TEAM NACS
チームナックス
出身地 北海道(北海学園大学演劇研究会)
国籍 日本
職業 演劇ユニット
活動期間 1996年 -
代表的な実績 本公演『WAR』『COMPOSER』『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』『PARAMUSHIR』『マスターピース』ほか
事務所 CREATIVE OFFICE CUE(道内)/アミューズ(道外、業務提携)
ファンクラブ 子NACS
関連活動 水曜どうでしょう、ハナタレナックス、TEAM★NACS(音楽ユニット)
別名 TEAM-NACS(旧表記)
あだ名 ナックス
その他 メンバー:森崎博之(リーダー)、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真
リンク https://www.teamnacs.com/


概要[編集]

TEAM NACS(ちーむなっくす)とは、北海学園大学演劇研究会出身の森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真の5人による、北海道発の演劇ユニットである。1996年結成で、2026年に結成30周年を迎えた。

詳細[編集]

所属は札幌の芸能事務所CREATIVE OFFICE CUE。2004年12月に大手のアミューズと業務提携し、以降は「北海道内の仕事はCUE、道外の全国区の仕事はアミューズ」という二段構えで活動している。北海道ローカルのバラエティで顔を売りつつ、演劇ユニットとしては数年おきの本公演を軸に全国ツアーを行うスタイルが基本。

5人全員が北海道出身。いまや大泉はNHK紅白歌合戦の司会や映画・ドラマの主演を務める全国区のスター、安田・戸次・音尾もそれぞれ連続ドラマや映画で欠かせない俳優になっているが、「5人そろうと北海道の大学の演劇仲間に戻る」という空気感がファンに愛され続けている。一時は「日本一チケットが取れない劇団」と呼ばれるほどの人気を誇った。

メンバー[編集]

公式サイトの並び順で以下の5人。

  • 森崎博之(1971年11月14日生、北海道上川郡東川町出身) - リーダー。初期の本公演の脚本・演出を担当。
  • 安田顕(1973年12月8日生、北海道室蘭市出身)
  • 戸次重幸(1973年11月7日生、北海道札幌市出身) - 2007年12月に旧芸名「佐藤重幸」から改名。
  • 大泉洋(1973年4月3日生、北海道江別市出身)
  • 音尾琢真(1976年3月21日生、北海道旭川市出身) - 最年少。

経歴[編集]

結成と北海道での人気確立[編集]

1996年3月7日、北海学園大学演劇研究会に所属していた5人が、森崎と安田の卒業制作として「1回限りのユニット」の公演『LETTER〜変わり続けるベクトルの障壁〜』を上演したのが始まり。この初日が、現在も結成記念日として扱われている。当初は一度きりの予定だったが、1997年8月の『RECOVER〜描き続けるもう一つの結論〜』で再結成し、継続的なユニットになった。

同時期、大泉は北海道テレビの伝説的ローカル番組『水曜どうでしょう』(1996年〜2002年レギュラー放送)に出演して道内で知名度を急上昇させた。2001年〜2004年には全員がレギュラーとなった『ドラバラ鈴井の巣』、2003年からは5人のレギュラー番組『ハナタレナックス』がスタートし、「北海道のテレビをつければNACSがいる」状態が生まれていく。2002年の本公演『WAR』は北海道内の演劇としては異例の9,500人を動員し、道内での人気を決定づけた。

東京進出と全国ツアー[編集]

2004年の『LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜』で初の東京公演を実現。幕末の新選組を題材にした作品である。2005年の『COMPOSER』では初の全国ツアーを敢行し、61公演・約4万人を動員。同年10月にはユニット名からハイフンが取れ、「TEAM-NACS」から現在の「TEAM NACS」表記になった。

以降も本公演の規模は拡大を続け、大泉が脚本・演出を担った2009年『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』は64公演・約5万3,000人、初めて脚本を外部に委ねた2012年『WARRIOR』は59公演・約7万人、脚本・演出とも外部に任せた2015年『悪童』は53公演・約6万人を動員した。2018年『PARAMUSHIR』は56公演・約8万人、2021年の第17回公演『マスターピース〜傑作を君に〜』は57公演・約7万人を動員している。

解散危機と「細く長く」路線[編集]

華やかな拡大の裏で、2004年〜2009年ごろの東京進出期には「芝居を打つほど仲が悪くなる」という状態に陥り、何度も解散の危機があったとメンバー自身が語っている。特に2009年の『下荒井兄弟』制作時は「過去最悪の空気」で、解散や脱退を考えたメンバーもいたとされる。

その間も月1回の『ハナタレナックス』ロケが「関係がぎくしゃくしていても5人が集まる場」として機能し、ユニットをつなぎとめたといわれる。2012年以降は本公演の間隔を2年から3年に延ばし、長く続けることを優先する方針に転換した。

人物・エピソード[編集]

  • ユニット名の由来は、演劇研究会の中で異彩を放っていた5人を指す、いわば「あだ名(蔑称)」から。森崎が「ノックス」という役を演じた際の発音が「ナックス」に聞こえ、それが研究会内でブームになったという。かつてのロゴには「北の役者の特別な集まり」という後付けの意味が添えられていた。
  • メンバー全員が、京都の劇団惑星ピスタチオから大きな影響を受けたとされる。
  • ファンクラブ・ファンの総称は「子NACS」。
  • 森崎は「最年少の音尾が80歳になる2056年まで解散しない」と公言しており、結成60周年での「解散公演」を目標に掲げている。
  • 2021年の結成25周年には、5人の姿を追ったドキュメンタリー『がんばれ!TEAM NACS』がWOWOWで放送された。

主な出演作・活動[編集]

本公演(抜粋)[編集]

  • 1996年『LETTER』
  • 1997年『RECOVER』
  • 1998年『DOOR』『ESCAPER』
  • 2000年『FOUR』
  • 2001年『LOVER』
  • 2002年『WAR』
  • 2004年『LOOSER』
  • 2005年『COMPOSER』
  • 2009年『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』
  • 2012年『WARRIOR』
  • 2015年『悪童』
  • 2018年『PARAMUSHIR』
  • 2021年『マスターピース〜傑作を君に〜』

テレビ番組[編集]

  • 『水曜どうでしょう』(北海道テレビ) - 大泉がレギュラー
  • 『ハナタレナックス』(北海道テレビ、2003年〜) - 5人のレギュラー番組
  • 『ドラバラ鈴井の巣』(北海道テレビ、2001年〜2004年)
  • 『おにぎりあたためますか』(北海道テレビ) - 大泉・戸次が出演
  • 『1×8いこうよ!』(札幌テレビ) - 大泉が出演
  • 『あぐり王国北海道NEXT』(北海道放送) - 森崎が出演

音楽活動[編集]

「TEAM★NACS」名義で音楽ユニットとしても活動。2004年8月26日に大泉作詞・作曲のシングル『ナックスハリケーン/捻挫した君』をリリースした。CUE所属タレントが集う恒例イベント『CUE DREAM JAM-BOREE』でも楽曲を披露している。

映像作品[編集]

2009年にはメンバーが監督・脚本も手がけたオムニバス映画『TEAM NACS FILMS N43°』を制作。2022年には25周年記念の映像作品『LOOSER 2022』を劇場上映・配信した。

2026年の動向[編集]

2026年3月7日、TEAM NACSは結成30周年を迎えた。事務所公式SNSで30周年が祝われたほか、リーダーの森崎は公式ブログで「30年と言わず、まだまだ長く居たい」と綴り、現在は2056年の解散公演に向けた「折り返し地点」だと表現した。一方で同ブログでは、記念日当日に喜んでもらえる発表ができなかったことへの悔しさにも触れつつ、「ファンと一緒に30年を祝える場所をちゃんと設けたい」としている。5人そろっての次回本公演については、本記事執筆時点(2026年9月末)で詳細を確認できていない。

2023年〜2024年にはメンバー5人がそれぞれ個人舞台を行うソロプロジェクト『5D2 -FIVE DIMENSIONS II-』を展開しており、2026年も各自の活動が目立つ年になっている。音尾は50歳の節目にあたり、3月にZepp札幌・Zeppなんば・Zepp羽田を回るライブツアー『Takuma Otoo Zepp Tour 2026「Fiftieth street」』を開催。

大泉は5月〜6月に札幌(北海きたえーる)・神戸(ワールド記念ホール)・横浜(横浜アリーナ)で『芸能生活30周年記念!!大泉洋リサイタル2 -リベンジ-』全7公演を行った。さらに10月からは日本テレビ系ドラマ『俺たちの箱根駅伝』(池井戸潤原作)で主演を務める。

安田は7月〜8月、坂元裕二脚本・水田伸生演出の二人芝居『死の笛』に林遣都と出演し、東京・札幌・大阪で上演。安田自身が企画・プロデュースも担い、再演にあたって脚本は改稿された。

炎上とバズ[編集]

グループとしての大きな炎上は確認されていない。バズの方向では、本公演のチケット争奪戦が毎回のように話題になるほか、大泉の紅白司会や大型ドラマ主演のたびに「NACSの誰々」という形で他メンバーにも注目が集まる構図がある。『水曜どうでしょう』の名場面や大泉の「ボヤキ」は、放送から20年以上たった今もネットミームとして引用され続けている。

余談[編集]

  • 初期のタイトルは『LETTER』『RECOVER』『WAR』のように「〜ER」や英単語が多く、副題に「〜続ける」が入るのがお約束になっている(例:「変わり続けるベクトルの障壁」「描き続けるもう一つの結論」「失い続けてしまうアルバム」)。
  • 所属事務所CUEの創業者は、『水曜どうでしょう』で大泉と共演した鈴井貴之。

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