くるみ 2008年生まれ。ミスマガジン2027ファイナリスト。
光山英明 吉祥寺のホルモン店「わ」、赤身肉店「肉山」を手がける飲食プロデューサー。
小池塁葵 子役。映画『わたしの知らない子どもたち』に出演。
柚月美穂、志村魁、蒲生純一、吉田さと 2022年以前から在籍が確認できるメンバー。
新井萌心、井嶋司、いちかわなおこ、大森舞美、木村幸奈、児玉純一、小林三十朗、心瑶、竹下れいな、中沢雪乃、早川彪、原池優、増田奏愛、山﨑彩菜 俳優・女優・モデルとして活動。

エージェント(20名)[編集]

名前 主な活動・トピック
長江健次 1964年生まれ。1980年代にアイドルとして人気を博したタレント・俳優。
つちやかおり 1964年生まれ。『3年B組金八先生』でデビューした女優・タレント。
坂口篤 実業家。Netflix『ラブ・イズ・ブラインド JAPAN』(2022年)出演者。
彩月貴央、いのうえのぞみ、香月梨江、北村圭吾、倉貫匡弘、佐渡正城、澁木稜、セレスティア・グロウン、立岡千晶、中山圭以子、Nanao、藤本風悟、YASHIRO、yucat、UK、さい鹿秀吉、帆と風 俳優・タレント・表現者として活動。

主な所属者の紹介[編集]

五頭岳夫[編集]

1948年2月7日生まれ、新潟県出身の俳優。劇団「青年劇場」の出身で、約20年にわたり舞台俳優として全47都道府県を巡演した。舞台時代は別の芸名で活動していたが、55歳のときに故郷の五頭連峰にちなんで「五頭岳夫」に改名している。若い頃から映画にも出ており、公式プロフィールには1977年の『八甲田山』『八つ墓村』の名前も並ぶ。

2000年にエキストラとして再出発してからは、映画やドラマの端役を地道にこなした。本人いわく「貧相な顔立ち」「老け顔」で、初期はホームレス役が多かったという。2018年の映画『教誨師』で注目され、2024年のNetflixドラマ『地面師たち』でホームレスの男・島崎(本名は佐々木)役を演じると、「ライフへよく行きます。ライフのほうが安いので」というセリフがネットミーム化。Tシャツまで作られる人気ぶりとなった。

ブレイク後は仕事量も収入も約3倍になったと報じられ、NHK連続テレビ小説『虎に翼』(2024年)、Disney+『ガンニバル』シーズン2(2025年)、大河ドラマ『豊臣兄弟!』(2026年)など話題作への出演が続く。バラエティでも『水曜日のダウンタウン』などに登場した。2026年2月には初の著書『生涯現役』(游藝舎)を刊行し、7月には文春オンラインにインタビューが掲載された。特技は津軽弁・南部弁・新潟弁・熊本弁・京都弁などの方言と、書道5段。大型免許も持っている。

駒水健[編集]

1985年9月14日生まれの俳優。とにかく出演作の数が多い「見たことある顔」系の名脇役で、TBSの連続ドラマの常連である。『半沢直樹』(2020年)、『ドラゴン桜』第2シリーズ(2021年)、『VIVANT』(2023年)、『下剋上球児』(2023年)、『アンチヒーロー』(2024年)などに出演。映画では『シン・ウルトラマン』(2022年)の陸上自衛官役や、三池崇史監督作品にもたびたび起用されている。

2026年はLemino・WOWOW配信のドラマ『ストーブリーグ』でフロントのスタッフ役、映画『おそ松さん~人類クズ化計画~』に出演したほか、BUMP配信ドラマ『権力の墓場』のレギュラー、日本テレビ『ハイド&シーク~0秒前の彼女~』への出演も発表された。CMではマクドナルドのハッピーセット(2025年)、アサヒスーパードライ(2021年)などに出ている。特技はパスタ作りと野球。

長江健次[編集]

1964年7月17日生まれ。1980年代初頭にアイドルユニット「イモ欽トリオ」のメンバーとして「ハイスクールララバイ」をヒットさせたことで知られる。1986年にはNHK銀河テレビ小説『まんが道』で主演を務め、その後も朝ドラ『オードリー』(2000年)、『ごちそうさん』(2014年)、『水戸黄門』(2010年)などに出演。2014年から2016年にかけては松竹新喜劇など大阪松竹座の舞台にも立った。

意外な一面がスノーボードで、プロフィールにはトリノオリンピックの全日本コーチを務めたと記されている。ウェイクボードやスキーもこなし、2級船舶免許まで持つアウトドア派。ラジオではMBS『長江健次のスポーツに乾杯』のパーソナリティを務め、現在は世田谷FMで『長江健次のDARADA ラジオ』を担当している。なお公式サイトでは「健次」「健治」の両方の表記が混在している。

つちやかおり[編集]

1964年8月26日生まれ。1979年にTBSのドラマ『3年B組金八先生』で生徒役としてデビューし、1982年に「恋と涙の17才」で歌手デビュー。シングル11枚、アルバム8枚をリリースした。ドラマでは『スケバン刑事』の青山優子役、『世にも奇妙な物語』などにも出演している。

その後はバラエティやトーク番組でも活躍し、『踊る!さんま御殿!!』『ダウンタウンDX』『徹子の部屋』などに出演。ラジオではニッポン放送『ウィークエンド・ケアタイム ひだまりハウス』などを担当した。著書に『半径一マイルの専業主婦』、講談社刊の『涙のち笑顔』、健康本『つちやかおりの元気な毎日 腸美人!』がある。

若手女優陣[編集]

近年の事務所の勢いを象徴するのが、グラビア系コンテストで結果を残す若手である。赤枝真琴は2003年生まれで、2025年にミスFLASH2025のファイナリスト、2026年7月にはミスヤングチャンピオン2026で準グランプリに輝いた。BUMP配信の縦型ドラマで主演を務めるなど、ショートドラマ界隈での露出も多い。特技は殺陣で、お香やアクセサリーの収集が趣味という。

小山くるみは2008年生まれで、幼少期から舞台を中心に活動し、『白虎隊』『信玄の娘たち』などの時代物の舞台にも出演してきた。2026年9月に講談社の「ミスマガジン2027」ファイナリストに選出されている。日本舞踊、着付け、薙刀と和の特技が並ぶのが特徴で、ダンスやエレクトーンもこなす。

中西晶・高瀬媛子・光山英明[編集]

中西晶は1992年生まれの俳優で、蜷川幸雄演出の『リチャード二世』『ハムレット』などに出演した舞台出身組。映像でも『相棒』シリーズ、『孤独のグルメ Season4』(2014年)、『仮面ライダーアマゾンズ Season2』(2017年)、映画『火花』(2017年)などに出ている。

高瀬媛子は1978年生まれの女優で、Netflix『全裸監督』(2019年)、日本テレビ『先に生まれただけの僕』(2017年)、映画『舞妓Haaaaaaan!!!』(2007年)などに出演。マクロビフードコンシェルジュの資格を持ち、インド料理が得意という。

光山英明は、俳優ではなく飲食業界の人物という異色の所属者。1970年大阪府生まれで、上宮高校の野球部主将として甲子園でベスト8に進出した経歴を持つ。会社員を経て2002年に飲食業に転じ、吉祥寺のホルモン店「わ」、2012年には赤身肉ブームの火付け役とされる「肉山」を開業。「1都道府県1オーナー」方式で店舗を全国展開している。

過去の在籍者[編集]

2022年6月時点の資料では、白本彩奈、新嘉喜由芽、林歩楓らが所属者として挙げられていたが、2026年10月時点の公式サイト一覧には名前が見当たらない。また、それ以前の元所属者として、俳優の細貝圭、天野舞、粕谷奈美、葉山恵里、松沢蓮、三宅梢子らの名前が挙がっている。移籍・退所の時期や理由は、本人・事務所から個別に発表されていないものが多い。

余談[編集]

  • 社名の「GMB」が何の略かは公式には説明されていない。Googleの店舗情報サービス「Googleマイビジネス」(GMB)や、海外の同名企業とは無関係である。
  • 五頭岳夫の芸名の「五頭」は、新潟県の五頭連峰が由来。読みは「ごず」。
  • 五頭の『地面師たち』のセリフに出てくる「ライフ」はスーパーマーケットのこと。名ゼリフがTシャツになるほどのミーム化は、ベテラン俳優としては異例のバズといえる。
  • 所属者の顔ぶれが非常に幅広く、元アイドルの長江健次、Netflixの恋愛リアリティ番組出演者の坂口篤、行列店「肉山」の光山英明が同じ事務所に並んでいる。
  • 長江健次がスノーボードのトリノ五輪全日本コーチを務めていたという経歴は、意外に知られていないトリビアである。

外部リンク[編集]

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