追放されたギルド職員は、世界最強の召喚士

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追放されたギルド職員は、世界最強の召喚士
Tsuihou sareta Guild Shokuin wa, Sekai Saikyou no Shoukanshi

出版元マッグガーデンのロゴ
作画 あづち涼
ジャンル ファンタジー、追放もの、冒険
出版社 マッグガーデン
配信 マグコミ、ピッコマ、コミックシーモアほか
略称 追放ギルド職員
原作 月島秀一(キャラクター原案:チワワ丸)
リンク マグコミ


概要[編集]

追放されたギルド職員は、世界最強の召喚士(ついほうされたギルドしょくいんは、せかいさいきょうのしょうかんし)とは、月島秀一のライトノベル(ウェブ小説)を原作とし、あづち涼が作画を担当する漫画作品である。キャラクター原案はチワワ丸。冒険者ギルドを理不尽に追い出された職員が、実は学院首席級の実力を持つ召喚士で、旧友たちとパーティを組んで「最強の冒険者」を目指していく追放ものの一作。

原作小説の正式タイトルは『追放されたギルド職員は、世界最強の召喚士~今更戻って来いと言ってももう遅い。旧友とパーティを組んで最強の冒険者を目指します~』。小説家になろうとカクヨムで連載され、マッグガーデン・ノベルズから書籍化された。コミック版の正式名称は『追放されたギルド職員は、世界最強の召喚士@COMIC』で、マッグガーデンのウェブ漫画サイトマグコミで2024年から連載されている。キャッチコピーは「友と始める、人生大逆転劇!」。

詳細[編集]

あらすじ[編集]

主人公アルト・レイスは、冒険者学院を卒業したばかりの14歳の少年。学生時代は優秀な召喚士として知られ、学院長からも「特級冒険者になれる素質がある」と期待されていた。しかし父は彼が生まれる前に亡くなっており、故郷には母が一人で暮らしている。冒険者は大金を稼げる一方で常に命の危険がある職業のため、アルトは母を安心させようと、毎月安定した給料と福利厚生のある冒険者ギルドの職員の道を選ぶ。

ところがギルド長は「ギルド職員は貴族の血筋の者がなるべき」という選民思想の持ち主で、農民出身のアルトに理不尽ないじめを繰り返した末、ついに彼をギルドから追放してしまう。

職を失って実家に帰ったアルトを待っていたのは、学生時代の旧友3人だった。剣士ステラ・グローシア、騎士レックス・ガードナー、魔法使いルーン・ファミ――いずれもすでに名の知れた有名冒険者となっていた3人は、それぞれ自分のパーティにアルトを勧誘し、彼を取り合い始める。母の後押しもあって、アルトはかつての夢だった「最強の冒険者」を目指して新たな一歩を踏み出し、最終的にステラとパーティを組むことになる。

一方、アルトを追い出したギルドでは異変が起きる。実はギルドに通っていた有力な冒険者や関係者の多くは、アルトの仕事ぶりを頼りにしていたのである。アルトを追放したことで彼らの不興を買ったギルド長は、次第に窮地に追い込まれていく。

主な登場人物[編集]

  • アルト・レイス
    本作の主人公。冒険者学院を首席級の成績で卒業した召喚士。家計と母のために安定したギルド職員の道を選んだが、農民出身であることを理由にギルド長から追放される。実力を表に出さず裏方に徹していた人物が、追放をきっかけに表舞台へ出ていくのが物語の軸。
  • ステラ・グローシア
    アルトの学生時代の旧友で剣士。有名冒険者として活躍しており、アルトをパーティに誘う3人のうちの1人。勧誘合戦の末、アルトとパーティを組む。
  • レックス・ガードナー
    アルトの旧友で騎士。同じく名の知れた冒険者で、アルトの勧誘に名乗りを上げる。
  • ルーン・ファミ
    アルトの旧友で魔法使い。ステラ、レックスとともにアルトを自分のパーティに迎えようとする。
  • ギルド長
    アルトが勤めていた冒険者ギルドの長。貴族の血筋を重んじる選民思想の持ち主で、アルトを追放する。追放後は、アルトを頼りにしていた冒険者たちの離反によって追い詰められていく「ざまぁ」の対象となる。
  • アルトの母
    故郷で一人暮らしをしている。追放されて戻ってきたアルトに、もう一度冒険者に挑戦するよう背中を押す。

「追放もの」というジャンル[編集]

本作が属する追放ものは、2010年代後半から小説家になろうを中心としたなろう系作品群で急速に増えたジャンルである。主人公が所属先から不当に排除されるところから物語を始め、その後の成功と、追放した側の後悔や没落(いわゆる「ざまぁ」)をセットで描くのが型になっている。

読者にとっての快感の設計が明快なため量産されやすく、タイトルであらすじを説明し切る長文タイトルの流行もこのジャンルから広がった。本作の副題「今更戻って来いと言ってももう遅い」は、追放ものの定番フレーズ「もう遅い」をそのまま使ったもので、ジャンルの典型といえる。

宇宙wikiで扱っている同系統の作品には、ギルドを追放された回復術士、実は魔力無限だったので規格外の回復魔法で伝説となる、不遇職『テイマー』なせいでパーティーを追放されたので、辺境でスローライフを送ります、追放貴族は、外れスキル【古代召喚】で英霊たちと辺境領地を再興する、ハズレ属性土魔法のせいで辺境に追放されたので、ガンガン領地開拓します!、願ってもない追放後からのスローライフ?、追放系の悪役パーティのリーダーに転生したので、ざまぁされる前に自分を追放しました。などがある。

作品の特徴[編集]

  • 主人公が最初から強い:追放ものの中でも、主人公が「強いのに評価されていない」状態から始まるタイプ。異世界転生や異世界召喚の要素は中心ではなく、能力を隠したまま裏方に徹していた人物が表舞台に出る、という構造が物語を動かす。
  • 「安定」と「夢」の対比:作中世界では冒険者が「稼げるが危険な職業」、ギルド職員が「安定した公務員的な職業」として描かれる。主人公が母のために夢を諦めて安定職を選び、追放によって逆に夢へ引き戻されるという流れが、現代の就職観と重ねて読まれることもある。
  • 旧友との再会:追放直後に有名冒険者になった旧友たちが次々と現れて主人公を取り合う、という導入は、孤立から始まる追放ものが多い中で本作の個性になっている。
  • 召喚士という職業:単体の戦闘力よりも、召喚する存在や仲間との連携で戦う職業として描かれている。

原作と媒体展開[編集]

媒体 内容
ウェブ小説 小説家になろう・カクヨムで連載。なろう版は第三十話まで掲載(2024年10月に改稿)。
書籍(小説) マッグガーデン・ノベルズから刊行。イラストはチワワ丸。
漫画(ウェブ連載) マグコミで連載。第1話「ギルド追放」は2024年2月公開。毎月第2金曜日更新。
漫画(単行本) マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズから刊行。
漫画(分冊版) 1話ずつ配信される【分冊版】が電子書店で展開。2026年8月時点で第22話収録の26巻、最新は29巻まで配信。

コミカライズ版はピッコマ、コミックシーモア、めちゃコミック、LINEマンガなどの電子書店・漫画アプリでも配信されている。コミックシーモアでのジャンル分類は青年マンガ・ファンタジー・冒険・異世界/転生。

作者について[編集]

原作の月島秀一は、小説家になろう出身のライトノベル作家。代表作『一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた~落第剣士の学院無双~』は2019年2月に「小説家になろう」で連載を開始し、同年10月から富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA)で書籍化、2020年からはヤングエースUPでコミカライズが連載されている。同作は英語版も刊行されており、海外でも知られた作品である。本作は、同じく「学院出身の実力者」を主人公に据えた月島作品の系譜にある。

余談[編集]

  • コミック版のタイトルに付く「@COMIC」は、マッグガーデンがコミカライズ作品に共通して用いている表記で、原作小説と区別する目的がある。
  • 原作の副題「今更戻って来いと言ってももう遅い」は、追放ものの定番フレーズ「もう遅い」系タイトルの代表例として挙げられることがある。
  • 作中世界のギルド職員は、毎月の給料と福利厚生が保証された安定職として描かれており、読者の感想では「ギルド職員=国家公務員」と例えられることもある。
  • 原作の月島秀一は複数のシリーズを同時展開しており、ピッコマやLINEマンガでコミカライズ版が並ぶことがある。
  • 「友と始める、人生大逆転劇!」というキャッチコピーのとおり、追放した側への復讐よりも、旧友との冒険と成り上がりに比重が置かれている。

外部リンク[編集]

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