| 沢尻エリカ Erika Sawajiri | |
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![]() 釜山国際映画祭の会場・映画の殿堂(釜山シネマセンター)。2026年10月、沢尻は主演映画『薔薇の鎖』でこの映画祭のレッドカーペットを歩いた(出典:Wikimedia Commons「Busan Cinema Center BIFF 2023.jpg」、撮影:399scout、CC BY-SA 4.0) | |
| 本名 | 澤尻エリカ |
| 誕生日 | 1986年4月8日 |
| 年齢 | 40歳 |
| 出身地 | 東京都 |
| 国籍 | 日本 |
| ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台、音楽 |
| ポジション | 俳優・歌手 |
| 活動期間 | 1997年 - 2019年、2024年 - |
| 家族 | 父は日本人、母はアルジェリア系フランス人(本人公表) |
| 代表作 | 『パッチギ!』『1リットルの涙』『タイヨウのうた』『ヘルタースケルター』『ファースト・クラス』『#拡散』『薔薇の鎖』 |
| 関連活動 | Kaoru Amane名義・ERIKA名義で歌手活動 |
| あだ名 | エリカ様 |
| その他 | 第36回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(『ヘルタースケルター』) |
概要[編集]
沢尻エリカ(さわじり えりか、1986年4月8日 - )とは、東京都出身の日本の俳優・歌手である。『パッチギ!』『1リットルの涙』でブレイクし「エリカ様」の愛称で一世を風靡。2019年の逮捕による活動休止を経て、2024年の舞台で復帰し、2026年には映画復帰と釜山国際映画祭への参加を果たした。
詳細[編集]
「清純派」から「エリカ様」へ[編集]
小学6年生だった1997年に芸能界入りし、少女漫画誌『りぼん』の懸賞ページのモデルが最初の仕事だったとされる。2002年にはフジテレビのビジュアルクイーン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、2003年のTBSドラマ『ホットマン』でドラマ初出演を果たした。父は日本人、母はアルジェリア系フランス人で、彫りの深い顔立ちと透明感のある雰囲気は、デビュー当初から「絶世の美少女」として注目を集めた。
ブレイクのきっかけは2005年。井筒和幸監督の映画『パッチギ!』でヒロインのリ・キョンジャを演じて高く評価され、同年秋のフジテレビ系ドラマ『1リットルの涙』では難病と闘う少女・池内亜也役で連続ドラマ初主演。最終回の視聴率が20%を超える大ヒットとなり、一気に「清純派の若手実力派」のポジションを手にした。
栄光、騒動、そして転落[編集]
2006年には『タイヨウのうた』で山田孝之とダブル主演し、劇中の役名「Kaoru Amane」名義で歌手デビュー。シングルはオリコン1位を獲得するヒットとなった。ところが2007年9月、主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で、司会者の質問に「別に」と素っ気なく答えた場面が大きく報じられ、一転して猛バッシングの的に。ここで生まれた「エリカ様」というキャラクターは、良くも悪くも彼女の代名詞になった。
その後は結婚・離婚、事務所移籍と私生活の話題が先行する時期が続いたが、2012年の主演映画『ヘルタースケルター』で女優として完全復活。2014年の『ファースト・クラス』も話題を呼び、2019年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の帰蝶役にも抜擢された。しかし同年11月、麻薬取締法違反(MDMAを含む粉末の所持)の容疑で逮捕され、大河を降板。芸能活動は事実上停止した。
4年ぶりの復帰と「第二章」[編集]
2020年2月に懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決が確定し、初公判では女優業への復帰は考えていないと述べていた。しかし執行猶予期間が明けた2023年11月、舞台『欲望という名の電車』での俳優復帰が発表され、2024年2月に初舞台・初主演で約4年ぶりの本格復帰を果たした。
2026年に入ると勢いは一気に加速。1月から舞台『ピグマリオン』で主演、2月に映画『#拡散』で7年ぶりのスクリーン復帰、5月に約20年ぶりの写真集『DAY OFF』を発売。そして10月にはSUPER EIGHTの丸山隆平とW主演した映画『薔薇の鎖』で第31回釜山国際映画祭のレッドカーペットに登場した。「エリカ様」から一回りした40代の沢尻は、いま再び注目の中心にいる。
経歴[編集]
デビュー〜ブレイク期(1997年〜2006年)[編集]
1997年に芸能活動を開始し、雑誌モデルなどを経て、2002年にフジテレビのビジュアルクイーン・オブ・ザ・イヤーに選出。2003年にTBS『ホットマン』でドラマデビューし、2004年の『問題のない私たち』で映画初出演を果たした。
2005年1月公開の『パッチギ!』では、1968年の京都を舞台に在日朝鮮人の少女・リ・キョンジャを演じ、その演技が絶賛されて日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。同年10月スタートの『1リットルの涙』では脊髄小脳変性症と闘う少女を熱演し、若手女優のトップランナーに躍り出た。2006年にはエランドール賞新人賞、ゴールデン・アロー賞新人賞も受賞している。
同年放送の『タイヨウのうた』(TBS)では、色素性乾皮症を患いながら歌手を目指す少女を演じ、役名「Kaoru Amane」名義で同名シングルを発売。オリコンで2週にわたり1位を獲得し、累計48万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。新人アーティストがデビューから2作連続でシングル1位を取ったことも話題になった。
「別に」騒動と波乱の時代(2007年〜2011年)[編集]
2007年9月29日、主演映画『クローズド・ノート』の初日舞台挨拶で、不機嫌そうな態度と「別に」「特にないです」といった返答が全国ニュースになった。この一件で好感度は急落し、後日テレビ番組で涙ながらに謝罪する事態に。ただ、この騒動は後に「別に」という一言とともにネット上で長く語り継がれ、本人を象徴するフレーズになっていく。同年には写真集『ERICA』も発売している。
2009年1月、クリエイターの高城剛と結婚。同年9月には長年所属した事務所との専属契約が解消され、芸能活動はしばらく休止状態に入った。2010年には離婚の意思を表明し、2011年にエイベックスと業務提携契約を締結して再始動の準備を進めた。離婚は2013年12月に成立している。この時期は女優業よりも私生活の話題で報じられることが多く、「お騒がせ女優」というイメージが定着した。
『ヘルタースケルター』での復活(2012年〜2019年)[編集]
2012年2月、配信ドラマで女優業に復帰。同年7月14日、5年ぶりの主演映画となる『ヘルタースケルター』が公開された。岡崎京子の漫画を蜷川実花が映画化した作品で、全身整形で頂点に上り詰めたトップモデル・りりこを体当たりで演じ、第36回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。役と本人のイメージが重なる「ハマり役」として大きな話題を呼んだ。
2014年にはフジテレビの深夜枠ドラマ『ファースト・クラス』で主演し、ファッション誌編集部を舞台にしたマウンティング劇がヒット。同年10月にはフジテレビ史上最短とされる速さで続編が放送された。2015年には『ようこそ、わが家へ』で月9ドラマに初出演し、2016年には時代劇『大奥』で初主演、『盲目のヨシノリ先生』でヒロインを務めるなど、30歳前後で再び第一線に戻ってきた。
2019年3月には、翌2020年放送の大河ドラマ『麒麟がくる』で、主人公・明智光秀(演:長谷川博己)に深く関わる帰蝶(濃姫)役に起用されることが発表され、キャリアの集大成を予感させていた。
逮捕と活動停止(2019年〜2023年)[編集]
2019年11月16日、合成麻薬MDMAを含む粉末を所持していたとして、麻薬取締法違反の容疑で逮捕された。NHKは同月中に出演者の変更を発表し、帰蝶役は川口春奈が代役を務め、沢尻の出演シーンはすべて撮り直されて放送された。
2020年1月31日の東京地方裁判所での初公判で、沢尻は起訴内容を認め、女優業への復帰は考えていないと述べた。2月6日に懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決が言い渡され、控訴せず判決が確定。以降、芸能活動は事実上停止した。
表舞台から消えた後も話題が途切れることはなく、2023年8月には実業家・松浦勝人のYouTubeチャンネルに出演して近況を語り、大きな反響を呼んだ。
舞台での再出発(2023年〜2025年)[編集]
執行猶予期間が明けた2023年11月、舞台『欲望という名の電車』で俳優業を再開することが発表された。テネシー・ウィリアムズの名作戯曲で、演出は鄭義信。沢尻は没落した南部の名家の娘ブランチ・デュボアを演じ、スタンリー役の伊藤英明らと共演した。鄭義信は沢尻について「高慢な中に孤独の影を感じさせる」と評している。
公演は2024年2月10日〜18日に東京・新国立劇場、22日〜25日に大阪・森ノ宮ピロティホールで行われた。映像作品でキャリアを築いてきた沢尻にとっては、これが舞台初出演にして初主演。金髪姿のビジュアルも公開され、「エリカ様の帰還」として大きく報じられた。
本格再始動の2026年[編集]
2026年1月20日からは、バーナード・ショー原作の舞台『ピグマリオン―PYGMALION―』で主人公のイライザ・ドゥーリトルを演じた。演出は英国のニコラス・バーター、ヒギンズ教授役は六角精児。沢尻にとって英国喜劇は初挑戦で、東京を皮切りに名古屋、北九州、大阪を巡演した。本人は、花売り娘が教養ある自立した女性へと成長していく物語こそ作品の見どころだとコメントしている。
2月27日には、成田凌主演の映画『#拡散』(監督:白金)が公開され、約7年ぶりに映画へ復帰。富山県の小さな町を舞台に、ワクチン接種直後に妻を亡くした介護士が反ワクチンの象徴に祭り上げられていく物語で、沢尻は婚約者を医療事故で失った過去を持つ新聞記者・福島美波を演じた。「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品」と語り、久しぶりの映像作品で緊張もあったが温かく迎えてもらえたと振り返っている。黒髪にナチュラルメイクという役作りも「清楚激変」と話題になった。
5月23日には、幻冬舎から約20年ぶりの写真集『DAY OFF』を発売(撮影:渕本健太郎)。南国で撮影され、衣装はすべて本人の私物という「完全セルフプロデュース」の一冊で、サーフィンやスキンダイビング、イルカと泳ぐカットなど1万カット以上を撮影したという。本人は「約20年ぶり、30代最後に私の“今”そして“素”を刻んだ一冊」とコメント。発売前からAmazonのタレント写真集ランキングで1位になるなど好調で、上戸彩ら40歳前後の女性芸能人の写真集ヒットの流れとも比較された。
同日には日本テレビ系『サクサクヒムヒム ☆推しの降る夜☆』に出演し、2007年の「別に」発言について「あの時代は訳わかんないくらい…」と振り返った。過去の騒動を自ら笑いに変える姿勢は好意的に受け止められ、放送後にはXでトレンド入りした。
『薔薇の鎖』で釜山へ[編集]
2026年12月11日公開予定の映画『薔薇の鎖』では、丸山隆平(SUPER EIGHT)とW主演を務める。監督・原案は佐藤佐吉、脚本は田中征爾、音楽と主題歌「黒猫のタンバリン」は斉藤和義、配給はNAKACHIKA。手錠でつながれたまま記憶を失った男女が、互いの正体も分からないまま逃亡を続けるノンストップのバディムービーで、上映時間は83分。ロマンティック・クライム・コメディとして、スタイリッシュで軽快な疾走感が売りとされる。
本作は第31回釜山国際映画祭(2026年10月6日〜15日)の「ミッドナイト・パッション」部門に正式出品され、10月7日にワールドプレミア上映される。出品決定時、沢尻は「一足先に現地でお披露目してきたいと思います。どんな反応をいただけるのか、今からワクワクしています」とコメントしていた。
10月6日の開幕式レッドカーペットでは、Dsquared2の黒のストラップレスミニドレスに、Jacob & Co.の手錠モチーフのブレスレットやリング、ネックレスを合わせて登場。ジュエリーは総額約6,000万円と報じられ、作品の「手錠」モチーフを装いで表現した。丸山はVERSACEの黒いスーツで並び、沢尻は「とにかくお客さんの熱気と雰囲気に圧倒されました。めっちゃ楽しかったです」と興奮気味に語った。韓国映画界最大級の祭典で、国際舞台への復帰を印象づける一夜となった。
主な出演作[編集]
映画[編集]
- 『問題のない私たち』(2004年) - 映画初出演
- 『パッチギ!』(2005年、監督:井筒和幸) - リ・キョンジャ 役
- 『クローズド・ノート』(2007年) - 主演
- 『ヘルタースケルター』(2012年、監督:蜷川実花) - りりこ 役(主演)
- 『#拡散』(2026年、監督:白金) - 福島美波 役
- 『薔薇の鎖』(2026年12月公開予定、監督:佐藤佐吉) - W主演
テレビドラマ[編集]
- 『ホットマン』(2003年、TBS) - ドラマ初出演
- 『1リットルの涙』(2005年、フジテレビ) - 池内亜也 役(連続ドラマ初主演)
- 『タイヨウのうた』(2006年、TBS) - 主演(山田孝之とダブル主演)
- 『ファースト・クラス』(2014年、フジテレビ) - 主演、同年に続編も放送
- 『ようこそ、わが家へ』(2015年、フジテレビ) - 月9初出演
- 『大奥』(2016年、フジテレビ) - 時代劇初主演
- 『盲目のヨシノリ先生』(2016年、日本テレビ) - ヒロイン
- 『麒麟がくる』(2020年、NHK) - 帰蝶 役で出演予定だったが、放送前に降板
舞台[編集]
- 『欲望という名の電車』(2024年、演出:鄭義信) - ブランチ・デュボア 役(舞台初出演・初主演)
- 『ピグマリオン―PYGMALION―』(2026年、演出:ニコラス・バーター) - イライザ・ドゥーリトル 役(主演)
写真集・音楽[編集]
- 写真集『ERICA』(2007年)
- 写真集『DAY OFF』(2026年、幻冬舎)
- シングル「タイヨウのうた」(2006年、Kaoru Amane名義) - オリコン1位
- ERIKA名義でも歌手活動を行った
人物・エピソード[編集]
- 父は日本人、母はアルジェリア系フランス人で、3人きょうだいの末っ子として育った。エキゾチックな顔立ちはここから来ている。
- 2007年から2008年にかけて約3か月間ロンドンに滞在し、英語力を身に付けたとされる。
- 2010年にはスペインに個人事務所を設立するなど、20代前半は海外志向の強い時期でもあった。
- 2015年12月にInstagramを開設した際は、自撮り写真1枚の初投稿で半日のうちにフォロワーが7万人を超え、人気の高さを見せつけた。
- 2024年以降の復帰後は、私物衣装だけで写真集を作ったり、バラエティで過去の騒動を自ら振り返ったりと、「素」を見せる方向へと発信のスタイルが変わっている。
受賞歴[編集]
- 2002年 - フジテレビ ビジュアルクイーン・オブ・ザ・イヤー
- 2006年 - 第29回日本アカデミー賞 新人俳優賞(『パッチギ!』)
- 2006年 - エランドール賞 新人賞
- 2006年 - ゴールデン・アロー賞 新人賞
- 2013年 - 第36回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞(『ヘルタースケルター』)
炎上とバズ[編集]
- 「別に」騒動(2007年) - 舞台挨拶での素っ気ない態度が猛批判を浴び、のちにテレビで謝罪。「別に」は流行語のように扱われ、本人のパブリックイメージを長く規定した。
- 結婚と離婚(2009年〜2013年) - 高城剛との結婚から離婚成立までの経緯がワイドショーで連日報じられ、仕事よりも私生活がニュースになる時期が続いた。
- 逮捕と大河降板(2019年) - 大河ドラマ放送直前の逮捕で、代役による全面撮り直しという異例の対応につながった。
- 「清楚激変」と写真集ヒット(2026年) - 『#拡散』での黒髪・ナチュラルメイク姿や、私物衣装で撮影した写真集が好意的に話題となり、過去の騒動を「ネタにできる余裕」として受け止める声も目立った。
- 釜山の「6,000万円ジュエリー」(2026年) - 釜山国際映画祭のレッドカーペットで身につけたジュエリーの総額が報じられ、「エリカ様完全復活」と大きく取り上げられた。
- 交際報道(2026年) - 2026年9月には、『ピグマリオン』で共演したA.B.C-Zの橋本良亮との交際が週刊誌で報じられ、渋谷で長時間を過ごしていたと伝えられた。
余談[編集]
- 「Kaoru Amane」はドラマ『タイヨウのうた』の役名で、役名名義でのデビューシングルがオリコン1位を獲得するのは異例の快挙だった。
- 2009年の高城剛との結婚時には、明治神宮での挙式に加え、ハワイ島で披露パーティーを開いたとされる。
- 『ファースト・クラス』は深夜枠ながら2桁視聴率を記録し、放送終了から約半年で続編が始まるスピード展開だった。
- 写真集『DAY OFF』は約1万カット以上から選び抜かれた一冊とされ、イルカと泳ぐカットが特に話題になった。
- 2026年6月には、タレントのMattがInstagramに沢尻との食事写真を投稿し、2人の交流がSNSで話題になった。
- 釜山のレッドカーペットで着けた手錠モチーフのジュエリーは、『薔薇の鎖』の「手錠でつながれた男女」という設定にかけたものと受け止められた。
外部リンク[編集]
- 映画『薔薇の鎖』公式サイト - https://nakachikapictures.com/baranokusari
- 釜山国際映画祭 公式サイト - https://www.biff.kr/
