ドロヘドロ Season2
Dorohedoro_logo.png
『ドロヘドロ』のロゴ(出典:ウィキメディア・コモンズ/パブリックドメイン)
ジャンル ダークファンタジー、アクション、ブラックコメディ
監督 林祐一郎
シリーズ構成 瀬古浩司
キャラクターデザイン 岸友洋
音楽 (K)NoW_NAME
放送期間 2026年4月1日 - 2026年5月27日
放送局 配信(Netflix・DMM TV・U-NEXT・ABEMAほか国内14以上のサービス、海外はNetflix・Crunchyrollほか)
話数 全11話


概要[編集]

ドロヘドロ Season2(ドロヘドロ シーズンツー)とは、林田球の漫画『ドロヘドロ』を原作とするテレビアニメシリーズの第2期である。2020年のSeason1から約6年ぶりの続編で、2026年4月1日から5月27日まで全11話が毎週水曜23時に全世界ほぼ同時配信された。監督の林祐一郎、シリーズ構成の瀬古浩司、アニメーション制作のMAPPAはSeason1から続投。最終話の配信にあわせてSeason3の制作決定が発表された。

詳細[編集]

原作について[編集]

原作の『ドロヘドロ』は林田球が2000年に小学館の『スピリッツ増刊IKKI』で連載を始め、『月刊IKKI』を経て、同誌の休刊にともない2014年から『ゲッサン』へ移籍し、2018年に完結した。単行本は全23巻。18年におよぶ長期連載で、グロテスクな暴力描写と、気の抜けたギャグや食事シーンが同じページに並ぶ独特の温度感から、長く「カルト的人気作」と呼ばれてきた。

作者は描き込みの密度が高い作風で知られ、背景の落書きや看板、登場人物が着ているTシャツの柄にまで小ネタが仕込まれている。アニメ版はこの「汚れた手描き感」を3DCGと手描きの組み合わせで再現する方針を取り、Season1の時点で評価の分かれ目にも、熱心なファンが付く理由にもなった。

世界観とあらすじ[編集]

舞台は魔法使いに一方的に「練習台」にされる人間の街「ホール」と、魔法使いたちが暮らす「魔法使いの世界」の二つ。魔法使いは体内から「煙」を出して魔法を使い、ホールに扉を開いてやって来ては住民を実験台にして去っていく。魔法の失敗作のような姿で放置された人々が、ホールの日常の一部になっている。

主人公のカイマンは、魔法によって頭をトカゲに変えられ、それ以前の記憶も失った男。口の中に「もう一人の男」がいるという奇妙な体質を持ち、魔法使いを捕まえては頭ごと口にくわえ、口の中の男に何と言われたかを問いただす。相棒のニカイドウはホールで大衆食堂「空腹虫」を営む女性で、カイマンの元の顔と、呪いをかけた魔法使いを一緒に探している。

一方、魔法使いの世界では、強大な魔法を持つ煙が率いる「煙ファミリー」が勢力を張っており、ファミリーの掃除屋コンビ心と能井がカイマンを追う。Season2ではここに、魔法使いを憎む集団十字目の幹部たちが本格的に登場し、カイマンの過去と十字目のボスの正体に物語が迫っていく。

主な登場人物[編集]

カイマン
頭をトカゲに変えられた記憶喪失の男。魔法が効かない体質を持ち、ナイフ一本で魔法使いに立ち向かう。口の中にいる「男」の正体と、自分の元の顔を探している。
ニカイドウ
ホールで大衆食堂「空腹虫」を営む女性で、カイマンの相棒。格闘に強く、ある秘密を抱えている。
煙
魔法使いの世界で最大級の勢力を持つ「煙ファミリー」のボス。人をキノコに変える強力な魔法を持ち、キノコ料理を好む。
心と能井
煙ファミリーの掃除屋コンビ。心は相手をバラバラにする魔法を、能井は傷を治す魔法を使う。能井は煙のいとこにあたる。
恵比寿と藤田
煙ファミリーの末端にいる若い魔法使いと、その相棒。恵比寿はカイマンに頭をくわえられた一件以来、言動が不安定になっている。
十字目
目の周りに十字の印を入れた集団で、魔法使いを憎み、魔法使い狩りを行っている。Season2では毒蛾・鉄条・佐治ら幹部が登場し、組織のボスの存在がカイマンの過去と結びついていく。

6年かかった続編[編集]

Season1は2020年1月13日から3月30日までTOKYO MXほかで全12話が放送され、同年5月28日からNetflixで海外配信された。本編とは別に、ショートエピソード集のOVA「魔のおまけ」(全6話)も制作されている。

原作はすでに完結しており、続きを映像化する素材そのものはそろっていたが、続編の発表はしばらくなかった。Season2の制作が発表されたのは2024年1月9日で、当初は2025年の配信が予定されていた。その後配信時期は2026年にずれ込み、Season1から数えて約6年の空白を挟むことになった。

2026年3月7日に本PVと十字目のキャスト、3月25日に追加キャストが発表された。3月8日からはSeason1の配信先が拡大され、YouTubeのTOHO animationチャンネルではSeason2の配信開始にあわせて第1話から第12話とOVAが期間限定で無料公開された。3月22日にはTOHOシネマズ日比谷で第1話から第3話の先行上映会とキャストのトークショーが行われ、新宿・横浜・なんば・名古屋の劇場にも中継された。

配信[編集]

2026年4月1日23時から、毎週水曜日に配信された。初回は第1話から第3話までの3話が一挙公開されている。国内ではABEMAプレミアム、Amazonプライム・ビデオ、Disney+、DMM TV、dアニメストア、FOD、Hulu、Netflix、U-NEXTなど14以上のサービスで見放題配信され、海外ではNetflixのほかCrunchyroll、Animation Digital Networkでも同時配信された。Season1が地上波放送からスタートしたのに対し、Season2は配信を主軸に据えた形である。

最終話は2026年5月27日に配信され、全11話で完結した。最終話の配信にあわせてSeason3の制作決定が発表され、林監督は作中のキャラクター・ハルが続編を待ちきれない思いを歌う様子を描いた記念イラストを寄せている。

スタッフ[編集]

  • 監督:林祐一郎
  • シリーズ構成:瀬古浩司
  • キャラクターデザイン:岸友洋
  • 美術監督:杉浦美穂
  • 色彩設計:大西慈
  • 3DCGディレクター:野本郁紀
  • 音響監督:藤田亜紀子
  • 音楽制作:(K)NoW_NAME
  • アニメーション制作:MAPPA

シリーズ構成の瀬古浩司は、MAPPA作品では『呪術廻戦』『チェンソーマン』『進撃の巨人』The Final Seasonの脚本・シリーズ構成でも知られる。林祐一郎監督はSeason2について、前作よりもさらにカオスで、アナーキーで、スラッシャー寄りになると語っていた。

キャスト[編集]

主要キャストはSeason1からそのまま続投した。

  • カイマン:高木渉
  • ニカイドウ:近藤玲奈
  • 煙:堀内賢雄
  • 心:細谷佳正
  • 能井:小林ゆう
  • 藤田:高梨謙吾
  • 恵比寿:富田美憂

Season2から登場する十字目のメンバーと追加キャストは次のとおり。

  • 毒蛾:内山昂輝
  • 鉄条:濱野大輝
  • 佐治:越村友一
  • 豚(とん):野村勝人
  • 牛島田:伊丸岡篤
  • 夏木:松本沙羅
  • ハル:小清水亜美(春日部教授の妻で、元魔法使いの悪魔)

主題歌[編集]

音楽はSeason1に続いて(K)NoW_NAMEが担当し、主題歌も同ユニットが手がけた。Season1のオープニング「Welcome to Chaos」に続き、Season2のオープニングは「ゼッタイMUST断面」、エンディングは「Return トゥ 頭(ヘッド)」。2曲は2026年3月23日から先行配信された。Season2の配信終了後には、Season1とSeason2の映像を組み合わせた「ゼッタイMUST断面」のアニメMVが公開されている。

評価[編集]

Season1の時点で、原作の汚れた質感を3DCGで再現した映像と、グロテスクな場面とのんびりした食事シーンが同居するテンポが評価され、配信を通じて海外にもファンを広げた。原作完結済みでありながら続編が長く出なかったため、Season2の発表は「6年待った」という形で受け止められた。

Season2では、配信開始前にSeason1を無料公開し、配信先を一気に広げる方式が取られた。Season2の話題をきっかけにSeason1から見始める視聴者を取り込める構成で、旧作を入口として扱う展開になっている。

同じ2026年春クールには『黄泉のツガイ』『あかね噺』『転生したらスライムだった件 第4期』など話題作が並んだ。地上波の放送枠を持たず配信のみで展開した本作は、配信主体のアニメがどこまで話題を作れるかという点でも注目された。

余談[編集]

  • カイマン役の高木渉は『名探偵コナン』の高木刑事・小嶋元太役などで知られるベテランで、Season1から引き続きトカゲ頭の主人公を演じている。
  • ニカイドウの大衆食堂「空腹虫」の名物は餃子で、殺伐とした話の合間にやたらとおいしそうな食事シーンが挟まるのは原作からの特徴である。
  • 主題歌を担当する(K)NoW_NAMEは、Season1から一貫して本作の劇伴と主題歌を手がけている。
  • Season2の配信開始日(2026年4月1日)は、YouTubeでSeason1後半とOVAの無料公開が始まった日でもあり、新規視聴者がSeason1を一気見してから追いつける日程になっていた。
  • 原作の単行本は巻ごとにカバー下や巻末にもおまけ漫画が収録されており、アニメのOVA「魔のおまけ」の題名もこうした原作の「おまけ」文化を踏まえたものになっている。

関連項目[編集]

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