枯れた花に涙を
시든 꽃에 눈물을(英題:Tears on a Withered Flower)
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スターツ出版版の紙コミック1巻・2巻(2026年4月24日同時発売)
作家 Gae
作画 Gae
ジャンル ロマンス、復讐、サスペンス、ヒューマンドラマ
出版社 スターツ出版(日本語版紙コミック・既刊6巻)
配信 LINEマンガ、ebookjapan(日本語版)/NAVER WEBTOON(韓国語版)/WEBTOON(英語版)
連載期間 韓国版2024年6月 -/日本語版2025年3月18日 -(連載中)
連載周期 日本語版は毎週月曜更新、韓国版は毎週土曜更新
話数 連載中
略称 枯れ花
原作 なし(完全オリジナル)
その他 LINEマンガ2025年間ランキング(連載)第1位、2026上半期ランキング(連載)第1位


枯れた花に涙を(かれたはなになみだを、原題:시든 꽃에 눈물을)とは、韓国のウェブトゥーン作家Gae(개)による恋愛・復讐サスペンス作品である。夫の不倫と借金で人生のどん底へ突き落とされた33歳の主婦・児玉樹里が、花屋で出会った謎めいた年下の御曹司・一ノ瀬蓮と出会って再生していく姿を描く。日本ではLINEマンガとebookjapanで先行独占配信され、「2025年 年間ランキング(連載部門)」と「2026年 上半期ランキング(連載部門)」の両方で第1位を獲得。2026年4月時点で累計1.5億viewを突破し、同年4月からはスターツ出版がフルカラーの紙コミックを刊行している。

概要[編集]

『枯れた花に涙を』は、作者Gaeが原作・作画をひとりで手がける完全オリジナルのウェブトゥーンである。いわゆる「不倫される側の主婦」を主人公に据え、絶望のどん底から立ち上がっていく復讐と再生のドラマに、年の差ロマンスとサスペンスを織り込んだヒューマンドラマとなっている。多くのロマンスファンタジー系ウェブトゥーンが異世界や貴族社会を舞台にするのに対し、本作は現代を舞台にしている点が大きな特徴で、「等身大の痛み」に共感する読者を幅広く獲得した。

韓国では国内最大手のNAVER WEBTOONで2024年6月に連載が始まり、成人向け(19歳以上)指定の作品として毎週土曜日に更新されている。日本語版は2025年3月18日にLINEマンガの「注目新作」として配信がスタートし、登場人物の名前を日本風に置き換えたローカライズ版として毎週月曜日に更新されている。英語版は「Tears on a Withered Flower」のタイトルでWEBTOON公式から配信されており、日本語・韓国語・英語の3言語で追える作品になっている。

日本では配信開始から1年足らずでLINEマンガの年間ランキング(連載)第1位に輝き、翌2026年の上半期ランキングでも連続して首位に立った。私の夫と結婚してや再婚承認を要求しますの系譜に連なる「裏切られた妻の逆襲もの」として紹介されることも多いが、本作は派手なざまぁ展開よりも、傷ついた女性の心が少しずつほどけていく過程を丁寧に描く点に重心がある。

詳細[編集]

あらすじ[編集]

主人公の児玉樹里(こだま じゅり)は、夫・金子鉄平が作った多額の借金を返すため、昼は花屋、夜は別の仕事と、休む間もなく働き続けている33歳の女性である。かつては愛し合って結ばれたはずの夫はすっかり変わってしまい、樹里は感情を押し殺して日々をやり過ごすだけの毎日を送っていた。さらに彼女は、夫のせいで背負わされた借金だけでなく、子どもを失うという深い喪失も抱えている。

そんな樹里の勤める花屋に、毎日薔薇の花束を買いに来る青年が現れる。それが一ノ瀬蓮(いちのせ れん)である。どこか虚ろで影のある彼の姿に、樹里は自分自身を重ねてしまう。偶然とは思えないほど何度も樹里の前に現れる蓮は、まるで彼女の過去や痛みをすべて知っているかのように振る舞い、夫との生活に抱えていた「違和感」の正体へと樹里を導いていく。

やがて樹里は、鉄平が若い同僚・西野亜里沙と不倫関係にあることを知り、目の前で二人の情事を見せつけられるという決定的な裏切りを突きつけられる。失意の樹里が高熱で倒れた際、献身的に看病した蓮は自らの正体を明かす。彼は巨大財閥・一ノ瀬グループの御曹司であり、かつて樹里が家庭教師として勉強を教えていた「元教え子」だった。学生時代から樹里に密かな想いを寄せ続けていた蓮は、裏切られて涙を流す彼女の「結末を見届ける」ために近づいたのだと告げる。

物語の流れ(単行本ごとの展開)[編集]

スターツ出版版の紙コミックは韓国版コミックスの内容を完全収録しており、各巻のあらすじから物語の大きな流れを追うことができる。

  • 1巻・2巻:借金返済に追われる樹里の日常と、花屋で出会った怪しい年下の男・蓮との出会いが描かれる。毎日薔薇を買っていく蓮の存在が、閉ざされていた樹里の心を少しずつ揺さぶり始め、同時に夫との生活に拭いきれない違和感が影を落としていく。
  • 3巻・4巻:夫への違和感がついに崩れ、蓮に導かれるようにして樹里は「真実」と向き合うことになる。終わってしまった夫婦関係を受け止めきれずにいる樹里に、蓮は一番欲しい言葉をくれる存在として距離を詰めていく。樹里はそれを「同情」だと言い聞かせながらも、彼と過ごす時間に心を揺らしていく。
  • 5巻・6巻:鉄平はすでに「元夫」となっているが、その度重なる仕打ちは続き、樹里の心を傷つけ続ける。そんな夜に彼女が思い浮かべたのは蓮だった。「今日だけ、友達になってくれない?」という樹里の提案から二人で過ごす時間の中で、樹里は鉄平と過ごした青春時代を思い出す。一方の蓮は「復讐に俺を利用してください」と申し出て、さらに「普通は同じくらいの歳の子と付き合うものなんだから」と距離を取ろうとする樹里に想いをまっすぐぶつける。年の差と立場の違いを越えられるのか、という恋愛面の山場が描かれる。

主な登場人物[編集]

児玉 樹里(こだま じゅり)

本作の主人公。33歳。夫の借金と不倫、子どもを失った過去によって心をすり減らしながらも、生活のために懸命に働き続ける芯の強い女性。勤め先の花屋で蓮と出会ったことをきっかけに、失いかけていた自分を取り戻していく。韓国版では別の名前で登場し、日本語版では日本風の名前にローカライズされている。

一ノ瀬 蓮(いちのせ れん)

22歳。巨大財閥・一ノ瀬グループの御曹司で、かつて樹里が家庭教師をしていた元教え子。ミステリアスで大人びた雰囲気をまとい、学生時代から樹里へ一途な想いを抱き続けている。花屋で毎日薔薇を買う青年として樹里の前に現れ、「復讐に俺を利用してください」と申し出る。危うさと従順さが同居した人物として描かれ、物語の鍵を握る。

金子 鉄平(かねこ てっぺい)

樹里の夫(のちに元夫)。多額の借金を抱え、若い同僚と不倫関係にある。樹里とは青春時代をともに過ごした仲だったが、すっかり変わってしまった。樹里を苦しめる原因そのものであり、物語の負の起点となる人物。

西野 亜里沙(にしの ありさ)

鉄平の不倫相手の若い女性。樹里の平穏な日常を崩していく存在。

作画と演出の特徴[編集]

本作は縦スクロールで読むことを前提にしたフルカラーのウェブトゥーンで、色彩と「間」で感情を伝える演出に定評がある。樹里の沈んだ日常は抑えたトーンで、蓮と過ごす時間は花の赤や柔らかい光で描かれるなど、画面の色そのものが樹里の心の状態を映す仕掛けになっている。セリフで説明するよりも、表情や沈黙で読者の胸をえぐる作風であることから、感想サイトなどでは「セリフより“間”で刺してくる漫画」と評されることもある。

タイトルの「枯れた花」は、傷つき生気を失いかけた樹里自身の比喩でもある。舞台となる花屋、蓮が毎日買う薔薇の花束など、作中には花のモチーフが繰り返し登場し、枯れかけた花に注がれる「涙」が悲しみの涙なのか、再生への涙なのかという二重の意味が物語全体を貫いている。

日本語版と韓国版の違い[編集]

韓国版はNAVER WEBTOONで成人向け(19歳以上)に指定されており、閲覧には年齢と実名の認証が必要になる。日本語版は一部の表現がマイルドに調整されているとされるが、物語の構成や展開は韓国版と同じである。韓国版は日本語版より2〜3話ほど先行して更新されているため、先の展開を早く知りたい読者の中には韓国版を翻訳アプリで読む人もいる。なお、ネット上で「完全版」と呼ばれる特別なバージョンは存在しない。

単行本・配信[編集]

日本語版はLINEマンガとebookjapanで先行独占配信されており、他の電子書店では読めない先行タイトルとして扱われている。連載は継続中で、日本語版・韓国版ともに毎週の更新で新エピソードが追加されている(2026年9月時点で完結していない)。LINEマンガでは「待てば無料」の形式で一定の話数を無料で読むことができ、ebookjapanでも冒頭3話が無料公開されている。

紙の単行本はスターツ出版から刊行されている。韓国版コミックスの内容を豪華フルカラーで完全収録した体裁で、価格は各巻1,078円(税込)。LINEマンガの年間1位作品として、同社の女性向け小説サイト「ベリーズカフェ」でも大きく告知された。

巻 発売日 主な内容
1巻・2巻 2026年4月24日(同時発売) 花屋での蓮との出会い、夫への違和感
3巻・4巻 2026年6月26日(同時発売) 夫の裏切りの発覚、蓮との距離が縮まる
5巻・6巻 2026年8月28日(同時発売) 元夫の仕打ち、蓮の告白と「復讐に俺を利用してください」

5巻・6巻の発売時には、全国のアニメイト(通販を含む)で既刊購入者向けのインスタントフォト風カード特典と、5・6巻のホログラムカード特典が用意されたほか、帯のアンケートに回答した読者から抽選で10名に名シーンの複製原画4枚セットが当たるキャンペーンも実施された。韓国でも紙のコミックスが刊行されており、日本国内の韓国書籍店でも韓国版の単行本が取り扱われている。

作品の特徴・見どころ[編集]

本作最大の魅力は、「不倫される側」というこれまでのロマンス作品では脇に置かれがちだった立場の女性を主人公に据えた点にある。理不尽な仕打ちに耐える樹里の描写はリアルで痛々しく、それゆえに彼女が一歩ずつ前を向いていく展開が強いカタルシスを生む。復讐と再生、そして年の差ロマンスが絡み合い、「次はどうなるのか」を読者に問い続けるサスペンス性の高さも人気の理由である。

もう一つの軸は、蓮という人物の「読めなさ」である。献身的で従順に見える一方、樹里の過去をすべて知っているかのような言動には危うさもあり、読者の間では「救い」なのか「執着」なのかをめぐって考察が交わされている。「救われたい気持ち」と「このまま流されていいのか」という樹里の迷いがそのまま読者の迷いと重なる構成が、毎週の更新を待たせる推進力になっている。

美しくも切ない作画と、先の読めない心理サスペンスの融合が、LINEマンガ年間1位・上半期1位という結果に結実した。同じLINEマンガで人気を集めた外科医エリーゼや女神降臨のようなファンタジー・ラブコメとは異なる、大人の女性向けの「痛みと再生」の物語として、ウェブトゥーン読者の幅を広げた作品といえる。

読み方ガイド[編集]

どこで読める?[編集]

日本語版はLINEマンガとebookjapanで読める(先行独占配信)。韓国語版はNAVER WEBTOON、英語版はWEBTOON公式で配信されている。紙の単行本はスターツ出版から1〜6巻が刊行されている。

無料で何話まで読める?[編集]

LINEマンガでは「待てば無料」の対象作品として、一定時間待つごとに1話ずつ無料で読み進められる。ebookjapanでは冒頭3話が無料で公開されている。無料範囲やキャンペーンは時期によって変わるため、各サービスの作品ページで確認するのが確実である。

完結している?[編集]

2026年9月時点で完結していない。日本語版は毎週月曜日、韓国版は毎週土曜日に更新が続いている。

原作小説はある?[編集]

ない。本作は小説のコミカライズではなく、作者Gaeが最初から漫画として描いているオリジナルのウェブトゥーンである。そのため、先の展開は韓国版の最新話でしか確認できない。

韓国版とは何が違う?[編集]

韓国版は成人向け指定で、日本語版よりも2〜3話先行している。日本語版は登場人物の名前が日本風に置き換えられ、一部の表現がマイルドになっているが、ストーリーそのものは同じである。

蓮は何歳?樹里との年の差は?[編集]

作中の設定では、樹里が33歳、蓮が22歳で、11歳の年の差がある。蓮はかつて樹里が家庭教師をしていた教え子にあたる。

余談[編集]

  • 日本語版の配信開始はLINEマンガ公式Xで「注目新作」として告知された。同じ公式アカウントは2026年6月の単行本3・4巻発売時にも「原作はLINEマンガ」として本作を紹介している。
  • 紙コミックの版元であるスターツ出版は、恋愛小説投稿サイト「ベリーズカフェ」や「野いちご」を運営する出版社で、本作は同社がウェブトゥーンの紙書籍化を手がけたタイトルの一つである。
  • 物語の重要な舞台である花屋と、蓮が毎日買っていく薔薇の花束は、単行本のあらすじ紹介でも繰り返し登場する本作の象徴的なモチーフになっている。
  • ネット上では略称として「枯れ花(かればな)」と呼ばれることがある。

関連項目[編集]

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