オーロラプロジェクト

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オーロラプロジェクト
AURORA PROJECT
略称 オーロラ
国家 日本
種類 インディーズAVメーカー
業種 アダルトビデオの制作・販売
設立日 1998年
設立者 葵刀樹
代表者 葵刀樹
主要部門 オーロラプロジェクト・アネックス(2007年12月発足の姉妹メーカー)
関係する人物 葵刀樹、桐島蘭、那須之浩、黒龍、裸戯、伊達一輝
代表作品 『LUSH』シリーズ、『ラブ○○』シリーズ、『LOVE DOLL ○○百式』シリーズ
別名 オーロラ・プロジェクト
リンク http://www.aurora-pro.com/


概要[編集]

オーロラプロジェクト(AURORA PROJECT、オーロラ・プロジェクト)とは、AV監督の葵刀樹(あおい とうき)が主宰する、日本のインディーズ系アダルトビデオメーカーである。1998年の設立とされ、2007年12月からは姉妹メーカー「オーロラプロジェクト・アネックス」を併設している。

詳細[編集]

設立と初期[編集]

オーロラプロジェクトは、AV監督・葵刀樹が自らの作品を発表する場として始まったメーカーである。設立年は1998年とする資料が多いが、ウィキペディア日本語版の旧版では「2000年設立の企業」のカテゴリに分類されていた時期があり、資料によって異なる。発足当初は葵刀樹の監督作品のみをリリースしており、監督個人の作家性がそのままメーカーの色となる、いわゆる監督主宰型のメーカーとして出発した。

葵刀樹は、ハメ撮りを得意とする監督として知られる。監督自身が撮影者と出演者を兼ねるハメ撮りは、カンパニー松尾らによってAVの一ジャンルとして定着したとされる手法であり、葵刀樹はカンパニー松尾・工藤澪と並んで「ハメ撮り御三家」と呼ばれることがある。この呼称はカンパニー松尾や工藤澪の紹介記事でも用いられている。

監督陣の拡大[編集]

2000年代半ばから、葵刀樹以外の監督が作品を手がけるようになった。最初に加わったのは黒龍で、2003年から2006年まで在籍し、『LUSH』シリーズを担当した。2006年には裸戯(らぎ)が5月から、桐島蘭が6月から参加し、2007年1月には伊達一輝が加わった。これにより、それまでの作風以外の作品も制作されるようになり、ラインナップの幅が広がったとされる。

2010年代に入ると、烏間剛(2011年)、瑞貴翔(2011年〜2013年)、緋解(2012年〜2013年)、賀市当(2013年)といった監督が短期間ずつ作品を発表した。裸戯と伊達一輝は2014年まで在籍した。2016年からは那須之浩が加わり、2020年から2023年までは鳳絵夢が在籍した。2023年には馬場炉亜と奈歩莉が新たに参加している。

姉妹メーカー「アネックス」の発足[編集]

2007年12月、姉妹メーカーとしてオーロラプロジェクト・アネックス(AURORA PROJECT ANNEX)が発足した。以後、作品は「オーロラプロジェクト」と「オーロラプロジェクト・アネックス」の二つの名義で流通しており、DVDの中古市場や配信サイトでも両者は別メーカーとして扱われている。公式サイトのメタ情報では、新作の案内がアネックス名義で示されている。

日本語版ウィキペディアの旧版によれば、オーロラプロジェクトの総発売元は「アウトビジョン(北都)」とされていた。北都はMOODYZやS1 NO.1 STYLEなどを擁するグループの中核企業として知られるが、現行の資料ではこの記述は確認できず、時期や現在の流通形態は資料によって異なる。

審査団体との関係[編集]

オーロラプロジェクトは、長らく審査団体を通さない自主規制で作品を発売していた。2006年7月後半のリリース作品からは、ビジュアルソフト・コンテンツ産業協同組合(VSIC)の審査を受けるようになったとされる。

VSICは1994年4月に「日本ビジュアルソフト著作権協会」として発足し、海賊版対策を主な業務としていた団体で、2003年12月に経済産業省関東経済産業局の認可を受けて産業協同組合となった。その後、自主規制に基づくアダルトビデオの倫理審査も行うようになり、2005年4月にはトライハートコーポレーションが日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)から審査を移し、2007年5月には北都がVSICへ審査を移行している。オーロラプロジェクトの審査団体移行は、インディーズ系メーカーが審査団体の枠組みに加わっていったこの時期の流れの中に位置づけられる。

技術・制作スタイル[編集]

DSMM[編集]

オーロラプロジェクトは、DSMM(デジタル・ストップ・モーション・モザイク)と呼ばれるモザイク処理方式を採用したことで知られる。これは局部の動きに合わせて、映像の一コマずつにモザイクをかける方式で、いわゆる「デジタルモザイク」の先駆けの一つとされる。

日本の成人向け映像作品では、刑法175条との関係から性器部分にモザイクをかけるのが通例となっており、DSMMはその処理を対象の動きに追従させる点に特徴がある。ただし、DSMMがその後の業界標準にどの程度直接つながったかを示す資料は確認できず、「先駆けとされる」以上の評価は資料によって異なる。

作風[編集]

発足以来の中心は、葵刀樹によるハメ撮り形式の作品である。監督が撮影と出演を兼ねる形式で知られ、同時期のハマジム(カンパニー松尾)や実録出版(工藤澪)と並んで、監督個人の名前で作品が認知されるメーカーの一つとなった。

工藤澪は1965年生まれで、2002年に実録出版を設立した。実録出版は、ハメ撮りの中でも独自のフェティシズム寄りのアングルを打ち出したとされ、同じハメ撮りというジャンルの中でもメーカーごとに作風の差別化が進んだことがうかがえる。

業界での位置づけ[編集]

「ハメ撮り御三家」と並び称される3人のうち、カンパニー松尾はAV界にハメ撮りというジャンルを定着させた第一人者とされ、全国のテレクラを巡って一般女性を撮影するロードムービー的な『私を女優にして下さい』シリーズで知られる。工藤澪は1980年代に投稿者として頭角を現したのちプロに転じ、2002年に実録出版を設立、2003年のヒット作で知名度を高めた。

これに対し葵刀樹は、自ら主宰するオーロラプロジェクトを拠点に、1998年の設立以来、20年以上にわたってメーカー名義で作品を出し続けている点に特徴がある。カンパニー松尾にとってのハマジム、工藤澪にとっての実録出版と同様に、オーロラプロジェクトは葵刀樹の作品を継続して発表するための拠点として機能してきた。

一方で、オーロラプロジェクトは2006年以降に複数の外部監督を迎え入れ、2007年にはアネックスを設けるなど、監督個人のレーベルから複数の監督が作品を発表するメーカーへと形を変えていった。2023年にも新しい監督が加わっており、主宰者の作品と他の監督の作品が並行してリリースされる体制が続いている。

主な監督[編集]

公式サイトおよびウィキペディア日本語版(2025年4月時点の版)にもとづく。

監督名 在籍期間 備考
葵刀樹 1998年〜 主宰。設立時からの監督
桐島蘭 2006年6月〜 『ラブ○○』シリーズ
那須之浩 2016年〜
馬場炉亜 2023年〜
奈歩莉 2023年〜
黒龍 2003年〜2006年 『LUSH』シリーズ
裸戯 2006年5月〜2014年 『LOVE DOLL ○○百式』シリーズ
伊達一輝 2007年1月〜2014年
烏間剛 2011年
瑞貴翔 2011年〜2013年
緋解 2012年〜2013年
賀市当 2013年
鳳絵夢 2020年〜2023年

主なシリーズ[編集]

  • 『LUSH』 - 黒龍監督
  • 『ラブ○○』 - 桐島蘭監督
  • 『LOVE DOLL ○○百式』 - 裸戯監督

このほか、葵刀樹監督による長期シリーズがある。

現在の活動[編集]

オーロラプロジェクトは2020年代も活動を続けている。2025年時点で公式サイトには葵刀樹・桐島蘭・那須之浩・馬場炉亜・奈歩莉の5名が現役監督として掲載されており、2023年にも新たな監督が加わっている。新作は主に姉妹メーカーのオーロラプロジェクト・アネックス名義で案内されている。

作品は公式サイト(aurora-pro.com)のほか、FANZAなどの大手正規配信サービスで配信されており、2020年〜2021年にもアネックス名義の作品が配信されている。旧作のDVDは中古市場でも流通している。公式サイトは映像送信型性風俗特殊営業および無店舗型性風俗特殊営業の届出を行った旨を表示しており、自社サイトでの配信・販売も行っている。また、X(旧Twitter)に公式アカウント(@AuroraPro)を開設している。

余談[編集]

  • 「ハメ撮り御三家」の3人はそれぞれ拠点となるメーカー・制作会社を持っており、カンパニー松尾はハマジム、工藤澪は実録出版、葵刀樹はオーロラプロジェクトを拠点としている。
  • 工藤澪をめぐるイベントトークでは、工藤・松尾・葵の3人を映画監督にたとえる場面があり、葵刀樹は押井守にたとえられたとされる。
  • 公式サイトにはPC版のほかに携帯電話向けのモバイルサイトも用意されていた。
  • ウィキデータには「オーロラ・プロジェクト」の項目(Q10846483)が作成されており、日本語版記事では「日本のアダルトビデオメーカー」のカテゴリに分類されている。
  • 表記は「オーロラプロジェクト」と中黒入りの「オーロラ・プロジェクト」が混在しており、ウィキペディア日本語版の記事名は「オーロラ・プロジェクト」で、「オーロラプロジェクト」「オーロラプロジェクト・アネックス」はそこへの転送ページとなっている。

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