| 正式名称 | AV OPEN〜あなたが決める!セルアダルトビデオ日本一決定戦〜 |
|---|---|
| 略称 | AVOP |
| 画像 | |
| 種類 | アダルトビデオの作品コンテスト(売上競争型) |
| 主催 | 東京スポーツ・ソフト・オン・デマンド(2006年) 知的財産振興協会(2014年〜) |
| 開催期間 | 2006年・2007年(第1期) 2014年〜2018年(第2期) |
| 形式 | 各メーカーが1作品をエントリーし、協力店舗での実売本数で順位を決定 |
| 参加メーカー数 | 2006年:16社(本戦) 2007年:19社(本戦) |
| 賞金 | 優勝1000万円・2位500万円・3位300万円(2006年) |
| 名誉総裁 | リリー・フランキー |
| 優勝 | 2006年:エスワン 2007年:エスワン(SODクリエイト失格による繰り上げ) |
| 後継・対抗 | AVグランプリ(2008年・2009年) |
概要[編集]
AV OPEN(エーブイ・オープン)とは、2006年に東京スポーツとソフト・オン・デマンド(SOD)の主催で始まった、アダルトビデオのメーカー対抗コンテストである。各メーカーが専用の1作品を出品し、店頭での実売本数という「数字」だけで日本一を決めるという、業界初の大規模な売上勝負だった。
詳細[編集]
どんな大会だったのか[編集]
AV OPENの正式名称は「AV OPEN〜あなたが決める!セルアダルトビデオ日本一決定戦〜」。公式の略称は「AVOP」である。名前の通り、購入者の財布=実売本数で順位が決まるのが最大の特徴で、審査員の好みや業界内の評判ではなく、一定期間に協力店舗で売れた本数がそのまま成績になった。
それまでのアダルトビデオの賞は、メーカーや雑誌、流通会社がそれぞれ独自に開くものが中心で、業界横断の「統一王者」を決める場は事実上なかった。英語圏では、アメリカのAVNアワードのように業界の顔となる賞があり、AV OPENも業界のイメージ向上と品質の目安づくりを狙った取り組みだったと説明されている。
メーカー対抗戦という発想[編集]
AV OPENの単位は「女優」ではなく「メーカー」である。出場するのは各メーカー1作品だけで、つまりメーカーが自社の看板を背負って1本勝負に挑む構図になっていた。各出品作には大会専用の品番(「OPEN-」で始まる品番)が振られ、店頭では専用の表示とともに、全メーカー同じ広さの売り場で陳列されたとされる。
この「同じ土俵・同じ棚」という条件づくりは、資金力のある大手と中小メーカーの差を少しでも縮めるための工夫だった。一方で、結果を左右するのはあくまで販売本数であり、のちにこの「数字だけで決まる」仕組みそのものが大会の命取りになっていく。
第1期と第2期[編集]
AV OPENは大きく2つの時期に分けられる。2006年・2007年に東京スポーツとSODが中心となって開いた第1期と、7年の空白を経て2014年に知的財産振興協会(IPPA)の主催で復活し、2018年まで続いた第2期である。
一般に「AV OPEN騒動」として語られるのは第1期、特に2007年大会の出来事である。第1期の崩壊を受けて、ライバル陣営が対抗する形で開いたのが2008年・2009年のAVグランプリであり、本記事ではこの流れもあわせて扱う。2026年10月時点で、2019年以降のAV OPENは開催されていない。
誕生の背景[編集]
セル市場の拡大とメーカー間競争[編集]
2000年代半ばのアダルトビデオ業界は、レンタル中心の時代から、DVDを店頭や通販で売る「セル」中心の時代へ移り変わる途中にあった。セル作品を扱う新興メーカー群は急速に勢力を伸ばし、その代表格が1995年12月に創業したソフト・オン・デマンドだった。
SODの売上は1996年の約3億円から2005年には約90億円にまで伸びたとされる。一方で、2000年代初頭からはエスワンやMOODYZなどを抱える北都グループ(のちのアウトビジョン系列)が販売本数で台頭し、両陣営の競争が業界の大きな構図になっていた。AV OPENは、まさにこの「二大勢力」がしのぎを削る時期に誕生した大会である。
高橋がなりとSOD[編集]
SODの創業者である高橋がなりは、テレビ番組制作会社出身で、テリー伊藤のもとでディレクターを務めた経歴を持つ。SODでは大がかりな企画物で話題を集め、テレビ番組『マネーの虎』への出演でも広く知られた。
ただし高橋は2005年に農業への転身を表明してSODの代表を退いており、2006年には農業関連会社「国立ファーム」の準備を進めていた。そのため、AV OPEN第1回の運営は、高橋の退任後のSODと東京スポーツの共同体制で行われたことになる。高橋個人が大会の発案者であったかどうかを示す確かな資料は見当たらず、本記事では「SOD主導」の大会として扱う。ちなみに高橋自身は、のちに意外な形でこの大会に関わることになる(後述)。
「見える化」された日本一[編集]
AV OPENの売り文句は「あなたが決める」だった。ユーザーが実際に買った本数で決まる以上、結果は誰の目にも明確で、出場メーカーにとっては宣伝効果も大きい。優勝賞金1000万円という破格の賞金も相まって、業界内外の注目を集めた。
東京スポーツが主催に入ったことで、大会の動きはスポーツ紙の紙面で継続的に報じられた。審査員・サポーターには著名人も起用され、名誉総裁には作家・イラストレーターのリリー・フランキーが就任している。
ルール[編集]
基本ルール[編集]
第1期(2006年・2007年)のルールはシンプルである。
- 各メーカーは大会用の新作を1本だけエントリーする。
- 出品作は決められた販売期間中に協力店舗で販売される。
- 期間中の実売本数を集計し、多い順に順位を決める。
販売期間は、2006年が5月1日〜6月30日、2007年が5月3日〜6月30日だった。2006年の協力店舗は600店規模、2007年は1,200店を超えたとされ、2年目で規模はおよそ倍になっている。
チャレンジステージ[編集]
本戦とは別に、若手AV監督の育成を目的とした「チャレンジステージ」も同時開催された。こちらは監督1人につき1本の出品で、本戦と同じく販売本数で順位を競った。2007年のチャレンジステージは6月1日〜30日の1か月間である。
メーカーの看板勝負である本戦に対し、チャレンジステージは「次世代の監督を発掘する場」という位置づけで、無名に近い監督が全国の売り場で名前を売るチャンスにもなった。
賞金と特別賞[編集]
| 部門 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
| 本戦(AV OPEN) | 1000万円 | 500万円 | 300万円 |
| チャレンジステージ | 100万円 | 50万円 | 30万円 |
賞金総額はおよそ2500万円とされる。このほか、名誉総裁のリリー・フランキーが独自に選ぶ「リリー・フランキー名誉総裁賞」(各100万円)が設けられていた。順位は売上で機械的に決まる一方、名誉総裁賞は「数字に表れない魅力」を拾い上げる役割を担っていたといえる。
審査の仕組みのまとめ[編集]
| 時期 | 主な決定方法 |
|---|---|
| 2006年・2007年 | 実売本数で順位決定。著名人審査員による特別賞 |
| 2008年・2009年(AVグランプリ) | 売上とDMM上のユーザー投票を組み合わせ。報道・販売店などによる賞も |
| 2014年〜 | 制作費別クラス制での売上順位。のちにWeb投票や部門賞を導入 |
2006年大会[編集]
参加メーカーと結果[編集]
記念すべき第1回は、本戦に16社、チャレンジステージに6社・計10作品がエントリーした。表彰式は2006年7月11日に行われたとされる。
| 順位 | メーカー |
|---|---|
| 1位 | エスワン |
| 2位 | MOODYZ |
| 3位 | ナチュラルハイ |
| 4位 | SODクリエイト |
| 5位 | レアル・ワークス |
| 6位 | アイエナジー |
| 7位 | ミリオン |
| 8位 | ディープス |
| 9位 | アウダースジャパン |
| 10位 | ヒビノ |
優勝はエスワン[編集]
初代王者に輝いたのはエスワン(S1 NO.1 STYLE)である。エスワンは2004年に作品の発売を始めた比較的新しいメーカーだったが、専属女優の豪華さを武器に急成長しており、出品作は蒼井そららエスワンの人気女優が多数登場する総集編的な作品だったとされる。
2位にもエスワンと同じ北都系のMOODYZが入り、主催者側であるSOD系のSODクリエイトは4位にとどまった。主催陣営が上位を独占できなかったことは、「売上勝負」が額面通り機能していたことの表れともいえる。
チャレンジステージと名誉総裁賞[編集]
チャレンジステージでは、ナチュラルハイのサックン監督が優勝した。ナチュラルハイは本戦でも3位に入っており、同メーカーにとっては本戦・チャレンジの両方で上位入賞という好成績の年となった。準優勝はハマジムの堀内ヒロシ監督作品である。
リリー・フランキー名誉総裁賞は、本戦からレアル・ワークスとSODクリエイト、チャレンジステージからナチュラルハイ(サックン監督)が選ばれた。レアル・ワークスの受賞作は、同社の女優が多数出演するオールスター作品だったとされる。
2007年大会と買い占め騒動[編集]
規模を拡大した第2回[編集]
2007年大会は前年と同じルールで実施され、本戦に19社、チャレンジステージに12作品がエントリーした。協力店舗は1,200店を超え、大会としては拡大路線に乗ったように見えた。
この年の話題の一つが、SODを去った高橋がなりの「参戦」である。高橋は2007年3月、自身の農業関連会社「国立ファーム」名義でAV OPENに出品すると発表し、既存の出品作には「メッセージ性」が足りないという趣旨のコメントを出した。SOD退任から約2年ぶりのアダルトビデオ界への復帰として注目を集め、結果は本戦5位(SOD失格前の当初順位では6位)だった。
「SOD圧勝」から失格へ[編集]
集計の結果、当初はSODクリエイトの出品作が2位以下を大きく引き離して優勝と発表された。しかし、あまりの大差に対してネット上では早くから疑問の声が上がっていた。
2007年8月30日から31日にかけて、東京スポーツやAll Aboutが、SODクリエイトが自社の出品作を大量に購入して実売数を押し上げていたと報じた。東京スポーツの報道によれば、同社は自社の営業担当者や外部の「便利屋」業者を使って約1万6000本を購入し、領収書をSODクリエイト名義で切っていたという。購入資金は約6000万円とされ、総販売本数約3万本のうち半分以上が自社購入だった計算になる。
処分と結末[編集]
この「不正行為」によりSODクリエイトは失格となり、2位以下のメーカーがそれぞれ1つずつ繰り上がった。結果としてエスワンが2年連続の優勝となっている。大会の公式サイトはその後閉鎖され、主催者側の不祥事で大会そのものが信用を失う形となった。
| 順位 | メーカー |
|---|---|
| 1位 | エスワン |
| 2位 | クリスタル映像 |
| 3位 | MOODYZ |
| 4位 | プレステージ |
| 5位 | 国立ファーム |
| 6位 | アイエナジー |
| 7位 | ディープス |
| 8位 | ワープエンタテインメント |
| 9位 | レアル・ワークス |
| 10位 | V&Rプロダクツ |
| 失格 | SODクリエイト |
11位以下にはヒビノ、ミリオン、マキシング、ナチュラルハイ、アロマ企画、グレイズ、ワンズファクトリー、アウダースジャパンが続いた。
繰り上げ優勝したエスワンの作品[編集]
繰り上げで優勝したエスワンの出品作は、蒼井そら、吉沢明歩、穂花らエスワン専属女優12人が共演したオールスター作品で、2007年5月3日に発売された。同年12月には長尺の再編集版も発売されている。
2位のクリスタル映像は、芸能人のデビュー作品を出品した。チャレンジステージはCROSSのキャプテン江原監督が優勝。リリー・フランキー名誉総裁賞は本戦からエスワン、ナチュラルハイ、MOODYZ、ワープエンタテインメント、チャレンジステージからCROSS(キャプテン江原監督)に贈られた。
終了とAVグランプリへの移行[編集]
北都陣営によるAVグランプリ[編集]
2007年の騒動によって、AV OPENは同年限りで事実上終了した。その空白を埋めるように登場したのが、SODのライバルである北都(アウトビジョン系列)やDMM.comが中心となった「AVグランプリ」である。主催は「AVグランプリ事務局」で、AV OPENが「SOD・東スポ主導」だったのに対し、こちらは北都陣営主導の大会となった。
AVグランプリは、AV OPENの「売上一本勝負」から大きく方針を変え、売上に加えてDMMのサイト上でのユーザー投票を組み合わせる方式を採用した。さらに作品ジャンル別の部門賞を数多く設け、「一つの数字で全てを決める」形から「多部門・多指標」の形へと転換している。
AVグランプリ2008[編集]
2008年大会は、2007年12月1日〜2008年1月31日を期間として行われ、結果は2008年2月21日に発表された。参加は77社で、一般的な作品が競う「グランプリステージ」(39社)と、フェチ系など個性的なジャンルの作品が競う「マニアステージ」(38社)に分かれていた。賞金総額は3000万円、最高賞のAVグランプリ最優秀作品賞は500万円である。
最優秀作品賞はkawaii*の作品が受賞した。グランプリステージ最優秀作品賞・パッケージデザイン賞・セル店賞などはエスワンが獲得し、マニアステージ最優秀作品賞はBabyEntertainmentが受賞している。オムニバス部門ではアイデアポケットが受賞した。
AVグランプリ2009[編集]
2009年大会は参加97社とさらに規模を広げ、2008年11月22日から2009年2月までの期間で行われた。結果発表は2009年2月18日。メインサポーターは俳優の萩原流行と穂花で、2人は表彰式の司会も務めた。
最高賞のAVグランプリ最優秀作品賞は、エスワンの麻美ゆまとRio(柚木ティナ)共演作が受賞した。同作は女優部門の最優秀賞、セル売上賞、パッケージデザイン賞なども獲得し、エスワンはセル店賞でも2年連続の受賞となった。
| 年 | 参加社数 | 最優秀作品賞 | 賞金総額 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 77社 | kawaii* | 3000万円 |
| 2009年 | 97社 | エスワン | 3000万円 |
AVグランプリの終焉[編集]
AVグランプリは2010年以降開催されず、わずか2回で幕を閉じた。終了の理由は公式には明らかにされていない。AV OPENとAVグランプリという2つの「業界統一賞」の試みが、いずれも短命に終わったことになる。
復活したAV OPEN(2014年〜2018年)[編集]
7年ぶりの再開[編集]
2014年、AV OPENは知的財産振興協会(IPPA)の主催で7年ぶりに復活した。報道によれば、76社が79作品をエントリーし、各作品は大会用に制作されたものだった。予約受付は5月30日に始まり、メインサポーターにはテリー伊藤、特別審査員には引き続きリリー・フランキーが起用された。優勝メーカーには賞金500万円と、1年間「AV OPEN 2014 No.1メーカー」を名乗る権利が与えられた。
最大の変更点は、制作費の規模で「スーパーヘビー級」「ヘビー級」「ミドル級」の3クラスに分ける階級制を導入したことである。大手と中小が同じ土俵で戦う第1期の課題を、ボクシングのような階級分けで解消しようとしたわけだ。総合優勝はMOODYZの作品だった。なお主催のIPPAは、2024年8月に「適正映像事業者連合会」へ改称したとされる。
部門制への移行と終了[編集]
2015年からは総合部門、ジャンル別部門賞、DMM配信売上賞、IPPA賞などの多部門制に移行し、サポーターにはケンドーコバヤシが起用された。総合部門ではMOODYZが2015年・2016年と連覇を重ね、2014年から3連覇を達成している。2016年にはファン投票による「AVバロンドール」が新設され、マドンナが人妻・熟女部門、プレステージが乙女部門で連覇した。
2017年にはVR作品を対象とした「VR-1グランプリ」が新設される一方、MOODYZは不参加となった。マドンナは人妻・熟女部門で3連覇を果たしている。2018年は、併催されていたイベント「Japan Adult Expo」の中止を受けて単独・年またぎで開催され、販売店を表彰する「パートナーシップ店賞」が新設された。これを最後に、AV OPENは開かれていない。
FANZAアダルトアワードとの比較[編集]
AV OPENと並んで語られることが多いのが、DMM(現FANZA)が主催したFANZAアダルトアワードである。同アワードは2014年に「DMMアダルトアワード」として始まり、「DMM.R18アダルトアワード」を経て2019年に現名称となった。2020年以降は開催が途絶えている。
| 項目 | AV OPEN(第1期) | AVグランプリ | FANZAアダルトアワード |
|---|---|---|---|
| 主催 | 東京スポーツ・SOD | AVグランプリ事務局(北都・DMMら) | DMM.com(FANZA) |
| 開催 | 2006年・2007年 | 2008年・2009年 | 2014年〜2019年 |
| 表彰の単位 | メーカーの出品作1本 | 作品・部門別 | 女優個人が中心 |
| 決定方法 | 実売本数 | 売上+ユーザー投票 | Web投票+売上・検索などのデータ |
| 賞金 | 優勝1000万円 | 最優秀500万円 | 記載なし(記念の盾など) |
最大の違いは「誰を表彰するか」である。AV OPENは作品とメーカーを主役にした大会で、表彰式には女優だけでなく監督やスタッフが登壇することも多かった。これに対しFANZAアダルトアワードは「最優秀女優賞」などの女優個人賞が目玉で、AV女優の人気投票としての性格が強い。
また、AV OPENの「実売本数のみ」という方式は、ルールが明快な半面、買い占めのような操作に弱いことを2007年に露呈した。後継・対抗の大会がユーザー投票や複数データの総合評価へと移っていったのは、この教訓を踏まえた流れとも読める。
なお、DMMは2006年時点でもMOODYZ主導の合同アワードの配信を手がけており、麻美ゆま、穂花らがランキング上位に入っていた。メーカー主導・流通主導の賞が並立する状況は、AV OPENの時代から続いていたことになる。
業界への影響[編集]
「統一王者」構想の難しさ[編集]
AV OPENは、業界全体で一つの日本一を決めようとした初の本格的な試みだった。しかし、主催者が業界の有力プレイヤーそのものであったため、「主催陣営が勝てば疑われ、負ければ求心力を失う」という構造的な難しさを抱えていた。2007年の騒動は、その弱点が最悪の形で表面化した出来事だった。
その後、対抗するAVグランプリ、さらに業界団体であるIPPA主催の第2期AV OPENと、主催者を変えながら「業界統一賞」は模索され続けたが、いずれも長続きしていない。
メーカーの存在感を高めた[編集]
一方で、AV OPENが「メーカー」と「監督」を前面に出したことの意義は小さくない。チャレンジステージは若手監督が全国の売り場で名前を知られる機会となり、本戦は各メーカーが自社の作り方や看板女優を競う場になった。
エスワンが第1期の2大会をいずれも制し、AVグランプリでも主要賞を重ねたことは、2000年代後半の同メーカーの勢いを象徴する出来事として語られることが多い。
SODにとっての教訓[編集]
SODクリエイトの失格は、主催者側の不祥事という点で特に大きな打撃だった。とはいえSODグループ自体はその後も業界最大級の地位を保ち、2008年〜2010年にかけて年間約150億円規模の売上を維持したとされる。騒動は企業の存続を揺るがすものではなかったが、「売上コンテスト」という形式の信頼性には長く影を落とした。
余談[編集]
- 大会の出品作には「OPEN-0705」のような大会専用の品番が振られており、品番を見るだけでAV OPEN出品作だと分かる仕組みになっていた。
- 2007年に繰り上げ優勝したエスワンの作品は、同年12月に長尺版として再発売されている。優勝作品がそのまま「定番商品」になった例といえる。
- 2006年に名誉総裁賞を受けたSODクリエイトは、翌2007年には失格という両極端の結果を経験した。
- 高橋がなりの国立ファームは、本来は農産物を扱う会社として準備された。農業会社名義のアダルトビデオが全国5位に入ったのは、AV OPEN史上屈指の珍事とされる。
- 2009年のAVグランプリでは、俳優の萩原流行と穂花が並んで司会を務めた。
- 第2期のAV OPENでは「AVバロンドール」「VR-1グランプリ」など、スポーツやお笑いの賞を思わせる名前の部門が次々に生まれた。