チェンソーマン
Chainsaw Man
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日本語版ロゴ(出典:Wikimedia Commons・パブリックドメイン)
作家 藤本タツキ
編集者 林士平(第一部)ほか
ジャンル ダークファンタジー、アクション
出版社 集英社
配信 少年ジャンプ+(第二部)
連載期間 第一部:2018年12月 - 2020年12月(週刊少年ジャンプ)/第二部:2022年7月13日 - 2026年3月25日(少年ジャンプ+)
連載周期 週刊
話数 全232話(単行本全24巻)
略称 チェンソー、CSM
メディアミックス テレビアニメ(2022年)、劇場版『レゼ篇』(2025年)、アニメ『刺客篇』(制作中)、スマートフォンゲーム(制作中)
その他 累計発行部数3,600万部突破(2026年6月時点)
リンク https://chainsawman.dog/


概要[編集]

チェンソーマンとは、藤本タツキによる日本の漫画作品である。悪魔が実在する世界で、チェンソーの悪魔ポチタと一体化した少年デンジが「デビルハンター」として戦う物語で、第一部は『週刊少年ジャンプ』、第二部は『少年ジャンプ+』で連載され、2026年3月25日の第232話で完結した。

詳細[編集]

連載の経緯[編集]

作者の藤本タツキは、少年ジャンプ+で連載した『ファイアパンチ』(2016年 - 2018年)で注目を集めたあと、本作で週刊少年ジャンプ本誌に移った。第一部「公安編」は2018年12月発売の2019年1号から2020年12月発売の2021年2号まで連載され、全97話・単行本11巻で完結した。

第一部の完結と同時に、第二部を少年ジャンプ+で連載することと、アニメ化が発表された。第一部終了から第二部開始までのあいだに、藤本は読切『ルックバック』(2021年)と『さよなら絵梨』(2022年)を少年ジャンプ+で発表し、いずれもSNSで大きな話題になった。

第二部「学園編」は2022年7月13日に始まり、第98話から第232話まで約3年8か月続いた。2026年3月に「次回で最終回」と突然告知され、3月25日に最終話が配信された。最終巻の第24巻は2026年6月4日に発売され、シリーズ累計発行部数は2026年6月時点で3,600万部を超えている。

第一部(公安編)のあらすじ[編集]

父親の遺した借金をヤクザに返すため、少年デンジはチェンソーの悪魔ポチタとともにデビルハンターとして働き、臓器まで売って暮らしていた。ある日ヤクザに裏切られて殺されかけたデンジは、ポチタが心臓となって一体化したことで、頭や腕からチェンソーを生やす「チェンソーマン」として生き返る。

その場に現れた公安対魔特異課のマキマに拾われたデンジは、先輩の早川アキ、血の魔人パワーらと同じ班に配属される。「普通の生活」「食パンにジャム」といったささやかな望みを動機に戦うデンジだが、銃の悪魔をめぐる戦いや、デンジの心臓を狙う各国の刺客、マキマの正体をめぐる展開へと物語は大きく動いていく。

第二部(学園編)のあらすじ[編集]

第二部の主人公は、高校生の三鷹アサである。アサは戦争の悪魔ヨルに体を乗っ取られ、ヨルと一つの体を共有することになる。ヨルはチェンソーマンを倒して自分の力を取り戻そうとしており、アサは同じ学校に通うデンジと関わっていく。チェンソーマンを崇める教会や、飢餓の悪魔などの思惑が絡み、第一部とは違う視点から世界の終わりに向かう物語が描かれた。

作風[編集]

本作は、映画の画面構成に近いコマ割りや、説明を極端に削った会話、主要人物があっけなく退場する展開で知られる。作者が映画好きであることは単行本のコメントやインタビューでたびたび語られており、作中にも映画のパロディや引用が多い。グロテスクな描写と、食事や恋愛といった日常の場面が同じ温度で並ぶ点も特徴に挙げられる。

主な登場人物[編集]

  • デンジ - 第一部の主人公。ポチタと一体化してチェンソーマンに変身する。声:戸谷菊之介
  • ポチタ - チェンソーの悪魔。犬のような姿でデンジと暮らしていた。声:井澤詩織
  • マキマ - 公安対魔特異課の上司。デンジを拾い、強い影響力を持つ。声:楠木ともり
  • パワー - 血の魔人。気まぐれで嘘が多いが、デンジとは悪友のような関係になる。声:ファイルーズあい
  • 早川アキ - 公安のデビルハンター。家族を奪った銃の悪魔への復讐を目指す。声:坂田将吾
  • 姫野 - アキの先輩バディ。幽霊の悪魔と契約している。声:伊瀬茉莉也
  • 東山コベニ - 公安の新人。気弱だが身体能力が高い。声:高橋花林
  • 岸辺 - 公安最強とされるベテランのデビルハンター。デンジとパワーの師匠役。声:津田健次郎
  • レゼ - デンジが雨宿り中に出会う少女。劇場版『レゼ篇』の中心人物。声:上田麗奈
  • 三鷹アサ - 第二部の主人公。戦争の悪魔ヨルと体を共有する高校生。
  • ヨル - 戦争の悪魔。アサの体を借りてチェンソーマンを狙う。

メディア展開[編集]

テレビアニメ(2022年)[編集]

MAPPAの制作で、2022年10月から12月までテレビ東京ほかで全12話が放送された。監督は中山竜。オープニングテーマは米津玄師の「KICK BACK」で、同曲は日本語詞の楽曲として初めて米国レコード協会(RIAA)のゴールド認定を受けた。

本作の特徴は、エンディングテーマを毎話変えたことである。全12話それぞれに別のアーティストが楽曲を書き下ろした。

話 アーティスト 曲名
1 Vaundy CHAINSAW BLOOD
2 ずっと真夜中でいいのに。 残機
3 マキシマム ザ ホルモン 刃渡り2億センチ
4 TOOBOE 錠剤
5 syudou インザバックルーム
6 Kanaria 大脳的なランデブー
7 ano ちゅ、多様性。
8 TK from 凛として時雨 first death
9 Aimer Deep down
10 PEOPLE 1 DOGLAND
11 女王蜂 バイオレンス
12 Eve ファイトソング

日本国内ではAmazon Prime VideoやNetflixなど複数の配信サービスで見放題配信され、海外でもCrunchyrollで同時配信された。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』(2025年)[編集]

テレビアニメの続きにあたる「爆弾の悪魔」編を映画化した作品で、2025年9月19日に公開された。監督は𠮷原達矢、制作はMAPPA。オープニングは米津玄師「IRIS OUT」、エンディングは米津玄師と宇多田ヒカルによる「JANE DOE」。興行収入は公開185日で107億円を超え、日本の歴代興行収入ランキングの上位に入った。

『チェンソーマン 刺客篇』(制作中)[編集]

レゼ篇の続編として、2025年12月21日の「ジャンプフェスタ2026」で制作が発表された。原作単行本7巻の第53話以降、世界各国の刺客がデンジの心臓を狙う章を描く。監督は𠮷原達矢、キャラクターデザインは杉山和隆、音楽は牛尾憲輔。2026年6月19日のMAPPA15周年配信でティザーPV第2弾が公開された。放送・公開時期は2026年10月時点で未発表。

ゲーム[編集]

2026年6月にスマートフォン向けゲームの制作が発表された。オープニングムービーはMAPPAが制作し、主題歌はマキシマム ザ ホルモンの新曲「ALL THE LYNCH!! ALL THE MINCE!!」。

受賞・評価[編集]

年 賞 結果
2020年 このマンガがすごい!2021 オトコ編 1位
2021年 第66回小学館漫画賞 少年向け部門 受賞
2021年 ハーベイ賞 最優秀マンガ部門 受賞

第一部は連載中から海外でも人気が高く、英語版はVIZ Mediaから刊行された。アニメ化以降は呪術廻戦や鬼滅の刃と並んで海外のアニメファンの間で頻繁に話題になる作品の一つになった。

海外の反応[編集]

英語圏では、2022年のアニメ放送時に毎週のエンディング曲が話題になり、「KICK BACK」は海外のストリーミングでも長く聴かれた。一方で、アニメ版の落ち着いた映画的な演出については、原作の勢いのある絵を期待したファンから不満の声も出て、海外掲示板でも賛否が分かれた。劇場版『レゼ篇』は北米でも公開され、アクション作画が高く評価された。

余談[編集]

  • 第一部の担当編集だった林士平は、のちに『SPY×FAMILY』なども担当した編集者としてメディアに登場することが多い。
  • テレビアニメは、毎話エンディングを変えるという当時としては異例の形式をとった。参加したアーティストは、ロックバンドからボカロP出身の歌手まで幅広い。
  • 「KICK BACK」の歌詞には、モーニング娘。の「そうだ!We're ALIVE」の一節が引用されている。
  • デンジの願い「食パンにジャムを塗って食べる」は、作品を象徴する場面としてファンの間でよく引用される。
  • 第二部は少年ジャンプ+への移籍連載で、同アプリ発のダンダダンなどとともに、紙の本誌からウェブへ人気作が移る流れを象徴する作品として語られる。

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