品位のある彼女
품위있는 그녀(プミイッヌン・クニョ)/The Lady in Dignity
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最終回の放送を伝える記事の掲載写真(2017年8月。出典:エクスポーツニュース)
略称 品位女(품위녀)
ジャンル ミステリー、スリラー、ブラックコメディ、ヒューマンドラマ
放送期間 2017年6月16日 - 2017年8月19日
放送時間 毎週金・土曜 23:00(韓国時間)
話数 全20話
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 JTBC
配信 Netflix ほか
平均視聴率 6.594%(ニールセン・コリア全国有料放送世帯基準)、最高12.065%(最終回)
制作
プロデューサー チャン・ミネ、キム・ソジョン ほか
演出 キム・ユンチョル
制作 ドラマハウススタジオ、JSピクチャーズ
脚本 ペク・ミギョン
出演者 キム・ヒソン、キム・ソナ、チョン・サンフン、イ・テイム、イ・ギウ、キム・ヨンゴン、ソ・ジョンヨン、オ・ナラ ほか
その他
原作 なし(オリジナル脚本)

概要[編集]

品位のある彼女(ひんいのあるかのじょ、原題:품위있는 그녀、英題:The Lady in Dignity)とは、2017年6月16日から8月19日まで韓国のJTBCで放送された全20話の韓国ドラマである。財閥家の次男の嫁ウ・アジン(キム・ヒソン)と、その義父の介護人として家に入り込むパク・ボクジャ(キム・ソナ)の欲望と対決を、第1話冒頭の殺人事件から時間を遡る構成で描く。最終回で12.065%を記録し、JTBCドラマとして初めて2桁視聴率に到達した。

詳細[編集]

どんな作品?[編集]

ひとことで言えば「江南(カンナム)の豪邸で起きた殺人事件の犯人当て」と「セレブ社会の欲望劇」を一緒に煮込んだドラマ。物語は嵐の夜、大成パルプ会長アン・テドンの邸宅で一人の女性が殺される場面から始まる。殺されたのは語り手でもあるパク・ボクジャ本人。そこから時間を巻き戻し、彼女がどうやってこの家に入り込み、どうやって頂点にのし上がり、なぜ殺されたのかをじっくり描いていく。

演出のキム・ユンチョルは制作発表会で「ミステリー・スリラーにブラックコメディが加わり、回ごとにジャンルが変わるので退屈しない」と説明。不倫や遺産争いといった財閥ドラマおなじみの素材を使いながらも「展開は定型的ではない」と強調していた。韓国の紹介記事では「ヒューマンシックコメディ」という言葉も使われている。

「結末が先に分かっている」ミステリー[編集]

本作最大の仕掛けは、主人公の一人が第1話で死ぬことを視聴者が最初から知っている点である。警察は安家の家族全員を疑い、物語の途中でたびたび取り調べのシーンが差し込まれる。容疑者として挙がったのはアン・テドン、長男アン・ジェグとその妻パク・ジュミ、長女アン・ジェヒ、ボクジャに切り捨てられたチョン・バンスン、ク・ボンチョル、会社売却に協力したハン・ミンギ、家政婦たちのたまり場「豊淑亭(プンスクチョン)」の社長オ・プンスクら8人。序盤から怪しまれていたウ・アジンと夫のアン・ジェソクは、途中で容疑者リストから外れた。

ネットでは視聴者が「ネット捜査隊」と化して犯人を推理し合い、真犯人は第1話から約65日後、最終回の終了約5分前にようやく明かされた。この「最後まで引っ張る」構成が、2%台から始まった視聴率を右肩上がりに押し上げた原動力とされる。

作家ペク・ミギョンと演出キム・ユンチョル[編集]

脚本のペク・ミギョンは、大邱で人気の英語塾講師をしていた経歴を持ち、遅れて脚本家になった人物。同じ2017年のJTBC『力の強い女 ト・ボンスン』のヒットに続く本作で、「いま最もホットな脚本家」と呼ばれるようになった。執筆にあたっては江南の富裕層を実際に取材し、脱税がばれるのを恐れて現金を複数の金庫に分けて保管し、量が多すぎて紙幣が傷んでも気づかなかった人や、家庭の外に愛人がいることを隠そうともしない人々の話を聞いたという。本人は「お金を美しく使う人は一人もいなかった」と語っている。

演出のキム・ユンチョルは、キム・ソナ主演の『私の名前はキム・サムスン』(2005年、MBC)を手がけたベテラン。キム・ソナとは同作以来の再会となった。

100%事前制作と編成の裏話[編集]

撮影は2016年10月から2017年2月までの約4か月で、放送開始前にすべて撮り終える100%事前制作だった。JTBC金土ドラマ枠では前作『マン・ツー・マン』に続く事前制作作品である。韓国語版ウィキペディアによると、当初はSBSで検討されていたが、刺激的な内容が地上波には負担だという理由で実現しなかったとされる。結果的にJTBCに移ったことで、局の記録を塗り替えるヒット作になった。

視聴率[編集]

2%台からの大逆転[編集]

第1話は2.044%(ニールセン・コリア全国有料放送世帯基準)と地味なスタートだった。しかし回を追うごとに数字は伸び、第8話で5%台、第11話で8%台、第16話で9.986%と上昇。最終回の第20話で12.065%(首都圏12.692%)を記録した。全話平均は6.594%。

これはJTBCドラマとして初の2桁視聴率で、当時の同局ドラマ歴代最高記録となった。キム・ヒソンは後のインタビューで、放送前は年齢や過去のイメージのせいで期待が低いと感じていたが、「2%から始まったのがかえってよかった」と振り返っている。

主な回の数字[編集]

  • 第1話「展望のいい人生」:2.044%
  • 第8話「ガラスの天井とガラスの床」:5.795%
  • 第10話「最後のブランチ」:6.899%
  • 第14話「タイミング」:9.131%
  • 第16話「予測不能な未来」:9.986%
  • 第20話「カーテンコール」:12.065%(最高)

放送終了後、JTBCは2017年10月2日から6日にかけて本作を再放送している。この記録はその後、2018〜2019年の『SKYキャッスル』や2020年の『夫婦の世界』によって大きく塗り替えられていくが、「JTBCのドラマは当たる」という流れを作った作品の一つといえる。

あらすじ[編集]

基本のあらすじ(ネタバレなし)[編集]

嵐の夜、大成パルプのアン・テドン会長の邸宅で、一人の女性が殺される。警察はアン家の家族全員を疑う。

時間は遡る。元客室乗務員のウ・アジンは、製紙会社・大成パルプの次男アン・ジェソクと結婚し、清潭洞の上流社会で誰もがうらやむ優雅な暮らしを送っていた。アジンは義父アン・テドンの介護人として、素朴な田舎出身の女性パク・ボクジャを雇う。がさつな振る舞いで家族とぶつかるボクジャだったが、アジンとテドンは彼女を気に入っていた。ところがボクジャには詐欺で服役した過去があり、実はアジンの完璧な暮らしに憧れ、それを手に入れるためにこの家へ近づいてきたのだった。一方、アジンの夫ジェソクは若い画家と不倫をしていた。

序盤 ※ネタバレ注意[編集]

ボクジャは介護人として献身的に働くふりをしながら、テドンの心をつかんでいく。家族の前では方言まじりの粗野な女性、テドンの前では色っぽく甘える女性と、相手によって顔を使い分けるのがボクジャの武器だった。

同じころ、アジンは夫ジェソクとアジンの絵画の先生でもあるユン・ソンヒの不倫に気づく。表面上は穏やかに話しながらも、言葉に鋭い棘を忍ばせるアジンは、取り乱すことなく事態に向き合っていく。江南の奥様たちの集まり「ブランチの会」では、メンバーたちの見栄と噂話が飛び交い、アジンの周囲の人間関係も少しずつきしみ始める。

中盤 ※ネタバレ注意[編集]

ボクジャはついにテドンと結婚し、会長夫人の座に就く。家政婦たちの情報網や会社の内部の人間を利用し、長男夫婦アン・ジェグ、パク・ジュミや長女アン・ジェヒらを次々と追い詰めて、家の主導権を握っていく。テドンは彼女に会社の株式をすべて譲り渡す。

アジンは夫の不倫をきっかけに、財閥の嫁として守ってきた生活から一歩ずつ離れていく。そばで彼女を支えるのが、かつて昏睡状態から回復し弁護士になったカン・ギホで、二人は「心の勉強会」で知り合った間柄だった。ボクジャとアジンは、ときに激しくぶつかりながらも、ときには互いの孤独を理解し慰め合う、奇妙な関係を築いていく。

終盤 ※ネタバレ注意[編集]

頂点に立ったボクジャは、ついにテドンを裏切り、会社を売却して約750億ウォンを手にする。ホテルのスイートルームで暮らしていた彼女だったが、ある夜、なぜかテドンの家に戻ってくる。倒れたテドンに複雑な感情を抱いていたボクジャに、アジンが「看病すれば回復するかもしれない」と勧めていたことも、その理由の一つではないかと視聴者の間で推測された。

警察の捜査が進む中、長男アン・ジェグが「怒りを抑えきれずに殺した」と自首し、事件はいったん幕を下ろしたかに見える。

結末・真犯人 ※ネタバレ注意[編集]

しかし、アジンは娘アン・ジフの日記を手がかりに、真犯人に気づく。ボクジャを殺したのは、アン家の長孫でジェグとジュミの息子、アン・ウンギュだった。ボクジャが家に入ってきてから家族の間で争いが絶えず、苦しんでいたウンギュは、母ジュミの言葉をきっかけに、「なぜ母さんにあんなことを」と怒りをぶつけながらレンガでボクジャを殴ってしまったのである。アメリカにいるはずだったウンギュは実は韓国にいて、父ジェグは息子をかばうために嘘の自白をしていた。

事件から5か月後、ウンギュは罪悪感に苦しんで病院に入院している。ジュミは服役中のジェグを訪ね、涙ながらに感謝と謝罪を伝える。ボクジャの死亡推定時刻は2月28日の午前2時から4時の間とされた。

一方のアジンは、デザイン総括チーフとしてのスカウトを断り、自分のブランドを一から育てる道を選ぶ。安定した生活を手放して自由を選び、毎日を大切に生きる彼女の隣には、娘ジフにも認められたカン・ギホの姿があった。ジェソクは別の女性に一目ぼれしており、最後まで懲りない男として描かれる。

結末の受け止め方[編集]

韓国メディアは、直接手を下したのはウンギュでも、ボクジャをテドンに引き合わせて死へと導いたのは、ほかならぬアジンの善意だったと指摘している。「欲望を捨てた者だけが幸せになれる」という、部分的なハッピーエンドとも評された。真犯人は放送中にネット捜査隊が挙げていた候補の一人ではあったものの、支持は少なく、最後の反転として受け止められた。最終回の最後に表示された視聴者への感謝の字幕も、作品の品格を保った締めくくりとして好意的に紹介されている。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

ウ・アジン(演:キム・ヒソン、子役:キム・サラン)
元客室乗務員で、大成パルプ次男アン・ジェソクの妻。清潭洞の上流社会で優雅に暮らす完璧な女性として知られる。感情を表に出さず穏やかに話すが、言葉にはしっかり棘がある。キム・ヒソン本人は「自分の性格とは大きく違う」と語っている。
パク・ボクジャ(演:キム・ソナ)
アン・テドン会長の介護人として雇われる女性で、物語の語り手。貧しい生まれで、詐欺による服役歴がある。アジンの暮らしに憧れ、テドンを誘惑して会長夫人の座に就く。キム・ソナは忠清道方言と標準語を使い分け、介護人から上流夫人へと外見も大きく変化させて演じた。
アン・ジェソク(演:チョン・サンフン)
アジンの夫で、大成パルプの専務。妻がいながら画家のユン・ソンヒと不倫する。憎めないダメ夫ぶりで笑いも担当した。
ユン・ソンヒ(演:イ・テイム)
ジェソクの不倫相手の画家で、アジンの絵画の先生でもある。
カン・ギホ(演:イ・ギウ)
昏睡状態から回復した過去を持つ弁護士。アジンとは「心の勉強会」で出会い、彼女を支える。

アン家の人々[編集]

アン・テドン(演:キム・ヨンゴン)
大成パルプ会長でアジンの義父。ボクジャと再婚し、会社の株式をすべて譲り渡すが、のちに裏切られる。最有力容疑者と見られていた。
アン・ジェグ(演:ハン・ジェヨン)
テドンの長男。物語終盤、ボクジャ殺害を自首する。
パク・ジュミ(演:ソ・ジョンヨン)
ジェグの妻で、アジンの義姉。ボクジャと激しく対立する。
アン・ジェヒ(演:オ・ナラ)
テドンの長女で、ジェソクの姉。
アン・ウンギュ(演:イ・ゴンヒ)
ジェグとジュミの息子で、テドンの長孫。
アン・ジフ(演:イ・チェミ)
アジンとジェソクの娘。
金女史(演:ムン・ヒギョン)
アジンの母(特別出演)。

ブランチの会と夫たち[編集]

チャ・ギオク(演:ユ・ソジン)
江南の有閑マダム。夫は美容整形外科院長のチャン・ソンス(演:ソン・ヨンギュ)。
キム・ヒョジュ(演:イ・ヒジン)
パワーブロガー。夫はソ・ムンタク(演:キム・ボプレ)。
オ・ギョンヒ(演:チョン・ダヘ)
上品ぶった上流階級の女性。夫はキム・ボンシク(演:チェ・ドンヒョン)。
ペク・ジュギョン(演:オ・ヨナ)
清潭洞の数学塾の院長。

その他[編集]

  • ホ・ジニ(演:チェ・ユンソ):アジンのプライベート秘書。
  • チョン・バンスン(演:ファン・ヒョウン):ボクジャに切り捨てられる人物で、容疑者の一人。
  • ク・ボンチョル(演:チョ・ソンユン):容疑者の一人。最終盤、パク・ジュミが事件を指示したと警察に供述する。
  • ハン・ミンギ(演:キム・ソンビン):会社売却に協力した人物。
  • オ・プンスク(演:ソ・ヒジョン):上流家庭の家政婦たちが集まる料理店「豊淑亭」の社長。

キャストの裏話[編集]

キム・ヒソンと「アジン」[編集]

1993年にSBSの青少年ドラマ『恐竜先生』でデビューし、『ミスターQ』『トマト』などで1990年代のトップスターとなったキム・ヒソン。結婚・出産を経て『良い時代』『アングリーマム』で新境地を開き、本作で40代にして再び大ブレイクした。ヒロインとの共通点が出演の決め手になったと語っている。

本人いわく、40代の女優にはたいてい年下男性との恋愛役が回ってくるが、本作はロマンスが主軸ではなく、女性2人が主役を分け合った点が特徴。「若いころは自分だけよく見られたかったが、今は共演者も先輩女優もみんなうまくいってほしい」と心境の変化も明かしている。劇中のアジンのファッションも放送当時大きな話題になった。

キム・ソナと「ボクジャ」[編集]

キム・ソナにとっては、KBS2『覆面検事』以来3年ぶりのドラマ復帰作。最初はボクジャの人生が理解しづらく悩んだが、ペク・ミギョン作家とキム・ユンチョル監督への信頼で出演を決めた。監督からは「自分の直感を信じて」と助言され、声のトーンを一段低くして役に臨んだという。役作りでは、鏡に嫉妬する白雪姫の女王の姿を思い浮かべたとも語っている。

彼女はボクジャを「悪役」ではなく、「愛を求めていた人」「何も持たず、いつも一人だった10歳の少女のような人」と解釈。ボクジャにとってアジンは欲しかった母親の姿、テドンは父親の姿だったのではないかとも話している。放送終了後のインタビューではボクジャを思い出して何度も涙を流し、撮影から1年たっても役が抜けきらなかったとコメントしている。アジン役には「まったく欲がなかった」そうで、キム・ヒソンが演じると聞いて「これ以上の配役はない」と思ったという。

評価・受賞[編集]

評価[編集]

放送前は、不倫や欲望といった刺激的な要素から「マクチャンドラマ(どろどろの昼ドラ的展開)ではないか」という議論があった。ペク・ミギョン作家は「絶対的な悪も絶対的な善も描かない。ボクジャは悪役ではなく、欲望を表に出す人物」と説明し、本作が問うのは「本当の品位とは何か」「欲望の果てには何があるのか」だと語っていた。

放送後は、財閥ドラマの定番素材を使いながら女性2人を主人公に据えたことで作品の空気が変わった、と評価された。キム・ソナとキム・ヒソンにとっては、ともに「人生作」と呼ばれる代表作になり、女性2人主演ドラマの成功例として語られている。

受賞[編集]

  • 第2回アジア・アーティスト・アワード(2017年)
    • 大賞:キム・ヒソン
  • 第1回ザ・ソウルアワード(2017年)
    • 助演男優賞:チョン・サンフン
    • このほか作品賞、主演女優賞(キム・ヒソン)、助演女優賞(ソ・ジョンヨン)にノミネート
  • 第10回コリアドラマアワード(2017年)
    • ホットスター賞:イ・テイム
    • 優秀賞(男性):イ・ギウがノミネート
  • 第54回百想芸術大賞(2018年)
    • TV部門 演出賞:キム・ユンチョル
    • 女性最優秀演技賞にキム・ヒソンとキム・ソナがそろってノミネート、脚本賞(ペク・ミギョン)、男性助演賞(チョン・サンフン)にもノミネート

音楽[編集]

主なOST[編集]

劇中では複数の歌手によるOSTが使われた。主な曲は以下のとおり。

  • 「When the Cold Wind Blows」:アイビー
  • 「Fly with the Wind」:ナビ、リナ
  • 「Only Love You」:ザ・ブラザーズ
  • 「Don't Want To Believe」:イ・シウン
  • 「I Miss You」:キム・ソンリ
  • 「Drunken Night (Drama ver.)」:ノルウェイの森
  • 「Why」:ザ・ナッツ
  • 「Anding」:ステファニー

日本での放送・配信[編集]

テレビ放送[編集]

日本ではCS放送のKNTVで、韓国での放送終了から2か月足らずの2017年10月11日に日本初放送された(日本語字幕、全20話)。その後、BS朝日(全18話版)、BS12 トゥエルビ(全26話版)、CSのLaLa TV(全20話版)など各局で放送されている。局によって話数が異なるのは、放送枠の長さに合わせて再編集されているためで、各話のサブタイトルも版によって違う。

配信・ソフト[編集]

動画配信ではNetflixで配信され、日本でも2018年1月から配信が始まったとされる。日本語字幕付きのDVDも発売・レンタルされている。配信状況は時期によって変わるため、視聴時は各サービスで確認したい。

その後の関係者[編集]

ペク・ミギョン[編集]

ペク・ミギョンはその後も『私たちが出会った奇跡』(KBS、2018年)、『私を溶かして』(tvN、2019年)、財閥家の女性たちの連帯を描いた『マイン』(tvN、2021年)、『力の強い女 ト・ボンスン』のスピンオフ『力の強い女 カン・ナムスン』(JTBC、2023年)と話題作を発表。同作では、のちに『ソンジェ背負って走れ』でブレイクするビョン・ウソクを起用したことでも知られる。

2024年5月にはTVINGオリジナル『私は堂々とシンデレラを夢見る』でクリエイターとしてデビューし、同年7月には英BBCワールドサービスのラジオ番組「In the Studio」に出演して、女性ヒーローを描くK-ドラマ作家として英語で約1時間のインタビューに応じた。

キム・ヒソンとキム・ソナの近況[編集]

キム・ヒソンは2025年11月10日スタートのTV朝鮮月火ドラマ『次の人生はないから(다음생은 없으니까)』に主演。かつて有望なショッピングホストだったが、今は2人の息子を育てるキャリア断絶の主婦チョ・ナジョンを演じ、「25年働いて6年休んだ自分の経験と重なる」と語った。

キム・ソナは2023年のチャンネルA『仮面の女王』以降、作品出演から遠ざかっているが、2026年1月にはファンへの新年のあいさつで「より良い姿を見せられるよう努力する」とつづり、3月にはゴルフを楽しむ近況写真をSNSに投稿して話題になった。また2026年8月には、日本のテレビで代表作『私の名前はキム・サムスン』の放送が始まっている。

よくある質問[編集]

Q. 『品位のある彼女』ってどんなドラマ?

A. 2017年にJTBCで放送された全20話の韓国ドラマ。財閥家の嫁ウ・アジン(キム・ヒソン)と、義父の介護人から会長夫人にのし上がるパク・ボクジャ(キム・ソナ)の欲望と対決を、第1話で起きる殺人事件から時間を遡って描くミステリーである。

Q. 主演はキム・ヒエ?

A. いいえ、主演はキム・ヒソン(김희선)とキム・ソナ(김선아)の2人。同じJTBCで『夫婦の世界』などに主演したキム・ヒエ(김희애)とは別人なので、名前が似ていて混同されやすい点に注意。

Q. ボクジャを殺した犯人は誰?

A. ※ネタバレ注意。真犯人はアン家の長孫アン・ウンギュ(ジェグとジュミの息子)。父アン・ジェグが息子をかばって嘘の自白をしていた。犯人は最終回の終了約5分前に明かされる。

Q. 視聴率はどれくらい?

A. 第1話は2.044%だったが、最終回で12.065%(ニールセン・コリア全国有料放送世帯基準)を記録。JTBCドラマとして初の2桁視聴率で、当時の同局ドラマ歴代最高を更新した。全話平均は6.594%。

Q. どこで見られる?

A. 日本ではKNTV、BS朝日、BS12 トゥエルビ、LaLa TVなどで放送されたほか、Netflixで配信されたことがある。日本語字幕付きDVDも出ている。最新の配信状況は各サービスで確認を。

Q. 原作はある?実話?

A. 原作のないオリジナル脚本。ただし脚本のペク・ミギョンは江南の富裕層を実際に取材しており、「取材で聞いた話はドラマより衝撃的だった」と語っている。

Q. 日本版の話数がバラバラなのはなぜ?

A. 韓国オリジナルは全20話だが、BS朝日では全18話、BS12では全26話の版で放送された。放送枠に合わせて再編集されたもので、話数やサブタイトルが局ごとに異なる。

炎上とバズ[編集]

「マクチャンでは?」論争[編集]

放送前から「不倫」「欲望」「財閥」といった要素から、マクチャンドラマ(荒唐無稽などろどろ劇)ではないかという声が上がった。他局ドラマとの類似を指摘する声もあったが、ペク・ミギョン作家は「書き終えてから調べたところ、まったく違う作品だと感じた」と反論している。放送が進むにつれ、単なる刺激物ではなく人間の欲望と品位を問うドラマとして評価が逆転していった。

豊淑亭のキムチは何が入っている?[編集]

終盤、ネットで真犯人と並んで盛り上がったのが「豊淑亭のキムチの秘密」。上流層御用達の料理店・豊淑亭には社長しか知らない秘伝のエキスがあり、一度食べたらやみつきになるチョンガクキムチは1か月待ちという設定だった。視聴者の間では「中毒性のある薬物」「母乳」「化学調味料」など、さまざまな珍説が飛び交った。

ネット捜査隊の犯人当て[編集]

第1話で死んだボクジャの犯人を探して、毎週のように視聴者の推理合戦が過熱した。アン・テドン犯人説、パク・ジュミ犯人説などさまざまな説が出たが、最終的な真犯人は「候補には挙がっていたが支持は少なかった」人物で、最後まで視聴者を翻弄した。

余談[編集]

  • 韓国での略称は「品位女(품위녀)」。韓国メディアでも見出しによく使われた。
  • キム・ソナは70代の老人を誘惑する場面まで演じた。台詞量があまりに多く、共演者とおしゃべりする余裕がなかったことを惜しんでいる。
  • キム・ソナは撮影現場を「安心して遊べる場所のようだった」と表現している。
  • アン・テドン会長を演じたキム・ヨンゴンは、2014年のJTBCドラマ『密会』でも財閥会長役を演じており、JTBCの財閥ものではおなじみの顔となっている。
  • 脚本のペク・ミギョンは元英語塾講師で、のちにBBCのラジオ番組に英語で出演するほどの語学力を持つとされる。
  • 金女史役のムン・ヒギョンは特別出演。アジンの母として短い出番ながら存在感を示した。
  • JTBCの歴代最高記録はその後『SKYキャッスル』『夫婦の世界』『財閥家の末息子』などに更新されていき、本作は「JTBCドラマの黄金期」の入口に位置する作品とされる。

外部リンク[編集]

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