| 高橋李依 Rie Takahashi | |
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![]() 2021年の台北国際動漫節で展示された『Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』声優陣のサイン。川澄綾子・宮野真守・坂本真綾・島﨑信長らと並び高橋李依のサインも含まれる(出典:ウィキメディア・コモンズ、Solomon203撮影、CC BY-SA 4.0) | |
| 誕生日 | 1994年2月27日 |
| 年齢 | 32歳 |
| 出身地 | 埼玉県 |
| 国籍 | 日本 |
| ジャンル | 声優、歌手 |
| 活動期間 | 2013年 - |
| デビューアルバム | 1st EP『透明な付箋』(2021年) |
| 事務所 | 81プロデュース |
| 代表作 | 『この素晴らしい世界に祝福を!』めぐみん、『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア、『からかい上手の高木さん』高木さん、『【推しの子】』アイ、『魔法つかいプリキュア!』朝日奈みらい/キュアミラクル、『Fate/Grand Order』マシュ・キリエライト |
| ファンクラブ | たかは私立りえ高校 |
| 関連活動 | 声優ユニット「イヤホンズ」リーダー、音泉『高橋李依・上田麗奈 仕事で会えないからラジオはじめました。』パーソナリティ |
| あだ名 | りえりー、りーちゃん、ちろりー |
| その他 | 第10回声優アワード新人女優賞(2016年)、第16回声優アワード助演女優賞(2022年) |
| リンク | X(@taka8rie)、Instagram(@riery_syame)、公式サイト |
概要[編集]
高橋李依(たかはし りえ)とは、埼玉県出身の声優・歌手である。愛称は「りえりー」。『このすば』のめぐみん、『リゼロ』のエミリア、『からかい上手の高木さん』の高木さん、『【推しの子】』のアイなど、2010年代後半から現在までアニメのヒロイン役を量産し続けている81プロデュース所属の実力派である。
詳細[編集]
『ひぐらし』で目覚めた中学時代[編集]
1994年2月27日生まれ。声優を志したきっかけは、中学時代に観たテレビアニメ『ひぐらしのなく頃に』。とりわけ小林ゆうが演じた北条悟史の芝居に強く心を動かされたと本人が語っている。いわゆる「アニメが好きだから声優に」というより、「この芝居をした人のようになりたい」という、ピンポイントな憧れから始まったタイプである。
高校では放送部に所属し、アニメ甲子園2010-2011のボイスアクト部門で優秀賞を受賞。部活動の段階ですでに外部の舞台で結果を出していた。
母の先輩がいた事務所へ[編集]
2011年8月、第5回81オーディションで特別賞を獲得。81プロデュースを選んだ背景には家族の縁がある。母親の学生時代、演劇部の先輩だったのが声優のくじらで、そのくじらが81プロデュースに所属していたことから、同事務所を薦められたのだという。2012年3月の高校卒業と同時に養成所の81ACTOR'S STUDIOへ入所した。
ちなみにこの第5回81オーディションで同じ賞を受賞したのが上田麗奈。養成所の入所式には待ち合わせて一緒に行き、「最初にメールアドレスを交換した仲間」になった。この縁が、のちの長寿ラジオにつながっていく。
デビューから初主演、そしてヒロインラッシュへ[編集]
2013年7月放送の『ステラ女学院高等科C3部』で声優デビュー。2015年には『それが声優!』でテレビアニメ初主演を果たし、声優業界そのものを描くこの作品で、新人声優の主人公を新人声優が演じるというメタな構図を体現した。同作の共演者と結成したユニット「イヤホンズ」は作品の枠を越えて活動を続け、現在は高橋がリーダーを務めている。
2016年は転機の年だった。『この素晴らしい世界に祝福を!』のめぐみん、『Re:ゼロから始める異世界生活』のエミリア、『魔法つかいプリキュア!』の朝日奈みらい/キュアミラクルと、のちに代表作となる役が同じ年に一気に放送された。同年3月には第10回声優アワードで新人女優賞を受賞。以降は『からかい上手の高木さん』(2018年〜)、『【推しの子】』(2023年〜)と、時代ごとに「その年の顔」になる役を引き当て続けている。
演技スタイルと役作り[編集]
「好きな物を食べてから演じる」[編集]
高橋の役作りはかなり几帳面だ。キャラクターを構成する要素を書き出して整理し、さらに演じる前にはそのキャラクターが好きな食べ物を食べるよう心がけているという。設定資料を読み込むだけでなく、キャラの「生活」まで自分の体に通してから芝居に入る、という発想である。
『リゼロ』では、第2期から参加する新キャストのために原作を先読みし、「ほんのちょっとした疑問」にも答えられるよう準備していたと明かしている。主演級の現場で座組全体を気にかけるタイプであることがうかがえる。
アドリブ職人としての顔[編集]
キャラクター研究を重視する一方で、アドリブにも積極的。その象徴が『このすば』のめぐみんで、爆裂魔法の長い詠唱呪文は全て高橋本人のアドリブとされている。視聴者アンケートでも「詠唱がアドリブだったことに驚いた」「中二病キャラを完璧に演じたハマり役」という声が毎年のように寄せられ、アニメ!アニメ!の「演じた中で一番好きなキャラクター」アンケートでは2023年に2位、2024年に1位を獲得している。
魔法使いに縁がある声[編集]
めぐみん(アークウィザード)、エミリア(精霊術師)、キュアミラクル(魔法つかいプリキュア)と、なぜか魔法やファンタジーに関わる役が多く、ファンの間でも「魔法使い役に縁が深い」とよく言われる。X(旧Twitter)のプロフィールに書かれたリンク名「ナシマホウ界↔マホウ界」も、『魔法つかいプリキュア!』の世界観用語をそのまま使ったものだ。
主な役とエピソード[編集]
めぐみん(このすば)[編集]
紅魔族の少女めぐみんは、高橋のキャリアを決定づけた役の一つ。前述の詠唱アドリブに加え、「我が名はめぐみん!」の名乗り口上もすっかり代名詞になった。シリーズは2016年の第1期以降、劇場版や第3期(2024年)と続き、2026年7月には第4期の2027年放送が発表された。めぐみん役はもちろん続投である。
エミリア(リゼロ)[編集]
銀髪のハーフエルフ・エミリアは、2016年の第1期から10年にわたって演じ続けているメインヒロイン。第2期の放送延期を経た際には、ファンの熱量に感謝しつつ「絶対に最高のモノを届けなきゃ」とモチベーションを保ったと語っている。
キャラクター理解も深く、第2期ではエミリアの「自分に自信がなくて妙に卑屈」「自己肯定感の低いところ」が描かれると分析。第1期では「綺麗で可愛くてちょっと天然」な面を前に出していたが、OVA『氷結の絆』を経て、人間臭い表現の方向性が正しかったと確信したという。第2期で登場したエキドナについては「ビジュアルも声も大好物」と語り、坂本真綾の配役を心待ちにしていたことも明かしている。2026年には『Re:ゼロから始める異世界生活 4th season』が放送された。
高木さん(からかい上手の高木さん)[編集]
西片(声:梶裕貴)をからかい続ける中学生・高木さんは、ファン投票で1位を取ることもある人気役。「演じ方次第で嫌みに見えかねない難しい役」とも評されるが、余裕と照れを行き来する声のニュアンスや息継ぎで、絶妙なバランスを作り上げた。
2022年の劇場版公開記念舞台挨拶では、「1ワードも手を抜いたこともない」と、第1期から全スタッフが妥協せず作り続けてきたことを強調。「声になっていないけれど、画のなかでキャラクターたちの心情が見える部分にグッときた」と、作画チームへの敬意も語った。
アイ(【推しの子】)[編集]
赤坂アカ原作の『【推しの子】』で、物語の起点となる伝説のアイドル・星野アイを担当。高橋はもともと連載も単行本も追いかけていた原作ファンで、キャスト発表時のコメントでは、アニメ化の報に「心臓が跳ね上がり」、オーディションの機会に「震え」、決定の報せには「涙が溢れて止まりませんでした」と、一読者としての感情を隠さず綴った。
2023年の放送後は「最後のシーンの息遣いに圧倒された」という感想が多数寄せられ、アイは高橋の新たな代表作になった。2024年2月には主題歌「アイドル」(YOASOBI)のカバーMVも公開。第3期は2026年1月14日から放送された。
キュアミラクル(魔法つかいプリキュア!)[編集]
2016年の『魔法つかいプリキュア!』で朝日奈みらい/キュアミラクルを演じ、プリキュアシリーズの主人公に。本人にとってプリキュアは「まるで都市伝説のような存在」で、自分が演じるとは思っていなかったという。相棒キュアマジカル役の堀江由衣とは、イヤホンズとAice5として以前からライブで共演しており、「TVシリーズ第1話から安心して収録に臨めました」と振り返っている。
劇場版では、オンエアを見ていた世代として、先輩プリキュアに当時の声で「新人さん」と呼ばれたのがすごく嬉しかったとも。その後もキュアミラクルとの縁は続き、2024年の『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!』に出演、2025年1月からは続編『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』が放送された。みらいのことは「"永遠のお友達"のような存在」と表現し、「彼女が私の声を選んでくれたことが誇りで幸せ」とコメントしている。
マシュ・キリエライト(Fate/Grand Order)[編集]
Fate/stay nightに始まるFateシリーズのスマホゲーム『Fate/Grand Order』では、主人公の相棒であるデミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトを担当。劇場版『神聖円卓領域キャメロット』などのアニメ化作品でも同役を演じている。高橋自身もFGOへの愛の強さで知られる声優で、2018年の京都国際マンガ・アニメフェアでは同じくFGO愛で知られる悠木碧とステージに登壇し、好きなサーヴァントのプレゼン企画で白熱したトークを繰り広げた。
音楽活動[編集]
イヤホンズ[編集]
2015年、アニメ『それが声優!』をきっかけに高野麻里佳・長久友紀と結成した3人組声優ユニット。同年6月18日にデビューし、10月には原宿アストロホールで1stワンマンライブを開催、チケットはソールドアウトした。
アニメ終了後は「作中ユニット」から「声優ユニット」へと軸足を移し、攻撃的なロックに芝居を組み込んだ「予め失われた僕らのバラッド」や、ポエトリーリーディングを取り入れた楽曲など、声優であることを武器にした実験的な表現で独自の地位を築いた。2025年6月にデビュー10周年を迎えている。
ソロデビューは「ちょっと遅め」[編集]
ソロ活動の開始を発表したのは27歳の誕生日、2021年2月27日。同年6月23日に1st EP『透明な付箋』でソロデビューした。本人はこのタイミングを「同世代のなかだとちょっと遅めだと思う」と語っており、以前からオファーはあったものの「自分はアーティスト活動をやるような人じゃない」と考えていたという。踏み切れたのは、アーティストと声優のどちらも本気でやっている先輩たちにたくさん出会えたからだった。
活動の軸について本人は、幼稚園時代の砂遊びを例に「『好き』の気持ちをみんなと共有したい」と説明。「やらないで後悔するより、やって後悔したい」という言葉も残している。
EP、キャラソンライブ、そして新レーベルへ[編集]
2023年1月に2nd EP『青を生きる』をリリースし、2月にはライブ「Cinderella popcorn」を開催。2024年2月にはキャラクターソングライブ「I 編む You」、2025年2月にはその Season2「Talk 餡 call」と、演じてきたキャラクターの楽曲を歌うライブを2年連続で行った。
2026年はシングルを連続で配信し、5月16日にはカルッツかわさきで2ndワンマンライブ「A Rie in Wonderland」を開催。このステージで、3rd EPのリリース後にソニーミュージック内の新レーベルへ移籍することをサプライズ発表した。7月15日発売の3rd EP『黄身加熱中』には「Re:You」「ココロアダプタ」「ジオード」「痛み入ります」「ひだまり」を収録。本人はこれまでの体制での最後の作品と位置づけ、声優とアーティストの両面で「新たなステージ」に踏み出すと語っている。
ライブのスローガン「R・I・E」[編集]
ライブでは自分の名前にかけた「R・I・E」(理性・いたわり・エネルギー)をスローガンに掲げ、観客の安全と楽しさを最優先にする姿勢を打ち出している。盛り上がりつつも周りを思いやってね、というファンへのメッセージを、名前のアクロスティックで覚えやすくしたあたりがいかにも高橋らしい。
ラジオ・SNS・ファンクラブ[編集]
「しごはじ」[編集]
81オーディションの同期で親友の上田麗奈とは、仕事ではなかなか共演できない。そこで「会えないならラジオを始めればいい」という発想で生まれたのが、音泉で配信される『高橋李依・上田麗奈 仕事で会えないからラジオはじめました。』(通称しごはじ)である。高橋いわく「顔合わせのお茶会のような感覚」で、近況報告と雑談が中心。番組は「はじめて5年たちました」「6年たちました」と節目ごとにタイトルを変えたイベントを開くほどの長寿番組になった。
出会った頃について、上田は「李依はあの頃前髪が短かった」、高橋は「麗奈はおさげ髪で、わんこみたいだった」と懐かしんでいる。ラジオ方面の評価も高く、アニラジアワードでは2017年に最優秀女性ラジオ賞・新人賞、2019年に再び最優秀女性ラジオ賞を受賞した。
X・YouTube[編集]
X (SNS)のアカウント(@taka8rie)は2012年10月開設で、フォロワーは110万人規模。プロフィールには「声を使って活動しています」という趣旨の自己紹介とともに、『魔法騎士レイアース』(風)、『バーテックスフォース』(陽子)、『佐々木とピーちゃん』(星崎)など現在の出演作がハッシュタグで並び、さらに『夜のクラゲは泳げない』のファン呼称「JELEEぷかり隊」も名乗っている。作品への愛を隠さないスタイルはSNSでも一貫している。
YouTubeの公式チャンネルは2025年2月時点で登録者10万人を突破。Instagram(@riery_syame)でも近況を発信している。
たかは私立りえ高校[編集]
ソロ活動と同時に開設された公式メンバーズクラブの名前は「たかは私立りえ高校」。会員は「りえ高生」と呼ばれ、2025年10月26日には東京・ニューピアホールでリアル脱出ゲームのSCRAPとコラボしたファンイベント「りえ高祭2025」を開催。2026年5月のライブでは、りえ高生がパンフレットのページ作りに参加する企画も行われた。2026年11月には「りえ高祭2026」が予定されている。
声帯結節の手術と復帰[編集]
2025年4月、声帯結節による嗄声(声のかすれ)の症状について医師と相談した結果、手術を受けることを発表し、術後約1か月の休養に入った。声優活動を長く続けるための前向きな治療という位置づけで、本人はX (SNS)で体調そのものには問題がないことを伝え、ファンに「穏やかな心持ち」で待ってほしいと呼びかけた。休養中は「作品やキャラクターたちと丁寧に、繊細に向き合って行けるよう」しっかり療養すると綴っている。
同年5月2日から段階的に現場へ復帰。復帰報告では「これからまた新たな一歩という気持ちで」携わる作品やキャラクターに向き合い、「ひとつひとつ丁寧に歩んでいきたい」とコメントした。その後は前述の通り、2026年に2ndワンマンライブ、レーベル移籍、『リゼロ』『【推しの子】』の新シーズンと、休養前以上に濃密な1年を送っている。
人物[編集]
- 自称「重度のショタコン」かつ「自他共に認める厨二病」。
- 好きな言葉は「失敗は経験だと思えたら成功になる」。
- 趣味はエレキギター、ネイルアート、100円ショップ巡り。特技は側転。
- リズムゲームでは高難易度楽曲もクリアできる腕前とされる。
- 演技には真摯な一方、ラジオでは「ぽんこつ」な一面がたびたび露呈し、ファンからもそのギャップ込みで愛されている。
- 親交のある声優として、上田麗奈のほか、イヤホンズの高野麻里佳・長久友紀、『このすば』で共演する雨宮天らが知られる。
炎上とバズ[編集]
大きな炎上とは無縁のタイプだが、バズは定期的に起こしている。代表例が『【推しの子】』公式YouTubeチャンネルで公開された、アイの劇中歌「サインはB」を本人が踊る動画。公開後すぐに62万再生を突破し、「こんな高いヒールで踊れるのすごすぎる」「歌って踊って声もいいって完璧なアイドル」と、アイ本人さながらの反応がSNSに溢れた。
2025年の声帯結節手術の発表時にも、SNSには「お大事にして」「復帰待ってます」という温かい声が殺到。ネガティブな話題より、ファンの好意が可視化されるタイプのトレンド入りが多い声優である。
余談[編集]
- ファンからは「ブケファラス高橋」というあだ名も付けられている。FGO関連で熱狂する様子から生まれたものとされる。
- エレキギターは趣味だが、弟が大学に入学する際に持ち出してしまったことがあるという。
- イヤホンズはONKYOとコラボした際、高橋自身の耳を型取ったオリジナルのイヤーモニターを製作した。ユニット名に恥じない徹底ぶりである。
- アニメ『姫騎士様のヒモ』ではヴァネッサ役を担当することが発表されている。
- 『このすば』10周年を記念した展示会「『この素晴らしい世界に祝福を!』展〜Cheerful〜」が2026年10月12日から秋葉原で開催される。
