| 【推しの子】 Oshi no Ko | |
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タイトルロゴ(出典:Wikimedia Commons・パブリックドメイン) | |
| 作家 | 赤坂アカ(原作)・横槍メンゴ(作画) |
| ジャンル | 芸能、サスペンス、転生 |
| 出版社 | 集英社 |
| 連載期間 | 2020年4月 - 2024年11月 |
| 連載周期 | 週刊 |
| 話数 | 全166話(単行本全16巻) |
| 略称 | 推しの子 |
| メディアミックス | テレビアニメ(2023年・2024年・2026年)、実写ドラマ・実写映画(2024年) |
概要[編集]
【推しの子】(おしのこ)は、原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴによる日本の漫画作品。集英社の『週刊ヤングジャンプ』で2020年4月から2024年11月まで連載され、全166話・単行本全16巻で完結した。芸能界の光と闇を題材に、転生・ミステリー・サスペンスを織り交ぜた物語で、2023年のアニメ化を機に社会現象級のヒットとなった。
赤坂アカは『かぐや様は告らせたい』の作者、横槍メンゴは『クズの本懐』の作者として知られ、人気作家二人のタッグとして連載開始時から注目された。アニメは動画工房が制作し、第1期(2023年)・第2期(2024年)・第3期(2026年)が放送された。YOASOBIが歌った第1期オープニング曲「アイドル」は世界的なヒットとなった。
詳細[編集]
連載の経緯[編集]
本作は2020年4月に週刊ヤングジャンプで連載が始まった。アイドル、恋愛リアリティショー、舞台、映画と、章ごとに芸能界の別の現場を取り上げる構成で、業界の仕組みを細かく描いたことが話題になった。
2024年11月14日発売号で最終話(第166話)が掲載され、約4年半の連載が完結した。最終巻の第16巻は2024年12月に発売された。完結と同じ時期に実写ドラマと実写映画が公開され、作品への注目が最も高まった時期に連載が終わった。
あらすじ[編集]
宮崎県の病院で働く産婦人科医・雨宮吾郎(ゴロー)は、かつての患者の影響で、人気アイドルグループ「B小町」の星野アイを推していた。ある日、そのアイが妊娠した状態で吾郎の病院を訪れる。出産の直前、吾郎は何者かに襲われて命を落とし、気がつくとアイの子供星野愛久愛海(アクア)として生まれ変わっていた。双子の妹星野瑠美衣(ルビー)も、前世の記憶を持つ転生者だった。
アイの子として幸せに暮らす二人だったが、アイはドーム公演を目前にして事件に巻き込まれる。アクアはその裏にいる人物への復讐を誓い、俳優として芸能界に入る。一方、ルビーはアイと同じアイドルの道を目指し、新生「B小町」を結成する。
物語は、恋愛リアリティショー編、2.5次元舞台「東京ブレイド」編、スキャンダル編、映画『15年の嘘』編と進む。華やかな芸能界の裏側と、アイの過去をめぐる真相が少しずつ明らかになっていく。
章の構成[編集]
| 章 | 主な内容 |
|---|---|
| 幼年期 | 吾郎の転生、アイの出産と子育て、ドーム公演前夜の事件。 |
| 芸能界編 | 高校生になったアクアとルビーが芸能界へ。有馬かなとの再会と、新生B小町の結成。 |
| 恋愛リアリティショー編 | アクアが番組「今からガチ恋始めます」に出演し、黒川あかねと出会う。 |
| ファーストステージ編 | 新生B小町がアイドルフェスで初ステージに立つ。 |
| 2.5次元舞台編 | 人気漫画の舞台化「東京ブレイド」をめぐる、俳優と原作者・脚本家の葛藤。 |
| プライベート編・スキャンダル編 | アイの過去に近づくアクアと、真相を知ったルビーの変化。 |
| 映画編 | アイの半生を描く映画『15年の嘘』の制作を通じて、真相に決着がつく。 |
作風[編集]
本作は、芸能界の仕組み(事務所、制作会社、配信、SNSでの評判)を具体的に描いた点に特徴がある。恋愛リアリティショー編では、番組の演出とネット上の誹謗中傷の問題が正面から取り上げられ、現実の出来事を思い起こさせるとして大きな議論になった。
アイの「嘘は愛」という考え方や、ファンと「推し」の関係といったテーマが繰り返し描かれ、推し活という言葉が広まった時代を象徴する作品とも言われる。
主な登場人物[編集]
- 星野アイ - 物語の起点となるB小町のセンター。声:高橋李依
- アクア(星野愛久愛海) - 主人公。前世は産婦人科医の吾郎。冷静で頭脳的。声:大塚剛央
- ルビー(星野瑠美衣) - アクアの双子の妹。新生B小町のセンター。声:伊駒ゆりえ
- 有馬かな - 元天才子役の女優で、新生B小町のメンバー。声:潘めぐみ
- 黒川あかね - 劇団に所属する実力派女優。声:石見舞菜香
- MEMちょ - 人気配信者で、新生B小町のメンバー。声:大久保瑠美
- 雨宮吾郎 - アクアの前世。声:伊東健人
- 斉藤壱護 - アイの所属事務所「苺プロダクション」の社長。
- 斉藤ミヤコ - 壱護の妻。アクアとルビーを育て、のちに事務所を切り盛りする。
- 鏑木勝也 - 芸能プロデューサー。アクアの調査に関わる。
テレビアニメ[編集]
アニメーション制作は動画工房。監督は平牧大輔、シリーズ構成は田中仁、キャラクターデザインは平山寛菜が担当した。
| シーズン | 放送期間 | 話数 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 2023年4月12日 - 6月28日 | 全11話(第1話は90分) | 幼少期・恋愛リアリティショー編・ファーストステージ編 |
| 第2期 | 2024年7月3日 - 10月6日 | 全13話 | 2.5次元舞台「東京ブレイド」編ほか |
| 第3期 | 2026年1月14日 - | 第25話 - 第35話(最終回は1時間スペシャル) | スキャンダル編以降 |
第1期の第1話「母と子」は90分の特別編成で、テレビ放送に先がけて劇場で先行上映された。第3期の最終回にあたる第35話は1時間スペシャルとして放送される構成が発表され、あわせて劇場作品『15年の嘘』の製作開始も発表された。
主題歌[編集]
| シーズン | オープニング | エンディング |
|---|---|---|
| 第1期 | 「アイドル」YOASOBI | 「メフィスト」女王蜂 |
| 第2期 | 「ファタール」GEMN | 「Burning」羊文学 |
| 第3期 | 「TEST ME」ちゃんみな | 「セレナーデ」なとり |
イベント[編集]
2026年8月16日には、声優陣が出演するイベント「苺プロダクション☆ファン感謝祭2026」が東京・SGC HALL ARIAKEで昼夜2回開催された。出演者は大塚剛央・伊駒ゆりえ・潘めぐみ・大久保瑠美・伊東健人・高柳知葉ほか。
実写化[編集]
2024年に実写化され、ドラマ版がAmazonプライム・ビデオで2024年11月28日から配信、続編にあたる映画『【推しの子】-The Final Act-』が東映配給で2024年12月20日に公開された。主な配役は、星野アイが齋藤飛鳥(元乃木坂46)、アクアが櫻井海音、ルビーが齊藤なぎさ、有馬かなが原菜乃華、黒川あかねが茅島みずき。発表時にはキャストのイメージをめぐって賛否が分かれたが、公開後は再現度を評価する声も多かった。
反響[編集]
2023年のアニメ第1期は、90分の第1話の展開が大きな話題となり、配信ランキングを席巻した。主題歌「アイドル」は、米ビルボードのグローバル・チャート(米国を除く)で日本語の楽曲として初めて1位になり、国内チャートでも長期間1位を続けた。原作も、アニメ放送をきっかけに発行部数を大きく伸ばした。
炎上とバズ[編集]
- 主題歌「アイドル」の世界的ヒット - YOASOBIの楽曲が海外チャートでも上位に入り、大きなバズを生んだ。
- 芸能界・SNS描写の生々しさ - 恋愛リアリティショーやネット炎上の描写が、現実の事件を想起させるとして議論を呼んだ。
- ストーリー考察の盛り上がり - 伏線や「犯人」をめぐる考察がSNSで活発に行われた。
- 最終回への賛否 - 2024年11月の原作最終話は、結末をめぐってSNSで賛否が大きく分かれた。
余談[編集]
- タイトルの【】(隅付き括弧)が特徴的で、表記の独特さでも知られる。
- 原作者の赤坂アカは『かぐや様は告らせたい』でも知られる売れっ子。
- 「アイドルとは何か」「ファンと推しの関係」といった現代的テーマを掘り下げた点が評価される。
- 作中のアイドルグループ「B小町」はアニメの声優陣で実際に楽曲が制作され、ライブ形式のイベントも行われた。
- 作中の番組「今からガチ恋始めます」は、実在の恋愛リアリティ番組を思わせる演出で話題になった。
- 苺プロダクションは作中の芸能事務所の名前で、アニメ公式サイトのドメインにも使われている。
- 「推し活」文化の広がりとも共鳴し、時代を象徴する作品とされる。