ロウン
로운(Rowoon)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e5/20250619_Rowoon_로운_01.jpg
ロウン(2025年6月、オニツカタイガーのフォトコールにて。撮影:티비텐(TV10)、出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 3.0)
本名 キム・ソグ(김석우、Kim Seok-woo)
誕生日 1996年8月7日
年齢 30歳
出身地 大韓民国 ソウル特別市
国籍 大韓民国
ジャンル テレビドラマ、配信ドラマ、映画、歌手
ポジション 元SF9(ボーカル)
活動期間 2016年 -
デビューアルバム SF9『Feeling Sensation』(2016年)
身長 / 体重 約190cm cm / ― kg
事務所 FNCエンターテインメント
代表作 『偶然見つけたハル』(ハル役)、『恋慕』(チョン・ジウン役)、『この恋は不可抗力』(チャン・シニュ役)、『婚礼大捷』(シム・ジョンウ役)、『濁流』(チャン・シユル役)
関連活動 SF9(2016年 - 2023年)
その他 2021年KBS演技大賞 新人演技賞、2023年KBS演技大賞 最優秀賞


概要[編集]

ロウン(로운、Rowoon、1996年8月7日 - )とは、韓国の俳優・歌手であり、ボーイズグループSF9の元メンバーである。ドラマ『偶然見つけたハル』『恋慕』『この恋は不可抗力』などのロマンス作品で主演を重ね、アイドル出身俳優の代表格となった。

詳細[編集]

「漫画から出てきた男」の中の人[編集]

「あの背が高すぎるイケメン誰?」と検索した人がたどり着くのがだいたいこの人。2019年のMBCドラマ『偶然見つけたハル』で、漫画の世界の“名前すらないモブキャラ”が自我に目覚めるという設定の主人公ハルを演じてブレイクした。身長は約190cmで、日本のメディアからは「9〜10頭身」「12頭身に見える」とまで書かれるほどのスタイルの持ち主。画面に出てくるだけで非現実感が漂うため、ファンタジーや時代劇と相性がとにかく良い。

アイドルから俳優へ完全シフト[編集]

もともとはFNCエンターテインメントの9人組K-POPボーイズグループSF9のメンバーとして2016年にデビュー。グループではボーカルとビジュアルを担っていた。俳優業が軌道に乗ると、2023年9月にグループを離れて演技に専念することを発表。ただし事務所はそのままFNCに残り、再契約を結んだうえでの「卒業」だったため、ファンの間でも円満な形として受け止められた。

甘いラブコメ王子から“濁った目”の男へ[編集]

『恋慕』『この恋は不可抗力』『婚礼大捷』と、2020年代前半は“年下わんこ系”“一途な守護者系”の甘い役どころが続いた。ところが2025年のディズニープラス時代劇『濁流』では、過去を隠して渡し場で働く寡黙な青年を演じ、韓国メディアから「別人のようだ」と評されるイメチェンを果たした。その直後の2025年10月に陸軍へ入隊しており、『濁流』は「入隊前最後の作品」として特別な一本になっている。

生い立ちとSF9時代[編集]

ソウル特別市江南区出身。本名はキム・ソグ(김석우)。デビュー前はFNCエンターテインメントの練習生で、同社のサバイバル番組『d.o.b(Dance or Band)』に出演した。この番組は練習生がダンスチーム「NEOZ DANCE」とバンドチーム「NEOZ BAND」に分かれてデビューを争う構成で、ロウンが所属したNEOZ DANCEが51%の得票で勝利し、デビュー権を勝ち取った。

2016年10月5日、ミニアルバム『Feeling Sensation』とタイトル曲「Fanfare」でSF9(Sensational Feeling 9)としてデビュー。メンバーはヨンビン、インソン、ジェユン、ダウォン、ロウン、ジュホ、ユ・テヤン、フィヨン、チャニの9人で、ロウンはボーカル担当かつ“センタービジュアル”的なポジションにいた。

グループは2020年1月、「Good Guy」で音楽番組初の1位を獲得している。ロウン個人は俳優としての知名度がグループの看板にもなり、ドラマのヒット後はSF9を知らない層にまで名前が広まった。2023年9月18日、事務所はロウンがSF9を脱退し、演技をはじめとする個人活動に専念すると発表した。脱退後もSF9は残るメンバーで活動を続けている。

俳優としての歩み[編集]

脇役時代(2017〜2018年)[編集]

俳優デビューは2017年のKBS2ドラマ『恋するレモネード』(原題:학교 2017/School 2017)。“イシュー”と呼ばれる転校生カン・ヒョニル役で、端役ながらそのビジュアルが話題になった。

2018年はtvN『アバウトタイム~止めたい時間~』でヒロインの弟チェ・ウィジン役、SBS『輝く星のターミナル』で片思い男子コ・ウンソプ役を担当。後者ではSBS演技大賞の新人賞にノミネートされ、「アイドルの片手間」ではない存在感を示し始めた。

『偶然見つけたハル』でブレイク(2019年)[編集]

2019年10月〜11月にMBCで放送された『偶然見つけたハル』(原題:어쩌다 발견한 하루)は、Daumのウェブトゥーン『偶然発見した7月』が原作。自分が漫画の登場人物だと気づいてしまった女子高生ダノ(キム・ヘユン)と、名前すら与えられていなかった“エキストラ13番”ハルの物語で、ロウンはこのハルを演じた。共演にはイ・ジェウクらがいる。

テレビの平均視聴率は3%台と控えめだったが、若い世代を中心にネットで爆発的に話題になり、2019年MBC演技大賞では視聴者投票による「今年のドラマ賞」を獲得。ロウンも同授賞式で新人演技賞を受賞した。ここで「ロウン=ハル」というイメージが定着し、一気に主演級俳優の仲間入りを果たした。

主演作の連続(2021〜2023年)[編集]

2021年はJTBC『先輩、その口紅塗らないで』で、化粧品会社の新入社員チェ・ヒョンスン役に。年上の先輩に一直線に想いを寄せる“大型犬系後輩”で、年下男子キャラの評価を固めた。

同年のKBS2『恋慕』では、パク・ウンビン演じる“男装の王”イ・フィの師となるチョン・ジウン役。医術の心得を持ち、やがて王の教育係に抜擢されて王を支える一途な青年を演じた。最終回で自己最高の12.1%を記録したほか、Netflixのグローバルランキング上位にも入り、作品は韓国ドラマとして初めて国際エミー賞(テレノベラ部門)を受賞。ロウンも2021年KBS演技大賞で新人演技賞・人気賞・ベストカップル賞(パク・ウンビンと)の3冠に輝いた。

2022年はMBC『明日』(原題:내일)で、あの世の組織「株式会社ジュマドゥン」の危機管理チームに契約社員として加わる就活生チェ・ジュヌン役。ウェブ漫画原作のファンタジーで、キム・ヒソンらと共演した。

2023年はJTBC『この恋は不可抗力』で、300年前に封印された“禁書”の呪いに巻き込まれるエリート弁護士チャン・シニュ役。ヒロインはチョ・ボア。日本のメディアによると、役作りのため8キロ減量して撮影に臨んだという。同年末にはKBS2の時代劇ラブコメ『婚礼大捷 -愛結ぶ二人-』で、最年少で科挙首席に合格しながら婚礼の日に公主を亡くし“やもめ”となった秀才シム・ジョンウを演じ、2023年KBS演技大賞で最優秀賞・人気賞・ベストカップル賞(チョ・イヒョンと)を受賞した。日本では2024年3月からU-NEXTで独占配信されている。

『濁流』と日本映画デビュー(2025年)[編集]

2025年9月26日からDisney+で配信された『濁流』(原題:탁류)は、朝鮮時代の漢江・麻浦の渡し場を舞台にした時代劇。ロウンは過去を隠して渡し場で働く青年チャン・シユル役で、シン・イェウン、パク・ソハムと共演した。監督は映画『王になった男』のチュ・チャンミン。配信に先立つ2025年9月18日には、第30回釜山国際映画祭の「オンスクリーン」部門で2話分が上映された。

同年12月24日公開の『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(監督:平野俊一)では、日本の映像作品に初出演。福山雅治演じる皆実と同じ交換研修プログラムで来日し、皆実をライバル視する自信家のFBI捜査官クライド・ユンを演じた。共演は大泉洋、今田美桜ほか。本人は「異なる言語・文化圏でお芝居ができればと思っていたので楽しみでした」とコメントしている。

主な出演作品[編集]

テレビドラマ・配信ドラマ[編集]

  • 2017年『恋するレモネード』(KBS2)- カン・ヒョニル/イシュー役
  • 2018年『アバウトタイム~止めたい時間~』(tvN)- チェ・ウィジン役
  • 2018年『輝く星のターミナル』(SBS)- コ・ウンソプ役
  • 2019年『偶然見つけたハル』(MBC)- ハル役(主演)
  • 2021年『先輩、その口紅塗らないで』(JTBC)- チェ・ヒョンスン役(主演)
  • 2021年『恋慕』(KBS2)- チョン・ジウン役(主演)
  • 2022年『明日』(MBC)- チェ・ジュヌン役(主演)
  • 2023年『この恋は不可抗力』(JTBC)- チャン・シニュ役(主演)
  • 2023年『A Time Called You』(原題:너의 시간 속으로、Netflix)- 第8話カメオ出演
  • 2023年『婚礼大捷 -愛結ぶ二人-』(KBS2)- シム・ジョンウ役(主演)
  • 2025年『濁流』(Disney+)- チャン・シユル役(主演)

映画[編集]

  • 2020年『トロールズ ミュージック★パワー』(韓国語吹替)- ブランチ役の声
  • 2025年『映画ラストマン -FIRST LOVE-』- クライド・ユン役

バラエティ[編集]

  • 『リップスティック・プリンス』
  • 『ジャングルの法則』
  • 『覆面歌王』
  • 『家を出れば苦労だ』(House on Wheels)シーズン4
  • 『KINGDOM:LEGENDARY WAR』(Mnet、SF9として出演)

受賞歴[編集]

  • 2019年 MBC演技大賞 新人演技賞(『偶然見つけたハル』)
  • 2021年 KBS演技大賞 新人演技賞・人気賞・ベストカップル賞(『恋慕』)
  • 2023年 KBS演技大賞 最優秀賞・人気賞・ベストカップル賞(『婚礼大捷』)
  • 2024年 フォーブス・コリア「30 Under 30」エンターテインメント部門
  • 2025年 マリ・クレール・アジアスターアワード ライジングスター賞

兵役[編集]

韓国の成人男性に課される兵役について、ロウンは当初2025年7月21日に入隊予定と発表されていた。しかし兵務庁の判定検査で「再検査」の判定を受けたため、事務所は異議申請書を提出し、8月に再検査を受けると説明。本人も問題がなければ早期の入隊を希望していると伝えられた。

再検査で現役服務が可能と判断され、2025年10月27日に陸軍の現役兵として入隊。前日には短く刈った髪の写真とともに「Feeling refreshed. I'll be back」と自身のSNSに投稿し、ファンに一時の別れを告げた。韓国陸軍の服務期間は18か月である。

服務中の2026年3月には、国防広報院のチャンネルKFN Plusで軍の歴史や人物を紹介するシリーズのストーリーテラーに起用されたことが報じられた。前任はASTRO出身のチャ・ウヌで、同シリーズにはソン・ガンやNCTのテヨンら、服務中の芸能人が出演してきた。

炎上とバズ[編集]

  • 2023年の『この恋は不可抗力』配信時には、日本でも過去作が次々と話題になり、「現実離れしたビジュアル」を特集する記事が出るなど、配信をきっかけに“沼落ち”する視聴者が続出した。
  • 2025年7月の入隊延期は「再検査判定」という言葉だけが独り歩きし、ファンの間で心配の声が広がった。結局、再検査を経て10月に現役入隊したことで、きちんと義務を果たした形となった。
  • 2025年3月には第97回アカデミー賞の授賞式に招待され、ドルビー・シアターを訪れたことが話題になった。
  • 2026年3月、軍のシリーズ番組のストーリーテラーとして、税務問題の疑惑で映像が削除されたチャ・ウヌの後任に起用され、韓国のニュースで大きく扱われた。

余談[編集]

  • 『恋慕』では俳優としてだけでなく歌手としても参加し、劇中OST「안녕(No Goodbye In Love)」を歌っている。
  • 2020年のアニメ映画『トロールズ ミュージック★パワー』韓国語吹替版で、主人公側のキャラクター、ブランチの声を担当した。
  • 2025年5月2日には「入隊前最後の日本ファンミーティング」を開催しており、日本のファンとの交流も大切にしてきた。
  • 2020年以降、化粧品やアウトドアブランドなど数多くの広告モデルを務めている。
  • フォーブス・コリアの「30 Under 30」エンターテインメント部門(2024年)に選ばれるなど、ドラマ界だけでなくビジネス誌からも注目されている。

外部リンク[編集]

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