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2026年9月10日 (木) 17:41時点における最新版
概要[編集]
週刊ヤングジャンプ(しゅうかんヤングジャンプ)とは、集英社が発行する日本の週刊青年漫画雑誌である。毎週木曜日発売で、略称は「ヤンジャン」。漫画連載と巻頭グラビアを二本柱とする点に特徴がある。
詳細[編集]
創刊と週刊化[編集]
1979年5月17日、月2回刊誌『ヤングジャンプ』として創刊された。1981年に週刊化されたのに伴い、誌名が現在の『週刊ヤングジャンプ』に変更されている。『週刊少年ジャンプ』が読者層を少年に置いているのに対し、ヤングジャンプは少年誌を卒業した読者の受け皿として設計された青年誌であり、同じ集英社の「ジャンプ」ブランドの中で年齢の階段を一段上げた位置にある。
同様の構図は他社にもあり、講談社の『週刊少年マガジン』に対する『ヤングマガジン』、小学館の『週刊少年サンデー』に対する『ビッグコミックスピリッツ』が、それぞれ同じ役割を担っている。
発行部数の推移[編集]
発行部数は2005年の平均約100.6万部をピークに、2010年に約76.8万部、2013年に約60.9万部、2016年に約55.7万部、2020年には約42万部と、長期にわたって減少している。ただしこれはヤングジャンプに固有の不振ではなく、紙の漫画雑誌全体に共通する構造変化である。読者が単行本と電子書籍・漫画アプリに移動した結果であり、作品そのものの読者数が同じ比率で減ったことを意味しない。
集英社は本誌に加えて、ウェブコミック配信サイト『となりのヤングジャンプ』『異世界ヤンジャン』、公式アプリ『ヤンジャン!』を展開しており、紙の雑誌・ウェブ連載・アプリの三層で読者を確保する形に移行している。
主な連載作品[編集]
青年誌らしく、歴史・サスペンス・ダークファンタジーなど、少年誌では扱いにくい題材の作品が多い。
- 『キングダム』― 2006年連載開始。中国の春秋戦国時代を題材にした長期連載で、実写映画・アニメ化を通じて誌の看板となった。
- 『ゴールデンカムイ』― 明治期の北海道を舞台にした作品。手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。
- 『かぐや様は告らせたい』『GANTZ』『テラフォーマーズ』『東京喰種トーキョーグール』など、映像化された作品も多い。
グラビアと「登竜門」[編集]
ヤングジャンプの巻頭・巻中グラビアは、週刊プレイボーイと並んでグラビアアイドルの主要な露出媒体として機能してきた。表紙を飾ることが知名度の目安として語られることも多く、アイドルグループのメンバーが本格的にソロ活動を始める際の足がかりになる例も見られる。
同誌が主催する読者参加型のオーディション企画は、そこから女優・タレントとして活動を広げた人物を複数輩出しており、漫画雑誌でありながらタレント発掘の場でもあるという日本の青年誌特有の構造を象徴している。
同時代の男性誌との関係[編集]
巻頭グラビアという枠を持つ雑誌は同誌だけではない。同じ集英社の『週刊プレイボーイ』、講談社の『FRIDAY』、光文社の『FLASH』もそれぞれグラビアを掲載しており、日本の週刊誌はジャンルを越えてグラビアという共通の枠を持っているという構造がある。
出演する側から見ると、漫画誌・男性誌・写真週刊誌のどこに載るかで届く読者層が変わる。Z世代以降はSNSでの発信が先にあって紙の掲載が後から来る順番も一般化しており、InstagramやX (SNS)でフォロワーを集めた人物が誌面に登場する流れが定着している。
余談[編集]
- 創刊時は月2回刊で、誌名に「週刊」は付いていなかった。現在の誌名は週刊化に合わせて後から付いたもので、そのため略称の「ヤンジャン」には「週刊」の要素が入っていない。
- 表紙のグラビアと巻頭カラー漫画のどちらを目当てに買うかで読者層が分かれる、と言われることがある。実際、電子版の販売データに関する明確な公表はないため読者の内訳は確認されていないが、雑誌の設計としては両方に訴求する構成になっている。
- 『キングダム』の長期連載により、書店では同誌の単行本コーナーが独立して設けられることも多い。雑誌の部数減と単行本の好調が同時に起きているという、現代の漫画ビジネスの縮図がわかりやすく現れている例といえる。