井口裕香
Yuka Iguchi
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茨城県大洗町に展示された『ガールズ&パンツァー』の戦車。井口は同シリーズで冷泉麻子を演じている(出典:ウィキメディア・コモンズ、ジョンドウ撮影、CC BY-SA 4.0)
誕生日 1988年7月11日
年齢 38歳
出身地 東京都
国籍 日本
ジャンル 声優・歌手
家族 両親・姉2人(3姉妹の末っ子)
事務所 大沢事務所
代表作 『とある魔術の禁書目録』インデックス、『本好きの下剋上』マイン/ローゼマイン、〈物語〉シリーズ 阿良々木月火、『戦姫絶唱シンフォギア』小日向未来、『ヤマノススメ』雪村あおい、『ちいかわ』モモンガ、『デリシャスパーティ♡プリキュア』華満らん/キュアヤムヤム
関連活動 ラジオ「井口裕香のむ〜〜〜ん ⊂( ^ω^)⊃」、写真集『MORE MORE MORE』『cappuccino』
あだ名 いのすけ
その他 第6回声優アワード パーソナリティ賞(2012年)
リンク 大沢事務所(公式サイト)


概要[編集]

井口裕香(いぐち ゆか)とは、東京都出身、大沢事務所所属の女性声優・歌手である。『とある魔術の禁書目録』のインデックス、『本好きの下剋上』のマイン/ローゼマイン、『ちいかわ』のモモンガなどで知られ、長寿ラジオ番組のパーソナリティやグラビアでも人気を集める。愛称は「いのすけ」。

詳細[編集]

中学生でつかんだデビュー[編集]

1988年7月11日生まれ。子どもの頃からアニメが好きで、アニメ雑誌などを通じて「声優」という職業を知ったのが原点だという。2002年、ブロッコリーが主催したゲーマーズのマスコットキャラクター『G.G.F.』の声優オーディションに合格し、サファイア役でデビューした。まだ10代前半でのスタートで、翌2003年には『デ・ジ・キャラットにょ』のうさだあかり役でテレビアニメに本格出演。2006年からは大沢事務所に所属し、現在までキャリアを積み重ねている。芸歴はすでに20年を超え、10代デビュー組の中でも息の長いキャリアを築いている。

インデックスで一躍ブレイク[編集]

2007年の『アイドルマスター XENOGLOSSIA』で天海春香役として初主役をつかみ、翌2008年に放送が始まった『とある魔術の禁書目録』でヒロインのインデックス役に抜擢された。白い修道服姿でおなかを空かせ、主人公・上条当麻にかみつく少女は作品の看板キャラクターとなり、井口の名前も一気に広まった。シリーズは2019年の第3期まで続き、劇場版『エンデュミオンの奇蹟』も制作されている。「インデックスの声の人」というイメージは今も根強く、ファンからは長年の相棒のように愛されている。

3姉妹の末っ子、陸上部出身[編集]

家族は両親と姉2人の5人家族で、井口は3姉妹の末っ子にあたる。父親は元タクシー運転手だと本人が明かしている。学生時代は陸上部に所属していた体育会系で、2016年4月には運転免許も取得した。動物好きとしても知られ、猫3匹・犬2匹と暮らしていることを公表している。声優仲間との交友も広く、阿澄佳奈を「もこ」と呼ぶほどの親友で、高橋美佳子とも私生活で親交が深い。声優の髙野麻美とは高校時代の同級生だったという縁もある。

主な出演作と代表役[編集]

2000年代〜2010年代前半[編集]

初主役の天海春香、ブレイク作のインデックスに続き、〈物語〉シリーズでは主人公・阿良々木暦の妹、阿良々木月火を担当。『化物語』に始まるシリーズを通じて、明るく暴走気味な「ファイヤーシスターズ」の妹を演じ続け、2024年の『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』でも続投している。2012年には『戦姫絶唱シンフォギア』で主人公・立花響の親友、小日向未来役を担当。日常を象徴するヒロインから、シリーズ後半では物語の鍵を握る存在へと変わっていく難役で、ファンの評価も高い。

2010年代中盤[編集]

2013年からは『ヤマノススメ』で登山が苦手なインドア派の主人公・雪村あおいを演じ、2022年の『Next Summit』まで約10年にわたり同役を担当した。2015年には『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』でヒタチ・千草を演じつつ、同作のオープニングテーマ「Hey World」も担当。同年の『艦隊これくしょん -艦これ-』では加賀・利根など複数の艦娘を演じた。2016年からは『Re:ゼロから始める異世界生活』で凛々しい女性公爵クルシュ・カルステンを演じており、2024年〜2025年の第3期でも続投している。

2019年以降[編集]

2019年には『本好きの下剋上』でマインを演じ、新たな代表作を得た(詳細は後述)。2022年〜2023年の『デリシャスパーティ♡プリキュア』では中華料理店の娘・華満らん/キュアヤムヤムを担当。さらに『ちいかわ』では、わがまま放題でいたずら好きなモモンガの声を担当している。『ガールズ&パンツァー』シリーズでは、眠そうな天才操縦手・冷泉麻子を長年演じており、2026年も『最終章』第5話や『もっとらぶらぶ作戦です!』に出演している。ゲームでは2025年に『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』で呉キリカ、『魔法少女ノ魔女裁判』で城ケ崎ノアを演じた。

『本好きの下剋上』とマイン/ローゼマイン[編集]

掛け合いオーディションでの抜擢[編集]

『本好きの下剋上』は香月美夜の小説を原作とするビブリア・ファンタジーで、本が大好きな女子大生・麗乃が、本がほとんど存在しない世界の病弱な少女マインに転生し、「本がないなら作ればいい」と奮闘する物語である。2019年の第1期アニメ化に際し、井口はマイン役に起用された。アニメージュプラスのインタビューによると、オーディションは複数の役の候補者が一堂に集まって演じる「掛け合いオーディション」で、会話を大切にする作品だと感じたという。手応えがなかったため合格には驚き、マインのように「飛び上がって喜ぶ感じ」だったと振り返っている。

6歳の体と大人の心の演じ分け[編集]

マインは6歳の幼い体に、本好きの大人の意識が入ったキャラクターである。井口は同インタビューで、セリフはマインとして、モノローグは麗乃として気持ちを切り替える必要があり、その強弱が最初は難しかったと語っている。原作についても、最初は「本好きの女の子が転生した話」だと思っていたが、読み進めるうちに壮大なファンタジーだと気づいたという。特殊能力ではなく折れない心で道を切り開くマインの姿を、井口は作品の魅力として挙げている。

約4年ぶりの新作『領主の養女』[編集]

2026年4月4日からは、新作テレビアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』が読売テレビ・日本テレビ系の土曜夕方5時30分枠で放送された(TOKYO MXでは4月6日から)。アニメーション制作はそれまでの亜細亜堂からWIT STUDIOに代わり、監督は岩崎良明。一方、シリーズ構成の國澤真理子と、ローゼマイン役の井口、フェルディナンド役の速水奨ら主要キャストは続投した。オープニングテーマはLittle Glee Monsterの「Pages」で、2クール連続の放送となった。最終回が放送された2026年10月3日には、続編となる原作第四部『本好きの下剋上 貴族院の自称図書委員』のテレビアニメ化(制作はWIT STUDIO)が発表されている[1]。

「私も割と猪突猛進タイプ」[編集]

MANTANWEBのインタビュー(2026年3月)で井口は、マインからローゼマインへと立場を変えて約7年演じてきた役について「演じれば演じるほど、ローゼマインと自分に通ずるものがある」と語った。自身も「猪突猛進タイプ」だといい、キャラクターのひたむきさに背中を押されているという。新作では監督から「もっと喜劇っぽく」という方向性を示され、体当たりでぶつかっていったとも明かしている。新作放送まで約4年空いたが、その間もドラマCDやオーディオブック、朗読劇などで役を演じ続けており、本作を「出会えてよかったと思う大事な作品」と表現した。第2クール開始時には、関西弁・博多弁・鹿児島弁など全25種類の方言で「ご当地CM」のナレーションをすべて担当し、各地の方言ネイティブの監修スタッフから「完璧です」と絶賛された。本人は「どの方言もかわいくて、収録はワクワク」とコメントしている。

ラジオパーソナリティとしての顔[編集]

「む〜〜〜ん」という長寿番組[編集]

井口のもう一つの代名詞がラジオである。2010年10月から文化放送のネットラジオ局・超!A&G+で「井口裕香のむ〜〜〜ん ⊂( ^ω^)⊃」のパーソナリティを担当。番組名の顔文字ごと覚えられている長寿番組で、番組DVDは「じゅうろく」「17」と巻を重ね、そのたびに公開録音やお渡し会が開かれてきた。2026年4月11日にも池袋のアニメイトシアターで「トークイベント2026春」が3部構成で行われ、第1部には菱川花菜、第3部には清水理沙がゲスト出演した。

「超ラジ!Girls」と「こむちゃ」[編集]

2008年4月からは「井口裕香の超ラジ!Girls」を担当し、12年以上続く看板番組となった。2009年4月には「A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン」のアシスタントに起用され、2019年3月に卒業するまで約10年間務め上げている。2019年4月から2021年3月までは「RADIO UnoZero」のパーソナリティも担当した。こうしたしゃべりの実績が評価され、2012年の第6回声優アワードではパーソナリティ賞を受賞している。声優としての役柄とは別に、素の井口のトークを目当てにするリスナーも多く、ラジオは彼女のキャリアを語るうえで欠かせない柱となっている。

歌手活動[編集]

2012年12月24日、クリスマスイブにソロ歌手デビューの記者会見を開いた。2013年には劇場版『とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』のイメージソング「Shining Star-☆-LOVE Letter」で個人名義の歌手デビューを果たす。2015年には『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のオープニング「Hey World」で初めてアニメ主題歌を担当し、作品とともに広く知られる曲となった。その後も7thシングル「Lostorage」などを発表し、リリースイベントも各地で開催。2022年3月27日にはレーベルをワーナー・ブラザースからKADOKAWAへ移籍している。

30代からのグラビア挑戦[編集]

『MORE MORE MORE』がオリコン1位[編集]

30代に入ってから井口が新たに力を入れているのがグラビアである。2024年4月にKADOKAWAから発売した写真集『MORE MORE MORE』はオリコンの写真集部門で1位を獲得し、重版記念イベントも開かれた。同年には『週刊プレイボーイ』の34・35合併号や49号にも登場し、デジタル写真集を相次いでリリース。グラジャパ!アワード2024ではデジタル写真集で最優秀作品賞を受賞した。本人はグラビアを続ける理由として、モノ作りへの興味と、30代で新しいことに挑戦できる可能性を挙げている。

2026年、3冊目の紙写真集と初表紙[編集]

2026年3月には全編水着グラビア誌『ENTAME 36℃ vol.04』で表紙・巻頭を飾り、7月11日の38歳の誕生日には3冊目の写真集『cappuccino』(集英社)を発売した。翌12日の発売記念イベントでは「まさかこの年齢で紙の写真集が出せると思ってなかった」と語り、タイトルどおり「ちょっと甘めな私と、38歳の大人な私がぎゅっと詰まっている」と紹介。サプライズのバースデーケーキで祝われた。8月には光文社の『FLASH』で初の表紙と巻頭10ページを担当し、「もともと女のコのグラビアを見るのが好きだった」とグラビアへの愛を語っている。「来年も出したい」「60歳までがんばりたい」という本人の宣言どおり、声優グラビアの新しい道を切り開いている。

Xで見せるトレーニングの日々[編集]

グラビアを支えているのが地道な体づくりで、本人は公式Xでジム通いの様子をたびたび投稿している。2025年10月にはトレーニング中の姿を公開し、「37!?見えねぇ」と驚きの声が集まった。2026年4月にも3冊目の写真集に向けて、スミスマシンを使ったスクワットなど下半身を鍛える写真を投稿している。撮影に向けたストイックな準備は、ネットニュースでもたびたび取り上げられている。

2026年の最新動向[編集]

2026年の井口は、声優・グラビアの両面で例年以上に露出が多い年となっている。4月からは『本好きの下剋上 領主の養女』で約4年ぶりにローゼマインとして主役を務め、2クールにわたって放送された。7月24日公開の『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』ではモモンガ役で出演し、同作は公開20日間で興行収入80.7億円、観客動員563万人を記録する大ヒットとなった。井口は映画館で観た感想として、モモンガを「傍若無人。なんてやつだ」と評しつつ、周囲の観客がクスクス笑ってくれていたのが救いだったとユーモアたっぷりにコメントしている。ほかにもテレビアニメ『炎の闘球女 ドッジ弾子』(五十嵐柔里役)、『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』(冷泉麻子役)などに出演。グラビア面では『cappuccino』発売とFLASH初表紙が続き、「声優史上最強グラビアン」と報じられるほどの注目を浴びている。

炎上とバズ[編集]

グラビア活動を本格化させた2024年以降、SNSに写真やトレーニング姿を投稿するたびに大きな反響が起きている。2025年10月のトレーニング投稿は「37!?見えねぇ」という驚きの声とともにネットニュースになり、2026年のFLASH初表紙もアニメ系メディアで大きく報じられた。一方で、声優のグラビア進出には賛否が付きものだが、井口本人は「モノ作りへの興味」「30代での新しい挑戦」と明確な理由を語り、写真集のオリコン1位や賞の受賞という結果で応えている。2026年の『ちいかわ』映画では、演じるモモンガの傍若無人ぶりに本人がツッコむコメントもニュースで紹介された。

余談[編集]

  • 愛称は「いのすけ」で、ファンや共演者の間で広く使われている。
  • 親友の阿澄佳奈を「もこ」と呼ぶなど、声優仲間との親しい関係でも知られる。
  • 『本好きの下剋上 領主の養女』の方言CMでは全25種類を一人でナレーションした。方言の再現度は各地のネイティブ監修者が太鼓判を押したほど。
  • 3冊目の写真集『cappuccino』の発売日は自身の誕生日である7月11日で、翌日のイベントでは60歳まで写真集を出し続けたいと語った。
  • デビューのきっかけとなった『G.G.F.』はアニメショップ・ゲーマーズのマスコットキャラクター企画で、ショップ発のオーディションから20年以上第一線に立ち続けている。

外部リンク[編集]

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