Rito Ichinose
Rito Ichinose
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一之瀬りとのプロフィールアイコン(出典:POTOFU)
ID @1_rito
本名 非公表
国籍 日本
職業 同人声優、音声作品プロデューサー、シナリオライター
肩書 サークル「いちのや」「やみいち」代表
フォロワー数 Fantia 約2.3万人、Ci-en 約1.2万人(2026年10月時点)
活動期間 2010年代後半 -
代表的な実績 サークル「いちのや」で100本超の音声作品をDLsiteに展開
事務所 フリー
ファンクラブ いちりと(Fantia)、Ci-en
関連活動 ゲームボイス、歌唱、コラム執筆
あだ名 りと
その他 プロフィールイラスト:しぐれぷに子


概要[編集]

一之瀬りと(いちのせ りと、Rito Ichinose)とは、DLsiteやFANZAなどの同人音声を中心に活動する日本のフリーの同人声優であり、音声作品サークル「いちのや」「やみいち」の代表である。声を当てるだけでなく、企画・シナリオ・ディレクションまで自分で手がける「声優兼プロデューサー」型のクリエイターとして知られる。

詳細[編集]

「声も出すし台本も書く」タイプの同人声優[編集]

一之瀬りとは、ゲームのキャラクターボイス、歌唱、音声作品を活動の3本柱として掲げるフリーの声優である。公式サイトのプロフィールでは「ゲームボイス、歌唱、音声作品等で活動中」と自己紹介しており、事務所には所属していない。仕事の窓口は公式サイトのメールフォームに一本化されている。

最大の特徴は、他サークルの作品に出演するだけでなく、自分のサークルを立ち上げて作品を量産している点にある。Ci-enの自己紹介では、フリーの声優であると同時にサークル「いちのや」「やみいち」の代表として、企画・シナリオ・ディレクションまで担当していると明かしている。

2つのサークルの使い分け[編集]

本人の説明によると、「いちのや」は甘めでハッピーな作品が中心で、全年齢向けの作品も扱う。一方の「やみいち」は成人向け作品専門のブランドで、浮気・寝取られ(NTR)系など、いちのやとは毛色の違うテーマを担当している。

同じ声優が「甘々」と「闇深め」でレーベルを分けているため、リスナーはサークル名を見るだけで作品の方向性を判断できる。苦手なジャンルを避けやすい、リスナーに優しい棲み分けと言える。

現在のスタンス[編集]

2025年3月、公式サイトで呼吸器系の疾患の治療中であることを公表し、外部からの声の仕事の募集を停止した。再開の見通しも立っていないとしつつ、「引退するわけではない」と明言しており、今後は企画運営が活動の中心になると説明している。

実際、2026年現在もサークル「いちのや」からは新作が継続的にリリースされており、本人が出演する作品のほか、涼花みなせや陽向葵ゅか、狐今あまねなど他の声優を起用した作品も増えている。2026年8月にはシナリオライターなどのクリエイター募集も告知しており、プロデューサーとしての比重が年々大きくなっている。

経歴[編集]

2010年代後半:ゲームボイスと歌唱でキャリアを積む[編集]

活動初期は、ゲームへのボイス出演と歌唱の仕事が目立つ。本人の出演履歴によれば、東方Projectの二次創作3D対戦アクション『東方紅舞闘V』(CUBETYPE制作、PlayStation 4/PS VR/PlayStation Vita/Nintendo Switch)で古明地こいし役を担当している。同作はPS Vita版が2016年11月、Switch版が2017年11月に発売された同人発の家庭用ゲームである。

音楽ゲームでは、Dynamixの2018年6月のイベント楽曲「ぺたるすてっぷ」で歌唱を担当。さらに音楽ゲーム『Lanota』の収録曲「地獄の業火で焼き肉大会!?」でもボーカルを務めた。このほか、同人音楽サークル「シルクパラソル」「sakamiya」「空想サラウンド」などの楽曲にもボーカリストとして参加している。

2019年:サークル「いちのや」旗揚げ[編集]

2019年夏、個人サークル「いちのや」を立ち上げ、代表に就任した。記念すべき1作目は、同年6月24日0時に発売された『図書委員後輩ちゃんとナイショの放課後』。発売直前の6月23日には、YouTubeで「もうすぐいちのや1作目発売開始です配信」という直前生配信も行っている。

この1作目のクレジットは、台本とCVが一之瀬りと本人、イラストが鈴木和、音声編集がCrackerJaxx、収録はねこの手スタジオという布陣で、「台本も声も自分」というスタイルはこの時点から一貫している。以降、「後輩」キャラクターはいちのや作品の看板属性の一つとなっていく。

2020年:本人発信の拠点を一気に整備[編集]

2020年8月31日、公式サイトをリニューアルオープンし、同日にYouTubeチャンネルの開設、BOOTHでの「ひとことボイス」販売開始、Ci-enの開始を一斉に告知した。それまでは無料ホームページサービス上にボイスサイトを置いていたが、独自ドメインのサイト(サイト名は「Piña Colada」)へ移転している。

Ci-enではフリートークや「音の研究」といった、声優本人ならではのコンテンツを発信の柱に据えた。公式サイトの出演履歴には、同年9月以降のDLsite作品への出演が日付付きで記録されている。

2023年〜2024年:コラム連載とFantia開設[編集]

2023年5月からは、成人向け漫画誌『COMIC快艶』でコラム「一之瀬りとのASMRささやき通信」の連載を開始した。声優が漫画誌でASMRをテーマにコラムを持つのは珍しく、文章仕事も守備範囲であることを示した。

2024年4月には、サブスクリプション型配信サービスなどからの勧誘が多数届いていることを受けて、「現時点で予定はない」とする声明を公式サイトに掲載。同時に「一之瀬りと」名義以外でのライター活動や、いちのや・やみいち以外のサークル運営は一切行っていないと明言し、デマや嫌がらせには厳正に対処するとした。

2024年8月にはFantiaでファンクラブ「いちりと」を開設。同年9月4日にはYouTubeで「ささやき吐息とASMRでぐっすり眠れる癒やしの生放送」と題した公開生収録を行い、生配信をそのまま音声作品として収録するという試みも見せた。

2025年以降:療養とプロデュース業へのシフト[編集]

2025年3月12日、呼吸器疾患の治療中であることを理由に、声の仕事の新規募集を停止すると発表した。受け付けるのは以前から相談済みの案件、イラストレーターとの共同制作、ナレーションや少量のキャラクターボイス、企業案件、コラム執筆などに限るとし、他サークルの音声作品への出演や個人からのボイス依頼、提携スタジオ以外での収録は受けていないと案内している。

ただし自サークルでの新作リリースは止まっておらず、2026年もCi-enでは新作の先行試聴やジャケット公開がほぼ月に複数回のペースで更新されている。

活動[編集]

同人音声[編集]

活動の中心はもちろん同人音声である。公式サイトの出演履歴には約190件の作品が掲載されており、そのうち全年齢向けが25件ほど、残りが成人向けという内訳になっている。成人向けの音声作品だけで約150件にのぼり、出演本数はかなり多い。

全年齢向けでは、耳かき音声や告白シチュエーションボイス、締め切りに追われる人を応援する甘やかし系ボイスなど、「癒やし」「甘やかし」系の作品が多い。フェリズトゥの『キルケの毒』ではヒロイン・カリュア役を務めるなど、ストーリー性の強いドラマ作品への出演もある。

自サークル「いちのや」「やみいち」[編集]

DLsite上の「いちのや」の登録作品数は2026年10月時点で105件。サークル作品のなかでは『一晩泊めてよ、オタクくん 音声編』が1万2,000本を超える販売数を記録しており、サークルの代表作の一つとなっている。そのほか、エステ・添い寝・後輩彼女といったシチュエーションのASMR作品が数千本規模の販売数を重ねている。

成人向け専門の「やみいち」はDLsite上に9作品があり、浮気・NTR系のテーマを中心に、上位作品は8,000本を超える販売数を記録している。両サークルともFANZA同人でも作品を販売している。

他声優の起用[編集]

近年のいちのや作品では、一之瀬りと本人以外の声優をメインに据えた作品も多い。涼花みなせが出演した全年齢向けのメイドエステ系ASMR、陽向葵ゅかが出演したセラピスト系作品などがあり、後者は1万2,000本を超えるヒットとなっている。

声の仕事を制限している現在、「自分の声で作る」から「自分の企画で作る」へと軸足を移していることがよく分かるラインナップである。2026年8月には涼花みなせのYouTube配信「一之瀬りとさんとお話する🩷!!」にゲスト的に登場し、トークを繰り広げた。

ゲーム・アニメ[編集]

同人音声以外では、PCゲームへの出演も多い。全年齢向けでは『純文学のススメ』(ノビタ理論)、『わーすと☆コンタクト』(non color)、『コープスパーティーif PE』(あみそ組、ヒロイン南野朱里役)などに出演。成人向けPCゲームや、drill0721による同人アニメ作品にも複数参加している。

『ぱんぷとりっく!』(木工用ノスタルジィ)では全ボイスエフェクトを担当するという変わった仕事もこなしている。

歌唱[編集]

同人音楽では、シルクパラソルの「HAPPY ANGEL MUSIC」「恋する計画書」(いずれも『コイグルミ』収録)、「ぺたるすてっぷ」(『サクラミ』収録)、sakamiyaの「八大地獄邪魂転生狂葬散火歌」「地獄の業火で焼肉大会!?」、空想サラウンドの「星空コースター」などでボーカルを担当した。

また、ユニット「みなりと」名義の「春色イノセント・まじかる☆FALLIN' LOVE」では、歌唱だけでなく作詞も手がけている。

ナレーション・ラジオ・コラム[編集]

ナレーションでは、VTuberのHIMARIによる『HIMARIのマイク読本』(HIMARI project)に参加。WEBラジオでは「きらめき☆ピラメキ情報局!」(Nursery Rhymes)でパーソナリティを務めたほか、バイノーラルマイクを使うラジオ番組に第9回ゲストとして出演した。

前述の通り、『COMIC快艶』では2023年5月からコラム「一之瀬りとのASMRささやき通信」を連載している。漫画家とのコラボ音声として、ワニマガジン社『COMIC X-EROS』#82の付録音声(愛上陸とのコラボ)や、葵井ちづるとのコラボ作品も手がけている。

出演作品(抜粋)[編集]

※公式サイト掲載の出演履歴より、全年齢向けを中心に抜粋。成人向け作品はタイトルを省略。

分野 作品 役・担当 制作
家庭用ゲーム 『東方紅舞闘V』 古明地こいし CUBETYPE
音楽ゲーム Dynamix「ぺたるすてっぷ」 歌唱(2018年6月イベント曲) -
音楽ゲーム Lanota「地獄の業火で焼き肉大会!?」 歌唱 -
PCゲーム 『純文学のススメ』 高千穂のお嬢様、マッドサイエンティスト ノビタ理論
PCゲーム 『わーすと☆コンタクト』 出演 non color
PCゲーム 『コープスパーティーif PE』 南野朱里(ヒロイン) あみそ組
PCゲーム 『ぱんぷとりっく!』 全ボイスエフェクト 木工用ノスタルジィ
音声作品 『キルケの毒』 カリュア(ヒロイン) フェリズトゥ
音声作品 『NosferatuDrei』Case:Meg 七海、女生徒B フェリズトゥ
音声作品 『耳かきカノジョの詰め合わせ』 出演 音撫屋
音声作品 『猫耳彼女』 出演 ひげいち。うぇぶ
音声作品 『図書委員後輩ちゃんとナイショの放課後』 台本・CV いちのや(2019年)
ナレーション 『HIMARIのマイク読本』 ナレーション HIMARI project
WEBラジオ 「きらめき☆ピラメキ情報局!」 パーソナリティ Nursery Rhymes
歌唱 「春色イノセント・まじかる☆FALLIN' LOVE」 作詞・歌唱 みなりと
歌唱 「星空コースター」 歌唱 空想サラウンド
コラム 「一之瀬りとのASMRささやき通信」 執筆(2023年5月〜) 『COMIC快艶』

本人発信・ファンクラブ[編集]

YouTube[編集]

YouTubeチャンネル(@IchinoseRito)は2020年8月に開設。チャンネル概要には「ここだけのボイスをいっぱい上げてます♡」とあり、無料で聴けるシチュエーションボイスやASMR生配信のアーカイブが並ぶ。YouTubeメンバーシップでは限定動画や過去の生放送アーカイブを公開している。

配信では、全年齢向けのヒロイン「ほたる」を演じながらの公開生収録など、作品制作と配信を一体化させた企画も行っている。

Ci-en・Fantia[編集]

Ci-enは2020年8月から運営しており、2026年10月時点の支援者数は約1万2,000人。月額500円から複数のプランがあり、フリートークや音の研究、サンプルの先行公開、限定ボイスの配布、リクエストに応じたミニ音声などを提供している。新作の先行試聴やジャケット公開もCi-enが最速で、サークル作品の「裏話」もここで語られる。

2024年8月に開設したFantiaのファンクラブ「いちりと」は、2026年10月時点でファン数が2万2,000人を超え、Ci-enを上回る規模に成長している。投稿数は120件を超える。

その他の窓口[編集]

X(旧Twitter)はメインアカウント(@1_rito)とサブアカウント(@sub_1rito)を運用。ほかにBOOTHでのボイス販売、応援お手紙サービスのOFUSE、匿名で褒め言葉を送れる「ほめて箱」などがあり、リンク集はPOTOFUにまとめられている。「ほめて箱」には「私、ほめられると伸びます。もっとほめてください。」という一言が添えられている。

余談[編集]

  • 公式サイトの名前は「Piña Colada」(ピニャ・コラーダ)。カクテルの名前であり、旧サイト時代から使われている。
  • プロフィール用のイラストはイラストレーターのしぐれぷに子が担当している。
  • Ci-enの最上位プランは月額1万円で、プラン説明では「見返りはない」とされている。特典ゼロの純粋な「お布施」枠という、ある意味潔い設定。
  • 2024年には「一之瀬りと」名義以外でのライター活動や、いちのや・やみいち以外のサークル運営は一切していないと宣言している。名義を一本に絞っていることをはっきり示した形だ。
  • YouTubeでの公開生収録では、リスナーに向けて卑猥なコメントを控えるよう呼びかけており、全年齢向け配信と成人向け作品の線引きをきっちり行っている。
  • 2018年の音楽ゲームのイベント曲「ぺたるすてっぷ」と、後に同人音楽CD『サクラミ』に収録された同名曲の両方でボーカルを担当しており、同じ曲を2つの形で歌っている。

外部リンク[編集]

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