新感染半島 ファイナル・ステージ
반도
新感染半島.jpg
監督 ヨン·サンホ
脚本 ヨン·サンホ、リュ·ヨンジェ
出演

カン・ドンウォンイ・ジョンヒョン、クォン·ヘヒョ、キム·ミンジェ、

ク·ギョファン、キム·ドユン、イレ、イ·イェウォン 他
ジャンル アクション、スリラー、パニック
撮影期間 2019年6月24日~2019年10月31日
制作会社 映画会社レッドピーター
配給

(韓国)ネクストエンターテインメントワールド

(米国)Well Go USA
劇場公開 (韓国)2020년 7月15日(日本)2021年1月1日
上映時間 115分
製作費 210億ウォン
言語 韓国語
前作 新感染



概要[編集]

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を背景にした同一監督による作品。『新感染 ファイナル・エクスプレス』のストーリーとはつながらない別のストーリーである。 海外では最初から『Train To Busan 2』と大々的に広告したが、世界観を除いては『新感染』と大きな関連性がない。 ゾンビ安全地帯だった釜山(プサン)でさえゾンビウイルスが広がり、廃墟の地になってしまった半島から脱出する話だ。

2020年、カンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクション作品に選出されたが、新型コロナの感染拡大により映画祭は中止になった。

あらすじ[編集]

新感染』の4年後、最後の安全地帯だった釜山まで陥落した後、廃墟と化した半島で繰り広げられる物語。 前代未聞の災難の4年後 廃墟の地に再び踏み入る!

4年前、国全体を襲った前代未聞の災難から辛うじて脱出したジョンソク(カン·ドンウォン)。 外界から完全に孤立した半島に再び踏み入れとの命令を受ける。 制限時間内に指定されたトラックを確保し半島を抜け出るミッションを遂行する途中、人間性を失った民兵集団631部隊と、4年前より激しさを増した大規模なゾンビの群れがジョンソクたちを襲う。 絶体絶命の瞬間、廃墟と化した地で生き残ったミンジョン(イ·ジョンヒョン)一家の助けで危機を切り抜け、彼らとともに半島脱出の最後のチャンスをつかむことにした。 引き返した者、生き延びた者、狂ってしまった者――彼らの必死の死闘が始まる!


登場人物[編集]

ハン・ジョンソク
主人公。ドンファンの叔父でク・チョルミンの義弟。

ク・チョルミン
ハン・ジョンソクの義兄であり、ドンファンの父親。

ミンジョン
ヒロイン。ジュンとユジンの母親。

元軍人キム
ミンジョンと家族が暮らすアジトを守っていた老人。実の孫娘であるジュンとユジンのことを、地獄のような状況の中で見つけた希望だというほど非常にかわいがる。本名は作中にもエンドロールにも出てこない。

ジュニ
ゾンビからジョンソクを救ってくれた少女。ミンジョンの長女でユジンの姉。 仁川港から入ってきたジョンソク一行を遠くから観察する姿が、初の登場シーン。

ユジン
ミンジョンの次女で、姉のジュニと一緒に行動していた。ジョンソクを助けるシーンで初めて登場する。

631部隊
ソ大尉
悪党。631部隊の指揮官で、現在は指導者。水と食糧を管理·支配するのを見ると、部隊内での序列1位だといえる。

ファン軍曹
悪党。作中の事件の発端。 631部隊の副士官であり、現在はナンバー2である。

評価[編集]

『新感染』がゾンビウイルスから必死に逃げる感じであるとすれば、 「新感染半島」は人から逃れるためにゾンビを利用している印象を受ける。評論家やユーチューバーは、本作はゾンビ映画ではなくアポカリプス作品だと主張する。

レビューはあまり良くない。同じ時期に公開され、ジャンルや設定も似たような「#生きている」と比較するとまだ評判は良く、娯楽映画としては見るに値する方だ。しかし、前作の『新感染』と比べると人気は大きく及ばず、韓国映画の短所をそのまま踏襲したという評価を受けている。『新感染』で登場したり、生存していた人物が全く出ておらず、前作と設定が微妙に変わった部分も多く、続編という感じさえ薄れる。そのため、『新感染』の人気に乗じようと急いで制作した作品だという非難が監督に対し殺到している。

『新感染』の世界観関連[編集]

「『新感染』後続作」として出ておきながら、前作とのつながりが全くないことに対する批判もある。公開前、監督は「『新感染』の登場人物は再登場せず、世界観を共有するだけで、別の話」と明確に言及していた。しかし、なぜか監督が『新感染』の続編であることを強調し広報活動を行ったため、観客は戸惑わざるを得なかった。 むしろスピンオフを狙ったのなら問題にはならなかった。続編とするには、前作と確実につながる部分が必要だ。 以前の『ソウル駅』も平行世界に等しいのに前日譚だと言及し、同様の理由で批判を受けた。 『新感染』の設定と矛盾点が多く、季節的な背景も合わず、全体的な繋がりが足りなかった。

またゾンビ映画として期待していたが、ゾンビの登場時間が少なく、恐ろしさが感じられない点への反感も見られた。ゾンビに代わり、対立する敵対勢力として登場する人間悪役は大丈夫かというと、主人公側と違い敍事を単純化しすぎているため、一貫して物足りなさを感じさせる。 この映画の見どころとして取り上げられているカーチェイスのシーンでも、ゾンビは自動車に当たって跳ね返されるボーリングピンほどの役割であり、人にとってほとんど脅威とならない。そのため映画を見ている間中、果たしてゾンビ映画と言えるのか考えてしまう。

興行[編集]

日本では2021年1月1日公開予定。 「新感染半島 ファイナルステージ」というのは、「新感染 ファイナルエクスプレス」をパロディ化した名前だ。映画『EXIT イグジット』 を輸入したGAGAが輸入。 『新感染』同様、観覧時の年齢制限はない。

その他[編集]

  • 監督のヨン·サンホがSBSのトークショー「イ・ドンウクはトークがしたくて」に出演し、サブMCのチャン·ドヨンとSBSアナウンサーのチョ·ジョンシクが本作ゾンビの声を録音する場面があった。
  • IMAX公開が確定した。
  • アメリカとカナダでも公開が確定した。カナダ封切り日は2020年8月7日だ。 米国での公開日は20年8月21日。 米国では新型コロナウイルス流行下にもかかわらず、126館で上映された。 前作『新感染』が米国109館で上映されたのに比べ、17館多く上映されたのだ。
  • 2020年8月25日にVOD発売された。
  • 2020年11月3日からNetflixとWATCHAでストリーミングサービスを開始した。