きらりん☆レボリューション

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きらりん☆レボリューション
Kirarin Revolution(欧州題:Kilari!)

主人公・月島きらりの声と歌を担当した久住小春が在籍していた頃のモーニング娘。(2009年5月2日、中野サンプラザ。撮影:HIADA、出典:Wikimedia Commons・CC BY-SA 2.0)
作家 中原杏
ジャンル 少女漫画、アイドル、ラブコメディ
出版社 小学館(『ちゃお』連載)
連載期間 2004年3月号 - 2009年6月号
連載周期 月刊
話数 単行本全14巻(ちゃおコミックス)、愛蔵版全6巻
略称 きらレボ、きら☆レボ
メディアミックス テレビアニメ(2006年 - 2009年、全153話)、ニンテンドーDS用ゲーム6作、アーケードカードゲーム、CD、VRライブ
リンク 公式X:@Kirarin_stage


概要[編集]

きらりん☆レボリューションとは、中原杏が小学館の少女漫画誌『ちゃお』で2004年から2009年まで連載した、食いしん坊の中学生・月島きらりがトップアイドルを目指す漫画、およびそれを原作とするテレビ東京系のアニメである。略称は「きらレボ」。

詳細[編集]

6回限りの予定から看板作品へ[編集]

連載は『ちゃお』2004年3月号でスタートした。最初は全6回の「シーズン連載」として始まった企画だったが、読者人気が高かったため正式な連載に切り替わり、そのまま2009年6月号まで約5年続いた。2005年10月号からは、雑誌の背表紙を飾るキャラクターが『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』のミルモから、きらりの相棒の猫「なーさん」に交代しており、名実ともに雑誌の顔になった。

単行本はちゃおコミックスから全14巻が刊行され、2008年11月の時点で累計260万部を突破した。2006年には第52回小学館漫画賞の児童向け部門を受賞している。小学館の学年別学習誌や幼児誌『ぷっちぐみ』でもスピンオフ漫画が載り、幼児誌『幼稚園』では2006年から2009年まで絵物語版が掲載されるなど、小学館の雑誌を横断する一大企画になった。

あらすじ[編集]

主人公の月島きらりは、とにかく食べることが大好きな14歳の中学2年生。ある日偶然出会った少年に一目ぼれするが、その相手は大人気アイドルグループ「SHIPS」のメンバー・日渡星司だった。少しでも星司のそばにいたい一心で、きらりはSHIPSのコンサートのステージ上で「アイドルになる」と宣言してしまう。

動機は完全に不純だが、オーディションやCM撮影、ライバルからの妨害を乗り越えるうちに、きらりは少しずつアイドルという仕事そのものに本気になっていく。スーパーキャットのなーさん、口は悪いが何かとピンチを救ってくれるSHIPSのもう一人のメンバー・風真宙人、事務所の仲間たちに支えられながら、ドジで天然な少女がトップアイドルへ駆け上がるサクセスストーリーと、星司・宙人との三角関係のラブコメが同時に進んでいく。

作品の位置づけ[編集]

2000年代後半の『ちゃお』は、連載・アニメ・音楽・玩具を同時に動かすメディアミックスで部数を伸ばしていた時期で、本作はその代表例である。漫画の主人公がアニメになり、そのアニメの主人公が実在のアイドルの声で歌い、CDを出し、ゲームやカードにもなる、という「キャラクターが本当にアイドル活動をする」形を小学生女子向けに本格展開した先駆けといえる。

2023年にはネット上で「二次アイドルの原点かもしれない」という声が上がるなど、のちのアイドルアニメ文化の源流の一つとして再評価が進んでいる。

主な登場人物[編集]

キャラクター 設定 声(アニメ)
月島きらり 主人公。14歳の中学2年生で食いしん坊。星司に一目ぼれしてアイドルを目指す 久住小春(モーニング娘。)
なーさん きらりのペットの猫。掃除・洗濯・料理までこなすスーパーキャットで、人の言葉は話せないが頭の回転が速い 池田千草
日渡星司 SHIPSのメンバー。穏やかでおっとりした性格だが芯は強い。桁外れの資産家でもある 保志総一朗(第1〜102話)→金井史更(STAGE3)
風真宙人 SHIPSのメンバー。ぶっきらぼうで口は悪いが優しく、きらりのピンチをたびたび救う 陶山章央(第1〜102話)→井出卓也(STAGE3)
村西社長 きらりが所属する事務所の社長。SHIPSの担当マネージャーも務める 千葉進歩
東山薫子 ライバル事務所「オフィス東山」の代表。きらりの活動をあの手この手で妨害する -
観月ひかる アニメオリジナル。きらりの後輩の研修生で、ユニット「きら☆ぴか」を組む 萩原舞
雪野のえる アニメオリジナル。STAGE3のユニット「MilkyWay」のメンバー 北原沙弥香
花咲こべに アニメオリジナル。STAGE3のユニット「MilkyWay」のメンバー 吉川友

アニメではこのほか、にーくん(柿原徹也)、雲井かすみ(根谷美智子)、きらりのおばあちゃん(野沢雅子)なども登場する。きらりと星司・宙人の関係を軸に、ライバルアイドルや事務所の大人たちが絡むのが基本の構図である。

テレビアニメ[編集]

放送データ[編集]

アニメはテレビ東京系列で、2006年4月7日から2009年3月27日まで毎週金曜18時に放送された。全153話の長期シリーズで、字幕放送も行われた。日韓共同制作で、第1話〜第102話はSynergySPと韓国のG&G Entertainmentを中心に2Dアニメとして作られた。

第1話「きらりん!アイドル革命!!」では星司との出会いとアイドル宣言、第2話「ドキドキ!SHIPSオーディション!!」では「第2のSHIPS」を決めるオーディションへの挑戦が描かれ、第4話「ガビーン!パパが反対!?」ではマネージャーの厳しさと父親の反対に直面するなど、序盤からテンポよくアイドル業界の壁が描かれる。

スタッフ[編集]

  • 監督:奥脇雅晴(第1〜102話)→ふじもとよしたか(STAGE3)
  • シリーズ構成:土屋理敬(第1〜102話)→福田裕子(STAGE3)
  • 音楽:bice(第1〜102話)→酒井陽一(STAGE3)
  • 音響監督:千葉繁
  • アニメーション制作:SynergySP、G&G Entertainment

STAGE3[編集]

2008年4月からの第103話〜第153話は「きらりん☆レボリューション STAGE3」としてリニューアルされた。映像はハイビジョンになり、キャラクターは3DCGで動く方式に変更。キャラクターデザイン(長森佳容・萩原祥子)、スタッフ、音楽も一新され、CG制作はSIMimageが担当した。SHIPSの2人の声優も、星司役が金井史更、宙人役が井出卓也に交代している。

この新体制では、アニメオリジナルの雪野のえる・花咲こべにが登場し、きらりと3人でユニット「MilkyWay」を結成。新キャストがそのまま歌手としても活動する形がとられた。2008年4月4日からは、井出卓也と金井史更がSHIPSとして朝の子ども番組『おはスタ』に出演し、アニメのキャラクターが実写で現れるという企画も行われた。

音楽[編集]

月島きらり starring 久住小春[編集]

本作最大の特徴が、主人公の声を当時モーニング娘。のメンバーだった久住小春が担当し、「月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)」名義で主題歌を歌ったことである。第1期オープニング「恋☆カナ」は、事実上の久住のソロデビュー曲だった。

曲名 名義 発売年 オリコン週間最高位
恋☆カナ 月島きらり starring 久住小春 2006年 12位
バラライカ 同上 2006年 8位
ハッピー☆彡 同上 2007年 2位
はなをぷーん/ふたりはNS きら☆ぴか 2007年 9位
チャンス! 月島きらり starring 久住小春 2007年 9位
アナタボシ MilkyWay 2008年 3位
パパンケーキ 月島きらり starring 久住小春 2008年 11位
タンタンターン! MilkyWay 2008年 8位
はぴ☆はぴ サンデー! 月島きらり starring 久住小春 2009年 9位

特に「バラライカ」は2006年10月25日発売の2作目のシングルで、第27話から使われた第2期オープニング。ロシア民謡風のメロディと「ホッ!ハッ!」の掛け声が印象的で、オリコン週間8位、23週にわたってチャートに残り、累計約7万3千枚を売り上げた。カップリングの「水色メロディ」は第3期エンディングである。最高位では「ハッピー☆彡」の2位が最上位となっている。

ユニット展開[編集]

2007年夏には、きらりと後輩の観月ひかる(声:萩原舞)によるユニット「きら☆ぴか」が短期の物語として描かれ、シングル「はなをぷーん/ふたりはNS」はオリコン9位を記録した。

STAGE3では、きらり・雪野のえる・花咲こべにの3人による「MilkyWay」が2008年3月3日に結成発表され、デビュー曲「アナタボシ」(2008年4月30日)がオリコン週間3位、「タンタンターン!」(同年10月29日)が8位に入った。SHIPS名義でも「TOKYO FRIEND☆SHIPS」「きみがいる」がリリースされている。

アニメ終了後の2009年5月には、MilkyWayとSHIPSが出演するコンサート「きらりん☆レボリューション ファイナル☆ステージ」が開かれ、作中のユニットはすべてここで正式に解散した。このライブはDVD化され、2009年7月にオリコン27位を記録している。

アルバム[編集]

オリジナルアルバムは『☆☆☆(ミツボシ)』(2007年2月)、『きらりん☆ランド』(2007年12月)、『きらりと冬』(2008年12月)の3枚で、2009年3月にはベスト盤『ベスト☆きらり』が出た。このほか『ソング・セレクション』シリーズが2006年から2009年まで5作発売されている。

ゲーム・グッズ展開[編集]

コナミからは任天堂のニンテンドーDS用ソフトが6作発売され、国内で合計約65万本を売り上げた。アーケード向けにはアトラスが開発したカードゲームが2006年12月から2009年7月まで稼働し、途中の2008年にはタイトルを変えてリニューアルされている。

玩具はタカラトミーが担当し、2007年をピークに好調な売れ行きを記録した。きらりの着せ替えカード「ミルフィーカード」は小学生女子の間で大流行し、アトラスのカードと合わせたカード類の出荷は5,000万枚に達したとされる。2026年に刊行された愛蔵版にもミルフィーカードが2枚ずつ付属しており、当時の読者の記憶を直撃する仕掛けになっている。

海外展開[編集]

アニメは韓国、台湾、香港、フランス(2008年から)などでも放送された。ヨーロッパでは2007年にViz Media Europeが権利を獲得し、『Kilari!』のタイトルで展開。イタリアやスペイン、バルカン諸国でも放送されている。DSソフトも、2010年にフランスで『Kilari: Na-san, Mon Meilleur Ami』、同年11月4日に欧州で『Kilari: Become a Star』として発売された。

20周年と最新動向[編集]

2023〜2024年:再評価の波[編集]

2023年8月31日、ハロー!プロジェクトの25周年記念で過去のMVが大量に公開された流れで「恋☆カナ」「チャンス!」「はなをぷーん」のMVも公開され、「月島きらり」がXのトレンドに急上昇した。「懐かしすぎる」「毎週見ていた頃を思い出して泣いた」という声が相次いだ。

連載20周年の2024年には動きが一気に加速した。2024年7月に公式Xアカウント「@Kirarin_stage」が開設され、3Dのきらりたちが名曲に合わせて踊るバーチャルライブ「きらりん☆レボリューション スペシャルステージ」が2024年9月20日からVRと動画配信で始動。公式Xは「月島きらりにまた会える」と告知していた。VR配信は2025年8月9日22時の回をもって終了している。

映像面では、フロンティアワークスから「アニバーサリーBD-BOX」全3巻(各税込29,700円)が発売された。第1巻「~月島きらり~」(第1〜51話)が2024年11月27日、第2巻「~きら☆ぴか~」(第52〜102話)が12月25日、第3巻「~MilkyWay~」(STAGE3全51話)が2025年1月29日発売で、オリジナルマスターからリマスターされている。発売を記念して2024年10月3日にはTOKYO MXで第28話「なななっ!なーさん☆レボリューション!!」が特別放送され、同年11月10日には秋葉原国際映画祭2024で第25話・第77話・第153話の無料上映も行われた。

2024年11月29日には『きらりん☆レボリューション 20th Anniversary book』が発売。新表紙の1巻新装版と、スマホをかざすと3Dのきらりが「恋☆カナ」のサビで踊るARカードが付録で、描き下ろしの誕生秘話まんがや、中原杏と久住小春のインタビューも収録された。

2025年:マツケン・トシちゃんと共演[編集]

2025年2〜3月には、VRChat上で開かれた「Sanrio Virtual Festival 2025」内で「小学館Presents マツケン☆トシちゃん☆きらりん☆レボリューション SPECIAL LIVE」が開催された。月島きらりが松平健、田原俊彦、サンリオのハローキティ・クロミ・シナモロールと同じステージに立ち、「バラライカ」を披露するという、平成と令和が混ざり合ったカオスな企画として話題になった。

2026年:中原杏の画業25周年・アニメ20周年[編集]

2026年は作者・中原杏の画業25周年とテレビアニメ20周年が重なり、展開がさらに広がっている。

  • 愛蔵版(全6巻):各巻にミルフィーカード2枚と中原のインタビューを収録。1〜5巻は各税込2,200円、なーさんポーチ付きの6巻(税込3,300円)は2026年2月26日発売。
  • 「きらり店長のなーさんSHOP」:画業25周年記念のポップアップストア。紀伊國屋書店新宿本店(2月3日〜15日)、紀伊國屋書店天王寺ミオ店(2月20日〜3月4日)で開催され、直筆サイン入り複製原画や47種の「ご当地なーさん」アクリルキーホルダーが販売された。
  • 超復刻♡ときめきBOX:連載当時の『ちゃお』ふろくを復刻したBOX。シール53枚、2006年10月号ふろくを再現したクリアファイル、2009年2月号ふろくのコミックスメモなどを収録し、2026年5月2日から一部のコンビニ・書店で先行発売(税込2,420円)。
  • YouTube無料配信:2026年7月30日から、小学館集英社プロダクションの公式YouTubeアニメチャンネルで、毎週2話ずつの期間限定無料配信が始まった。
  • タワーレコードPOP UP SHOP:2026年8月14日〜23日、タワーレコード渋谷店・梅田NU茶屋町店とオンラインで開催。ちびキャラ「音楽ver.」や原作のコマを使ったグッズが販売された。

炎上とバズ[編集]

  • 「バラライカ」のミーム化:ロシア民謡風のクセになる曲調と掛け声が強烈だったため、ネット上で替え歌が作られ、別のネットミームと結びついて広く知られるようになった。子ども向けアニメの主題歌が、本来の視聴者層とまったく違う場所でバズった例である。
  • 2023年のトレンド入り:ハロプロ25周年のMV公開で「月島きらり」がXのトレンド入り。当時の視聴者が大人になったタイミングでの再会となり、懐かしむ投稿が大量に流れた。
  • 「忘れられたアイドル」扱い:2015年には海外アニメサイトAnime News Networkの企画「ファンダムが忘れたアイドル6選」で6位に挙げられたこともある。しかし2020年代に入ってからの怒涛の20周年展開で、むしろ「忘れられていなかった」ことが証明された形になった。

余談[編集]

  • 久住小春は1992年7月15日生まれ、新潟県出身。2005年にモーニング娘。の7期メンバーとしてただ一人加入し、アニメ放送中の2009年12月6日にグループを卒業した。その後はファッション誌『CanCam』の専属モデルや女優として活動している。
  • 2017年のイベントでは、久住本人が「歌は元々苦手」と語ったことがある。それでも月島きらり名義のシングルはオリコントップ10の常連だった。
  • 日渡星司は作中で「桁外れの資産家」という設定。アイドルでお金持ちでおっとり系という、少女漫画の王子様要素を全部乗せしたようなキャラクターである。
  • 海外版タイトル『Kilari!』は、主人公の名前「きらり」をそのまま題名にしたもの。韓国では別の題名で放送された。
  • 2026年の「超復刻♡ときめきBOX」は、小学館のコンビニ向けレーベル「LIFETUNES MALL プレミアム」の第3弾。ふろくそのものが商品になるのは、ふろく文化で知られる『ちゃお』らしい展開である。
  • 同じく小学館が小学生向けに出す『月刊コロコロコミック』とは、連載・アニメ・玩具を噛み合わせるメディアミックスの作り方がよく似ている。

外部リンク[編集]

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