概要[編集]
ヤングガンガンとは、スクウェア・エニックスが発行する日本の隔週刊青年漫画雑誌である。2004年12月に『ガンガンYG』を改題する形で創刊され、毎月第1・第3金曜日に発売される。漫画とグラビアアイドルのグラビアを併載している。
詳細[編集]
ゲーム会社が出す漫画雑誌[編集]
発行元のスクウェア・エニックスはもともとゲーム会社であり、出版社として出発した会社ではない。『月刊少年ガンガン』を軸とする「ガンガン」系の雑誌群を持ち、その青年誌にあたるのが本誌である。
2004年12月3日、それまでの『ガンガンYG』から『ヤングガンガン』へ誌名を変更して創刊された。略称は「YG」「ヤンガン」。
ゲーム会社が漫画雑誌を持つことの意味は、単に事業を広げたということにとどまらない。ゲームのメディアミックスにおいて、原作となる漫画も、ゲーム化する漫画も、同じ社内にあるほうが権利処理が速い。集英社や講談社が外部のゲーム会社と組んで進める工程を、社内で完結させられる構造になっている。
主な連載[編集]
2004年の創刊号から中村光『荒川アンダー ザ ブリッジ』、極楽院櫻子『セキレイ』、『黒神』が連載されており、2006年12号からは小林立『咲-Saki-』が始まった。いずれもアニメ化されている。
創刊時のラインナップからアニメ化作品が複数出ているのは、雑誌としては幸運な滑り出しである。青年誌の多くは看板を作るまでに数年かかる。
グラビアとB-GIRL Audition[編集]
本誌は青年誌としてグラビアアイドルのグラビアを掲載している。2006年からはワタナベエンターテインメントと共同で新人アイドルオーディション「B-GIRL Audition」を開催しており、雑誌が自らタレントの発掘装置を持つ形を取っている。
雑誌主催のグラビアオーディションは、光文社のFLASHによる「ミスFLASH」、集英社の週刊ヤングジャンプによる各種企画など、各誌が持っている。理由ははっきりしていて、誌面に載せるタレントを他社と取り合うより、自前で見つけて育てたほうが、初登場から表紙までの流れを雑誌のペースで組めるからである。川崎あやがミスFLASHのグランプリを機に一気に知名度を上げたように、受賞そのものが宣伝の材料にもなる。
グラビアタレント側から見ると、ヤングガンガンは週刊ヤングジャンプや週刊プレイボーイほどの部数はないものの、青年誌の表紙・巻頭という実績を積める枠として機能してきた。黒木ひかりが『ヤングガンガン』でグラビアを重ねた時期を経てテレビへ広がったのは、その典型的な流れである。
「ガンガン」系の中での位置[編集]
スクウェア・エニックスの雑誌は、『月刊少年ガンガン』を中心に、青年誌の『ヤングガンガン』、ウェブの「ガンガンONLINE」「マンガUP!」と広がっている。ピッコマなどの配信アプリで読まれている『二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす』『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』も、この系列のウェブ媒体から出ている作品である。
紙の隔週刊誌とウェブ・アプリの連載が並走する体制になっており、紙のほうは漫画とグラビアという1980年代型の構成を保ったまま、新規の獲得はウェブ側が担うという役割分担になっている。
よくある質問[編集]
- ヤングガンガンの発売日は?
- 毎月第1・第3金曜日。隔週刊である。
- 出版社はどこ?
- スクウェア・エニックス。ゲーム会社だが漫画雑誌を複数持っている。
- 前身の雑誌は?
- 『ガンガンYG』。2004年12月3日に『ヤングガンガン』へ改題して創刊された。
- グラビアは載っている?
- 載っている。2006年からはワタナベエンターテインメントと共同で新人アイドルオーディション「B-GIRL Audition」も行っている。
- 代表的な連載は?
- 『咲-Saki-』『荒川アンダー ザ ブリッジ』『セキレイ』など。いずれもアニメ化されている。
余談[編集]
- 「ガンガン」という誌名は擬音そのもので、意味を持たない。ゲーム会社が漫画に参入するにあたって、既存の少年誌の命名法(ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオン)とは別の音を選んだ結果とも読める。並べてみると、既存4誌はいずれも英語由来で、ガンガンだけが日本語の擬音である。
- 「ヤング」を冠した青年誌は各社に存在し、週刊ヤングジャンプ、週刊ヤングマガジン、ヤングチャンピオン、『ヤングアニマル』(白泉社)と揃う。ヤングガンガンはその中で唯一、出版社ではない会社が出している。
- 『咲-Saki-』は麻雀を題材にしながら、麻雀を知らない読者にも通じる作りで長期連載になった。青年誌のグラビアと同じく、間口を広げる工夫が誌面の設計に効いている例である。