検事室の提案
검사실의 제안
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物語の舞台となる韓国の検察庁舎のイメージ(ソウル中央地方検察庁、Wikimedia Commons・CC0)
ジャンル 犯罪/捜査/サスペンス/BL
放送期間 2026年6月26日 - 2026年7月24日
放送時間 毎週金曜0:00(2話ずつ)
話数 全10話
放送国家 韓国
言語 韓国語
配給 KTスタジオジーニー
配信 Wavve(韓国)/FOD(日本)/iQIYI(海外)
制作
演出 ヤン・ギョンヒ
制作 オークカンパニー(OAK COMPANY)
脚本 JD
出演者 キム・ユンシク、パク・シウ、キム・ジョンテ、チョ・ミンギュ、ソ・ハンギョル
その他
原作 ヘボク(web小説『検事室の提案』)


概要[編集]

『検事室の提案』(けんじしつのていあん、原題:검사실의 제안)は、2026年6月26日から7月24日まで配信された韓国のOTTドラマ。全10話。韓国ではWavveの独占作品として、日本ではフジテレビ系の動画配信サービスFODで同日(6月26日0:00)に配信が始まった。毎週金曜0時に2話ずつ、5週にわたって順次公開される方式で、FODでは配信終了後に全10話一挙配信となった。

ジャンルは「BL(ボーイズラブ)×犯罪捜査サスペンス」というハイブリッド。「人殺しの息子」というレッテルを背負った捜査官と、過去の傷と目的を隠した8年目の検事が、長年未解決の殺人事件の真相を追ううちに互いを理解し、関係を築いていく。BLジャンルとしては珍しく犯罪捜査の要素を前面に出した作品として注目された。

演出は『秘密の間柄』などを手がけたヤン・ギョンヒ、原作はヘボクの人気web小説、脚本はJD、制作は前年のヒット作『雷雲雨風』のオークカンパニー、配給はKTスタジオジーニー。主演はキム・ユンシクと、ボーイズグループBLANK2Y出身のパク・シウ。パク・シウにとっては初のタイトルロール(主演)作品である。

配信後はWavveのドラマ部門1位、FODのアジアドラマランキング5週連続1位、iQIYIでの北米・ヨーロッパのアジアドラマ1位、ベトナムでの総合1位など、韓国国内外で好成績を収めた。鉄槌教師 (ドラマ)やエージェント・キム:リアクティベーティッドと並ぶ、2026年6月のOTT話題作のひとつである。

詳細[編集]

あらすじ[編集]

殺人犯を父に持つという理由だけで、ずっと冷遇されながら生きてきたイ・チェハ。警察を退職した彼は、地方検察庁の罰金徴収課という日陰の部署で淡々と働いていた。

そんな彼に、敬愛する検事チュ・テソンが声をかける。長年テソンが追い続けてきた連続殺人事件の真相を暴くため、相棒となる捜査官への転属を打診したのだ。ところがテソンは、チェハを自ら指名しておきながら、殺人犯の息子である彼に敵意を向ける。

執拗に真実を追う捜査官チェハと、冷徹さの裏に人間的な内面と隠された目的を抱える検事テソン。互いを警戒しながら共同捜査を進める二人は、事件の闇を掘り進めるにつれて次第に距離を縮めていく。二人が真実にたどり着いたとき、そこに何があるのか――が物語の軸となる。

物語の流れ[編集]

序盤(第1〜4話):危うい共助[編集]

罰金徴収課から検事室の捜査官に引き抜かれたチェハは、テソンの冷たい態度に戸惑いながらも、事件記録に向き合い始める。ティザーのキャッチコピーは「危うい共助と感情の始まり」。互いを疑いながら同じ事件を追う二人の緊張関係が描かれる。

中盤(第5〜8話):過去の事件との接続[編集]

捜査が進むにつれ、現在の事件と、チェハの人生を狂わせた15年前の事件とのつながりが浮かび上がる。テソンがチェハに近づいた本当の理由も少しずつ明かされ、二人の関係は「上司と部下」から変化していく。

終盤(第9〜10話):15年の濡れ衣[編集]

最終回(7月24日配信)では、チェハが屋上で刃物による重傷を負いながらも容疑者を逃さず、事件の真相を引き出す。こうしてチェハは15年間背負ってきた濡れ衣を晴らす。ラストは夕焼けの海辺でテソンがチェハに想いを告げ、チェハのモノローグで締めくくられる、余韻を残すエンディングとなった。

制作[編集]

原作はヘボクによる同名の人気web小説。検事と捜査官が連続事件を追ううちに互いを理解し合っていく過程を、犯罪サスペンスの枠組みで描く。

演出のヤン・ギョンヒは『秘密の間柄』『君の指先』『トラクター・ラブ』などで知られ、「ジャンルの達人」と紹介された。制作のオークカンパニーは前年のヒット作『雷雲雨風』を手がけた会社で、配給をKTスタジオジーニーが担当したことから、当初から海外展開を意識した作品だったとみられている。

パク・シウにとっては、自ら設立したクリエイティブカンパニー「INUFF」(スローガンは「不完全を超えて、可能性とともに」)の設立後初の作品でもある。

配信とプロモーション[編集]

  • 2026年6月11日・12日:メインティザーとポスターを公開。
  • 2026年6月26日(金)0:00:Wavveで第1・2話を公開。日本のFODでも同時配信を開始。
  • 以降、毎週金曜0:00に2話ずつ、5週にわたって公開。
  • 2026年7月24日:最終回(第9・10話)を公開。
  • 2026年8月9日:中国・マカオのブロードウェイ・ステージで主演2人のファンミーティングを開催。2,500席がチケット発売直後に完売した。
  • 2026年8月22日:ソウルの明華ライブホールでファンミーティングを開催。会場の規模を大きく上回る予約待ちが出たと報じられた。

反響・ランキング[編集]

プラットフォーム・指標 結果
Wavve(韓国) ドラマ部門1位、リアルタイムドラマ1位を2度記録
FOD(日本) アジアドラマランキング5週連続1位(7月23日時点)、総合ランキング3位(7月18日時点)、日刊・週刊ドラマランキング1位
iQIYI(ヨーロッパ・北米) 日刊・週刊アジアドラマ1位
iQIYI(ベトナム) 日刊・週刊・月刊ランキング1位(ベトナムではバスのラッピング広告も展開)
その他の地域 東南アジアで総合1位、台湾・フィリピン・インド・ドイツ・フランスなどでも1位を記録
ファンデックス(韓国) 2026年7月第4週「TV・OTTドラマ話題性」10位
中国SNS 小紅書・微博のリアルタイム検索語1位
スターフォーカス 「2026ファンチョイスカップル」投票1位

批評面では、捜査パートの構成、登場人物の関係性、主演2人の抑えた演技が評価された。

主な登場人物[編集]

チュ・テソン(演:キム・ユンシク)[編集]

連続殺人事件を追う8年目の検事。優れた能力と冷静な判断力で知られ、冷徹で隙のない仕事ぶりの裏に、過去の傷と繊細な内面を秘める。過去の事件と自らの目的を隠したままチェハに近づく。キム・ユンシクが新たな一面を見せる役どころとして注目された。

イ・チェハ(演:パク・シウ)[編集]

殺人犯の父を持つがゆえに「人殺しの息子」のレッテルを背負い、苦難の人生を歩んできた元警察官。鋭い勘を持ち、どんな代償を払っても真実を追う執念深い捜査官。表向きは物静かだが、信じることには堂々と向き合い、深い傷にも折れない強さを持つ。演じるパク・シウは、ボーイズグループBLANK2Y(블랭키)出身という経歴を持つ。

その他の出演者[編集]

キム・ジョンテ、チョ・ミンギュ、ソ・ハンギョルらが出演している。

キャストのその後[編集]

パク・シウ[編集]

本作で一気に知名度を上げ、「次世代グローバル・ライジングスター」と評された。2026年9月の報道によれば、2月の誕生日ライブ配信の視聴者は14人だったが、配信後のライブには約1万人が集まるようになったという。中国ブランドの広告モデルにも起用され、起用商品は公開直後に完売。北京での広告撮影時には「1トントラック分」に相当するファンレターが届いたとされる。中国のバラエティ番組への出演をきっかけに、抖音(ドウイン)・小紅書・微博・ビリビリなどでも話題になった。初の韓国ファッション誌撮影として『コスモポリタン・メン』の取材に応じ、今後はロマンチックコメディや明るい年下役などにも挑戦したいと語っている。

最終回後のインタビューでは、キャラクターの特性をボードに書き出して内面を理解しようとしたこと、キム・ユンシクの強いオーラに最初は萎縮したものの現場で導いてもらったこと、真剣なシーンでも目が合うと笑ってしまうほど和やかな現場だったことを明かした。

見どころ[編集]

  • 犯罪サスペンス+BLという二刀流。事件の謎解きと人間関係、両方を楽しめる構成。
  • 主演二人の掛け合い(ケミストリー)。冷静な検事と執念の捜査官という対照的なコンビ。
  • 週2話ずつ・全10話という、一気見しすぎない"じわじわ追う"配信スタイル。
  • 「殺人犯の息子」という設定が、単なる恋愛ものではない社会派の重みを物語に与えている。
  • 検事を主人公にした韓国の捜査ドラマとしては、秘密の森やシグナルのような本格サスペンスの文脈でも楽しめる。

余談[編集]

  • 韓国のBLドラマはこれまで短編のウェブドラマが多かったが、本作は配給にKTスタジオジーニーが付き、iQIYIを通じて世界各地で上位に入るなど、BLジャンルの海外展開の広がりを示す一本となった。
  • 日本でのBLの源流は1970年代の少女漫画(24年組など)にさかのぼるとされ、現在は韓国・タイなどアジア各国の実写BLドラマが日本の配信サービスで人気ジャンルになっている。
  • 主演のパク・シウは、配信前と後でライブ配信の視聴者が「14人→約1万人」に増えたと報じられ、一作で人生が変わった俳優の例として話題になった。
  • マカオのファンミーティングでは、ファンからの質問コーナーや禁止ワードゲーム、シンクロチャレンジのほか、劇中の名場面の再現も行われた。
  • 日本の配信元FODでは、配信開始から7月23日時点までアジアドラマランキングで5週連続1位を記録した。

関連項目[編集]

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