新感染 ファイナルエクスプレス
부산행
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監督 ヨン·サンホ
脚本 ヨン·サンホ、パク·ジュソク
出演 コン・ユチョン・ユミマドンソクチェ・ウシク、アン·ソヒ、キム·ウィソン、キム·スアン他
ジャンル アクション、スリラー、パニック
撮影期間 2015年4月26日~2015年8月19日
制作会社 映画会社レッドピーター
配給

(韓国)ネクストエンターテインメントワールド (日本)TWIN (米国)Well Go USA (フランス)ARP SELECTION

(インド)MVP Entertainment India
劇場公開 (韓国)2016年7月20日(日本)2017年9月1日
上映時間 118分
製作費 115億ウォン
言語 韓国語



概要[編集]

2016年に公開された韓国のゾンビ映画。未確認ウイルス感染者が発生した「阿鼻叫喚の中の釜山行きKTX(新幹線)」で繰り広げられる物語だ。

アニメーションを作ってきたヨン·サンホ監督が初めて作った実写映画であり、韓国初のゾンビブロックバスターである。

観客1000万人を超えて国内で大ヒットし、海外でも好評を博し、世界的な秀作ゾンビ物に仲間入りした。

あらすじ[編集]

前代未聞の災難が大韓民国を襲う! 正体不明のウイルスが全国に広がり、大韓民国緊急災難警報令が宣布された中、 列車に乗っている人は、たった一つの安全な都市、釜山まで 生きていくための熾烈な死闘を繰り広げることになる。 ソウルから釜山までの距離442km. 守りたい、守りたい人々の極限の死闘!

登場人物[編集]

  • ソ·ソクウ

本作品の主人公。ソウルのある証券会社でファンドマネジャーとして勤務しており、職級は中堅幹部の最高峰チーム長だ。非常に影響力のある人物なのか、事態を事前に聞きつけたり、大田で下車したりした際に人脈を使って現地防御を任された大尉階級の軍人(電話部でアリたちの一人)に自分と娘だけ隔離して外してくれと予め電話で要請できるレベル。 すなわち、生存が最優先の小市民キャラクター。 ファンドマネジャーとしてうなぎのぼりなのに、仕事に追われているのか、家族のことは全く気にしていない様子を見せる。 本人は大事な時期だと言っているが、母はスアンにとっても大事な時期だから気をつけなさいと言う。

  • ソ·スアン

正確な年齢は出ていないが、小学生低学年だ、お父さんと別居して誕生日に家にあった任天堂Wiiを買ってくると、ソクウが取り替えてもいいと言うが、釜山に住んでいる母親に会うのを誕生日プレゼントに、翌日すぐ釜山に行こうと父親ソクウに頼む。

  • ユン·サンファ

作中の最強の戦闘能力に他人を思いやる心まで備えているこの作品の主人公の一人であると同時に予備パパ。 インタビューによると、元々は拳世界や格闘関連の仕事に携わっていたが、妻の聖書に会って過ちを改め、自ら善い人間になったキャラクターだという。そのためか、かなりの愛妻家的な面もある。 一時は喧嘩をしたという人物らしく、素手で感染者たちを殴りかかりながら活躍する。 また、自分のことしか知らなかったソクウに変化を与える重要人物の一人でもある。

  • ソンギョン

ユン·サンファの妻で臨月の妊婦。妊娠したため大きな活躍は見せられなかったが、理性的な対処法で危機を免れる場面が多く出てくる。 一例として、出入り口にミネラルウォーターを撒き、新聞紙を貼り付けて感染者の視野を遮ったことを挙げることができる。 感染者たちは追っていた人が目の前に見えなくなると非感染者を探す能力が低下するということを真っ先に知らせてくれる。

  • ミン·ヨングク

シンヨン高校野球部の友達と一緒に釜山行きKTXに乗っていたところ事件に巻き込まれる。ジ二から積極的にアタックを受ける仲だが、本人も負担ではあるが、別に嫌ではなかったようだ。

  • キム·ジ二

高校生。学校の野球部の応援団長として、部員たちと一緒に釜山行きKTXに乗り込んで事件に巻き込まれる。 イギリスの隣席に座り、自然に片方のイヤホンを奪い取り、イギリスに「私が好きならあなたはただその運命を受け入れればいい」と言って素直に私と付き合おうと言うなど、気持ちを表現するのに憚らない。その中にイギリスが含まれていた。しかし、まだ列車に乗れなかった生存者を催促し、列車の出発を止めようとしたり、大田駅からゾンビたちが押し寄せてくるにもかかわらず生存者をさらに避難させようとするなど、数少ない良心的なキャラクターの一人である。

  • ヨンソク

高速バス会社千里馬高速の常務。彼は契約を成立させ、自分の立場を固めるためKTXに搭乗することになる。 作中では人間のエゴや醜さがどれほど大きな被害を招き、結局、自分すらどのような結末を迎えるかを表現する人物だ。

興行[編集]

韓国映画の中で鳴梁(ミョンリャン)、国際市場に次ぐ3番目に1億ドルを突破した。 韓国映画の中でも高い海外興行収益を記録したおかげで、1億ドルを突破することができた。

日本[編集]

2017年9月1日に公開された。 ただし、映画公開時のタイトルが『新感染 ファイナルエクスプレス』という、本当に日本の作品チックなものに変更して公開された。 もちろん、公開時期が時期であるだけに、字幕版と日本語吹き替え版も一緒に封切られた。 しかし、1年と2ヵ月が経ってから公開されるので、すでに普通の韓国映画、ゾンビ映画ファンはいずれも海外版DVDを購入し、長い間見ていないため、有意義な実績は上げられない可能性もある。 「映画紹介サイトや予告編の映像などの口コミを見ると、DVDを手に入れてみたが、本当に面白かった。みんなもぜひ見て」という書き込みが大半を占めている。 公開直後、ツイッターを見れば、日本で好評が後を絶たない。

しかし、観覧客の高い評価とは違って、上映会場の数が110箇所余りに過ぎず、自国の大作映画「関ヶ原」に加え、「スパイダーマン」「ホームカミング」「ワンダーウーマン」など確実なハリウッドのブロックバスターが上位で構えているため、観客動員数は10位圏ぐらいだという。 正確には封切初週11位で、残念ながら第2週目にも10位圏内にチャートインできなかった。観覧客の好評を考えると、より興行できたにもかかわらず、あまりにも遅い封切り時期と封切り館数が惜しまれる。1ヵ月間の収益は25億をやや上回ったという。

拡張版を再公開[編集]

後続作の「半島」が出る前に拡張版が先に公開されるという。 結局、2020年7月1日に再公開が確定した。 映画前売りサイトでは拡張版という表示がないが、劇場上映分では一番最後に「釜山行きExtended」というタイトルが出る。

拡張版には後続作「新感染半島」を暗示するクッキー映像が追加された。

クッキー映像を始めると、莫大な数の避難民が船に乗っており、まもなく人で埋め尽くされた軍艦は出港する。 今、軍艦内部で軍服を着たジョンソク(カン·ドンウォン)が、家族と話し合っている。その時、息を切らして飛び込んできた部下が緊急のメッセージを伝え、定石は状況を把握するために席を立つ。 そして、ジョンソクの甥である'ドンファン(ムン·ウジン)'が客室を眺めると、すぐに乗客の一人が···。

余談[編集]

  • 製作が発表されてから背景がKTXという点で鉄道愛好家の関心を集めた。
  • 東大邱駅、幸信駅、挿橋駅、釜山鉄道車両整備団、ソウル駅、釜田駅、伽耶駅で撮影が行われた。
  • マ·ドンソクのフォースのせいで、「ゾンビに対してスリラー」というアドリブが盛り上がっている。 むしろゾンビが可哀想に見えるとか、ゾンビがマ·ドンソクを避けて釜山(プサン)に逃げる映画だとか、人間物、ゾンビ(生存)物だとか、怪獣映画(ゾンビの立場)だなどの評価。
  • 映画上でインターネットリアルタイム検索語1位にゾンビが上がる場面とインターネット掲示板でゾンビ民国云々する場面があるのを見ると、確かに一般的ゾンビの概念がすでに存在する世界であるにもかかわらず、登場人物の誰もゾンビをゾンビとは呼ばない。
  • 実際、これまで登場したゾンビ映画のうち、堂々とゾンビという名称が登場した場合は数えるほどしかない(Ex.ゾンビランド)代わりに「ヨンソクが怪物」と呼んではいる。 事実、生死が分かれる瞬間には言葉がおかしくなりがちで、納得はいく程度だ。 そして、同じ世界観を共有する後続作「新感染半島」では、劇中の軍人の台詞ではゾンビと呼ばれている。
  • 日本アイドルAKB48のメンバーの篠崎綾菜が個人ショールーム放送で韓国映画に関する話をしていて"仲間たちが推薦してくれて『新感染』を見たが面白かった"と話したりした。
  • 作中展開を見ると政府が統制を試みたが、無残に失敗する。兵器も鎮圧盾と鎮圧棒しか与えていないようだ。 ゾンビの正体や特性を知らなかったり、単なる人間の騒動と認識したのでなければ深刻なレベルの対応である。多分知らなかった可能性が高い。監督の社会批判意識が込められている部分であり、十分に現実性のある描写である。
  • ところが、その後公開されたソウル駅の予告編を見ると、武装した軍人たちがソウル市内でバスでバリケードを張り、ゾンビの群れに銃撃を加える場面が出てくる! しかし、そもそもソウル駅と『新感染』は設定上、お互いに合わない部分が多い。ただ、小説版では最初から軍人のゾンビが小銃に感染していたと描写されており、大田駅の背景の中で真っ暗なところをよく見ると小銃のような物体が見える。
  • ある鉄道同好人が長項線の方を出仕している途中、変なところを探して撮っておいたが、後で分かったのは、それがこの映画の撮影で使ったKTXの客車セットだったという。
  • 最後にスアンが父を懐かしんで歌った歌はアロハオーエだ。この歌を作った人はハワイ王国の歴史の中で最初の女王であり最後の国王だったリリウオカラニだ。 ハワイ王国を維持するために努力したが、米国の政治家と商人たちの策略で結局国を奪われてしまう。
  • ゾンビ映画なのに銃器類の比重が非常に少ないケースだ。最後の盤に登場する陸軍兵力が持つK2小銃を除けば、銃器すら発見できず、発射すらしなかった。
  • 他の言葉で言えば、ゾンビ映画によく登場する銃器なしでもかなり大きなスケールを消化したということ。 *最後の場面で銃が登場したものの、一発の発砲もなく映画を終えた。 後続作であり、『新感染』のフリークアルであるソウル駅の予告編では、軍人が感染者たちにK2突撃小銃を乱射する姿が映し出される。 これは、当然ながら大韓民国が民間人の銃器所有を制限しているためだ。 しかし、大韓民国は休戦国家であるうえ、米軍が駐留するにも銃が出なかった。 ただ、劇中では軍部隊がゾンビたちに小銃を乱射したことで出てきたが、最後の部分で射殺されたゾンビたちが出てくる。
  • 仁川日報が仁川広域市の市内バス改編を知らせるため、この映画をパロディーしたことがある。
  • 作中に登場する陸軍兵力がつける副代表紙はすべて仮想のものだが、特異に大田と釜山の防御線で姿を見せる兵力すべてに同じ副代表紙が付いている。 部隊によっては、衛守地域を越えて駐留していたり、休暇中に復帰できなかった他部隊の兵力を当該部隊の指揮官が任意に動員したりするなどの理由で、「極めて不可能な状況」ではないが、見るのは珍しい場面なので、考証ミスとまではいかなくても、製作陣が気を使わなかったりする部分だ。
  • tvNのドラマ『トッケビ』で、鬼のキムシン役を演じるコン・ユがこの映画を見て大騒ぎする俳優ギャグが登場する。
  • 2017年10月6日夜8時30分にMBCで秋夕特集映画として『新感染半島』を放映した。それにとどまらずわずか23日後の2017年10月29日夜8時30分にもう一度放送された。
  • 走る列車が主な舞台となるゾンビ映画にしては、序盤にトラックに轢かれたキバノロを除けば、作中でロードキルは出ない。 大々的に感染が広がっただけに、線路をうろうろし、列車にひかれるゾンビが1人や2人出てもおかしくないが、作中、ソウル駅から出発したKTXは、東大邱駅でコンテナの山の障害物が出るまで、何の妨害もなくうまく走り回った。 作中、天安牙山駅だけでもすでにゾンビで阿鼻叫喚になっただけに、線路に飛び込んで逃げる生存者と、それに追随する感染者も発生するものだが、作中ではそのような姿は全く見られず、また大田駅で乗り場に感染自慢の生存者が入り乱れる事態が発生したにも関わらず、機長が急いで出発する際、その前を塞ぐ感染者は見当たらなかった。 その後、東大邱駅で乗り換えた機関車も釜山に到着するまで平穏に走り続けた。 おそらく、列車にひかれたり、敷かれたりする場面を入れるには、あまりにも古臭いので除かれたようだ。
  • 実際、一部の専門家が米国、カナダなど北米地域で「ゾンビ鹿病」「シカ狂牛病(または広緑病)」という慢性消耗性疾病(Chronic Wasting Disease·CWD)が人に感染する可能性があると指摘した。