| 黄泉のツガイ | |
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![]() 主人公ユル役の小野賢章(2023年)出典:ウィキメディア・コモンズ(CC BY 2.0) | |
| ジャンル | ファンタジー、アクション |
| 監督 | 安藤真裕 |
| シリーズ構成 | 高木登 |
| キャラクターデザイン | 新井伸浩 |
| 音楽 | 末廣健一郎 |
| 放送期間 | 2026年4月4日 - 2026年9月19日 |
| 放送局 | TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビほか |
| 話数 | 全24話(連続2クール) |
概要[編集]
黄泉のツガイ(よみのツガイ)とは、荒川弘が月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)で連載しているファンタジー漫画、およびそれを原作として2026年4月から9月まで連続2クールで放送されたテレビアニメである。山奥の村で暮らす双子の兄妹ユルとアサを中心に、「ツガイ」と呼ばれる対の存在を使役する者たちの戦いを描く。
詳細[編集]
原作漫画[編集]
原作漫画「黄泉のツガイ」は、月刊少年ガンガン2022年1月号(2021年12月10日発売)で新連載として始まった。同号では表紙と巻頭カラーを飾り、「『鋼の錬金術師』の荒川弘が少年ガンガンに堂々帰還」と打ち出された。荒川弘にとっては『鋼の錬金術師』完結以来、およそ11年ぶりのガンガン復帰作にあたる。荒川は『鋼の錬金術師』完結時に「修行してまた戻ってくる」と語っており、その言葉どおりの帰還として話題になった。
単行本はガンガンコミックスから刊行されており、2026年7月10日に第13巻が発売された。シリーズ累計発行部数は、テレビアニメ化が発表された2025年7月の時点で400万部、2026年2月の時点で500万部、テレビアニメ放送開始時の2026年4月には600万部を突破したと報じられている。
連載初期から評価が高く、「次にくるマンガ大賞 2023」コミックス部門で第2位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第2位、「第7回 みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で大賞を受賞している。
アニメ化の経緯[編集]
テレビアニメ化は、2025年7月6日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスで開催されたAnime Expo2025のクランチロールパネルで発表された。発表と同時に公式サイト、X、TikTokの公式アカウントが開設され、弓を手に荒野に立つユルを描いたティザービジュアルとティザーPVが公開された。
制作体制はスクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズで、これはテレビアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』と同じ組み合わせである。アニメーション制作はボンズのスタジオである「ボンズフィルム」が担当した。荒川弘は発表時に、安藤監督の絵コンテの中でキャラクターたちが生き生きと動いていることに触れ、声・色・音楽が加わってどのようなアニメになるのか楽しみだという趣旨のコメントを寄せている。
2025年10月には放送時期が2026年4月であること、連続2クールで放送されることと、メインキャストが発表された。2026年2月には放送開始日と追加キャスト、主題歌が発表され、同年3月22日には新宿ピカデリーで先行上映会とトークイベントが行われ、全国21館でライブビューイングも実施された。
あらすじ[編集]
人里離れた山奥の「東村(ひがしむら)」で暮らす少年ユルは、狩りを得意とする猟師の少年。双子の妹アサや村人たちと、外界から隔絶された穏やかな日々を送っていた。
しかしある日、空に「竜の声」が響き渡り、村は武装した集団に襲撃される。村の平穏が崩れていく中で、ユルは村に隠されていた秘密と、自らの運命を知ることになる。ユルは村の守り神として祀られていた2体一組のツガイ「左右様(さゆうさま)」と契約し、村の外からやって来た男デラらとともに、村が襲われた理由と真実を求めて下界へと踏み出していく。
アニメ第1話のサブタイトルは「アサとユル」。双子の兄妹を軸に、ツガイ同士の戦いを描く物語として幕を開けた。
作風・設定[編集]
本作の鍵となる「ツガイ」は、2体で対をなす人ならざる存在で、契約した「ツガイ使い」に従って戦闘から回復までさまざまな能力を発揮する。神道の神々や民間伝承、昔話などをモチーフとしたツガイが多数登場し、作中ではすべてのツガイに「影がない」という共通点がある。
双子のユルとアサは、それぞれ「封」と「解」という対になる力を持つとされ、この「対」の構図が作品全体を貫いている。主題歌も「対」をテーマに作られており、作品の題名そのものが物語の構造を表している。
外界から隔絶された山村と、その外に広がる現代社会とが地続きになった世界観が特徴である。北海道新聞の漫画評では、荒川作品に通じる「骨太な死生観」に触れつつ、本作を「二元論超え 現実射抜く強さ」と評している。
登場人物・キャスト[編集]
キャストはテレビアニメ版のもの。
- ユル - 声:小野賢章
- 本作の主人公。東村で暮らす双子の兄で、弓を使った狩りを得意とする少年。村の守り神・左右様と契約し、ツガイ使いとなる。
- アサ - 声:宮本侑芽
- ユルの双子の妹。
- デラ - 声:中村悠一
- 村の外からやって来た男性。ユルに協力して行動する。中村悠一はインタビューで、シリアスな作品の中でデラが視聴者の「息抜き」となる役割を意識したと語っている。
- ガブちゃん - 声:久野美咲
- 左右様(さゆうさま)
- 東村の守り神として祀られてきた2体一組のツガイ。ユルと契約する。
- 左 - 声:本田貴子
- 右 - 声:小山力也
- ハナ - 声:島袋美由利
- 下界で暮らす女性で、デラと組んで行動する。
- ジン - 声:諏訪部順一
- ユルを追う男性。
- 与謝野イワン - 声:三木眞一郎
- アニメ第6話(2026年5月9日放送)で初登場。
- 多数のツガイ - 声:村瀬歩
- 村瀬歩は作中に登場するツガイの多くを1人で演じ分けている。
スタッフ[編集]
- 原作:荒川弘(月刊「少年ガンガン」連載/スクウェア・エニックス刊)
- 監督:安藤真裕
- シリーズ構成:高木登
- キャラクターデザイン・総作画監督:新井伸浩
- 音楽:末廣健一郎
- 音響監督:若林和弘
- アニメーション制作:ボンズフィルム
- 制作:スクウェア・エニックス、アニプレックス、ボンズ
音楽[編集]
第1クールの主題歌は、オープニング・エンディングともにVaundyが作詞・作曲を手がけた。2曲は作品の「ツガイ」になぞらえた対の楽曲として制作されている。
- オープニングテーマ(第1クール)
- 「飛ぶ時」 - 歌:Vaundy
- エンディングテーマ(第1クール)
- 「飛ぼうよ」 - 歌:yama、作詞・作曲:Vaundy
- yamaとVaundyのタッグは、2022年の「くびったけ」以来2度目となった。
- オープニングテーマ(第2クール)
- 「back shot」 - 歌・作詞・作曲:音田雅則
- 音田雅則のメジャーデビューシングル。音田は「人間の裏の顔」をテーマに、人の内に潜む不信や偽善と、それと対照的なユルのまっすぐな思いを描いたとコメントしている。配信リリースは2026年7月5日、アニメ盤シングルCDは同年9月2日に発売された。
- エンディングテーマ(第2クール)
- 「孔雀」 - 歌:菅原圭、作詞・作曲:音田雅則
- 菅原圭はもともと原作の読者で、収録は作品との「対話」のようだったと語っている。
放送・配信[編集]
日本国内[編集]
2026年4月4日から毎週土曜23時30分に、TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビほかで放送された。第1クール(第1話 - 第12話)に続き、第2クールは2026年7月4日から放送され、9月19日の第24話で完結した。
配信は放送開始日の4月4日24時から始まり、ABEMA、dアニメストア、U-NEXT、Netflix、Prime Video、Disney+、ニコニコなど、20以上のサービスで配信された。
関連番組として、radikoでレギュラーポッドキャスト番組「ツガイガタリ」が2026年4月9日から毎週木曜に配信され、ユル役の小野賢章がパーソナリティを務めた。
海外[編集]
海外ではクランチロールが『Daemons of the Shadow Realm』の英題でサイマル配信し、英語字幕版に加えて英語吹替版も配信された。英語吹替版ではベン・ステッグメア(Ben Stegmair)がユル、モリー・チャン(Molly Zhang)がアサを演じている(いずれも英語名からの音訳)。さらに2026年7月4日からはNetflixでも世界配信が始まり、複数言語の吹替版が用意された。
評価・反響[編集]
ドワンゴが発表した「ニコニコ」での2026年春アニメのランキングでは、放送開始直後の初速ランキングで第1位を獲得し、続く中間ランキング(集計期間:2026年4月1日 - 5月22日)でも第1位となった。この集計は再生数・コメント数・アクセス数などをもとにしたもので、各話の終わりに「まだ5分くらいじゃ……」と時間の経過を惜しむコメントが寄せられたことも紹介されている。
All Aboutニュースが2026年5月に全国の10代から60代の男女300人を対象に行ったインターネット調査では、2026年春アニメの「好きな作品」ランキングで第2位(40票)となり、第1位は『あかね噺』(43票)だった。同調査の「最終回まで見たいと思う作品」「友人に勧めたいと思う作品」でも第2位に入っている。回答者からは「作画がきれいで見やすい」「キャラクターと声優が合っている」といった声が寄せられた。
キャスト陣はインタビューで、アニメで色の付いた映像を見たことで原作を読んでいたときとは違う新鮮さを感じたと語り、ツガイ同士のバトルシーンの迫力や、左右様の個性的な姿が見どころとして挙げられている。
イベント・コラボレーション[編集]
- 2026年3月22日:新宿ピカデリーで先行上映会とトークイベントを開催。全国21館でライブビューイングを実施。
- 2026年8月7日 - 25日:JR秋葉原駅構内の「TOPPA!!! BASE AKIBA」でコラボレーションを実施。アクリルスタンドやパーカーなどの限定グッズが販売され、キャラクターと一緒に写っているような写真が撮れるフォトブースも設置された。
- 2026年8月20日 - 25日:大阪・うめきたの「TOPPA!!! BASE UMEKITA」でサテライトショップを期間限定で開設。
視聴ガイド[編集]
- Q. 黄泉のツガイのアニメはどこで見れる?
- A. 国内ではABEMA、dアニメストア、U-NEXT、Netflix、Prime Video、Disney+、ニコニコなど20以上のサービスで配信されている。海外ではクランチロールとNetflixで視聴できる。
- Q. アニメは全何話?
- A. 全24話。2026年4月から6月までの第1クール(第1話 - 第12話)と、7月から9月までの第2クール(第13話 - 第24話)の連続2クールで放送された。
- Q. 原作は?
- A. 荒川弘の同名漫画で、月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)にて2021年12月発売号(2022年1月号)から連載中。2026年7月時点で単行本は第13巻まで刊行されている。
- Q. 続編(アニメ第2期)はある?
- A. 2026年10月2日時点で、アニメの続編は発表されていない。なお「第2クール」は2026年7月から放送された同じシリーズの後半部分を指す。
- Q. 主題歌は誰が歌っている?
- A. 第1クールはVaundy「飛ぶ時」(OP)とyama「飛ぼうよ」(ED)、第2クールは音田雅則「back shot」(OP)と菅原圭「孔雀」(ED)。
- Q. 主人公ユルの声優は?
- A. 小野賢章。妹のアサは宮本侑芽、デラは中村悠一が演じている。
- Q. 鋼の錬金術師と関係はある?
- A. 物語上のつながりはないが、作者が同じ荒川弘であり、アニメの制作体制(スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズ)も『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』と同じである。
- Q. 英語のタイトルは?
- A. 海外配信では『Daemons of the Shadow Realm』の題名が使われている。
余談[編集]
- 第1クールのOP「飛ぶ時」とED「飛ぼうよ」はどちらもVaundyが作詞・作曲しており、作品の「ツガイ」になぞらえて対になるように作られている。
- 第2クールの主題歌CDも「ツガイ仕様」で、OP「back shot」のアニメ盤シングル(7インチレコードサイズの紙ジャケット仕様)とED「孔雀」のCDを並べると、1枚のイラストが完成する。
- 第2クールEDの「孔雀」は音田雅則が菅原圭に提供した楽曲で、音田によるセルフカバーも「back shot」と同じ2026年7月5日にリリースされた。
- 村瀬歩は作中に登場するツガイの約8割を担当しているとされ、第5話では1話で13役を演じた。
- デラ役の中村悠一は、テレビアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』でグリードを演じており、荒川弘原作のボンズ制作アニメへの出演は2作目となる。
- 荒川弘は北海道十勝地方の幕別町出身で、酪農を営む実家を手伝いながら漫画家デビューした。代表作には『鋼の錬金術師』のほか、『銀の匙 Silver Spoon』がある。
