| 浪川大輔 Daisuke Namikawa | |
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![]() 2022年3月23日公開の動画に出演した浪川大輔(出典:ウィキメディア・コモンズ、古原靖久のYouTubeチャンネルより、CC BY 3.0) | |
| 誕生日 | 1976年4月2日 |
| 年齢 | 50歳 |
| 出身地 | 東京都 |
| 国籍 | 日本 |
| ジャンル | 声優、俳優、歌手、映画監督、ナレーター |
| 活動期間 | 1985年 - |
| 身長 / 体重 | 173 cm / ― kg |
| 血液型 | B型 |
| 事務所 | ステイラック(代表取締役) |
| 代表作 | 『ルパン三世』石川五ェ門(3代目)、『ハイキュー!!』及川徹、『HUNTER×HUNTER』(2011年版)ヒソカ、『呪術廻戦』脹相、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』ナルシソ・アナスイ、『SAKAMOTO DAYS』スラー、洋画吹替(イライジャ・ウッド、ヘイデン・クリステンセンほか) |
| 関連活動 | Kiramune(音楽レーベル)所属アーティスト、映画『Wonderful World』監督 |
| その他 | 第4回声優アワード助演男優賞(2010年) |
| リンク | X(@namidai0402) |
概要[編集]
浪川大輔(なみかわ だいすけ)とは、東京都出身の声優・俳優・歌手であり、声優事務所「ステイラック」の代表取締役である。9歳で子役デビューし、『E.T.』のエリオット、『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドなどの吹替を経て、2011年からは『ルパン三世』の石川五ェ門(3代目)を担当。『ハイキュー!!』の及川徹でも知られる。
詳細[編集]
9歳で劇団へ、スピルバーグが選んだ少年[編集]
1976年4月2日、東京都生まれ。1985年に劇団こまどり(のちのグループこまどり)に入団し、海外ドラマ『白バイ野郎パンチ&ボビー』の子ども役の吹替でデビューした。子役時代のハイライトとして語り継がれているのが、映画『E.T.』の日本語吹替版である。1988年、当時12歳だった浪川は主人公の少年エリオットを担当。公開当初は吹替版に難色を示していたスティーヴン・スピルバーグ監督が、浪川の声を聞いて「この子なら」と自ら指名したという逸話が残っている。2025年10月10日に「金曜ロードショー」でこのバージョンが放送された際にも、このエピソードがあらためて紹介された。
「子どもの吹替は苦手だった」——一度は芸能から離れる[編集]
華々しい子役時代とは裏腹に、本人はのちのインタビューで子ども時代の吹替仕事は正直苦手だったと振り返っている。芸能を続ける強い意志がなかったこともあり、成長とともに仕事は自然とフェードアウトしていった。学生時代はスポーツ少年で、中学では卓球で東京都ベスト8、高校ではハンドボール部で東京都代表に選ばれたとされる。大学では心理学を専攻し、家庭教師、ピザの配達、段ボール工場、引っ越しの手伝いなど、頭脳労働から肉体労働まで手当たり次第にアルバイトを経験した。ピザ配達で自分が方向音痴だと気づいたり、スキーのインストラクターは1か月ももたなかったりと、失敗談も本人の口から明かされている。
アパレル会社員からの再挑戦[編集]
両親がアパレル関係だった縁もあり、大学卒業後はアパレル業界に就職。倉庫からショップへの搬入・搬出という力仕事から始め、約7年間勤めてバイヤーにまで昇進した。自分が買い付けた商品がよく売れたときは本当に嬉しかったという。ところが20代後半、会社員生活をすっぱり辞め、あらためて芸能の世界に身を投じることを決意する。本人も「若さゆえの行動」と笑うほどの大胆な選択だった。再出発直後は声優業のかたわらファミリーレストランでアルバイトをしていたが、ここでも全力で働きすぎて、気づけば一般スタッフからチーフにまで出世していたというから筋金入りである。本人は自分の経歴が「まわり道」と言われることには異を唱えており、そのときどきで興味を持ったことに全力で取り組んできたので後悔はまったくない、と語っている。
洋画吹替の「声」[編集]
大人になってからの浪川を一気に有名にしたのは、ハリウッド大作の吹替だった。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは主人公フロド(イライジャ・ウッド)を担当。本人にとっても転機となった作品で、2019年に映画『トールキン 旅のはじまり』の特別映像でナレーションを務めた際には、「あの時」の気持ちに帰って演じたとコメントしている。以後、イライジャ・ウッドの吹替はほぼ浪川の持ち役となった。
もう一つの代名詞が『スター・ウォーズ』新三部作のアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)である。ヘイデン・クリステンセンについては本人公認の吹替声優とされ、トニー・ジャーもほぼ専属で担当している。2022年のインタビューでは、オビ=ワン役の森川智之とともに『エピソード3/シスの復讐』の収録を回想し、アナキンが叫ぶ「I hate you!」にあたる名ゼリフは本収録とは別の日に何度も録り直したという秘話を披露。ダークサイドに堕ちるアナキンを演じたことで、その後ヴィラン役のオファーが増え、キャリアの幅が広がったとも語っている。このほかレオナルド・ディカプリオなどの吹替も経験しており、「洋画の主人公の声」として長く親しまれてきた。
アニメでの代表作[編集]
石川五ェ門(ルパン三世)[編集]
2011年10月、『ルパン三世』の声優陣の一部交代が発表された。石川五ェ門役は長年演じてきた井上真樹夫から浪川へ、峰不二子は沢城みゆき、銭形警部は山寺宏一へとバトンが渡され、同年12月2日に日本テレビ「金曜ロードショー」で放送されたTVスペシャル『血の刻印 〜永遠のmermaid〜』が新体制の初陣となった。主要キャラの交代はPART2以来という大きな転換で、視聴率は14.0%を記録した。
以降、浪川は3代目五ェ門として15年近く斬鉄剣を振るい続けている。2017年の劇場作品『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』では若く未熟な五ェ門を演じ、ルパン役の栗田貫一から「浪川が本当に石川五ェ門になった作品」と評された。監督からは「どんなに強くなっても本質は変わらない」とのディレクションを受け、覚醒後も成長途中の五ェ門を表現することに苦心したという。2025年6月20日には前日譚の配信アニメ『銭形と2人のルパン』、6月27日には約30年ぶりの2D劇場アニメ『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が公開され、ここでも五ェ門を演じた。
及川徹(ハイキュー!!)[編集]
2014年から放送された『ハイキュー!!』では、青葉城西高校の主将でセッターの及川徹を担当。チャラいイケメンなのに誰よりも努力家で、天才への劣等感を抱えるという複雑なキャラクターを演じ切り、人気を不動のものにした。アニメ情報サイトの誕生日アンケートでは、2022年時点で「浪川大輔の代表作」として4年連続1位を獲得。回答者からは「王道イケメンキャラには浪川ボイスがピッタリ」という声が寄せられた。2025年版の同種ランキングでも首位を守っている。
ヒソカ、アナスイ、脹相——振り幅の広さ[編集]
2011年版『HUNTER×HUNTER』では奇術師ヒソカ=モロウを担当し、妖しさと狂気をまとった演技で新たな一面を見せた。『ジョジョの奇妙な冒険』ではゲーム『オールスターバトル』(2013年)などでジョルノ・ジョバァーナを演じたのち、アニメ『ストーンオーシャン』(2021年〜)でナルシソ・アナスイを担当。さらに『呪術廻戦』の脹相、『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編の鋼鐵塚蛍、『BLEACH』のウルキオラ・シファー、『君に届け』の風早翔太、『ヘタリア』のイタリア、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のギルベルト・ブーゲンビリア、『Fate/Zero』のウェイバー・ベルベット(のちのロード・エルメロイII世)など、爽やかな青春キャラから冷徹な敵役、ギャグキャラまで守備範囲は異様に広い。
2025〜2026年の出演[編集]
50歳を迎えた2020年代半ばも、出演本数は衰えを知らない。2025年は『SAKAMOTO DAYS』で謎の存在スラー(X)を担当したほか、『ババンババンバンバンパイア』の森蘭丸、『ワンパンマン』第3期の豚神、『ケンガンアシュラ Season2』の桐生刹那などに出演。
2026年は『呪術廻戦 死滅回游 前編』で脹相として再登場し、『東京リベンジャーズ 三天戦争編』の灰谷蘭、『Fate/strange Fake』のロード・エルメロイII世、『MFゴースト 3rd Season』の大石代吾、『終末のワルキューレIII』のベルゼブブ、そして『ダイヤのA act2 Second Season』などを担当している。『ダイヤのA』の滝川・クリス・優は長年の持ち役で、続編シリーズでも引き続き演じている。
2026年10月には、日本テレビ系で始まった『ルパン三世』エピソード人気投票の「傑作選」(全13話、毎週土曜深夜)で、栗田貫一・大塚明夫・沢城みゆき・山寺宏一とともに特別ナレーションを担当。同月4日放送のTBS日曜劇場『VIVANT』第2シーズン第19話では、劇中の外国人キャラクターの日本語音声として若本規夫や緒方恵美らとともにサプライズ参加し、ネットが大いに沸いた。
事務所経営[編集]
所属は劇団こまどり(グループこまどり)から始まり、東京俳優生活協同組合(2003年〜2008年3月)、アクロス エンタテインメント(2008年4月〜2014年3月)を経て、2014年4月1日に自ら株式会社ステイラックを設立し代表取締役に就任した。役者と社長業の二刀流である。
2018年の取材では、声優事務所と一般的な芸能事務所の一番大きな違いはギャランティーの配分にあると説明し、声優業界は歩合制で自由度が高く実力主義だと語っている。後進には、時代が変わっても求められる声優像は昔と変わらないとして、まず芝居を勉強し基礎を固めてほしいとアドバイス。また、声以外の仕事が増えても「声優をやっている時が一番落ち着く」「自分の中心に声優があるから、どんな仕事でもできる」と、あくまで声優が軸であることを強調した。
2022年に専門学校で行った講演では、声優業界で生き抜くコツとして「王道こそが近道」(地道な基礎練習が一番の実りになる)、「演技において一番の教科書は友人」(人生で感じたことを芝居に生かす)、「『あなたのセリフがほしい』と思われることで価値が生まれる」の3点を挙げている。
音楽活動と監督業[編集]
2010年から個人名義での音楽活動を開始し、声優アーティストを多数擁するレーベル「Kiramune」で歌手としても活動。のちには横浜アリーナのステージにも立った。デビュー15周年を記念し、2026年1月31日の大阪公演から3月29日のZepp Shinjuku(東京)公演まで、全国8か所を回るライブツアー「Kiramune Presents Daisuke Namikawa 15th Anniversary Live Tour」を開催し、ベストアルバムの発売記念イベントも行われた。
監督としては、2010年6月19日公開の実写映画『Wonderful World』で長編監督デビュー。睡眠中の人間が第二の生活を送る意識世界「ヘム」を舞台に、宮野真守演じる弁護士と、20年間植物状態にある兄(浪川自身)の再会を描いた作品で、撮影期間はわずか6日間だった。表現者として壁にぶつかったことが監督挑戦のきっかけで、役者ごとに役へのアプローチが違うことを知り「とても勉強になったし、感受性が広がった」と振り返っている。2018年にはテレビ朝日系ドラマ『声ガール!』に本人役で出演した。
SNSと発信[編集]
X(旧Twitter)のアカウントは@namidai0402で、2011年9月に開設。プロフィールでは、いろいろ頑張りながらこれからも何とか続けていきたい、という等身大の一文とともに、自身のYouTubeチャンネルを始めたことを紹介している。Instagramも開設している。
2026年10月上旬の投稿では、ナレーション(本人いわく「ナレーションのようなもの」)を担当して楽しかったという報告や、『VIVANT』に声で参加したことへの感謝を発信。そのほか、街で見かけた光景に「異世界に迷い込んだかと思った」とツッコむような日常のつぶやきも多く、作品の宣伝だけに終わらないゆるいタイムラインがファンに親しまれている。
炎上とバズ[編集]
2017年の不倫報道[編集]
2017年7月、『週刊文春』が、浪川が経営する事務所の女性契約社員と長期にわたって不倫関係にあったと報じた。浪川は7月19日に事務所公式サイトで謝罪文を公表し、関係各社とファンに「多大なるご迷惑、ご心配をおかけしました」と詫びたが、事実関係の詳細には触れず「わたくし自身も困惑しております」と記した。さらに謝罪文の日付が公表日より1日先の「7月20日」になっていたことから、ネット上では「未来から謝罪文を書いている」といったツッコミが殺到。同年9月には出演映画の完成報告会見を欠席し、会見に現れた文春のマスコットキャラ「文春くん」が監督にその理由を尋ねる一幕もあった。その後も五ェ門役をはじめとする主要な持ち役は継続している。
スピルバーグ指名エピソードの再拡散[編集]
2025年10月10日、「金曜ロードショー」で『E.T.』が浪川版吹替で放送されると、スピルバーグ監督が12歳の浪川を指名したという逸話がニュースサイトで改めて紹介され、「あのエリオットの声が今の五ェ門」という意外なつながりが注目された。
『VIVANT』サプライズ参戦[編集]
2026年10月4日放送の『VIVANT』第19話で、浪川をはじめとする人気声優陣が劇中音声として登場。石川五ェ門役の声優の登場はスポーツ紙のニュースにもなり、ドラマファンとアニメファンの双方で話題を呼んだ。
余談[編集]
- 戸籍上の誕生日は4月2日だが、実際に生まれたのは3月29日とされる。ちなみにInstagramのIDには「0329」の数字が入っている。
- 中学時代は卓球で東京都ベスト8、高校時代はハンドボールで東京都代表と、スポーツ方面でも実績がある。
- 2010年に第4回声優アワード助演男優賞を受賞している。
- メディアでは「日本一忙しい声優」と呼ばれることがある。
- 三木眞一郎がホストを務めるAT-Xのドライブバラエティ『三木眞一郎のおもてなしドライブ』では、記念すべき第1回のゲストとして「可愛い後輩」枠で出演した。
- 『ポケットモンスター』シリーズでもルカリオなどの声を担当しており、YouTubeには自身のチャンネルも開設している。
