概要[編集]

PUBG: BATTLEGROUNDS(パブジー・バトルグラウンズ)とは、韓国のKRAFTON(開発はPUBG STUDIOS)が手がけるバトルロイヤル形式のオンライン対戦ゲームである。最大100人が1つの広大なマップに降下し、武器や装備を拾い集めながら最後の1人(1チーム)を目指す。2017年の早期アクセス開始とともに世界的な「バトロワブーム」の火付け役となった。旧題は『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』。

詳細[編集]

原案者は「PLAYERUNKNOWN」の名で知られるゲームデザイナーブレンダン・グリーン。彼は『ARMA 2』の改造(MOD)「DayZ: Battle Royale」や『H1Z1』のバトルロイヤルモード制作に関わったのち、韓国のBluehole(ブルーホール)に招かれて本作の開発を主導した。開発チームは当初約35人の小所帯で、2017年6月時点でも70人ほどだったとされる。

2017年3月23日にPC(Steam)で早期アクセスを開始すると、配信者や動画投稿者を中心に爆発的に広まり、同年12月20日に正式リリース。Xbox One版(2017年12月にプレビュー、2018年9月に正式版)、PlayStation 4版(2018年12月7日)も続いた。2017年9月には開発元がPUBG Corporationとして独立し、その後持株会社としてKRAFTONが発足。2020年12月までに開発組織はPUBG STUDIOSに統合されている。

ゲームエンジンはUnreal Engine 4。2021年ごろに正式タイトルが『PUBG: BATTLEGROUNDS』へ改められた。グリーンは2019年3月にリードデザイナーを退き、チャン・テソクが後任となった。

基本ルール・特徴[編集]

プレイヤーは輸送機から好きな地点にパラシュートで降下し、落ちている武器・防具・回復アイテムを現地調達する。時間経過とともにプレイ可能エリアが「ブルーゾーン」に狭められていき、エリア外にいると継続ダメージを受けるため、否応なく最終盤の撃ち合いに追い込まれる仕組みだ。

リアル志向の銃撃戦が最大の特徴で、弾道落下やアタッチメントによる反動制御など、ミリタリーシューター寄りの手触りを持つ。ソロ・デュオ・スクワッド(4人)で遊べ、代表的なマップには初代マップのエランゲル(Erangel)、砂漠のミラマー(Miramar)、韓国をモデルにしたテイゴ(Taego)、2023年12月に登場したロンド(Rondo)などがある。

記録と売上[編集]

早期アクセス期間中だけで7つのギネス世界記録を樹立。KRAFTONの発表によれば、Steamでの最大同時接続数は約325万人に達し、PC・コンシューマー版の累計販売本数は7500万本を超える。2023年2月時点で累計登録アカウントは1億5073万件、総プレイ時間は163億時間超とされた。

2017年のThe Game Awardsでは「ベストマルチプレイヤーゲーム」を受賞。PC版とコンシューマー版を合わせた累計売上高は、2023年12月時点で約4257億円と報じられている。

一方、人気の裏でチート問題にも長く悩まされた。アンチチートツール「BattlEye」は2018年10月までに1300万人以上のプレイヤーをBANしたと発表している。また2018年には、『フォートナイト』をめぐりEpic Gamesの韓国法人を、類似性を理由に中国のNetEaseを相手取って提訴したが、いずれも取り下げ・和解で決着した。

基本プレイ無料化[編集]

2022年1月12日、全プラットフォームで基本プレイ無料(F2P)へ移行した。PlayStation PlusやXbox Liveに加入していなくても遊べるようになり、無料化直後にはSteamの同時接続数が66万人を記録して同プラットフォームのランキング1位に返り咲いた。

無料化にあわせて、有料アップグレード「BATTLEGROUNDS Plus」(12.99ドル、約1500円)が導入された。これを購入するとランクマッチへの参加やカスタムマッチの作成などが可能になる。無料化以前に本作を購入していたプレイヤーは自動的にPlus扱いとなり、記念パックも配布された。

eスポーツ[編集]

本作はEスポーツタイトルとしても長い歴史を持つ。KRAFTON主催の頂点大会が「PUBG Global Championship(PGC)」で、2018年にドイツ・ベルリンで開かれた国際大会を起点とする。各地域リーグ(韓国のPWS、中国のPCL、欧州のPEC、アメリカ大陸のPAS、アジア太平洋のPAQ)やPGSのポイントで出場権を争う形式で、2025年大会は11月28日〜12月14日にタイ・バンコクで開催され、賞金総額は約176万ドル。タイのFULL SENSEが優勝した。2026年大会はトルコ・イスタンブールで開催予定とされる。

もう一つの看板が国別対抗戦「PUBG Nations Cup(PNC)」で、サッカーでいえばPGCがチャンピオンズリーグ、PNCがワールドカップにたとえられる。2019年に初開催され、2022年はイギリス、2023年・2024年は韓国、2025年はベトナムが優勝。第6回となる2026年大会は6月23日〜28日にソウルで開かれ、決勝は奨忠体育館で実施。24の国・地域が参加し、ブラジルが初優勝、韓国は5ポイント差の準優勝だった。日本も出場している。

日本国内では、DMM GAMESが運営する公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES(PJS)」が2018年2月に始まり、DetonatioN GamingやCrest Gamingなどの強豪チームが争った。

日本での人気[編集]

日本ではPC版の国内運営をDMM GAMESが担い、ゲーム実況文化と相まって一大ブームになった。象徴が勝利画面のメッセージ「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」である。英語版の「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」はカジノ由来の決まり文句で、日本語化の際にとんかつの「カツ」と「勝つ」を掛けて生まれた造語が「ドン勝」。誤訳ではなく意図的なダジャレ翻訳とされ、「ドン勝を食べる=1位を取る」という言い回しはバトロワ全般で使われるネットスラングになった。

PUBG MOBILEとの違い[編集]

スマートフォン向けの『PUBG MOBILE』は、テンセント傘下のLightSpeed Studiosが開発に関わったモバイル版で、2018年2月に中国、同年3月19日に世界で配信された。2026年1月時点で累計約17.5億ダウンロード、売上150億ドル超とされ、KRAFTONの収益の柱でもある。

ルールの骨格は共通だが、モバイル版にはログインボーナスやミッション、自動ルート(アイテム自動取得)、多めのBotなど、手軽に遊ぶための要素が加わっている。eスポーツも別系統で、PMGCなど独自の大会体系を持つ。2026年アジア競技大会(愛知・名古屋)のeスポーツ種目に採用されたのもモバイル版の「アジア大会バージョン」で、PC版ではない。日本国内でも「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE」が独立して運営されている。

なおインドでは2020年9月にPUBG MOBILEが禁止され、KRAFTONは2021年に同国向けの『Battlegrounds Mobile India(BGMI)』を別途リリースした。

2026年の動向[編集]

  • 2026年ロードマップ:3月23日に公開。エランゲルへの破壊可能地形の導入(4月)、風や爆発で動く「インタラクティブスモーク」、近接武器によるフィニッシュ演出、4か月ごとに銃のメタを入れ替える「メタローテーション」、ランクマッチの報酬設計見直しなどが盛り込まれた。
  • Unreal Engine 5への移行:2025年に発表された移行計画について、2026年のロードマップでは「10周年の2027年を目標にしていたサービス計画の一部を調整する」とし、単純なエンジン移植より「本物のPUBG体験」を優先する方針が示された。
  • 新モード「Xeno Point」:4月8日のアップデート41.1で実装された、最大4人で挑むPvEのローグライト型モード。ミラマーを舞台にボス「アーキテクト」の撃破を目指す。実装後はSteamの同時接続数が連日約100万人規模に回復したと報じられた。
  • 『PAYDAY』コラボモード:『PAYDAY』シリーズ開発チームと組んだ協力型の強盗モードがロードマップで予告された。
  • eスポーツ:6月のPNC 2026(ソウル)ではブラジルが優勝。年末にはトルコでPGC 2026が予定されている。

余談[編集]

  • タイトルの「PLAYERUNKNOWN」は原案者ブレンダン・グリーンのハンドルネームに由来する。
  • 2018年9月には、Steamで続いていた「同時接続100万人超え」の連続記録が366日目で途切れたと報じられた。
  • KRAFTONによれば、本作はBLACKPINKやマクラーレンなど、20件以上のグローバルIPコラボを実施してきた。
  • 2026年のロードマップでは、ゲームとは別に予想型コンテンツ「PUBG Fantasy」がPNC 2026でデビューすると予告された。

外部リンク[編集]

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