| 泣いてみろ、乞うてもいい | |
|---|---|
| 作家 | ソルチェ(原作) |
| 作画 | VAN JI |
| ジャンル | ロマンスファンタジー、ヒューマンドラマ、和解 |
| 配信 | LINEマンガ |
| 連載期間 | 2024年 -(日本語版) |
| 原作 | 韓国のウェブ小説 |
| その他 | 「LINEマンガ 2026 上半期ランキング」連載12位 |
泣いてみろ、乞うてもいい(ないてみろ、こうてもいい)とは、原作をソルチェ、作画をVAN JIが手がける韓国発のウェブトゥーンである。身寄りをなくした少女レイラが庭師のもとで鳥を愛する娘へと成長し、彼女に銃口を向けた冷酷な若き当主マティアスとのあいだで繰り広げる、愛と憎しみ・許しと和解の物語を描く。日本語版はLINEマンガで配信され、「LINEマンガ 2026 上半期ランキング」連載部門で第12位に入った人気ロマンスファンタジーである。
概要[編集]
『泣いてみろ、乞うてもいい』は、韓国のウェブ小説を原作とし、ソルチェが物語を、VAN JIが作画を担当するロマンスファンタジー系のウェブトゥーンである。韓国ではNAVER系のプラットフォームで連載されて高い評価を集め、日本では2024年3月からLINEマンガで配信が始まった。
タイトルの「泣いてみろ、乞うてもいい」という挑発的な言葉が示すとおり、本作は甘いだけのシンデレラストーリーではない。傲慢で心を閉ざした貴族の当主と、誇り高く生きようとする孤児の少女とが、互いの人生を揺さぶり、傷つけ合いながら、やがて唯一無二の存在になっていく——「支配」と「愛」、「憎しみ」と「許し」の境界を問う濃密なヒューマンドラマとして、多くの読者を惹きつけている。日本のLINEマンガで数多く配信されているロマンスファンタジー作品のなかでも、心理描写の深さと繊細な作画で評価が高い。
あらすじ[編集]
少女レイラ・ルウェリンは、母に捨てられ、父を亡くし、身寄りのないまま親戚の家をたらい回しにされてきた。やがて彼女は、隣国で公爵家の庭師をしているビルのもとへと送られる。ひとり国境を越えたレイラは、不器用ながらも温かいビルに育てられ、庭に集まる鳥たちを愛する娘へと成長していく。
しかしある日、レイラは公爵家の若き当主マティアス・フォン・ヘルハルトと出会い、いきなり銃口を向けられてしまう。完璧に見えた彼の人生に、レイラという「美しい鳥」が入り込んだことで、静かだった歯車が音を立てて狂い始める。支配しようとする者と、決して屈しない者。憎しみと執着、そして少しずつ芽生えていく情——ヘルハルト家の広大な領地を舞台に、ふたりの魂を削り合うような関係が描かれていく。
主な登場人物[編集]
- レイラ・ルウェリン
- 本作のヒロイン。母に捨てられ父を亡くした孤児で、庭師ビルに引き取られて育つ。過酷な生い立ちにもかかわらず芯が強く、鳥を愛する優しさと誇り高さを併せ持つ。マティアスにとっての「美しい鳥」として、彼の人生を大きく変えていく。
- マティアス・フォン・ヘルハルト
- 公爵家ヘルハルトの若き当主。冷酷で完璧主義な人物として描かれ、初対面のレイラにいきなり銃口を向ける。「美しい鳥の虐殺者」とも評されるが、レイラとの関わりのなかで、閉ざしていた心が揺さぶられていく。
- ビル
- 公爵家に仕える庭師。不器用ながらも心優しく、送られてきたレイラを我が子のように育てる。レイラが人を信じる心を取り戻すきっかけをつくった、物語の重要な支え役。
原作小説とウェブトゥーン[編集]
本作には韓国のウェブ小説の原作が存在し、それをもとにウェブトゥーン版が制作された。原作小説は韓国で完結しており、本編に加えて後日談を描く外伝までが描かれている。ウェブトゥーン版は原作の重厚なストーリーを、VAN JIによるロマンスファンタジーらしい華やかな作画で再構成した点が特徴である。
日本語版はLINEマンガで配信されており、原作小説の先読みや翻訳をめぐる読者の関心も高い。同じように韓国ウェブ小説を原作に持つ再婚承認を要求しますや捨てられた皇妃などと並び、「原作つきロマンスファンタジー」の系譜に連なる作品といえる。
作品の特徴・見どころ[編集]
最大の魅力は、「愛」と「支配」の境界を揺れ動くマティアスとレイラの関係性にある。単純な悪役令嬢ものや溺愛ものとは異なり、加害と被害、赦しと和解といった重いテーマを正面から扱う点が、他のロマンスファンタジーと一線を画している。
また、「鳥」と「鳥かご」というモチーフが物語全体を貫き、囚われと自由、束縛と解放のイメージが繰り返し描かれる。ヘルハルト家の美しくも息苦しい世界のなかで、傷ついた二人がどのように互いを赦し、救い合っていくのか——その心理の機微こそが本作の核である。同じLINEマンガ発の枯れた花に涙をや四度目の夫のように、大人の読者に響く重厚なドラマを求める層から支持を得ている。