| 大西沙織 Saori Ōnishi | |
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![]() コミックマーケット85(2013年)の文化放送ブース。大西が7年間パーソナリティを務めた『佐倉としたい大西』は文化放送の超!A&G+で放送された(出典:ウィキメディア・コモンズ、Guilhem Vellut撮影、CC BY 2.0。本人の写真ではありません) | |
| 誕生日 | 1992年8月6日 |
| 年齢 | 34歳 |
| 出身地 | 千葉県 |
| 国籍 | 日本 |
| ジャンル | 声優、ラジオパーソナリティ |
| 身長 / 体重 | 156 cm / ― kg |
| 血液型 | O型 |
| 事務所 | アイムエンタープライズ(2012年〜) |
| 代表作 | 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』アイズ・ヴァレンシュタイン、『冴えない彼女の育てかた』澤村・スペンサー・英梨々、『食戟のソーマ』新戸緋沙子、『ウマ娘 プリティーダービー』メジロマックイーン、『【推しの子】』鷲見ゆき、『るろうに剣心』(2023年版)高荷恵 |
| 関連活動 | 『佐倉としたい大西』(2016年〜2023年)、『大西沙織・遠野ひかる 余生ですよ!』(2024年〜)、YouTubeチャンネル「Saori Oonishi」 |
| あだ名 | 特になし(「大西」と呼び捨てにされることが多い) |
| その他 | 第12回声優アワード 助演女優賞・パーソナリティ賞(2018年) |
| リンク | X(@o_nishi_sa_ori_)、Instagram(@onishi_saori86) |
概要[編集]
大西沙織(おおにし さおり)とは、千葉県出身の声優である。アイムエンタープライズ所属。『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のアイズ・ヴァレンシュタインなどクールな美少女役で知られる一方、ラジオでは「アホの子」と称されるゆるいトークで愛され、佐倉綾音との『佐倉としたい大西』は7年続く看板番組となった。
詳細[編集]
小4で決めた「私は声優になるんだ」[編集]
1992年8月6日生まれ。声優を志したきっかけは、小学4年生のころにアニメを「面白い」と感じたことだった。そこから自然と「私は声優になるんだ」と考えるようになったという。憧れの声優として名前を挙げているのは坂本真綾と小林沙苗。
小・中学校では吹奏楽部に所属し、担当はサックス。いまでも趣味の欄にサックス演奏が並ぶのはこの時代の名残である。高校では理系クラスに在籍しつつ部活には入らず、放課後は声優養成所の日本ナレーション演技研究所(日ナレ)へ通う日々を送った。日ナレの同期には声優のLynnがいる。
アイム入所とストブラでの本格デビュー[編集]
2012年、アイムエンタープライズに所属。入所後の初仕事は同年発売のドラマCD『ペンギンゑにし 第二譚 少女神隠し』だった。オーディションで初めて勝ち取った役は、2013年放送のテレビアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』の王女ラ・フォリア・リハヴァイン。デビュー間もない時期に、いきなり気品ある王族キャラを任されたことになる。
2014年10月から12月には『ラジオどっとあい』の第60代パーソナリティを務めた。のちに声優アワードのパーソナリティ賞を獲るしゃべり手にとって、ここがパーソナリティとしての出発点の一つだった。
2015年、ヒロイン連発の当たり年[編集]
ブレイクの年となったのが2015年。『冴えない彼女の育てかた』では金髪ツインテールの幼なじみ・澤村・スペンサー・英梨々を演じ、ツンデレ全開の演技で一気に知名度を上げた。同年には『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(ダンまち)で「剣姫」アイズ・ヴァレンシュタイン、『食戟のソーマ』で新戸緋沙子を担当。クールで寡黙なアイズと、感情が爆発する英梨々という正反対のヒロインを同時期に演じ分けたことで、演技の振れ幅が強く印象づけられた。
その後も『魔法科高校の劣等生』の千代田花音、『ガヴリールドロップアウト』の月乃瀬=ヴィネット=エイプリル、『刀使ノ巫女』の十条姫和、『ありふれた職業で世界最強』の白崎香織と、ヒロイン・準ヒロイン級の役を次々と獲得していく。
声優アワードW受賞[編集]
2018年3月3日、第12回声優アワードで助演女優賞とパーソナリティ賞をダブル受賞。パーソナリティ賞は『佐倉としたい大西』の相方・佐倉綾音との同時受賞で、演技とトークの両輪が業界からも認められた形になった。
代表的な役どころ[編集]
クール系の代名詞・アイズ[編集]
大西のパブリックイメージを決定づけたのは、やはりダンまちのアイズ・ヴァレンシュタインだろう。口数が少なく感情をあまり表に出さない最強の剣士を、抑えた声色で演じ続けて10年以上。シリーズはテレビアニメ第5期まで続き、スマホゲーム『ダンまち~メモリア・フレーゼ~』(ダンメモ)などのメディアミックスでも長年アイズを担当している。2025年にはゲーム『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 水と光のフルランド』でもアイズを演じた。
ウマ娘・ゲームでの存在感[編集]
ゲーム分野では『ウマ娘 プリティーダービー』のメジロマックイーンが特に有名。名家のお嬢様でありながらスイーツに目がないというギャップのあるキャラクターで、「ですわ」口調のお嬢様演技は大西の新たな持ち味として定着した。ほかにも『ブルーアーカイブ』の氷室セナ、『崩壊:スターレイル』のルアン・メェイなど、人気タイトルのキャラクターを多数担当している。
近年のヒロインと大人の女性役[編集]
2023年には『【推しの子】』で恋愛リアリティショー編の出演者・鷲見ゆきを、リメイク版『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』で女医の高荷恵を担当。2024年には『魔導具師ダリヤはうつむかない』で主人公ダリヤ・ロセッティを演じるなど、少女役から大人の女性役へと幅を広げている。
2025年の『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』では、モデルとして活躍する学園のスター・王塚真唯を担当。発表時のコメントでは「女の子同士の恋愛とはこんなにも奥深いものなのか」と作品テーマへの驚きを語り、スタッフの熱量の高さや丁寧なアフレコ現場への感謝も述べていた。同作は劇場作品『~ネクストシャイン!~』にも展開している。
ラジオパーソナリティとして[編集]
『佐倉としたい大西』誕生秘話[編集]
大西を語るうえで欠かせないのが、文化放送・超!A&G+で放送された『佐倉としたい大西』である。始まりは2016年春。同じ事務所の先輩ながら、それほど親しくなかった佐倉綾音との距離を縮めようと大西が猛アタックし、食事の席で「3回だけでいいから一緒にラジオがしたい」と頼み込んだのがきっかけだった。その後、佐倉の番組が終わるタイミングでマネージャーから「次は誰とやりたいか」と聞かれた佐倉がこの言葉を思い出し、番組が実現したとされる。
番組は2016年4月9日に開始。シャイな佐倉を大西が引っ張り出すという構図で、「二人がしたいこと」を叶えていくバラエティとして人気を集めた。「3回でいい」はずが、最終的には2023年3月28日まで全365回、約7年続く長寿番組になった。
名物コーナーと番組の勲章[編集]
初期の名物は、大西がモールス信号風の謎の音を発し、リスナーが何を言っているかを当てる「大西モールス信号」(第1回〜第91回)。ほかにも独身女性声優のシェアハウスを本気で物件探しする「ロンリーホーム不動産」、大西のヒントから"事件"を推理する「大西事件簿」など、くだらなさを全力で楽しむコーナーが多かった。第14回からはセブン-イレブンが番組スポンサーにつき、第40回からは「セブン-イレブン presents」の冠がつくほどに成長した。
2017年12月16日には、A&G ALL STARS 2017の企画で勝利したご褒美として、文化放送の別番組『A&G TRIBAL RADIO エジソン』を生放送中に"乗っ取る"というお祭り回も実現。アニラジアワードでは2017年・2018年と2年連続で最優秀ラジオ大賞を受賞し、殿堂入りを果たしている。ゲストには東山奈央や水瀬いのりらが登場した。
コンビ番組を量産する「相方力」[編集]
大西のラジオ・配信番組は、とにかく相方とのコンビものが多い。2017年10月からはYouTube番組『水瀬いのりと大西沙織のPick Up Girls!』がスタート。「大西の部屋に水瀬が遊びに来た」というコンセプトでセットが組まれ、料理回やバーベキュー回、誕生日サプライズなど、二人のゆるい日常を切り取った。
さらに髙橋ミナミとの『たかみなと大西のたかにしや』、加隈亜衣との『加隈亜衣・大西沙織のキャン丁目キャン番地』(いずれもニコニコ動画系)も担当。「たかにしや」は2021年7月11日に東京・科学技術館サイエンスホールで初の単独イベントを開催し、「キャン丁目キャン番地」は徳島のマチ★アソビで公開録音を行うなど、どの番組もイベントまで育っているのが特徴だ。『A&G TRIBAL RADIO エジソン』では江口拓也とともに2代目パーソナリティを務め、2024年11月2日の放送500回記念企画にもゲストとして呼ばれている。
余生ですよ!と「何か話す」[編集]
2024年10月17日からは、響(HiBiKi Radio Station)で遠野ひかるとの『大西沙織・遠野ひかる 余生ですよ!』の配信がスタート。「2人が余生を過ごすかのように」ゆるりとお届けするというコンセプトで、活動制限の発表から約1年半ぶりの新レギュラー番組となった。アニメ!アニメ!が2024年に実施した「ラジオパーソナリティをやってほしい声優」アンケートでも名前が挙がり、「どの番組も全部大好き」「声にも癒される」といった声が寄せられている。
2026年7月19日19時30分からは、文化放送で特別番組『大西沙織が何か話す(仮)』が放送された。エンタメ情報やゲストとのトークを通じて「ラジオの原点」に立ち返る実験的トークバラエティとされ、ゲストには盟友の水瀬いのりが登場。放送後には期間限定でアーカイブ配信も行われた。
体調不良と活動制限[編集]
2022年〜2023年の苦しい時期[編集]
2022年2月22日、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことが発表された。同年10月25日放送の『佐倉としたい大西』は、大西が体調不良で欠席したため、佐倉の過去番組のアーカイブを流す異例の対応となっている。
そして2023年5月29日、所属事務所はめまいや息苦しさの症状があり、医師と相談の上で活動を一部制限すると発表。これに伴い『たかにしや』と『キャン丁目キャン番地』が終了し、8月13日に予定されていた『佐倉としたい大西』のファイナルイベントも中止となった。チケット代金は払い戻しとなり、7年続いた番組の"最後の晴れ舞台"は幻となった。
少しずつの再始動[編集]
その後、大西は無理のないペースで仕事を再開していく。2024年には主演作『魔導具師ダリヤはうつむかない』の放送や新ラジオ『余生ですよ!』の開始があり、2025年8月には文化放送『はーい!鈴代です! 今行きまーす!』の番組イベント(10月19日開催)第1部へのゲスト出演も発表された。2025年には主要キャストとして『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!』にも出演しており、仕事の幅は再び広がっていった。
2026年の最新出演[編集]
器用貧乏で「刺さった」言葉[編集]
2026年1月からのテレビアニメ『勇者パーティを追い出された器用貧乏』では、Sランクパーティを率いるセルマ・クローデルを担当。クランクイン!の立花日菜との対談では、「『器用貧乏』という言葉が、とにかく自分に刺さりました」と告白し、声優は自分なりの武器を持つ人が強い世界であり、その武器を見つけるまでこの言葉に悩まされてきたと語った。
さらに「声優の仕事は、自分で自分を評価できる場面がほとんどなく、常に誰かに評価され続ける世界」とも述べ、自分は結論を急がず「時間をかけて向き合っていくタイプ」だと分析。信頼できるスタッフや共演者に支えられながら、年単位で少しずつ答えにたどり着いてきたという。凛とした姉キャラのセルマが妹ソフィアの前でだけ「ガラッと雰囲気が変わるくらい砕ける」点を最大の魅力に挙げ、ソフィアについては「いつだって可愛い」と姉目線で語っている。
転スラ劇場版で歌も披露[編集]
2026年2月27日公開の『劇場版 転生したらスライムだった件 蒼海の涙編』では、海底の国・カイエン国の巫女で物語の中心人物となるオリジナルキャラクター・ユラを担当。ユラとして挿入歌「蒼刻」も歌唱し、声だけでなく歌でも作品を彩った。
2026年の出演ラッシュ[編集]
2026年はテレビアニメの出演も相次いだ。『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中II』のユリアーナ、『ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。~魔導書の力で祖国を叩き潰します~』の主人公エリザベート・レイストン(エリー・レイス)、『才女のお世話』の天王寺美麗、『人外教室の人間嫌い教師』の尾々守一咲、『マジカル★エクスプローラー』の水守雪音など、主演から重要キャラまで幅広い。『ブチ切れ令嬢』のインタビューでは役柄について「これまで出会ったことのない種類の"ブチ切れ"」と表現している。
人物[編集]
クール声と「アホの子」のギャップ[編集]
演じる役はクールで賢そうなキャラクターが多いが、素顔は明るく天然。ファンや共演者からは「アホの子」と愛情を込めていじられることが多い。決まった愛称がなく、同業者からもファンからも「大西」と呼び捨てにされるのがお約束になっている。水をよく飲むことでも知られ、公開生放送では共演者の倍の量の水が用意されたこともあるという。
趣味は映画鑑賞と音楽鑑賞、特にアニメのサウンドトラックを聴くこと。特技はイラストと歌で、学生時代に培ったサックスも吹ける。
交友関係[編集]
ダンまちで共演する水瀬いのりとは特に仲が良く、加隈亜衣からは「前世は双子だったに違いない」と言われるほど。同じアイムの松岡禎丞とも共演が多く、ファンの間では二人のコンビが「さおつぐ」と呼ばれている。2025年12月24日のInstagramライブにも松岡と岡咲美保が同席していた。
同じ事務所には下の名前が同じ早見沙織が在籍しており、たびたび取り違えられることも。大西本人もこのネタをラジオで自虐的に話している。
SNSと発信[編集]
Instagramは「本物です!」[編集]
2023年2月11日、音泉の番組の公開録音イベント中にInstagram(@onishi_saori86)を開設。プロフィールには「声優の大西沙織です!本物です!」と書き、気ままに投稿していくこと、そして「息子」と呼ぶ"むぎまる"が頻繁に登場する予定であることを予告していた。
Xは「試運転」からスタート[編集]
2025年12月24日、クリスマスイブのInstagramライブ配信(約2時間)でX(@o_nishi_sa_ori_)の開設を報告。Instagramはプライベート写真中心、Xは仕事や告知用と使い分ける方針を明かした。初投稿は「あまりにも偽物っぽいから1つだけ呟くね!w」という書き出しで「また1月1日に会いましょ…」と締めるという、いかにも大西らしいゆるさだった。プロフィールにも、2026年1月1日から本格的に投稿を始める予定だと記していた。2026年10月時点のフォロワーは約5.6万人。
YouTubeでゲーム配信も[編集]
2026年には個人のYouTubeチャンネル「Saori Oonishi」(@onishi-saori)でのゲーム配信も行っている。配信用のハッシュタグは半角カタカナの「#サオリオオニシ」。公式関係のハッシュタグと混ざって迷惑をかけないようにと、わざわざ表記を変えた気遣いをXで説明していた。2026年10月6日には久しぶりの配信として、ひたすら耐えるゲーム『タンポポは耐える。』を実況している。同じ時期のXでは、企画「デヴァンプス(DemVAMPS)」をめぐってイラストレーターのLAMと"キャラクターとして"組むのは2度目だと喜ぶ投稿もしていた。
炎上とバズ[編集]
X開設で「Xにようこそ」祭り[編集]
2025年12月のX開設は、アニメイトタイムズが「注目トレンド」として記事化するほどの反響に。「あまりにも偽物っぽいから」という自虐的な初投稿も手伝い、「Xにようこそ大西沙織さん!」「新年を楽しみにしてます!」といった歓迎の声が殺到した。大きな炎上騒動は特に報じられていない。
余談[編集]
- 『佐倉としたい大西』は平成最後の放送(2019年4月30日)も担当しており、番組後の約1分のCM枠まで"乗っ取って"改元の瞬間をトークでまたいだ。
- 『ガヴリールドロップアウト』では、富田美憂・大空直美・花澤香菜とともにオープニング「ガヴリールドロップキック」とエンディング「ハレルヤ☆エッサイム」を歌っている。
- 『Pick Up Girls!』の初回収録では、部屋中のぬいぐるみを並べたセットに対し「女子はこんなに女子じゃない!」とツッコミが入ったとされる。
- 器用貧乏の対談では、自分を「器用貧乏になれない人間」と語った立花日菜に「本当に真逆だね(笑)」と返していた。
