| 松竹芸能株式会社 Shochiku Geino Co., Ltd. | |
|---|---|
| 略称 | 松竹芸能 |
| 国家 | 日本 |
| 種類 | 株式会社 |
| 市場情報 | 非上場 |
| 業種 | 芸能プロダクション、興行 |
| 本社所在地 | 大阪市中央区 |
| 設立日 | 1956年 |
| 上場 | なし |
| 支店舗数 | 東京支社 |
| 主要株主 | 松竹(親会社) |
| 主要部門 | お笑い・バラエティ、落語・伝統芸能、文化人、俳優、子役、アナウンサー |
| 代表作品 | 心斎橋角座(自社劇場)、笑育(教育プログラム) |
| リンク | https://www.shochikugeino.co.jp/ |
概要[編集]
松竹芸能(しょうちくげいのう)とは、大阪市中央区に本社を置く芸能事務所で、お笑い芸人・落語家・俳優・子役・文化人などが所属する松竹系列の会社である。1956年の設立で、現在の商号になったのは1962年。
詳細[編集]
演芸の興行会社という出自[編集]
松竹芸能の性格を決めているのは、出発点が芸能事務所ではなく演芸の興行会社だったという点である。親会社の松竹は映画と演劇の会社であり、その演芸部門が分かれて現在の形になった。寄席をどう埋めるかという仕事が先にあって、そこに出る演者を抱える必要から事務所の機能が付いてきた順序である。
この順序は吉本興業と共通しているが、その後の規模の広げ方は分かれた。吉本が自前の劇場網と大量の養成所卒業生を回す形で規模そのものを競争力に変えたのに対し、松竹芸能が抱える人数はそれよりはるかに少ない。フラームのような「抱える人数を増やさず一件ごとの精度で単価を取る」形と、オスカープロモーションのような「在庫の厚みで安定を取る」形の違いと同じ配分の問題が、関西の演芸の世界でも起きている。
劇場と養成所[編集]
松竹芸能は心斎橋角座を自社の劇場として運営し、あわせてタレント養成所と子役養成所を持つ。人が育つ速さは素質よりも「試せる回数」に左右されるため、自前の舞台を持っているかどうかは事務所の設計として大きな差になる。舞台がなければ、新人はテレビの枠が空くのを待つしかなく、その枠の数は事務所の側で増やせない。
養成所という形は、費用を事務所ではなく受講者が負担する構造でもある。沖縄アクターズスクールが地方で成立しえた理由と同じで、売れる見込みの立たない人数を長期間抱える投資は、どの事務所にとっても割に合わない。負担の設計を変えることで、はじめて人数を抱えられるようになる。
所属者の広がり[編集]
所属の区分は、お笑い・バラエティ、落語・伝統芸能、文化人、タレント、俳優、子役、クリエイターおよびVTuber、アナウンサー・キャスターに分かれている。演芸の会社でありながら落語と伝統芸能の枠が独立して立っているのは、寄席の興行から始まった会社の名残である。
近年は所属者の活動がテレビの枠の外へ広がっており、小説、映画原作、YouTube、配信などに仕事の窓口が増えた。お笑いの職域が賞レース(M-1グランプリ、キングオブコント、R-1グランプリ、THE SECOND)で可視化された一方、評価の窓口が増えれば増えるほど、劇場と養成所を持つ事務所の役割は「入口を用意する場所」に近づいていく。