君の声が聞こえる
너의 목소리가 들려 / I Can Hear Your Voice
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主演のイ・ボヨン(2013年1月、撮影:acrofan.com/Wikimedia Commons・CC BY-SA 3.0)
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主演のイ・ジョンソク(2014年4月、撮影:baofilm/Wikimedia Commons・CC BY 3.0)
略称 너목들(ノモクドゥル)
ジャンル 法廷ドラマ / ファンタジー / ロマンス / コメディ / サスペンス
放送期間 2013年6月5日〜2013年8月1日
放送時間 水・木曜 21:55(KST)
話数 全18話(当初16話から2話延長)
放送国家 韓国
言語 韓国語
放送局 SBS
配信 U-NEXT、DMM TV ほか(2026年10月時点・日本)
平均視聴率 19.1%(ニールセン・コリア全国)
制作
プロデューサー イ・ソンフン、シン・ボンチョル ほか
演出 チョ・スウォン
制作 ドレミエンターテインメント、キム・ジョンハク・プロダクション
脚本 パク・ヘリョン
撮影 イ・ジェウ
出演者 イ・ボヨン、イ・ジョンソク、ユン・サンヒョン、イ・ダヒ、チョン・ウンイン
その他
原作 なし(オリジナル脚本)
オープニング曲 「Echo」(Every Single Day)

概要[編集]

君の声が聞こえる(原題:너의 목소리가 들려)とは、2013年にSBSで放送された韓国ドラマである。人の心が読める高校生と、やる気ゼロの国選弁護士が10年前の殺人事件をめぐって再びつながっていく、法廷サスペンス×ファンタジー×年の差ラブコメの全部盛り作品。最高視聴率24.1%を記録し、主演のイ・ボヨンにSBS演技大賞の大賞と百想芸術大賞の女優賞をもたらした。

詳細[編集]

「心が読める少年」×「法廷もの」という発明[編集]

本作の骨格はシンプルだ。目を見るだけで相手の心の声が聞こえてしまう少年パク・スハと、10年前に彼の父親殺しを法廷で証言した少女チャン・ヘソン。大人になったヘソンは、すっかり擦れた国選弁護士になっていて、偶然スハと再会する。超能力で「嘘」が見えてしまう少年が法廷の証言台の裏側を読む、というアイデアは、法廷ドラマのお約束である「誰が嘘をついているのか」をショートカットする反則技にも見える。しかし脚本は、心が読めても証拠がなければ裁判には勝てない、という制約をきちんと置き、能力を万能の切り札ではなく「知ってしまう苦しみ」として描いた。この匙加減がジャンルの混成をうまく成立させている。

脚本パク・ヘリョン×演出チョ・スウォン[編集]

脚本は『ドリームハイ』(2011年)などで知られるパク・ヘリョン、演出はチョ・スウォン。制作はドレミエンターテインメントとキム・ジョンハク・プロダクションが担当した。本作の成功を受け、このコンビは翌2014年に同じくイ・ジョンソク主演の『ピノキオ』でも再タッグを組む。パク・ヘリョン作品は「特殊な体質・能力を持つ主人公」と「社会派の職業ドラマ」を掛け合わせる作風で知られるようになるが、その方程式が完成形に近い形で示されたのが本作だといわれる。台本読み合わせは2013年5月5日に行われ、放送開始はそのわずか1か月後だった。

16話予定が18話に延長されたヒット作[編集]

初回はニールセン・コリア全国7.7%と控えめな滑り出しだったが、第2話で12.7%に跳ね、そこから右肩上がり。第11話で20%台に乗せると、以降は水木ドラマ枠の首位を独走した。人気を受けてSBSは当初16話だった全話数を2話延長して18話とし、編成側は延長理由について「解決すべき物語がまだたくさん残っている」と説明している。最高視聴率は第16話の24.1%(首都圏26.7%)、全話平均は19.1%。2013年の韓国ミニシリーズの中でもトップクラスの数字で、イ・ジョンソクを一躍スターダムに押し上げた作品として今も語られている。

あらすじ[編集]

9歳の少年パク・スハは、ある夜、父親が交通事故に見せかけて殺される現場を目撃し、自身も殺されかける。この事件をきっかけに、スハは人の目を見ると心の声が聞こえる能力を手にする。父の死は当初ただの事故として片付けられそうになるが、現場を目撃していた女子高生チャン・ヘソンが、犯人ミン・ジュングクの脅しに屈せず法廷で決定的な証言をし、ジュングクは有罪となって服役する。スハは「一生この人を守る」と心に誓い、以来10年間ヘソンを探し続ける。

10年後。高校生になったスハが再会したヘソンは、正義感あふれる少女ではなく、金と保身のことしか頭にない、依頼人に興味ゼロの国選弁護士になっていた。幻滅しつつもスハはヘソンのそばに居座り、心を読む力で事件の真相を拾っていく。そこに元警察官で理想主義の新人国選弁護士チャ・グァヌ、ヘソンの高校時代のライバルで、同じ事件を目撃しながら証言から逃げた検事ソ・ドヨンが絡み、ヘソンは少しずつ「弁護士としての自分」を取り戻していく。

ところが、刑期を終えたミン・ジュングクが出所し、自分を刑務所に送ったヘソンとスハへの復讐を狙って動き出す。毎回の法廷エピソードを積み重ねながら、物語は10年前の事件の決着へと一気に収束していく。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

チャン・ヘソン(演:イ・ボヨン/高校時代:キム・ソヒョン)
国選弁護士。貧しいが愛情深い母に育てられた秀才だったが、高校時代に花火事件の濡れ衣を着せられて退学処分に。さらに殺人事件の証言台に立った経験もあって性格がすっかり擦れ、10年後には「給料のために働く」毒舌でやる気のない弁護士になっている。スハとの出会いで徐々に変わっていく、本作の実質的な主人公。
パク・スハ(演:イ・ジョンソク/少年時代:ク・スンヒョン)
目を見るだけで心が読める高校3年生。父を殺された事件の後に能力を得た。証言してくれたヘソンを10年間想い続けているが、再会した彼女の変わりぶりにがっかりする。年上の女性を一途に守る「年下男子」キャラで、放送当時の視聴者を大量に沼へ落とした。
チャ・グァヌ(演:ユン・サンヒョン)
元警察官の新人国選弁護士。見た目はおとなしく少々オタクっぽいが、観察眼と共感力に優れ、独自の視点から事件の新しい角度を見つけ出す。ヘソンに好意を寄せ、スハとの三角関係の一角を担う。
ソ・ドヨン(演:イ・ダヒ/高校時代:チョン・ミナ)
判事の父と医師の母を持つエリート検事。高校時代はヘソンのライバルで、花火事件で目を負傷しかけたことをヘソンのせいだと思い込んでいる。スハの父殺害も目撃していたが、最後の最後で怖くなり証言から逃げた過去を抱える。

周辺人物[編集]

ミン・ジュングク(演:チョン・ウンイン)
スハの父を殺した男。ヘソンの証言で10年服役し、出所後は二人への復讐に執着する。演じたチョン・ウンインの冷たい怪演は大きな話題になり、SBS演技大賞の特別賞などを受賞した。
シン・サンドク(演:ユン・ジュサン)
ヘソンとグァヌの上司で、40年のキャリアを持つベテラン国選弁護士。
チェ・ユチャン(演:チェ・ソンジュン)
国選弁護人事務所の事務員。膨大な判例が頭に入っている有能な人物。
オ・チュンシム(演:キム・ヘスク)
ヘソンの母。家政婦として働きながら女手ひとつで娘を育ててきた、強くて優しい母親。
キム・ゴンスク(演:キム・グァンギュ)
ヘソンを国選弁護士に選んだ判事。マスコミが大好きで、どこか憎めないコミカル担当。
コ・ソンビン(演:キム・ガウン)
スハのクラスメート。殺人未遂で起訴されるが、スハに助けられる。
ソ・デソク(演:チョン・ドンファン)
ドヨンの父で判事。かつてヘソンの母を家政婦として雇っていた。

制作[編集]

スタッフ[編集]

脚本はパク・ヘリョン、演出はチョ・スウォン。撮影はイ・ジェウ、編集はアン・チョルファンが担当した。制作会社は、『ピノキオ』や『ヒーラー』なども手がけたキム・ジョンハク・プロダクションと、ドレミエンターテインメントの共同。放送はSBSの水木ドラマ枠(21時55分〜)で、2013年6月5日から8月1日まで放送された。

キャスティング[編集]

主演の3人(イ・ボヨン、イ・ジョンソク、ユン・サンヒョン)の起用は2013年4月末に報じられた。イ・ジョンソクは前作のKBS『学校2013』でも高校生役を演じており、本作で2作連続の「制服男子」に。当時20代半ばながら違和感ゼロの高校生ぶりが話題になった。一方のイ・ボヨンは1979年生まれで、劇中は約10歳差の「年上ヒロイン×高校生」という組み合わせ。この年の差ロマンスは韓国メディアでも「年の差ロマンス」ブームの代表例として取り上げられた。

サブタイトルの元ネタは名曲[編集]

本作の各話サブタイトルは、韓国の有名曲の曲名や歌詞から取られている。第1話はデリスパイスの楽曲「チャウチャウ」の歌詞、第4話はヒョン・ジニョンの「霞んだ記憶の中の君」、第12話はチャウリムの「ごめんね、君が憎い」、第13話は展覧会の「記憶の習作」、第16話はロッシーニの序曲「泥棒かささぎ」といった具合で、miss Aやジャクソン5の曲名まで混ざっている。韓国の視聴者には毎回「今日のタイトルは何の曲か」を当てる楽しみもあった。

視聴率[編集]

ニールセン・コリア(全国)の主な数字は次のとおり。

回 放送日 全国 首都圏
第1話 2013年6月5日 7.7% 9.0%
第2話 2013年6月6日 12.7% 14.0%
第10話 2013年7月4日 19.7% 20.9%
第11話 2013年7月10日 22.1% 24.6%
第16話 2013年7月25日 24.1% 26.7%
第18話(最終回) 2013年8月1日 23.1% 24.8%
平均 — 19.1% 22.0%

もう一つの調査会社TNmSでは最終回が全国26.2%(首都圏29.0%)と、さらに高い数字になっている。たとえば7月17日放送の第13話(21.6%)の時点で、裏番組のMBC『女王の教室』は7.5%、KBS2『剣と花』は4.5%で、同時間帯では文字どおりの独走状態だった。後番組はソ・ジソブ、コン・ヒョジン主演の『主君の太陽』(2013年8月7日〜)で、SBS水木枠のヒットのバトンをつなぐ形になった。

受賞歴[編集]

放送年の年末から翌年にかけて、各賞レースを席巻した。主な受賞は以下のとおり。

SBS演技大賞(2013年)[編集]

  • 大賞:イ・ボヨン
  • ミニシリーズ部門 男性優秀演技賞:イ・ジョンソク
  • ミニシリーズ部門 男性特別演技賞:チョン・ウンイン
  • プロデューサーが選んだ今年の俳優賞:イ・ボヨン
  • 10大スター賞:イ・ボヨン、イ・ジョンソク
  • ニュースター賞:イ・ダヒ

このほかユン・サンヒョン、キム・ヘスク、キム・グァンギュらもノミネートされた。イ・ボヨンにとってはキャリア初の大賞(デサン)である。

第6回コリアドラマアワード(2013年)[編集]

  • 大賞:イ・ボヨン
  • 最優秀演出賞:チョ・スウォン
  • 男性最優秀演技賞:チョン・ウンイン
  • 男性優秀演技賞:イ・ジョンソク
  • ベストカップル賞:イ・ジョンソク&イ・ボヨン

作品賞、脚本賞(パク・ヘリョン)、新人女優賞(キム・ガウン)などにもノミネートされた。

第50回百想芸術大賞(2014年)[編集]

  • TV部門 最優秀女子演技賞:イ・ボヨン

作品賞・演出賞・男子最優秀演技賞(イ・ジョンソク)にもノミネート。百想芸術大賞で主演女優賞を獲ったことで、イ・ボヨンは名実ともにトップ女優の地位を固めた。

その他[編集]

APANスターアワードではイ・ボヨンが女性最優秀演技賞、イ・ジョンソクが男性優秀演技賞、チョン・ウンインが演技賞、二人がベストカップル賞を受賞。グリメ賞ではイ・ボヨンが最優秀女子演技者賞に輝いた。Mnet Asian Music AwardsではOST「なぜ今になって来たの?」(チョンヨプ)がベストOST賞にノミネートされている。

OST[編集]

OSTはKTミュージックから5パートに分けて配信された。

パート 配信日 曲名 歌手
Part 1 2013年6月13日 「Echo(에코)」 Every Single Day
Part 2 2013年6月17日 「なぜ今になって来たの?(왜 이제야 왔니?)」 チョンヨプ(Brown Eyed Soul)
Part 3 2013年7月1日 「両目に両頬に胸に(두눈에 두볼에 가슴에)」 キム・ヨンジ
Part 4 2013年7月13日 「君には聞こえない(너에겐 들리지)」 シン・スンフン
Part 5 2013年7月16日 「Sweety Lalala(달콤하게 랄랄라)」 Melody Day

オープニングを飾るEvery Single Dayの「Echo」は、スハの「心の声」というテーマとも重なる浮遊感のあるロックナンバーで、作品のイメージソングとして定着した。韓国バラード界の大御所シン・スンフンが参加しているのも豪華ポイント。サウンドトラック盤には「Circus in Court Strings」「Sea and Stars」などの劇伴も収録されている。

日本での放送・配信[編集]

テレビ放送[編集]

日本では2014年7月23日から、WOWOWプライムで毎週水曜夜に2話ずつ放送されたのが本格的な初放送で、第1話は無料放送だった。その後、BS-TBSやテレビ大阪などの地上波・BSでも放送されている。テレビ放送向けには日本語吹替版も制作されており、ヘソン役を白川万紗子、スハ役を菅野英樹、グァヌ役を高橋広樹、ドヨン役を竹内夕己美が担当した。

どこで見れる?(2026年10月時点)[編集]

2026年10月時点で、日本ではU-NEXTやDMM TVでの配信が確認できる。配信情報サイトのJustWatchではNetflix、FOD、Amazon Prime Video(アジアプレミアム チャンネル等)での取り扱いも表示されている。ただし韓国ドラマの配信ラインナップは契約更新のタイミングで頻繁に入れ替わるため、視聴前に各サービスで最新状況を確認するのが確実。放送から10年以上たった今もサブスク各社が扱い続けているあたり、根強い人気がうかがえる。

余談[編集]

  • 2023年4月には放送10周年を記念して、イ・ジョンソク、イ・ボヨン、キム・グァンギュ、演出のチョ・スウォンが再会。イ・ジョンソクは自身のInstagramに「10」のケーキを囲む写真とともに「もうこんなに時間が経ったなんて…!『君の声が聞こえる』10周年、いつもありがとうございます」という趣旨のコメントを投稿した。都合で欠席したユン・サンヒョンは写真に合成されて参加しており、ファンを笑わせた。
  • 悪役ミン・ジュングク役のチョン・ウンインは、その怖すぎる演技で一気に知名度を上げ、放送中の2013年7月にはSBSのバラエティ『ランニングマン』にも出演している。
  • イ・ボヨンは放送終了直後の2013年9月に俳優チ・ソンと結婚。同年末に本作で大賞を受賞したため、公私ともに大きな年となった。
  • イ・ジョンソクは本作の後も『ピノキオ』の記者、『W -君と僕の世界-』の漫画の主人公(共演:ハン・ヒョジュ)、『ロマンスは別冊付録』の作家兼編集者などで主演を重ね、2025年には弁護士たちの日常を描いた『瑞草洞<ソチョドン>』に主演。本作で「弁護士を助ける高校生」を演じた彼が、約12年後に弁護士役を演じたことはファンの間でちょっとした感慨ポイントになっている。
  • ゲスト・カメオも豪華で、第14話にはキム・ミンジョンが過去作で演じた弁護士キャラ「チェ・ユン」として登場するというファンサービス的な演出がある。第17話には歌手のカンナムがスリ役で、第1話にはキム・ソンギュンが刑事役でカメオ出演している。

外部リンク[編集]

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