| 悪役令嬢たちは揺るがない | |
|---|---|
| 作画 | 赤羽にな |
| ジャンル | 悪役令嬢/恋愛ファンタジー |
| 出版社 | KADOKAWA(FLOS COMIC) |
| 配信 | ピッコマ/カドコミ(コミックウォーカー)ほか |
| 原作 | 八月八(小説)/春野薫久(キャラクター原案) |
| リンク | https://comic-walker.com/detail/KC_005910_S |
概要
悪役令嬢たちは揺るがない(あくやくれいじょうたちはゆるがない)とは、八月八の小説を原作に、赤羽になが作画を手がける日本の漫画である。「悪役令嬢」と呼ばれた三人の令嬢の矜持と選択を描く恋愛ファンタジーで、ピッコマなどの配信アプリで読める。
詳細
あらすじ
王立学園に、聖女見習いの少女アイニ・ミッコラがやってきて半年。田舎の男爵家の庶子である彼女の無邪気な可愛らしさに、貴族子息たちは翻弄されていた。一方で女子生徒たちは、貴族としての作法を無視した彼女の振る舞いに苛立ちを募らせていく。
そんななか、巷で流行している物語になぞらえて「悪役令嬢」と呼ばれることになった三人の令嬢がいた。
- セラフィーナ ― 王太子の婚約者であり、自らも高潔無比な侯爵令嬢。
- サンドラ ― 商才に長け、一代で財を成した裕福な子爵家の気高き令嬢。
- ベルナルデッタ ― 現宰相を抱え王家とも縁の深い侯爵家の、聡明な令嬢。
これは、周囲から「悪役令嬢」の役を押し付けられた彼女たちが、それでも自分の矜持を曲げずに選択していく物語である。
「悪役令嬢もの」の中での位置づけ
近年の恋愛ファンタジーで一大ジャンルとなった「悪役令嬢もの」は、多くの場合、転生した主人公が悪役令嬢の役割から逃れようとするという筋書きを取る。破滅を回避する、婚約破棄を先回りする、といった形である。
本作が異色なのは、タイトルが示すとおり令嬢たちが揺るがないところにある。逃げも回避もせず、周囲が勝手に貼ったレッテルに対して自分の立ち位置を守り抜くという構図で、しかも主役が一人ではなく三人いる。それぞれ家格も強みも違う三人を並べることで、「悪役令嬢」という一つの呼び名に押し込められた個人の差異が浮かび上がる作りになっている。
同じピッコマで読める忠誠心がないと言われたので婚約を解消してあげました。が「見返す爽快感」を軸にしているのに対し、本作は周囲の評価が変わらなくても揺るがないことを軸に据えており、同ジャンル内でも読み味がはっきり異なる。
原作と刊行
原作は小説投稿サイト発の作品で、書籍化を経て漫画化された。漫画版はKADOKAWAのFLOS COMIC(フロースコミック)レーベルから刊行され、カドコミ(コミックウォーカー)で連載されている。キャラクター原案は春野薫久が担当している。
韓国発ウェブトゥーンとの違い
ピッコマで配信されているためウェブトゥーンと誤解されることがあるが、本作は日本の横読み漫画である。悪役令嬢ジャンルは韓国の縦読み作品にも数多くあるため混同されやすいが、原作・作画・出版社のいずれも日本のものである。
よくある質問
- どこで読める?
- ピッコマのほか、KADOKAWAのカドコミ(コミックウォーカー)や各種電子書店で配信されている。無料で読める話数はサービスごとに異なる。
- 主人公は誰?
- 「悪役令嬢」と呼ばれる三人 ―― セラフィーナ、サンドラ、ベルナルデッタ ―― が物語の中心である。単独主人公ではなく、三人それぞれの視点が描かれる。
- 転生ものなの?
- 一般的な悪役令嬢ものに多い「前世の記憶を持つ主人公」という設定を前面に押し出した作品ではない。令嬢たち自身の判断と矜持が物語を動かす。
- 韓国のウェブトゥーン?
- 違う。日本の漫画である。ピッコマで配信されているため誤解されやすい。
- 原作小説はある?
- ある。八月八による小説が原作で、漫画版はそのコミカライズにあたる。
余談
- 「悪役令嬢」という語は、もともとゲームや小説の中の役割を指す言葉だったが、現在では作品ジャンルの名称として定着している。本作は作中の登場人物たちが、流行の物語になぞらえて周囲から「悪役令嬢」と呼ばれるという一段ひねった使い方をしており、ジャンル名がそのまま作中世界のスラングになっている構造が面白い。
- 三人の令嬢がそれぞれ「血統」「財力」「知性」という別々の強みを持つ配置は、単なるキャラクター分けにとどまらず、貴族社会において何が権力になるのかを整理して見せる役割も果たしている。
- ピッコマの恋愛ファンタジー枠は、Z世代を含む幅広い層の女性読者に読まれている。LINEマンガと並ぶ縦読み・横読み混在の配信プラットフォームとして、日本の漫画と韓国のウェブトゥーンが同じ棚で競合する場になっている。