チェ・スビン
채수빈(Chae Soo-bin)
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チェ・スビン(2026年3月)(出典:ウィキメディア・コモンズ、CC BY 4.0)
誕生日 1994年7月10日
年齢 32歳
出身地 韓国 京畿道安養市(果川市育ち)
国籍 韓国
学歴 建国大学校 芸術デザイン大学 映画学科(中退)
宗教 カトリック(洗礼名:ルチア)
ジャンル テレビドラマ、映画、舞台
活動期間 2013年 -
身長 / 体重 167cm cm / ― kg
血液型 A型
事務所 King Kong by Starship(2019年 -)
代表作 『雲が描いた月明り』『ロボットじゃない~君に夢中!~』『輝く星のターミナル』『半分の半分~声で繋がる愛~』『その電話が鳴るとき』『全知的な読者の視点から』『ハートにチャージして』
関連活動 舞台『学生とムッシュ・アンリ』『恋におちたシェイクスピア』、チョ・ユリとのデュエット曲「Yellow Circle」
あだ名 八尺ウサギ(팔척 토끼)、ウェブ小説ヒロイン(웹소 여주)
その他 2015年 KBS演技大賞 女性新人賞、2024年 MBC演技大賞 女性優秀賞・ベストカップル賞


概要[編集]

チェ・スビン(채수빈、Chae Soo-bin)とは、韓国の女優である。舞台でデビューし、『雲が描いた月明り』『ロボットじゃない~君に夢中!~』でブレイク。2024年のMBCドラマ『その電話が鳴るとき』で手話通訳士ヒジュを演じて世界的な再ブレイクを果たし、映画『全知的な読者の視点から』、Netflix『ハートにチャージして』と、ウェブ小説原作のヒロイン役が続く「ウェブ小説ヒロイン」の代名詞的存在になっている。

詳細[編集]

街角スカウトから舞台デビュー[編集]

1994年7月10日、京畿道安養市生まれ。育ったのはソウル近郊の果川市で、高校1年生のときに信号待ちをしていたところを街中でスカウトされたというのがデビューのきっかけである。いわゆる「路上キャスティング」組だ。

その後、建国大学校芸術デザイン大学の映画学科に進学したが、入学してほどなく休学し、最終的には大学を離れて演技の道一本に絞った。2013年11月、演劇『彼と彼女の木曜日(그와 그녀의 목요일)』で正式に俳優デビューを果たす。映像ではなく舞台から入ったことは、のちの彼女のキャリアにも色濃く影響している。

新人賞をさらった2015年[編集]

2014年、映画『나의 독재자(My Dictator)』で映画デビューし、同年KBSの単発ドラマ『ウォンニョ日記』にも主演。2015年にはKBS2の週末ドラマ『青い鳥の輪舞(ロンド)』、学園青春ドラマ『恋にチアアップ!』、ドラマ『スパイ~愛を守るもの~』と一気に出演作を積み上げた。

この年の年末、『恋にチアアップ!』でKBS演技大賞の女性新人賞、『青い鳥の輪舞』でAPANスターアワーズの新人賞を受賞し、イ・サンヨプとはKBSのベストカップル賞も獲得。デビュー2年目にして「新人賞総なめ」の状態になった。デビュー初期の2014〜2015年の2年間だけでCM出演は13本に上ったとされ、清純派の新星として業界からの注目も大きかった。

時代劇でお茶の間に定着[編集]

2016年、パク・ボゴム、キム・ユジョン主演のKBS2時代劇『雲が描いた月明り』で、礼曹判書の娘チョ・ハヨンを演じる。主人公イ・ヨンに一途に想いを寄せる高飛車なお嬢様役で、作品の社会現象級ヒットとともに顔と名前が一気に知られるようになった。

2017年にはMBC時代劇『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』でホン・ギルドンの妻となる芸妓ソン・ガリョンを演じ、自ら歌った劇中歌「그런 사랑」もリリース。この作品でMBC演技大賞の月火ドラマ部門女性優秀賞を受賞し、「若手の有望株」から「主演級」へと階段を上った。

主演ラブコメで本格ブレイク[編集]

2017年のKBS2『最強配達人~夢みるカップル~』でコ・ギョンピョと組み、フードデリバリーで生計を立てる苦学生イ・ダナを好演。同年末から2018年初頭にかけてはMBC『ロボットじゃない~君に夢中!~』でユ・スンホと共演し、人間アレルギーの御曹司の前で「人型ロボットのふり」をする女性チョ・ジアと、ロボット「アジ3」の一人二役に挑んだ。

ロボットとしての無表情・機械的な動作と、人間ジアのドタバタを切り替える演技は高く評価され、日本でもラブコメファンの間で「スビンといえばロボット」と言われるほどの代表作となった。

経歴[編集]

2018〜2020年:大人のロマンス路線へ[編集]

2018年、SBS『輝く星のターミナル』(原題:여우각시별、別題「キツネ嫁星」)でイ・ジェフンと共演。仁川国際空港を舞台に、旅客サービス部の新入社員ハン・ヨルムを演じ、SBS演技大賞の月火ドラマ部門女性優秀賞を受賞した。作品の縁で、イ・ジェフンとともに仁川国際空港の名誉広報大使にも任命されている。

2019年1月、ユ・ヨンソクらが所属するKing Kong by Starshipへ移籍。同年は映画『愛の旋律』(原題:그대 이름은 장미)でユ・ホジョン演じる主人公の娘ヒョナ役を演じた。2020年にはtvN『半分の半分~声で繋がる愛~』でチョン・ヘインと共演し、クラシック音楽録音技師ハン・ソウを演じている。

2022年:OTT時代の顔に[編集]

2022年は配信作品の年となった。Disney+の『キミと僕の警察学校』ではカン・ダニエルとW主演し、警察大学に入学する才色兼備の学生コ・ウンガンを担当。同じ年、Netflix映画『パイレーツ:失われた王家の秘宝』では海賊団の弓の名手ヘグムを演じ、アクションにも挑戦した。

さらに年末にはNetflixシリーズ『ザ・ファビュラス』でファッション業界を舞台にした群像劇に参加。俳優コンテンツ『俳優たちの休養所(청춘MT)』、『SNL Korea』シーズン3のホストなどバラエティにも顔を出し、2021年のNetflix映画『甘酸っぱい』(Sweet & Sour)では会社員カップルの片割れダウンを演じている。

2024〜2025年:『その電話が鳴るとき』で世界的再ブレイク[編集]

2024年6月公開の映画『1971、ハイジャック事件』(原題:하이재킹)では、ハ・ジョンウ、ヨ・ジングと共演し、ハイジャックされた旅客機の客室乗務員オクスンを演じた。

そして同年11月から2025年1月まで放送されたMBC金土ドラマ『その電話が鳴るとき』(原題:지금 거신 전화는)で、ユ・ヨンソク演じる大統領室報道官ペク・サオンの「名ばかりの妻」ホン・ヒジュ役を務める。ヒジュは幼少期のトラウマから言葉を発せず手話で生きる手話通訳士という難役で、前半はほぼ台詞なし。最終回は全国視聴率8.6%を記録し、Netflixでも52か国でTOP10入りする世界的ヒットとなった。

2025〜2026年:ウェブ小説原作の連投[編集]

2025年7月、韓国で映画『全知的な読者の視点から』が公開。主人公キム・ドクシャ(アン・ヒョソプ)の職場の同僚で、原作でも人気の高い「完璧な才女」ユ・サンア役を演じた。日本では2026年3月20日に公開され、共演にはイ・ミンホ、ナナ、BLACKPINKのジスらが並ぶ。

続く主演作はNetflixシリーズ『ハートにチャージして』(原題:나를 충전해줘、英題:Take Charge of My Heart)。ウェブ小説を原作に、人工心臓のバッテリー切れが迫る財閥御曹司ペク・ホラン(キム・ヨングァン)と、彼を「充電」できる電気の能力を持つドラマ脚本家ナ・ボベの恋を描くロマンティック・コメディで、2026年10月9日配信開始。発表段階から韓国のファンには「ピカチュウ役」と呼ばれて期待を集めた。さらにSBSドラマ『꽃은 미끼야』への出演も伝えられている。

演技スタイルと評価[編集]

「キャラクター日記」で役を作る[編集]

チェ・スビンの役作りの特徴としてよく語られるのが、新しい作品に入るたびに「その役の日記」を書くという方法である。台本に描かれない日常や感情を自分で書き起こすことで、人物の内側を固めていくという。舞台出身らしい地道なアプローチだ。

『その電話が鳴るとき』の終演インタビューでは、言葉を使わず表情と身振りだけで感情を伝えることに「もどかしさを強く感じた」と率直に語りつつ、「これを経験したから、別の問題にぶつかっても乗り越えられそう」と前向きに振り返っている。自分は「本物の感情を出そうと必死になるタイプ」で、技術的なノウハウがまだ足りないと気づいた、とも話しており、目標は「堅実な俳優」「真実味のある演技をする俳優」だという。

「ウェブ小説ヒロイン」という評価[編集]

『その電話が鳴るとき』『全知的な読者の視点から』『ハートにチャージして』と、ウェブ小説原作の映像化作品に立て続けに起用されたことから、韓国メディアでは「웹소 여주(ウェブ小説のヒロイン)」と呼ばれるようになった。

『その電話が鳴るとき』の原作者からは「書きながら想像していたヒジュそのもの」と称賛されたと報じられている。大衆文化評論家からも、ウェブ小説の主な読者層である女性ファンが感情移入しやすい俳優だという評価がある。

舞台への強いこだわり[編集]

映像で主演を張るようになってからも舞台を続けている点は、チェ・スビンの大きな個性である。2016年の『ブラックバード』ではウナ役、2019年と2020〜2021年の『学生とムッシュ・アンリ』ではイ・スンジェ、シン・グといった大ベテランと組んでコンスタンス役を演じた。

2023年には『恋におちたシェイクスピア』でヒロインのヴァイオラを演じている。本人は舞台について「ずっと勉強している感覚」と語っており、映像作品の合間に舞台へ戻るのが彼女のリズムになっている。

出演作品[編集]

テレビドラマ・配信シリーズ[編集]

年 邦題(原題) 放送局・配信 役名 備考
2014 ウォンニョ日記(KBSドラマスペシャル) KBS2 シム・チョンイ 単発
2015 スパイ~愛を守るもの~ KBS2 チョ・スヨン
2015 青い鳥の輪舞(ロンド) KBS2 ハン・ウンス 週末ドラマ
2015 恋にチアアップ!(발칙하게 고고) KBS2 クォン・スア
2016 雲が描いた月明り(구르미 그린 달빛) KBS2 チョ・ハヨン
2016 ショッピング王ルイ MBC ワン・モンシル 特別出演
2016 私のキャットマン(마이 캣맨) ウェブドラマ ミオ
2017 逆賊-民の英雄ホン・ギルドン- MBC ソン・ガリョン
2017 最強配達人~夢みるカップル~ KBS2 イ・ダナ 主演
2017 僕らが季節なら(KBSドラマスペシャル) KBS2 ヘリム 単発
2017-2018 ロボットじゃない~君に夢中!~ MBC チョ・ジア/アジ3 主演
2018 輝く星のターミナル(여우각시별) SBS ハン・ヨルム 主演
2020 半分の半分~声で繋がる愛~ tvN ハン・ソウ 主演
2022 キミと僕の警察学校 Disney+ コ・ウンガン 主演
2022 ザ・ファビュラス Netflix ピョ・ジウン
2024-2025 その電話が鳴るとき(지금 거신 전화는) MBC ホン・ヒジュ 主演
2026 ハートにチャージして(나를 충전해줘) Netflix ナ・ボベ 主演、10月9日配信

映画[編集]

公開年(韓国) 邦題(原題) 役名 備考
2014 나의 독재자(My Dictator) 端役 映画デビュー
2015 M.boy イ・ウンス
2016 로봇, 소리(Sori: Voice from the Heart) キム・ユジュ
2019 愛の旋律(그대 이름은 장미) ヒョナ
2021 甘酸っぱい(새콤달콤) ダウン Netflix配信
2022 パイレーツ:失われた王家の秘宝 ヘグム Netflix配信
2024 1971、ハイジャック事件(하이재킹) オクスン 日本公開2026年11月13日
2025 全知的な読者の視点から(전지적 독자 시점) ユ・サンア 日本公開2026年3月20日

舞台[編集]

年 作品 役名
2013 彼と彼女の木曜日 ソ・イギョン
2016 ブラックバード ウナ
2019、2020-2021 学生とムッシュ・アンリ コンスタンス
2023 恋におちたシェイクスピア ヴァイオラ

受賞歴[編集]

主な受賞は以下のとおり。新人時代から年末の演技大賞で着実に賞を重ねてきたタイプである。

  • 2015年 APANスターアワーズ 女性新人賞(『青い鳥の輪舞』)
  • 2015年 KBS演技大賞 女性新人賞(『恋にチアアップ!』)
  • 2015年 KBS演技大賞 ベストカップル賞(『青い鳥の輪舞』、イ・サンヨプと)
  • 2016年 マックスムービー最高の映画賞 ライジングスター賞(『로봇, 소리』)
  • 2017年 MBC演技大賞 月火ドラマ部門 女性優秀演技賞(『逆賊』)
  • 2018年 SBS演技大賞 月火ドラマ部門 女性優秀演技賞(『輝く星のターミナル』)
  • 2024年 MBC演技大賞 ミニシリーズ部門 女性優秀演技賞(『その電話が鳴るとき』)
  • 2024年 MBC演技大賞 ベストカップル賞(『その電話が鳴るとき』、ユ・ヨンソクと)

『その電話が鳴るとき』での二冠は、2017年の『逆賊』以来7年ぶりのMBC演技大賞での受賞となった。ユ・ヨンソクは同じ事務所の先輩で、本人もインタビューで「同じ会社だから気楽だったのが大きな長所だった」と振り返っている。

日本での視聴方法[編集]

配信されている主な作品[編集]

日本でチェ・スビンの出演作を見るなら、まずは定額制の動画配信サービスが手っ取り早い。2026年時点で確認できた主な配信先は次のとおりである(配信状況は時期によって変わる)。

  • Netflix:『その電話が鳴るとき』『ザ・ファビュラス』『恋にチアアップ!』、映画『パイレーツ:失われた王家の秘宝』『甘酸っぱい』、そして新作『ハートにチャージして』
  • Disney+:『キミと僕の警察学校』
  • U-NEXT:『雲が描いた月明り』『ロボットじゃない~君に夢中!~』『逆賊』『半分の半分』『青い鳥の輪舞』『最強配達人』『僕らが季節なら』など
  • そのほか、FOD・TELASAで『輝く星のターミナル』、Prime Videoで『逆賊』、Huluで『恋にチアアップ!』『僕らが季節なら』などが配信されている

劇場公開作品[編集]

映画『全知的な読者の視点から』は2026年3月20日に日本で劇場公開された。ハ・ジョンウ主演の『1971、ハイジャック事件』も2026年11月13日に日本公開が予定されており、2026年は日本のファンにとって「スクリーンでスビンが見られる年」になっている。

炎上とバズ[編集]

『その電話が鳴るとき』手話シーン騒動[編集]

2024年11月22日の第1話で、ヒジュが生放送の手話通訳中に「山」を表す手話をしたところ、放送の映像が止まり、その瞬間の手の形が卑猥なジェスチャーに見えるという演出があった。これが「手話をからかっている」「聴覚障害者への配慮に欠ける」と批判を浴びる。

制作陣は11月29日に公式に謝罪し、「ろう者の方々が経験する困難をより丁寧に研究し描写する努力が足りなかった」と説明した。批判の矛先は主に演出に向かい、作品自体はその後も右肩上がりで視聴率を伸ばして11話で自己最高を更新している。

「世界で最も美しい韓国女優」[編集]

2024年には、グローバル投票プラットフォームの企画で「最も美しい韓国女優」の1位に選ばれ、韓国メディアでも話題になった。『その電話が鳴るとき』の海外ヒットと重なり、ちょうど国際的な知名度が跳ね上がった時期のバズである。

余談[編集]

  • 体が非常に柔らかく、肘を後ろに回したり、手首と親指をくっつけたりといった軟体芸を持つ。最近は関節を守るためにヨガも並行しているという。
  • 果川育ちのソウル近郊っ子だが、母親が忠清道出身のため、慌てるととっさに忠清道の方言が出てしまうらしい。
  • 女優のパク・ジュヒョンとは演技塾時代からの親友。浪人時代には考試院(簡易宿泊の個室)でラーメンを分け合って食べた仲だという。
  • 『逆賊』で共演したキム・サンジュンとは撮影を通じて親しくなり、劇中歌のレコーディングの際にも励ましてもらったという。
  • 敬虔なカトリック信者で、洗礼名は「ルチア」。
  • 歌も得意で、2023年には女性歌手チョ・ユリとのコラボ曲「Yellow Circle」を発表。ギュヒョン(SUPER JUNIOR)のミュージックビデオにも複数回出演している。
  • 『その電話が鳴るとき』放送中、自身のInstagramで海外ファンが集まって団体視聴している様子を見つけ、「誇らしかった」と語っている。
  • 2015年には、プロ野球選手ク・ジャウクとの交際が報じられたことがある。

外部リンク[編集]

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