概要[編集]

ちゃおとは、小学館が発行する月刊少女漫画雑誌である。1977年9月3日創刊で、2000年代前半から2020年代前半まで長く少女漫画誌の発行部数首位を保ってきた。

詳細[編集]

集英社りぼん講談社なかよしと並ぶ「三大小中学生向け少女漫画誌」の一つで、対象読者は小学生が中心である。三大誌の中では最も後発(なかよしは1954年、りぼんは1955年創刊)だが、2002年下半期ごろに首位へ立ち、2023年上半期ごろまでその座を維持した。発行部数は2025年平均で10万部とされる。

後発の雑誌が首位を取れた理由として挙げられるのは、対象年齢の置き方である。りぼんなかよしが小学校高学年から中学生を広く取るのに対し、ちゃおは小学生に軸足を寄せ、誌面の作りと付録をその年齢に合わせた。読者の年齢帯を狭く取ると読者が数年で入れ替わる代わりに、対象が明確になり、玩具・アニメ・キャラクター商品との連動が組みやすくなる。小学館が学年別学習誌で長く培ってきた「小学生に届ける経路」がそのまま生きる形でもあった。

メディアミックスとの連動[編集]

ちゃおの作品はアニメ化と商品化を前提に組まれることが多い。『きらりん☆レボリューション』はアイドルを題材にアニメ・音楽・玩具が同時に動く形で展開され、『12歳。』はアニメ化と実写映画化を経ている。長寿作『こっちむいて!みい子』のように、時代を問わず読まれるギャグ作品が誌面の土台を支える形も続いている。

この作り方は月刊コロコロコミックと構造がよく似ている。どちらも小学館が小学生向けに出す雑誌で、連載・商品・アニメ・イベントが同じ時期に噛み合うよう設計され、雑誌はその全体の時刻表として機能する。読者が数年で完全に入れ替わることが前提になっている点も同じで、これは弱点であると同時に、同じ形式の企画を数年おきに繰り返せるという強みでもある。

部数の変化[編集]

少女漫画誌全体が縮小するなかでちゃおも部数を減らしており、かつて首位だった位置も現在は入れ替わりがある。背景は雑誌固有の事情というより、読む時間がゲームや動画へ移ったこと、漫画を読む場所が雑誌から単行本と電子書籍アプリへ移ったことにある。

ただし小学生向けの雑誌は、付録と商品連動という紙でなければ成立しにくい要素を抱えているため、成人向け雑誌ほど単純に電子へ置き換わっていない。月刊コロコロコミックが30万部台を保っているのと同じ理由が、ちゃおにも一定程度あてはまる。

よくある質問[編集]

ちゃおの発行部数は?
2025年平均で10万部とされる。2002年下半期ごろから2023年上半期ごろまでは少女漫画誌で最多だった。
りぼん・なかよしとの違いは?
出版社が違い(ちゃお小学館)、対象年齢がやや低く小学生中心。付録と商品連動の比重が大きい。
ちゃおの代表作は?
『きらりん☆レボリューション』『12歳。』『こっちむいて!みい子』などが広く知られる。
なぜ後発なのに部数1位になれた?
対象を小学生に絞り、アニメ・玩具・付録と連動させる設計にしたため。小学館が小学生向け雑誌で持つ流通と経験もそのまま使えた。

余談[編集]

  • 誌名の「ちゃお」はイタリア語の挨拶 ciao に由来するとされ、同時期の少女誌がひらがなの愛称的な名前を選んでいた流れの中にある。
  • 三大誌のうちちゃおりぼんの版元である小学館集英社は、同じ一ツ橋グループに属する兄弟会社である。棚の上では競合する2誌が資本の後ろでつながっているのは、日本の出版社の系列構造がそのまま雑誌の競争に現れている例といえる。
  • 付録の組み立て式ポーチやノートは、読者が自分で仕上げるため出来上がりが人によって揃わない。これは紙の雑誌の付録に特有の性質で、完成品を配る商品とは違う楽しみ方を生んでいる。

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