レア度★1の英雄として生き残る方法

レア度★1の英雄として生き残る方法(レアどほしいちのえいゆうとしていきのこるほうほう、副題「〜PICK ME UP〜」)とは、韓国のウェブ小説を原作とするウェブトゥーン(縦読みフルカラー漫画)である。極悪難易度のモバイルガチャゲームの世界に「最低レア度★1の英雄キャラ」として引きずり込まれた敏腕プレイヤーが、知識と経験だけを武器にダンジョン100階の攻略を目指す、ゲームファンタジー×成り上がりバトル作品。日本ではピッコマが「SMARTOON」として2022年12月29日から独占先行配信しており、公開直後からアクション系ウェブトゥーンの人気作として定着している。


レア度★1の英雄として生き残る方法〜PICK ME UP〜
픽 미 업!(Pick Me Up!)
作画 WASAK BASAK(3B2S)、nicesun(REDICE STUDIO)
スタジオ REDICE STUDIO、RIVERSE
ジャンル ゲームファンタジー、アクション、異世界転生
配信 ピッコマ(日本独占先行)
連載期間 2022年12月29日 - 連載中(日本)
略称 PICK ME UP、ピクミ
原作 Hermod(同名の韓国のウェブ小説)


概要[編集]

本作は、韓国の作家Hermodによるウェブ小説『픽 미 업!(Pick Me Up!)』を原作とし、REDICE STUDIOなどが手がけたコミカライズ版である。クレジットには作画のWASAK BASAK(3B2S)とnicesun(REDICE STUDIO)、原作のHermod、制作のATRI/RIVERSEが名を連ねる。

ジャンルとしては「ゲーム世界に入り込んだプレイヤーが元の世界に戻るために攻略を続ける」というタイプの異世界転生・ゲームファンタジー作品にあたり、テムパル元ガチ勢、初心者に生まれ変わる最終レベル英雄のご帰還といった「ゲーム知識で無双する」系統の系譜に位置づけられる。特徴的なのは、主人公自身が「英雄を召喚して育成するガチャゲーム」の召喚キャラ側になってしまう点で、ガチャ・合成・レア度といったソーシャルゲーム由来のシステムが物語のルールとして直接機能する。

日本ではピッコマがSMARTOON(スマトゥーン=ピッコマオリジナルのフルカラー縦読み作品)として2022年12月29日から独占先行で配信を開始。ピッコマの新作ランキングやアクション系ランキングで上位に入る話題作となり、ウェブトゥーンとしては珍しい「ゲームシステムを逆手に取ったバトルもの」として支持を集めている。

あらすじ[編集]

極悪の難易度で知られるモバイルガチャゲーム『ピックミーアップ!(PICK ME UP!)』。そこで世界ランキング5位の実力を誇るマスター(プレイヤー)「ロキ」こと大神 柳(おおがみ りゅう)は、ある日ゲーム内の高難度イベントに挑戦していた。ところがレベル999の謎の存在と遭遇してパーティーが全滅した瞬間、彼は意識を失う。

目を覚ますと、大神は自らがプレイしていたゲームの世界の中にいた。しかも操作する側ではなく、召喚される側――レベル1・等級★1という最底辺の英雄キャラ「ハン・イスラット」になってしまっていたのだ。元の世界(地球)へ戻るためには、初心者のマスターと英雄たちを率い、100階建てのダンジョン(塔)を最上階まで突破しなければならない。

「手を出す相手を間違えたな」――最弱の見た目とは裏腹に、世界ランク5位のプレイヤーとしての知識と戦術を知り尽くした大神は、一度たりとも負けることの許されない過酷な世界で、仲間を集めながら常識外れの逆転劇を繰り広げていく。

主な登場人物[編集]

大神 柳(おおがみ りゅう/ロキ/ハン・イスラット)
本作の主人公。モバイルゲーム『ピックミーアップ!』で世界ランク5位を誇る敏腕プレイヤー「ロキ」だったが、ゲーム内イベントでの全滅をきっかけに、ゲーム世界の★1英雄「ハン・イスラット」として召喚されてしまう。レア度こそ最低ランクだが、プレイヤー時代に培ったゲーム知識・攻略経験・立ち回りを武器に、絶望的な状況から成り上がっていく。共闘の意思がない英雄は切り捨てる冷徹さと、生き残ろうと努力する英雄には手を差し伸べる面倒見の良さを併せ持つ。
イセル
ゲームの進行を補助する妖精キャラクター。『ピックミーアップ!』に隠された秘密を知る立場にありながら、「管理者」という制約からその詳細を明かすことはできない。大神が現実世界からゲーム世界へ連れてこられた存在であることを知る数少ないキャラクターで、彼が世界ランク5位のプレイヤー・ロキだと気づいてからは「部下1号」を自称してサポート役を務める。
ジェナ
塔の攻略中に出会う女性英雄。大神と同じく★1という低レア度ながら、天才肌ですぐに即戦力として頭角を現す。猟師の娘だった経歴から弓を得意とし、短刀の扱いにも長ける。ゲームの知識と経験を持つ大神を深く尊敬し、彼の「部下」として実力を伸ばしていく。

ゲームシステム・世界観[編集]

本作の世界は、ゲーム『ピックミーアップ!』のルールがそのまま「現実」として作用する過酷な環境である。物語の緊張感を支えているのが、以下のようなソーシャルゲーム由来のシステムだ。

まずガチャによって英雄が召喚されるため、レア度の低いキャラが引かれることも多い。そして合成――弱い英雄や使えない英雄は、他の英雄をより強くするための「素材」として消費され、消滅してしまう。さらにハードコアルールが適用されており、ゲームの世界とはいえ一度死んだ英雄は二度と蘇らせることができない。

つまり英雄たちにとって、戦闘での死だけでなく「使えないと判断されて合成素材にされる」ことも死を意味する。訓練をサボる=合成される確率が上がるという構造が、召喚された英雄たちに絶えず努力を強いる。主人公・大神は「使えないキャラ」と見なされないよう鍛錬とレベル上げを重ね、その成果が定期的な合成の場で評価されることで、読者はある種の爽快感を味わえる仕組みになっている。

見どころ[編集]

知略でのし上がる主人公。 最弱の★1英雄として召喚された当初は絶望的な状況だが、「不可能を可能にする」と評されたトッププレイヤーの知識で、大神はすぐに攻略の糸口を見つけ出す。仲間を得ながら塔を攻略し、知恵と戦術で格上を打ち破っていく成り上がりの展開が本作最大の魅力である。喧嘩独学全力マンキンのような「弱者が知恵と努力で強者を覆す」カタルシスに通じる。

白熱したアクション。 バトルシーンの比重が大きく、ウェブトゥーンの縦スクロールを最大限に活かしたダイナミックな演出が持ち味。序盤は剣や弓による物理戦が中心だが、次第に魔法を操るキャラも登場し、華やかな戦闘描写へと広がっていく。

ゲーム設定を活かした構造。 ガチャ・合成・ハードコアといったシステムが単なる装飾ではなく、キャラクターの生死や成長に直結する物語のエンジンとして機能する点が高く評価されている。「なぜゲームの世界に連れてこられたのか」という謎解き要素も並走し、読者が展開を推理しながら読み進められる。

原作小説と単行本[編集]

原作は韓国の作家Hermodによるウェブ小説で、本編327話に外伝71話を加えた全398話で完結しているとされる。単行本も刊行されており、物語としてはしっかりと結末まで描き切られている。コミカライズ版(ウェブトゥーン)は原作小説をベースに再構成されており、日本語版はピッコマで読むことができる。

結末・ネタバレをめぐる話題[編集]

原作小説が完結済みであることから、日本の読者の間でも「最終回はどうなるのか」「ハン・イスラットは地球に帰れるのか」といった結末への関心が高い。物語の核心では、主人公が挑む相手が単なるダンジョンのボスやレイド敵ではなく、「このゲームそのものが世界を蝕む存在になっている」という真相へと収束していく構造が示唆されている。

ウェブトゥーン版は日本ではまだ完結しておらず(連載中)、原作小説で描かれた終盤の展開に追いつくにはまだ時間がかかる。詳細な結末を先に知りたい読者は原作小説を追う形になるが、本記事では核心的な結末の直接的なネタバレは避ける。

よくある質問[編集]

完結していますか?
原作のウェブ小説は本編+外伝の全398話で完結しているとされる。一方、日本のピッコマで配信中のウェブトゥーン版は連載中で、まだ完結していない(2020年代半ば時点)。
最終回・ネタバレはどこで確認できますか?
原作小説側では結末まで描かれている。ウェブトゥーン版は連載中のため、先の展開は原作小説を参照することになる。核心のネタバレは作品の魅力を大きく損なうため、視聴・購読前の閲覧には注意したい。
どこで読めますか?
日本ではピッコマがSMARTOONとして独占先行配信している。「待てば0円」などの仕組みで無料話も読める。
アニメ化はされていますか?
2020年代半ば時点で公式のアニメ化情報は確認されていない。人気の高まりから話題に上ることはあるが、本記事では未確認情報は扱わない。

余談[編集]

「レア度★1」という最弱スタートの設定は、ソーシャルゲームで「星1キャラ(低レア)を愛でて育てる」という遊び方への共感とも重なり、ゲーマー層から親しみを持って受け入れられている。主人公が「引いてしまった外れキャラ」ではなく「外れキャラに転生したトッププレイヤー」であるという逆転の発想が、本作を一般的な異世界転生ものと差別化している。

ピッコマの作品紹介では、本作を気に入った読者への類似作として、ゲームのリリース初期に回帰して最強を目指す元ガチ勢、初心者に生まれ変わるなどが挙げられている。いずれも「ゲームの知識で無双する」爽快感を共有する作品である。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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