佐倉綾音
Ayane Sakura
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第31回東京国際映画祭(2018年)オープニングセレモニーにて、『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』チームとして登場した佐倉(出典:ウィキメディア・コモンズ、Dick Thomas Johnson撮影、CC BY 2.0)
誕生日 1994年1月29日
年齢 32歳
出身地 東京都
国籍 日本
ジャンル 声優、ラジオパーソナリティ
身長 / 体重 157 cm / ― kg
血液型 B型
事務所 青二プロダクション(2022年2月〜)、アイムエンタープライズ(2009年4月〜2022年1月)
代表作 『僕のヒーローアカデミア』麗日お茶子、『五等分の花嫁』中野四葉、『ご注文はうさぎですか?』ココア、『進撃の巨人』ガビ・ブラウン、『ダンダダン』アイラ、『魔法騎士レイアース』(2026年版)獅堂光
関連活動 TBSラジオ『佐倉綾音 論理×ロンリー』パーソナリティ(2025年4月〜)
あだ名 あやねる、あーちゃん
その他 第12回声優アワード助演女優賞・パーソナリティ賞(2018年)
リンク X(番組公式 @sakuraron954)、Instagram(マネージャー運営 @ayane.sakura.mg)


概要[編集]

佐倉綾音(さくら あやね)とは、東京都出身の声優である。愛称は「あやねる」。『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子、『五等分の花嫁』の中野四葉などで知られ、2025年からはTBSラジオで生放送の冠番組を持つ「しゃべりの人」としても存在感を放つ。青二プロダクション所属。

詳細[編集]

「体力づくり」から始まった声の道[編集]

1994年1月29日生まれ。もともと声優を目指していたわけではなく、「総合的に体力をつけられる習い事をしよう」という発想から複数の習い事に手を出し、その流れで劇団に入ったのが始まりだった。子どもの頃は体操・水泳・スキー・卓球をこなすスポーツ少女だったとされ、一人称が「ボク」のいわゆる「ボクっ娘」でもあったという。

中学時代には劇団東俳に所属。そこでボイストレーニングの講師から「声の仕事をした方がいい」と勧められたことが、声優を志す直接のきっかけになった。その後、日本ナレーション演技研究所に入所し、2009年4月にアイムエンタープライズへ所属。まだ15歳という若さでのプロ入りだった。

ケロロ軍曹からメリーへ[編集]

初出演は映画『超劇場版ケロロ軍曹』。テレビアニメ初出演は『オオカミさんと七人の仲間たち』で、2010年が実質的な声優デビューの年とされる。2011年には『夢喰いメリー』でメリー・ナイトメア役に抜擢され、早くも初主演を果たした。同年には社会現象となった『魔法少女まどか☆マギカ』にも出演している。

ちなみに「あやねる」という愛称は、この『夢喰いメリー』で共演した岡本信彦が名付け親とされる。由来は「寝る」のが大好きで、休日も長時間寝ているという話から。本人の名前と特性を一度に回収した、なかなか秀逸なネーミングである。

2010年代、ヒロインを総なめ[編集]

2012年からの『PSYCHO-PASS』で霜月美佳、2013年の『ラブライブ!』で絢瀬亜里沙、『のんのんびより』で越谷夏海、そして2014年の『ご注文はうさぎですか?』でヒロインのココアを演じ、一気にトップ人気声優の仲間入りを果たした。2015年には『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の一色いろは、『Charlotte』の友利奈緒、『オーバーロード』のソリュシャン・イプシロンと、性格も声色もまるで違うキャラクターを同じ年に並行して演じている。

2016年からは『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子、2019年からは『五等分の花嫁』の中野四葉と、長期シリーズのメインヒロインを次々に担当。2018年3月には第12回声優アワードで助演女優賞とパーソナリティ賞をダブル受賞した。芝居としゃべりの両方で評価されたという点が、いかにも彼女らしい。

主な出演作[編集]

テレビアニメ[編集]

キャリアが長く出演数も膨大なので、ここでは代表的なものに絞る。

  • 『夢喰いメリー』(2011年)メリー・ナイトメア ― 初主演作
  • 『PSYCHO-PASS』(2012年〜)霜月美佳
  • 『のんのんびより』(2013年〜)越谷夏海
  • 『ご注文はうさぎですか?』(2014年〜)ココア
  • 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(2015年〜)一色いろは
  • 『Charlotte』(2015年)友利奈緒
  • 『僕のヒーローアカデミア』(2016年〜)麗日お茶子
  • 『新幹線変形ロボ シンカリオン』(2018年〜)速杉ハヤト
  • 『BanG Dream!』シリーズ(2018年〜)美竹蘭
  • 『五等分の花嫁』(2019年〜)中野四葉
  • 『進撃の巨人』(2020年〜)ガビ・ブラウン
  • 『月が導く異世界道中』(2021年〜)巴
  • 『カノジョも彼女』(2021年〜)佐木咲
  • 『推しの子』(2024年〜)鮫島アビ子
  • 『ダンダダン』(2024年〜)アイラ(白鳥愛羅)
  • 『らんま1/2』(2024年〜)九能小太刀

少年役の速杉ハヤトから、ぶっきらぼうなバンドのボーカル美竹蘭、ふわふわ天然のココア、軍国主義に染まった少女ガビまで、守備範囲の広さは業界でも屈指。とくに『進撃の巨人』のガビは、物語の後半で視聴者の憎しみと同情を一身に背負う難役で、彼女の芝居の幅を改めて印象づけた。

ゲーム[編集]

ソーシャルゲームでも出演作は数知れない。『ブルーアーカイブ』の銀鏡イオリ、『グランブルーファンタジー』のクラリス、『Fate/Grand Order』の女王メイヴや宮本武蔵、『艦隊これくしょん -艦これ-』では長門・陸奥・島風など複数の艦娘を一人で担当している。『アイドルマスター シンデレラガールズ』関連作品ではトレーナー役として参加した。2024年放送の『ブルーアーカイブ The Animation』では、アニメでもイオリを演じている。

映画[編集]

劇場作品では、2024年に『劇場版 進撃の巨人 完結編』のガビ、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のトーヤ・マシマ、『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』の麗日お茶子などを担当。2025年7月18日公開の劇場版『遠井さんは青春したい!』では姫野ゆりを演じた。

2025年〜2026年の最新出演[編集]

2025年:主演と話題作が目白押し[編集]

2025年はとにかく忙しい一年だった。冬アニメ『天久鷹央の推理カルテ』では天才医師のタイトルロール・天久鷹央を演じて主演。さらに『SAKAMOTO DAYS』の陸少糖(ルー)、『SPY×FAMILY』Season 3のフィオナ・フロスト、『グリザイア:ファントムトリガー』の獅子ヶ谷桐花、『FARMAGIA』のアルシェと、新作・続編の両方で主要キャラクターを担当した。

人気シリーズの続編も途切れない。『ダンダダン』第2期のアイラ、『らんま1/2』第2期の九能小太刀など、2024年から続く役もしっかり継続している。

2026年:レイアースで「獅堂光」に[編集]

2026年最大のトピックは、CLAMP原作『魔法騎士レイアース』の29年ぶりとなる新作テレビアニメで、主人公の獅堂光役に起用されたことだろう。龍咲海役の大久保瑠美、鳳凰寺風役の高橋李依とともにメインキャストとして発表され、アニメジャパンでのキャスト発表時には会場から温かな拍手が起きたと報じられた。制作はE&H production、テレビ朝日の「IMAnimation W」枠(水曜23時45分)で2026年10月にスタートする。

ほかにも2026年は『らんま1/2』第3期、『僕のヒーローアカデミア』の新作『More』、『推しの子』第3期、『ダンダダン』第3期と、おなじみの役が続々と帰ってくる。さらに2026年11月13日公開のオリジナル劇場アニメ『楽園追放 心のレゾナンス』では、オーディションを経て保安局の三等官エージェント・ガブリエル役に決まった。6月19日公開の『傘少女』日本語吹き替え版、9月の朗読劇『約束の果て』にも名を連ねている。

ラジオパーソナリティとして[編集]

「芸人声優」と呼ばれた初期[編集]

佐倉綾音を語るうえでラジオは絶対に外せない。趣味の筆頭に「ラジオを聴くこと」を挙げるほどのラジオっ子で、2011年の『佐倉綾音のかけだし、さくら前線』を皮切りに、『もじゃ先輩とさくら君』(2011〜2016年)、『矢作・佐倉のちょっとお時間よろしいですか』(2012〜2015年)など、デビュー直後から番組を持ち続けてきた。文化放送の『ラジオどっとあい』では第45代目パーソナリティを、冠番組『佐倉綾音 Ayane*LDK』ではおすすめの本を紹介するコーナーを担当した。

本人いわく、高校時代は「ぼっち」をこじらせ気味だったが、初めてのラジオ番組で何かが開花したとされる。そのキレのあるトークから、ファンの間では「芸人声優」とまで呼ばれるようになった。

佐倉としたい大西[編集]

2016年4月に始まった『佐倉としたい大西』は、同世代の声優・大西沙織とのコンビ番組。大西が「3回で良いから一緒にラジオ番組がしたい」と持ちかけ、佐倉が承諾したことでスタートした。「3回で良い」はずが、結果的に7年以上続く長寿番組に成長し、東京・大阪のイベントツアーや女子会イベントまで開催する人気番組となった。番組は2023年3月28日の第365回で最終回を迎えたが、8月13日に埼玉・RaiBoC Hallで予定されていた「ファイナルイベント」は、大西の体調不良による活動制限に伴い中止となった。2023年10月からは日笠陽子との『日笠・佐倉は余談を許さない』がスタートしている。

日曜天国から「論理×ロンリー」へ[編集]

転機は意外なところから訪れた。『五等分の花嫁』関連でTBSラジオの番組に出演した際、スタッフに「好きな番組は?」と聞かれ、迷わず安住紳一郎の『日曜天国』と答えた。これがきっかけで、なんと安住の代打パーソナリティのオファーが舞い込み、そこから自身の番組立ち上げへとつながったという。

こうして2025年4月に始まったのが、TBSラジオ初のレギュラー番組『佐倉綾音 論理×ロンリー』である。毎週水曜22時から55分間の生放送で、番組公式Xのプロフィールでは「何事も論理的思考で考える佐倉綾音」がリスナーと一緒に世の中の事象や空気感を「論理的に解析」していく番組と紹介されている。生放送ゆえに「結論が出ないこともある」と自分で書いてしまうあたりも含めて、実に佐倉らしい。

リアルサウンドのインタビューでは、生放送について「誰かの審査フィルターを通さずに自分の手札を放り投げられる」場だと語り、過去には自分が伝えたかったことが「誰かの善意でカットされた経験も多々ありました」と明かした。そのうえで、番組で目指すものを「救いのための毒を共有できたらいいな」と表現している。

2026年3月にアニメ!アニメ!が実施した声優ラジオ番組のアンケートでは3位にランクイン。「真面目な話からたわいもない爆笑トークまで飛び出す」「ソロの冠番組ならではのマシンガントーク」といった声が寄せられた。2026年4月25日には初の番組イベント『大集団ごっこしようや!』を天王洲 銀河劇場で開催し、昼の部には芸人の吉住、夜の部にはTBSラジオ『こねくと』の石山蓮華と土屋礼央が出演。6月3日の放送には漫才コンビのヤーレンズがゲスト出演し、「ラジオとポケモンが大好き」という共通点で盛り上がった。

人物[編集]

理屈っぽい自分を自覚[編集]

本人は自分の性格を「基本的に理屈っぽい」と評している。番組名に「論理」を掲げたのも、まさにこの自己分析の延長線上にある。座右の銘は「親に自慢できる人間になる」。一方で、自らを「残念な青春ゾンビ」「人生のピークが12歳」と自虐するなど、自分を突き放して笑いに変えるセンスも持ち合わせている。

声優という仕事については「声優は裏方であるべき」という考えを持つとされ、長らくSNSを持たなかったのもその表れと見られている。

ITに強いイラストレーター気質[編集]

趣味はラジオ鑑賞、絵を描くこと、ファッション。特技はパソコン操作と歯笛という、ちょっと変わった組み合わせだ。Microsoft Office Specialist(MOS)やITパスポートなどの資格を持ち、パソコンでイラストも描く。その画力は出演作のエンドカードなどで披露されている。2019年には普通自動車免許も取得した。

推しへの愛が重い[編集]

アイドルグループ乃木坂46のファンを公言しており、写真集とライブBlu-rayはすべて所有しているという。休日は「基本的に一日中テレビを見て過ごす」タイプ。また先輩声優・花澤香菜の熱烈なファンとしても有名で、複数のラジオ番組で花澤への愛を語り続けた結果、花澤本人に「愛が重い」と言わしめたとされる。父親も花澤ファンだったというオチ付きである。

百合漫画の熱心な読者でもあり、ラジオでの熱い百合語りがきっかけで、専門誌の編集長から直々にお礼のメールが届いたというエピソードもある。

交友関係[編集]

俳優の浜辺美波とは親友で、互いに「みーちゃん」「あーちゃん」と呼び合う仲。また、タレントのフワちゃんとは小学生時代の同級生で、2020年7月15日放送のテレビ朝日『あいつ今何してる?』でその事実が明かされ、ちょっとした話題になった。

SNSと発信[編集]

長らく「SNSをやらない声優」として知られていた佐倉だが、2023年4月10日、マネージャーが運営する初のSNSアカウントとしてInstagram(@ayane.sakura.mg)が開設された。当初は半年間の期間限定アカウントとして告知され、ラジオ形式のインスタライブ「#ねるスタ」を週1回ペースで配信。配信時に本人へ聞きたいことのメールを募集するなど、本人のアカウントというより「ラジオの出張版」に近い使い方だった。

2025年3月には『論理×ロンリー』の番組公式Xアカウント(@sakuraron954)が開設され、2026年秋時点でフォロワーは3万人を超えている。ハッシュタグは「#佐倉論理」。本人の個人アカウントではないものの、放送の告知やゲスト情報、メールアドレスの案内などがここから発信されており、ファンにとっては実質的な公式窓口になっている。

事務所移籍[編集]

2022年1月31日、約13年間所属したアイムエンタープライズからの退所が発表された。事務所の発表文は「弊社所属を離れ活動する運びとなりました」という簡潔なもので、発表直後はフリーになるのか移籍なのかもわからず、ファンの間に動揺が広がった。翌2月1日、老舗の大手事務所・青二プロダクションへの移籍が発表され、騒動はひとまず収束した。退所・移籍の具体的な理由は公表されていない。

炎上とバズ[編集]

  • 写真集「さくらのおと」:2018年1月29日、24歳の誕生日に初の写真集『さくらのおと』を発売。デビュー8年目にして初の個人名義グッズで、発売前に重版がかかるなど声優写真集として異例のヒットになったとされる。
  • アイム退所ショック:2022年1月31日の退所発表時には、アクセスが殺到して事務所の公式サイトが一時つながりにくくなったとされる。翌日の青二移籍発表までの約1日、ファンはやきもきさせられた。
  • 憧れの日曜天国:ずっと好きだと公言していた安住紳一郎の『日曜天国』で代打パーソナリティを務めることになり、ファンの間で「夢が叶った」と大きな話題に。これが自身のTBSラジオ冠番組につながった。
  • 血管年齢57歳:2025年2月、『天久鷹央の推理カルテ』の特番企画で人間ドックを受診。総合判定は「D」、血管年齢は実年齢より27歳も上の57歳という衝撃の結果が放送され、ファンを心配させつつ笑わせたとされる。

余談[編集]

  • 子ども時代、一人称が「ボク」だったことは本人も認めている。現在のクールな理屈屋キャラとのギャップがファンにはたまらないらしい。
  • 2018年の第31回東京国際映画祭では、『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』のキャストとしてレッドカーペットを歩いた。本記事の画像はそのときのもの。
  • 『佐倉としたい大西』は「3回だけ」の約束から7年以上続いた。本人たちのトーク力が「約束を破らせた」好例である。
  • 『魔法騎士レイアース』の新作では、大久保瑠美・高橋李依と魔法騎士トリオを組む。1990年代の名作を令和の声優陣がどう演じるのか、往年のファンからも注目が集まっている。
  • 声優でありながら「アニメ・声優ファン以外」にも届くラジオを目指しており、『論理×ロンリー』のゲストにはお笑い芸人やTBSラジオの他番組パーソナリティが多く登場する。

外部リンク[編集]

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